ファイアボール (アニメ)
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ファイアボールは、2008年4月より放送されたウォルト・ディズニー・カンパニーの3DCGアニメ作品。
| ファイアボール | |
|---|---|
| ジャンル | コメディ |
| アニメ | |
| 総監督 | 荒川航 |
| キャラクターデザイン | 福地仁 |
| 音楽 | 薄井由行 |
| アニメーション制作 | ジーニーズアニメーションスタジオ |
| 製作 | ウォルト・ディズニー・テレビジョン・ インターナショナル ジャパン |
| 放送局 | TOKYO MX ディズニー・チャンネル |
| 放送期間 | 2008年4月7日 - 2008年6月30日 |
| 話数 | 全13話 |
| コピーライト表記 | ©Disney |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
目次 |
[編集] 概要
外界から隔絶された屋敷の中で、先代が残した書物で外界の事を学んでいるドロッセルとその執事ゲデヒトニスの日常を描いたコメディ作品。
ディズニーで初の日本国内で日本人スタッフにより製作されたテレビアニメ作品。フル3Dアニメであり、1話が約2分の短編である。テレビ放送の他にも公式サイトやyoutube等を利用しインターネットにて無料配信された、ディズニーとしては前例のない実験的な作品である。制作は、2006年春の段階で声優のアフレコが既に行われ、同年秋には放送できる状態で完成していた。
作中には幅広いジャンルからのパロディが多く見られる。聖書や荘子、銀河ヒッチハイク・ガイド、鉄人28号、オズの魔法使い、クラリネットこわしちゃった、山口さんちのツトム君、ハエ男の恐怖、スパイダーマン、スターウォーズ、マイケル・ジャクソンなど、古典からSFまでその出典元は多岐にわたる。
本作はコメディ要素が強いが、1話の短さに加え数少ない登場人物であるドロッセルとゲデヒトニスに表情がない(というより顔に目以外のパーツがない)事などもあり、他のディズニー作品の多くに見られる大げさな表情や身振りで感情を表現するといった演出はない。
上記のパロディ要素を二人の会話中に多数織り込みながら、無表情な二人のロボットが繰り広げる、どこか噛み合わない会話と3DCGの滑らかな動きが中心の作品である。
関連商品として、2009年8月19日にDVDが5000枚限定で発売される予定であり、figma、ねんどろいど、SRシリーズでの商品化も決定した。
なお、公式ページのロゴやイラストのデザインは、横内なおきが担当している。
[編集] あらすじ
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いかにも遠い未来、ありふれた惑星にて--- 人類の抵抗により、ロボットによる貴族政治が終焉を迎えようとしていた。 世界から隔離された屋敷を舞台に、 フリューゲル公爵の娘ドロッセル、 そしてその執事ゲデヒトニス、 2体のロボットによる他愛ない日常会話が始まる。 -- ディズニーチャンネル ファイアボール公式サイトより引用
舞台は屋敷の広間に限定されていて、OPとEDで“テンペストの塔”の外観が映る以外は他の場所が画面に表われることはほぼない。したがって視聴者は登場する二人の会話から外の世界を想像するしかない。それはお屋敷から外に出たことがない主人公ドロッセルの視点でもある。
メルクール暦48650年。地球ともそうでないとも明言されない惑星において、4万8千年以上前にイルカや猿、鳥といった野生動物とそれを含む自然環境は壊滅し、人類は自らの統治をロボットに委ねていた。しかしロボットはやがて貴族化し人類はそれに抵抗を見せ始め、人類の軍隊とロボット貴族との戦争はすでに2万年に及んでいた。
ドロッセルの父である故フリューゲル公爵は人類との共存を望みながら道半ばにして没する。残された一人娘ドロッセルはお屋敷のデータベースと執事ゲデヒトニスから人類とは、生命とは、そして貴族としての矜持と使命とはなにかを学びつつある。しかしお屋敷の外に一歩も出たことのないドロッセルはそのどれにもはっきりとした答えを見つけることができない。
[編集] 登場人物
- ドロッセル (Drossel von Flügel)
- 本作の主人公。ドロッセルという名前は、ドイツ語で鳥の「つぐみ」を表す(フリューゲルは「羽根」の意)。
- 本名はドロッセル・ジュノー・フィアツェーンテス・ハイツレギスタ・フュルスティン・フォン・フリューゲル(フリューゲル女公爵ハイツレギスタ社製ジュノー14型の意)。アンドロイドであり、人間でいう14歳として設計されている(実年齢は不明)。
