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2020年1月13日 (月) 08:42時点における版
本記事では、現在の君主の一覧(げんざいのくんしゅのいちらん)を示す。
独立国における一覧
以下の一覧は国際連合加盟国・国際連合総会オブザーバーにおける君主の一覧である。イギリスの君主は英連邦王国諸国の王位も兼ねているため、イギリスを除く国については別表で記載する。
内訳は国王が17名(うちマリクが4名、スルターンが2名)、アミール(首長)が2名、大公が1名、公が4名(アンドラの共同公であるフランス大統領とウルヘル司教を含む)、大統領が1名、オ・レ・アオ・オ・レ・マーロー(元首)が1名、天皇が1名、教皇が1名の計31名が在位している。
敬称については国王、天皇については「陛下」が用いられる。大公、公については「殿下」が用いられ、ローマ教皇については「台下」が用いられる。また、アラブ首長国連邦大統領(「殿下」)、オ・レ・アオ・オ・レ・マーロー(「殿下」)、アンドラの共同公(フランス大統領は「閣下」、ウルヘル司教は「猊下」)のように兼摂している職がある元首はその敬称が優先されている[1]。
イギリスの君主を国王とする国家
イギリスの君主が君主を兼摂する、英連邦王国に属する国連加盟国の一覧は以下の通りである。いずれの国も立憲君主制国家であり、イギリスの君主の統治権は形式的なものである。敬称はいずれも陛下となる[1]。
国名 | その国におけるエリザベス2世の称号 |
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アンティグア・バーブーダ | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Antigua and Barbuda and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、アンティグア・バーブーダならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 アンティグア・バーブーダ国王 |
オーストラリア | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Australia and Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、オーストラリアならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 オーストラリア国王 |
バハマ | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of the Commonwealth of the Bahamas and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、バハマならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 バハマ国王 |
バルバドス | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Barbados and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、バルバドスならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 バルバドス国王 |
ベリーズ | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Belize and of Her Other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、ベリーズならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 ベリーズ国王 |
カナダ | Elizabeth the Second, by the Grace of God, of the United Kingdom, Canada and Her other Realms and Territories Queen, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith フランス語: Elizabeth Deux, par la grâce de Dieu Reine du Royaume-Uni, du Canada et de ses autres royaumes et territoires, Chef du Commonwealth, Défenseur de la Foi 神の恩寵による、連合王国、カナダならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、信仰の擁護者、エリザベス2世 カナダ国王 |
グレナダ | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of Grenada and Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国、グレナダならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 グレナダ国王 |
ジャマイカ | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Jamaica and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、ジャマイカならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 ジャマイカ国王 |
