日本革命的共産主義者同盟 (JRCL)

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日本革命的共産主義者同盟
略称 かけはし
前身 日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)
設立年 2002年
種類 思想団体、市民団体
本部 日本の旗 日本東京都渋谷区初台1-50-4-103 (新時代社事務所内) 
位置 マルクス主義トロツキズム新左翼
公用語 日本語
重要人物 国富建治、酒井与七
関連組織 第四インターナショナル(シンパサイザー組織)、新時代社、日本共産青年同盟、アジア連帯講座、国際主義労働者全国協議会(労働者の力)
ウェブサイト 週刊かけはし
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日本革命的共産主義者同盟(にほんかくめいてききょうさんしゅぎしゃどうめい、JRCL)は日本の新左翼党派。通称かけはし日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)が国際組織第四インターナショナル統一書記局から1991年に除名されたことにより、現名に改称し誕生した。現在は第四インターナショナル統一書記局の日本の「シンパサイザー・グループ」(支持組織)の一つ。第四インターナショナル統一書記局派の世界大会には第十四回世界大会以降シンパ組織として参加している。

概要[編集]

JRCLは、組織運営に中央委員会を設置した民主集中制を採用しているが、おなじく日本支部から分岐した国際主義労働者全国協議会(労働者の力)は「民主集中制はスターリニズムおよび官僚主義の温床」として、「中央委員会を設置した民主集中制」ではなく「全国協議会」という組織運営形態をとっている。この点に、両派の最大の相違点があるものと思われる。

  • 指導者:国富建治(組織名は平井純一、現役)、酒井与七ら
  • 機関紙誌:週刊かけはし
  • 活動拠点:新時代社
  • 青年組織:日本共産青年同盟 (JCY)

1984年の中核派による内ゲバ攻撃以降は、新左翼全体の内ゲバを批判し、中核派に自己批判を求めている[1]

近年の動向[編集]

最近の理論的活動の特徴としては、2001年9月11日の同時多発テロを「反人民的無差別大量殺人」と厳しく非難し、アフガン報復戦争反対運動のスローガンにもなった「テロにも戦争にも反対」論の急先鋒となった。あるいは、オリンピックサッカー・ワールドカップを「国家主義的商業主義的スポーツショー」として、それらの大会が開かれる度に、機関紙『かけはし』上で激しい批判とその廃止を訴える論陣を張り、1998年長野冬季オリンピック開会式当日に長野現地で反対デモに右翼とともに参加した。また、2008年4月26日北京オリンピック長野聖火リレー時においても、JRCL系団体であるアジア連帯講座が、中国政府によるチベット暴動鎮圧への抗議と「チベット民衆連帯」、そしてオリンピック反対を掲げて長野市内にて抗議行動を行った。朝鮮民主主義人民共和国については、スパルタシストなどの第四インター系一部グループが労働者国家防衛を理由として擁護しているのに対し、「北朝鮮=人民抑圧の金世襲独裁体制」とした、北朝鮮政府および社会の内情にまで踏み込んだ「金独裁体制」批判と金正日による「民間人拉致」に対する糾弾を積極的に展開している。また2007年の参議院選挙では「憲法改悪と海外派兵に反対する政党に投票を」と呼びかけ、東京都選挙区では川田龍平を支持、支援した。その他国政選挙では主に社会民主党緑の党グリーンズジャパン日本共産党などに投票を呼び掛けている。2013年には支援した山本太郎が当選した。過去には共産主義労働者党と共に「原発いらない人びと」などを支援したこともある。

2006年10月24日、神奈川県警は、免状等不実記載の容疑で同派メンバーを逮捕、10日間勾留した。JRCLは、不当弾圧として国(神奈川県警、横浜地方検察庁など)を相手取って国家賠償請求裁判を起こした。2008年12月16日、横浜地方裁判所は免状等不実記載での同派メンバーの逮捕と10日間の勾留、メンバー宅と同派2ヶ所の事務所の家宅捜索を不当で過剰であるとして、原告への計55万円の賠償を国に命ずる判決を下した。 国は、判決を不服として12月24日、東京高裁に控訴した。

公安警察は「平成19年度の警備情勢を顧みて」の中でJRCLを「海外の団体との連携を強め、構築した共闘関係をいかして、北海道洞爺湖サミットでも過激な抗議行動に取り組む可能性がある」としていたが、JRCLが引き起こしたと見られる暴力行為事例は確認されなかった。

2005年にJRCLは、「帝国主義の戦争と新自由主義グローバリゼーション、憲法改悪と『戦争国家』化に対決する新しい左翼政治組織の統合」を主張、JRCLは方向性として、従来の「トロツキズム」の枠内に囚われない、スターリニズム、社会民主主義に代わるオルタナティブ左翼の形成を目指す、とした[2]。ただし、内ゲバやテロリズムを批判せず、己の正当性ばかりを主張する組織は対象外、としている。この方向性はフランスにおいて、フランス社会党フランス共産党といった既成左翼も含めた幅広い左翼人士の結集に成功した「反資本主義新党」結党の動きと類似している面がある。ただ、2013年現在の日本国内の情勢を鑑みると、フランスなどと比べるとほとんどプロジェクトが進行しておらず、文字通りの新左翼団体旗揚げを目指すJRCLの試みはまだ成就していない。ただ、「反資本主義連合」結成の可能性を検討するシンポジウムを開くなど、模索はしている状況である[3]

ただ、2009年9月以降は国際主義労働者全国協議会と『かけはし』を共同で編集、発行している。将来的な組織統合をも視野に入れてのことであろうが、直接的には単独で週刊の機関紙を発行し続ける体制を維持することが困難となってきたことが原因ではないか、と推測される。

日本共産党の党員が主に党執行部批判[4]や党の出版物への批判などを週刊かけはしに寄稿することもある(これは規約で禁じている党外からの党攻撃にあたる可能性があり、場合によっては処罰される可能性があり得る。ただ、寄稿者名は本名ではない)。また、日本共産党と日本革命的共産主義者同盟 (JRCL)の二重党員もいる。(いうまでもなく日本共産党に対しては秘密であるが。)これは、週刊かけはしが日本共産党に批判的なスタンスを持ちながらも、革マル派の機関紙「解放」が何かにつけて日本共産党に対し「代々木官僚」「日共」「スターリニスト政党」などとひたすら因縁をつけ、また、日本共産党に限らず自党以外の左翼党派を「走狗」などとし全否定しているのとは大きな相違点と言える。

先述の日本共産党の関係に関連し、2014年東京都知事選挙では共産党・社民党が推薦する宇都宮健児を支持した。JRCLの方が日本共産党よりオリンピックや領土問題、天皇制などの主張では急進的と言えるが、現在採用している革命のための戦術はもっぱら合法的なデモなどで、穏健化しており、共産党と戦術面ではあまり差がない。

活動[編集]

この組織の関連団体である「アジア連帯講座」は、反靖国神社デモや反天皇制デモの際に、過激な文言のプラカードを掲げることで知られている[5]。参考リンク内にある日本共産党系の平和遺族会のプラカードの内容と比べても、かなり攻撃的なものである。アジア連帯講座と共に活動する反天皇制運動連絡会(反天連)の声明が「かけはし」上に載ることもある。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]