- ウラノス国テンペスト領を統治する19代目当主のハイペリオン(貴族)。目にはサーチライトが内蔵されているが作動するまで本人はこの機能についてまったく知らず、またこのサーチライト発動中は本人が眩しすぎるため前が見えない。頭部のツーテールは換装が可能である。通常のツーテール風ユニットの他、飛行ユニット“オブルチェフ”や格闘ユニット“ベリンダ”が存在する。外界についての知識が乏しいゆえの思い込みと、それを曲げようとしないある意味強情な性格が本作において重要なウェイトを占めている。口癖は「〇〇は大事よね」。
- ゲデヒトニス (Gedächtnis)
- ドロッセルの執事。名前はドイツ語で「記憶」を表す。むき出しの油圧シリンダーや背面の排気筒など重機を思わせる大型の多脚ロボットだが、主人であるドロッセルには体を折り曲げ、同じ目線で慇懃に接する。ドロッセルの教育と護衛を最優先事項としている。ドロッセルからは毎回違った名前で呼ばれてしまい(1エピソードの間にも変化する)、事あるごとに名前を強調するが、いつも聞いてはもらえない。第13話(最終話)にて、初めて正しい名前で呼ばれる。
- 一見旧式のロボットだが、背面ソケットから屋敷の管理システムに接続が可能であり、屋敷のデータベース検索や防衛システムの運用等、幅広い機能の使用が可能である。口癖は「よもや!」「左様でございます」
- ヴィントシュティレ・フォン・フリューゲル (Windstille von Flügel)
- ドロッセルの父。先代のフリューゲル公爵。画面にその姿は現れず、名前のみ登場している。名前はドイツ語で「無風、なぎ」を表す。亡くなったと言われている。ドロッセル自身は両親の記憶はない。ロボットであると思われるが詳しくは不明。ゲデヒトニス曰く、人類との共存を望んでいたらしいが、その真偽のほどは定かではない。
- ユミルテミル (Ymir-Themir Suttungr)
- ドロッセルの文通相手。ヴィントシュティレと同じく画面にその姿は現れず、名前のみ登場している。ドロッセルによると「ご近所さん」とのことであるが、テンペストからは人類の軍隊の駐留する砂漠を挟んだ場所にあり、手紙一通を届けるだけでも通信係に犠牲がでている。
- 猿 (Die Schadenfreude)
- 屋敷内に住み着いている猿型ロボ。「シャーデンフロイデ」とドロッセルからは呼ばれている(ドイツ語で「人の不幸は蜜の味」の意)。先代の言葉(声 - 郷里大輔)がインプットされており、非常時にメッセンジャーの役割を果す。
- メイド
- ステルスユニットを装着している見えない雑務用ロボットである。言われるまでドロッセルはその存在さえ気づいていなかった(つまり存在しながらも画面上には一切登場しない)。
- 7965名のメイドロボがテンペスト内の雑務に従事していたが、資金繰りが厳しくなったため大部分のメイドが解雇された。そのため、現在は3691名にまで人員は削減されている。
[編集] 用語
- テンペストの塔
- ドロッセル達が住む屋敷。ブリューゲルのバベルの塔を思わせる外観。412ヶ所に亘る監視カメラと139ヶ所に及ぶ何かによって鉄壁の防衛システムを誇る。
- プロスペロ
- 亡きヴィントシュトレ卿が残した書物型記憶装置。プロスペロは「PROgrammed Sequence of Primary Education for RObot」の頭文字を取った略称である。
- これには、フリューゲル家の家訓(その9割がテーブルマナーとされている)や、民をまとめるための地域伝承・人間の生態や非常時の対処法等様々なことについて記述されているが、一部に偏りがみられる。
- オブルチェフ (Obruchev)
- 第3話に登場。ドレッサーの前に置かれていたという、ドロッセルの頭に装着する飛行ユニット。ドロッセルは飛行機能について知らず、ゲデヒトニスに指摘されてもなお“おしゃれユニット”と言い張っていた。ドロッセルのかかとが起動スイッチで、(本体に)3度の衝撃を与えると飛行する(但しエンジンの起動にはドロッセルが首を同方向に3度続けて傾けなければならなかった。理由は不明)。かかとを打ち鳴らす仕草はオズの魔法使いの「ルビーの靴」がモチーフ。
- ベリンダ
- 第11話に登場。ドロッセルの頭に装備する軽装型運動ユニットで、主に格闘能力を向上させる。基部が伸縮し運動後に発生した余剰熱を排気によって低減させる冷却機能を有する。
- 伝書ビーム
- 塔屋上にある通信装置と思われるもの。大きな機械らしい。ドロッセルはこの装置の使用を嫌っている。
- LBL(レイヤー・バイ・レイヤー)音響爆弾
- 第6話での人類の攻撃手段であり、電磁パルス(EMP)に近い状態を音波によって発生させる機器とされ、奇妙な音を立てる。
- この爆弾の影響下にいるロボットは一時的な機能不全に陥る。その後も若干の不具合が残る模様。作中で名称は出ず、アニメNewtypeチャンネルのファイアボールマラソンサイト内で解説された。
