ひょうきん懺悔室

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オレたちひょうきん族 > ひょうきん懺悔室

ひょうきん懺悔室(ひょうきんざんげしつ)は、かつてフジテレビ系で放送されていたバラエティ番組オレたちひょうきん族』のコーナーのひとつ。1983年秋より放送開始。

本コーナー誕生のきっかけ[編集]

いくらお笑い番組とはいえ、余りのNGの多さに業を煮やしたスタッフが発案して誕生したのがこのコーナーである。

『懺悔の部屋』という、六本木でナンパをする大阪の芸人が、その行為をビートたけし扮する神父に自ら告白して懺悔するという趣旨の企画(面白く無いという理由でボツ)がベースとなっている。NGを見せるという発想は、番組の初代プロデューサー横澤彪が、映画『キャノンボール2』のエンドロールに流れていたNG集を見て思いついたものである。[要出典]

初期にはコーナーの冒頭で『ここは、番組の中でNGを出してしまった者たちが懺悔するところである』とのモノローグが読み上げられたが、後になくなった。

神父の衣装は最初は布製の衣装だったが、濡れて縮むなど管理が大変だったため、ゴム製に変更された。

概要[編集]

イエス・キリストのように十字架に張りつけにされた格好でブッチー武者扮する神様[1]が安置された懺悔室で、横澤が黒衣の神父に扮し(横澤の降板後は2代目プロデューサーとなった三宅恵介が赤い衣装で立っていた)、出演者やスタッフなどが自分のNGを懺悔する。

1.神父が『罪深き、迷える子羊よ、入りなさい』とNGをした出演者を呼ぶ
2.神父が『心ゆくまで懺悔をなさい』と懺悔を促す
3.出演者による懺悔、またはその出演者を連れてきた付添人による告発が行われ、出演者が許しを請う
4.神父が『祈りなさい。祈りなさい』と祈りを促し裁定に突入する。初期は『それは神のみぞ知ること。祈りなさい。祈りなさい』『神よ、許すならマル、許せぬならバツで、お答え下さい』と述べていたが簡略化された。
5.神様が裁定する。反省が足りないと神様が絶叫しつつ両手を交差させるように「バツ」のジェスチャーをして大量のを浴びせられ、逆に反省が認められれば神様が微笑みながら頭の上で両手で「マル」のジェスチャーをし、天井から紙吹雪が降る。

「バツ」の水はバケツ一杯が通例であるが、
・抗議するなど反省していないと見なされ二杯、三杯とかけられる
・「マル」を出したにもかかわらず、余計な一言を言ったため「バツ」になり水をかけられる
・「マル」と見せかけて「バツ」を出す(その逆パターンもあった)
・「バツ」にもかかわらず水をかぶらないと思わせておいて時間差攻撃で水をかける
・ADが水をかけた後、とどめにNGをした出演者やスタッフめがけて空になったバケツを落とす
などの変形パターンもあった。水をかけるADが悪ノリしてやっている姿も放映された。

一回の放送につき三人ほどの懺悔の模様が放送されたが、実際には、たとえゲストであろうと番組でNGを出した者全員が懺悔室の対象であり、放送時間の関係で面白いものだけが放送されたと後に明された。「懺悔! 懺悔!」は当時流行語になり、後述通りパロディも多数登場した。ADが悪ノリして多くの水をかけるのは男性出演者に対してがほとんどであり、概して女性出演者には甘かった。なお神様の裁定時の判定における手の動きだが、「マル」のときはスローだったのに対し、「バツ」のときは逆に素早い動作だった。

懺悔室に送り込まれる対象は拡大して行き、レギュラーが出演した全番組、プライベート、営業(後述の出張懺悔室)、当時のフジテレビ関係者全員、果てはフジテレビ乗り付けのタクシー運転手、間違えてテレビ朝日にスタッフ用の弁当を届けた仕出し店の配達員、収録中の客にまで広がり、当時フジテレビアナウンサーだった逸見政孝や編成局長であった日枝久(現・会長)が送り込まれた回もあった。もちろん神父や神様も、NGを出せば容赦なく懺悔室の対象となった。

