トップボックス
オートバイ類に関して語る文脈でトップボックス(英: top box)と言うと、主にオートバイの後部の上部に取り付ける、荷物を積載するための箱である。トップケース(英: top caseあるいはtopcase)やリアボックスなどとも。[1][2]
概要[編集]
多くはヘルメット1個か数個分ほどの大きさであり、施錠が可能である。使わないときは箱部分を取り外すことができるモデルもある。
上部にとりつけるからトップケース(top case)やトップボックス(top box)と呼んでいる。この用語で対比されているものは、オートバイの側面にとりつけるサイドケース(サイドボックス、パニアケースとも)である。
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115ccのスクーターにオプションでとりつけたトップボックス(タイ王国にて)。小排気量のスクーターにとりつけるのは一般にヘルメット1個がやっと入るような小さめのサイズのものである。
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Honda SH300iにとりつけたトップボックスの後方からの写真。これはHondaの純正品。
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プジョー・メトロポリス400にとりつけたトップケース(フランス)。
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ヤマハ・スーパーテネレ XT750につけたトップケース(フランスにて)。2人乗りした時に後ろの人がもたれられるクッションがとりつけてある。
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ホンダ・トランザルプにつけたトップケース(フランスにて)。ヘルメットが2個入るくらいのサイズの例。
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BMW F800GSにつけたトップボックス(EUにて)。やはり大きめ。
リアボックスはその容量の大きさから設置によって積載性や利便性が大幅に向上するが、SSのようなフルカウルのモデルに設置すると、流線的なデザインを乱し全体的な美観を損ねる場合がある。
揺れでボックスの中で荷物が跳ね続けることもあるため、若干注意が必要である。そこはゴムロープやツーリングネットと異なる。この箱に入れたものは、そのまま1~2週間以上走行しつづけると、表面が擦れて、一種の「艶消し」状態になったり小傷だらけになる可能性もある、と考えたほうがよい。サングラスなどを入れるのは、使えなくなるので止めたほうがよい。
また、リアボックス専用品ではなく、「ホムセン箱」などと呼ばれるホームセンター等で購入した一般的な収納箱や工具箱を取り付けるライダーもいる。オートバイ用の取り付け金具が付属していないので、取り付け方法を各自で工夫する必要がある。いいかげんな取り付け方をすると走行中に脱落するので危険である。