- ファイアボール作戦 或いは 新たなる希望
- 無機・有機、すべての生命体から、あらゆる劣等感を取り除き、彼らが特別な理由がなくとも幸福感を抱くための、一度も実行された事はないが、史上もっとも残酷な軍事作戦。あるいは、この世界と対峙する際に必要なテーブルマナー。(アニメNewtypeチャンネル「ファイアボールマラソン」第13話『夢の生まれる場所』の解説より引用)
- プロスペロの第9章25節(第2話のサブタイトル「9:25」とも関連している)に記されていた。
- テーブルマナー
- ストーリー中にて重ねて言及される事が多い。これは、和平交渉=同じ席に着く=テーブルマナーを意味する。
- メルクール暦
- 各回の冒頭、字幕に現れる暦。物語の時間軸をあらわす。第1話がメルクール暦48650年。最終回である第13話の時点でそれから144年後の48794年である。にもかかわらずドロッセルたちは十数年前の出来事を昨日のことのように語り合う。メルクールはマーキュリーに相当するドイツ語。ローマ神話のメルクリウスのこと。水銀、水星の象徴。
- イルカ
- お屋敷のデータベースによれば約4万8千年前まで生息していた、地上で2番目に知能の高い生物。検索していたゲデヒトニスが「ほう、これは愛らしい」と感嘆の声を上げている。ちなみに人類は3番目。イルカが絶滅してからの時間とメルクール暦が重なることから、物語の背景が読み取れる。ドロッセルいわく「愛でてよし、食べてよし」。
- 鳥
- ペットが欲しいと駄々をこねたドロッセルに対し、ゲデヒトニスは多数の生きたチョウを用意する。その青い翅で乱舞する様に感動するドロッセルだが、情報不足から蝶を「鳥」と断言する。ドロッセルはゲデヒトニスに対し、人類や鳥(チョウ)が本物であるのに対して自分たち機械はそのレプリカではないのかという疑問を口にする。
- 椅子
- 先代公爵愛用の椅子。ゲデヒトニスいわく「お父上のとっておき」。ヨーロッパ諸侯の玉座を思わせる威容もさることながら用途不明のケーブルが多数接続されており、単なる調度品ではないことがうかがえる。体格的にドロッセルには大きすぎるが、「ふうむ、まさに夢心地ね」と感想を述べている。
- 空手
- 厳密にはドロッセルが空手、と信じている物。特に師にはつかず独学で練習しているようである。側転や倒立を多用し、カポエイラの特徴が見られる。その点をゲデヒトニスに指摘されるがドロッセルは常に「空手」と言い張っている。一方ゲデヒトニスは空手の右正拳突きで屋敷への侵入者を撃退している。
[編集] エピソード
| 話数 | メルクール歴 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 48650年 | その水棲動物を見よ |
| 第2話 | 48666年 | 9:25 |
| 第3話 | 48682年 | イルカが飛んだ日 |
| 第4話 | 48690年 | セントエルモの火 |
| 第5話 | 48698年 | 前頭葉の惡魔 |
| 第6話 | 48714年 | ゆるぎないこころ |
| 第7話 | 48730年 | プロフェシー |
| 第8話 | 48746年 | 座面の猿 |
| 第9話 | 48754年 | バタフライ |
| 第10話 | 48762年 | 終着駅 |
| 第11話 | 48778年 | 侵入者たち |
| 第12話 | 48786年 | 虚像の眼 |
| 第13話 | 48794年 | 夢の生まれる場所 |
公式サイトでは「シーズン1」と記されているが、続編の予定については特に発表されていない。また、アニメNewtypeチャンネルサイト内でも「第一期」と記述されている。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] スタッフ
- プロデュース・脚本・監督:荒川航
- キャラクターデザイン:福地仁
- ゲストデザイナー
- CGプロデューサー:川嶋洋樹
- CG監督:渡辺誠之
- 作曲:薄井由行
- サウンドデザイン:鍬原保愉貴
- アニメーション製作:ジーニーズアニメーションスタジオ
[編集] 放送局
- TOKYO MX(毎週月曜日18:25〜18:30)
- ディズニー・チャンネル(毎週金曜日17:25 - 17:30)
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- アニメNewtypeチャンネル 特設コーナー『ファイアボールマラソン』
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- TOKYO MX 公式サイト
- 角川アニメチャンネル 公式 YouTube チャンネル
- ファイアボール・ブログ - このブログのロゴは横内なおきが担当

