NG (放送用語)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

NG(エヌジー)とは、テレビラジオなどの放送映画演劇などにおいて、その演出、進行上の手違いなどにより、予定外の体裁(主に不体裁)となった、録音・録画・実演である。

放送事故との違い[編集]

NGと放送事故は区別して扱われる。ただし予定外の体裁の修正のできない生放送においては、放送禁止用語の使用、不適切な表現などのうち、深刻なものは、放送事故として扱われる。たとえば、(民間放送の)生CMと呼ばれる番組提供者内容部分に関わる不手際などである。

英語ではNGとは言わない[編集]

語源については、まず英語の「No Good」という言葉があり、そして英語圏において、その頭字語として「NG」が生まれた。「No Good」は日本語で、「だめ」、「良くない」といった意味である。「No Good」の頭字語としての「NG」という言葉は、英語に存在する。[1][2] 日本で最初に使われた「NG」は、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) が、演劇や映画に対する検閲にて頻出した隠語である。このこと、つまりNGの由来が英語であることを理由に、または、普段英語を話すGHQの人達が使った英語の頭字語であることを理由に、NGは和製英語ではないという説を主張する人がいる。しかし、この説は、日本でも英語圏でも、NGという言葉が同じ意味で使われているという誤解を生む危険がある。テレビ・ラジオなどの放送、映画、演劇などで、その演出、進行上の手違いなどにより、予定外の不体裁となった、録音・録画・実演のことを意味する英語の言葉は、NGではなく、blooper, outtake, gag reel, boner などである。また、現代のアメリカやイギリスなどの欧米の英語の、日常会話・一般向けの新聞などにおいて、「No Good」の頭字語としてのNGが使われることは、まずない。英語の日常会話において、「だめ」の意味で「No Good」という言葉が使われることはあるが、「No Good」をNGで置き換えて言うことはまずない。英語において、NG は「No Good」だけでなく、他のたくさんの言葉の頭字語でもある。そのため、普段日本語を話す人が、普段英語を話す人に、「NG」と言ったり読ませたりしても何の頭字語なのか理解されない(つまり、「だめ」の意味だとは理解されない)うえに、たとえ「No Good」の頭字語のNGのつもりで使ったと説明しても、「だめ」の意味だとは理解されるだろうが、放送や映画での予定外の不体裁となった録画などの意味だとは理解されない。

主なNG集[編集]

映画[編集]

ジャッキー・チェンは、エンドロールでNGシーンをよく流すことで有名。

テレビ番組[編集]

出典[編集]

  1. ^ 研究社リーダーズ英和辞典』初版(1984)「N.G., n.g.」
  2. ^ 小学館プログレッシブ英和中辞典』goo辞書版「NG