ニュージーランド | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of New Zealand and Her Other Realms and Territories, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith 神の恩寵による、ニュージーランドならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、信仰の擁護者、エリザベス2世 ニュージーランド国王[注釈 13] |
パプアニューギニア | Elizabeth the Second, Queen of Papua New Guinea and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth パプアニューギニアならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 パプアニューギニア国王 |
セントクリストファー・ネイビス | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Saint Christopher and Nevis and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、セントクリストファー・ネイビスならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 セントクリストファー・ネイビス国王 |
セントルシア | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Saint Lucia and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、セントルシアならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 セントルシア国王 |
セントビンセント・グレナディーン | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Saint Vincent and the Grenadines and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、セントビンセント・グレナディーンならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 セントビンセント・グレナディーン国王 |
ソロモン諸島 | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of the Solomon Islands and of Her other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、ソロモン諸島ならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 ソロモン諸島国王 |
ツバル | Elizabeth the Second, by the Grace of God, Queen of Tuvalu and of Her Other Realms and Territories, Head of the Commonwealth 神の恩寵による、ツバルならびに他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、エリザベス2世 ツバル国王 |
その他の君主
国家構成領邦の君主
かつてのドイツ帝国における領邦君主や、インド・ビルマにおける藩王国のマハーラージャなど、独立国家内にも、領邦を持つ君主が存在する場合がある。
アラブ首長国連邦を構成する7つの首長国にはそれぞれ首長(アミール)が存在し、各国家内での強い統治権力を持っている。マレーシアでは9つの州に君主が存在し、国王を互選で選出するが、各州において君主はマレーシア憲法160条により、「当該州の憲法に従い統治者の機能を持つ」と認められている[2]。またヌグリ・スンビラン州にはウンダンと呼ばれる伝統的首長がおり、州の王を互選で選出する制度を持っている。これは現在のマレーシア国王選出制度と同じものである。ウンダンもマレーシア憲法160条により、統治者と認められている[2]。
デンマーク領のフェロー諸島とグリーンランドは自治領であるが、本国であるデンマークと対等の存在であり、独自の外交権を持つなど特殊な地位を占めている。これらの地域は同君連合という形でデンマーク王を君主としている。またイギリスにおいてスコットランド・ウェールズ・北アイルランドは個別の議会を持ち、それぞれイギリスの君主である「連合王国国王」を君主とする。
独自の君主を持つ国家構成領邦
特殊な地位の地域における君主
基本的には君主国が持つ海外領土・自治領においては、本国と同じ形で君主を持つ。
チャンネル諸島やマン島は、独立した国家とはみなされていないが、イギリス国家の構成部分ではなく、自治権を持ったイギリスの王室属領である。これらの国の君主はイギリスの君主であるが「イギリス国王」としての統治ではない。公式な称号としては、マン島においては「マン島領主たる女王(Queen, Lord of Man)」[4]と呼ばれている。チャンネル諸島においては「ノルマンディー公たる女王(Duck of Normandy,Our Queen)」となる[5]。
ニウエおよびクック諸島は、複数の国家が国家承認を行っている国であるが、ニュージーランドと自由連合関係にあるニュージーランド王国を形成している。両国の君主はニュージーランド国王としてのイギリスの君主が兼ねている。
国家内の集団の君主
フランスの海外準県であるウォリス・フツナでは、ウヴェア王国、アロ王国、シガヴェ王国の諸王が法的存在として認められている。
ウガンダには、トロ王国、ブニョロ王国、ブガンダ王国、ブソガ王国の伝統的な地方王国が存在している。これらはウガンダの法的な行政区分ではないが、1967年に一度廃止されたものが1990年代に復活したものであり、諸王は「文化的指導者」と位置づけられ、政治的な力を持たない儀礼的な存在となっている。2008年には、廃止以前には存在していなかったルウェンズルル王国が共和国政府の承認を受けて新設された。