時にはNGを誰一人も出さなかった、NGでも面白かったからOKにしたためNG無しという回もあり、その際は「今日は懺悔の無い良い一日でした」と言うナレーションの後、マルの際と同様に紙吹雪が降って、エンディングの流れとなった。一方、懺悔の神様に大量の水を掛けるパターンもあった。

判決時に使われていたBGMは、『宇宙刑事ギャバン』の「ギャバン蒸着」(作曲:渡辺宙明)。

通常はこの『ひょうきん懺悔室』が番組の最後のコーナーで、これが終わるとそのままエンディング曲、提供クレジットが出て番組が終わる、という流れであった。

番組終了後、当時の出演者たちが語るには「水ではなく、お湯(ぬるま湯)をかけること」が頻繁で「この件で次の仕事に支障を来たさないための配慮」であったとも語られていた。後に他のバラエティ番組がパロディで懺悔室を再現した際、島崎俊郎「本物の水やないか! あの、あの、常識の無いひょうきん族でもぬるま湯やったわ!」と絶叫。島田紳助も『行列のできる法律相談所』で同様のことを言っている。しかし、中には冷水であったり、インクや粉をかけられることもあった。その上、被った際の貸衣装代は全て自腹で弁償もしくはクリーニングしなければならなかった。

その他の懺悔室[編集]

コーナーの発展バリエーション[編集]

出張懺悔室
視聴者から投稿を受け付け、懺悔室の神様と神父が街中や行楽地など(スキー場や、地方局のローカルバラエティ番組に行ったこともある)に出張し、投稿者から名指しされた素人に懺悔させた。なお、その時の神父は横澤ではなく、ブッチー武者の当時の相方だった水島びん。後にこれは、レギュラー陣が当時担当していた他の番組の収録現場でも行われるようになった。
公開懺悔
改編期恒例の特番にて、スタッフが気付かなかったNGを視聴者からの投稿で再検証し、容疑者を懺悔の部屋に送り込むもの。神様は特番中ずっと立ちっぱなしで両腕を広げたままであった。また、フジテレビの『ひょうきん族』以外の番組や他局の番組でも同様に放送した。
告げグチ懺悔室
1985年の年末スペシャルで告げグチ人が懺悔する人とその人の悪質な行状を告知し、懺悔をさせる。1985年の年末SPでは、前半:片岡鶴太郎→島田紳助→渡辺正行→紳助、後半:ラサール石井→紳助だった。
FNS27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!!
2008年7月27日28日に1日限定の復活。番組中に自らのネタが滑った芸人達(世界のナベアツガレッジセールゴリ髭男爵・ひぐち君、狩野英孝クールポコアンタッチャブル山崎弘也アダモステ)や、多くの芸人の前で自らの芸で滑らせてしまったペナルティワッキー、「ネプリーグ」のコーナーで終始ボケなかった「ひょうきんオールスターズ」の面々(片岡鶴太郎山田邦子大平サブロー島崎俊郎)、この年のFNS企画である「爆笑!列島カーペット」でボケすぎた全国の女子アナを代表してなぜかそのコーナーの司会者である今田耕司、2009年1月定年と言っていたのに、役員待遇で2年延びたことが後で分かった神父役のフジテレビディレクター兼プロデューサー・三宅恵介が懺悔に訪れたものの、すべて「バツ」となり水を浴びた。

他の番組における懺悔室[編集]

関連番組[編集]

パロディ[編集]

  • ドラえもん』の道具の中にこのひょうきん懺悔室をモチーフにした、「ざんげぼう」がある[2]
  • ビックリマン』第一弾のキャラに懺悔室を元ネタにした「水かける蔵!王」「お祈り神父」「男魔ザンゲ」がある。
  • 週刊トロ・ステーション』1周年となる第54号[3]では自分の欲望に忠実で怠惰なクロを反省させるための「クロ懺悔室」が開かれた。その後も反省すべき行動があるため何度も開かれている。

脚注[編集]

  1. ^ TVオバケてれもんじゃ第1話サブタイトルではザンゲの神様と表記された。
  2. ^ 『ドラえもんプラス』第5巻
  3. ^ 2010年11月13日配信