カメルーンには、「フォン」という称号の酋長(王)が数多くいる。
ナイジェリアには、ソコト皇帝やンネウィ王、ベニン王やラゴス王、ボニー王やワリ王など、数多くの伝統的君主が存在する。
マラウイには、トゥンブカ族の大首長家であるチクラマイェンベ朝などの伝統的君主がいる。
南アフリカ共和国においては、ズールー王室や雨の女王などの伝統的君主が政治的存在として公認されている。
南米・ボリビアには、アフリカ系ボリビア人の間で尊敬を集めているアフロ・ボリビア王室が存在し、2007年に共和国政府から部族王として公認を受けている[7]。この王家は、奴隷として連行されてきたアフリカの王族が、アフリカ出身奴隷たちの間で丁重に扱われたのが始まりだとされる[7]。
また国家から公認された地位ではないが、特定の民族・部族の間で「王」としての権威を有する者も存在する。ニュージーランドのマオリ族におけるマオリ王などがその例である。2008年まで存続したムスタン王国の首都ローマンタンの人々は、今なお旧王家に対し尊崇の念を抱き続けている[8]。ローマンタンの文化によると、王とは祭りを開催する許可を与える存在であり、人々は今日でも旧王家の裁可を得ることなしに祭りを行わない[8]。
モンテネグロでは、2011年7月12日にペトロヴィチ=ニェゴシュ王朝の子孫の地位に関する法律が制定され、旧王家が政府代表として儀礼的役割を果たすことが認められたが、これは国家によってモンテネグロ、もしくはその中の領邦等の君主として承認を受けたものではない。
称号としての君主
ヨーロッパでは、複数の君主号を兼ねる伝統があり、スペイン国王が兼ねるアラゴン王、カスティーリャ王のように、統治域内の領土の君主号を別に持つことがある。また同様にスペイン国王が持つエルサレム王のように主権を持たないものも存在する。また旧王家の末裔がこうした君主号を儀礼的に称する事も行われている。またジャコバイトの王のように、本人の意志とは関係なく支持者によって君主とされることもある。
ミクロネーションの君主
これらの君主とは別に、いわゆる「自称国家・政権(ミクロネーション)」にも君主を名乗る者が存在する。
注釈
- ^ 連合王国における正式称号は「神の恩寵による、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国および他のレルムや領域の女王、コモンウェルスの長、信仰の擁護者であるエリザベス2世」。詳細はイギリス君主の称号を参照
- ^ リヒテンシュタイン公
- ^ a b 日本外務省訳では「共同元首」。アンドラ公国の元首はフランス大統領とウルヘル司教の二人が共同公(Co-Prince)となる。
- ^ 正式にはアラブ首長国連邦の「大統領」であるが、大統領職はアブダビ首長国のアミールであるナヒヤーン家が世襲により継ぐのが慣例化しているため、君主に含めた。また日本外務省でも「殿下」の敬称で呼ばれる。
- ^ ドゥク・ギャルポ
- ^ 正式な称号についてはオランダ君主の称号を参照。
- ^ 正式な称号についてはスペイン王の称号と栄典を参照。
- ^ 父王ラーマ9世の崩御後、しばらくは即位の手続きを取らなかった。実際に即位を受諾したのは2016年12月1日。遡って父王の崩御後ただちに王位を継承したことにして、約1か月半の空位期間は存在しないものとされた。
- ^ 「オ・レ・アオ・オ・レ・マーロー」は立法議会議員の中から互選で選ばれる任期制の国家元首。伝統的にサモアの有力首長タマ・ア・アイガの中から選ばれる慣習となっている。日本外務省では「殿下」の敬称で呼ばれる。
- ^ サモア憲法の規定では政体は明示されていない。立憲君主制であるとする意見(田邊誠 「試訳 西サモア独立国憲法(一) <資料>」<1989>)が存在する一方で、ヤシ・ガイやJ・コットレルのように共和制とみなす見解もある。アメリカ国務省は「議会制民主主義とファア・サモア(サモアの伝統的慣習)の混合形態」と表現し、イギリス・ニュージーランド・オーストラリアの文書では「議会制民主主義」と表現されている。日本外務省は基礎情報において「選挙により国家元首を選ぶ制度」と表現している(「140-サモアの政体についての一考察 | 一般社団法人太平洋協会」)。
- ^ マレーシア国王は国内9つの州の君主の互選で選ばれる。
- ^ 天皇が「君主」かは議論がある。詳細は象徴天皇制#議論を参照。
- ^ ニュージーランドと「ニュージーランド王国」を構成するクック諸島とニウエの君主も兼ねる。
- ^ ジョグジャカルタのスルターンが世襲することが定められている。
出典
- ^ a b “各国の元首名等一覧表”. 外務省. 2019年5月2日閲覧。
- ^ a b 鳥居高「マレーシア連邦憲法 (解説と翻訳)」(1996)
- ^ 王家はジャマルライル家
- ^ 弥久保宏「英国王室保護領マン島の統治システムについて--世界最古の議会Tynwaldの構造を中心に」『駒沢女子大学研究紀要』第17巻、駒沢女子大学、2010年、311頁、NAID 110008091492。
- ^ 弥久保宏「英国チャネル諸島、グァンジー代官管轄区の統治システム : もう一つの英国統治スタイル」『駒沢女子大学研究紀要』第20巻、駒沢女子大学、2013年、122頁、NAID 110009823046。
- ^ “Discover Oussouye, an animist kingdom in Senegal”. Daily Sabah. (2019年4月9日) 2020年1月11日閲覧。
- ^ a b Camilla Landbö (2019年1月5日). “Bolivien und der König, der nicht König sein will”. ルツェルン新聞 2020年1月11日閲覧。
- ^ a b Dhan Basnet (2019年9月21日). “King’s presence still in Mustang”. Republica 2020年1月11日閲覧。