カナダ国王

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カナダの旗 カナダ
国王/女王
King / Queen of Canada
Roi / Reine du Canada
連邦
Coat of arms of Canada rendition.svg
国王/女王紋章
在位中の国王/女王
Queen Elizabeth II in March 2015.jpg
第6代女王
エリザベス2世

1952年2月6日より
詳細
敬称 陛下(Her Majesty)
第一順位継承者 ウェールズ公チャールズ
初代 ヴィクトリア
成立 1901年1月1日
宮殿 リドー・ホールオタワ
シタデルケベック・シティー
ウェブサイト カナダ政府公式サイト
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カナダ国王(カナダこくおう、英語: King/Queen of Canadaフランス語: Roi/Reine du Canada)は、カナダ国家元首たる君主である。カナダの政体である立憲君主連邦制度及び、ウェストミンスター型民主主義の中心的存在である[5]

カナダの君主である国王は、連邦政治及び各州政治制度両方における、内閣枢密院における女王)、立法議会における女王)、司法裁判所における女王)の基盤となっている[9]

1952年2月6日以来、カナダにおける君主は、イギリス国王でもあるエリザベス2世(第6代)であり、正式な称号はKing of Canada/Roi du Canadaではなく、Queen of Canada/Reine du Canada[10][11][16]となっている。

概要[編集]

カナダの主権者であり、カナダ議会の長、カナダ軍最高司令官。イギリス国王が兼ねる。カナダ首相の推薦に基づいてカナダ総督を任命し、通常イギリスに住まう国王がカナダの首都オタワに滞在していない限りは総督が大権を代行する。更にその大権も不文憲法であるカナダの憲法英語版の規定するウェストミンスター・システムに強く拘束されるため、国王の地位は名目上のものである。

イギリス国王とカナダ国王の君主としての法人格が異なるのみならず、カナダの連邦と各でも国王は別々の法人格を持つ。すなわちカナダ国王には、連邦に加えて10の州に対する11の法人格があることになる。各州政府における国王の大権はそれぞれの州に置かれる副総督に代行される。

カナダへの帰化と、カナダにおける議員や裁判官などの主要な公職や軍人警察官への就任は、国王への忠誠宣誓することが要件の一つである。州によっては弁護士資格取得の要件の一つでもある。

カナダ女王の正式な称号[編集]

: Elizabeth the Second, by the Grace of God, of the United Kingdom, Canada and Her other Realms and Territories Queen, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith
: Elizabeth Deux, par la grâce de Dieu Reine du Royaume-Uni, du Canada et de ses autres royaumes et territoires, Chef du Commonwealth, Défenseur de la Foi
神の恩寵による、連合王国、カナダならびにその他の諸王国および諸領土の女王、イギリス連邦の元首、信仰の擁護者、エリザベス2世

国王(女王)の一覧[編集]

国王(女王) 出身家 在任期間 備考
01 ヴィクトリア女王 Queen Victoria -Golden Jubilee -3a cropped.JPG ハノーヴァー家 1901年1月1日
- 1901年1月22日
21日
02 エドワード7世 Eduard VII.jpg ザクセン=コーブルク=ゴータ家 1901年1月22日
- 1910年5月6日
9年 + 104日
03 ジョージ5世 George V of the UK (head).png ザクセン=コーブルク=ゴータ家 1910年5月6日
- 1936年1月20日
25年 + 259日
04 エドワード8世 A022344.jpg ウィンザー家 1936年1月20日
- 1936年12月11日
326日 退位
05 ジョージ6世 King George VI LOC matpc.14736 (cleaned).jpg ウィンザー家 1936年12月11日
- 1952年2月6日
15年 + 57日
06 エリザベス2世 Elizabeth II, Queen of Australia detail.jpg ウィンザー家 1952年2月6日
- (在位)
70年 + 188日

脚注[編集]

  1. ^ David E. Smith (June 2010). “The Crown and the Constitution: Sustaining Democracy?”. Ottawa: Queen's University. pp. 6. http://www.queensu.ca/iigr/sites/webpublish.queensu.ca.iigrwww/files/files/conf/Arch/2010/ConferenceOnTheCrown/CrownConferencePapers/The_Crown_and_the_Constitutio1.pdf 2016年3月3日閲覧。 
  2. ^ Smith 1995, pp. 87–90
  3. ^ Government of Canada (2015年). “Crown of Maples”. Queen's Printer for Canada. pp. 16–18. 2016年3月3日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ Department of Canadian Heritage (February 2009), Canadian Heritage Portfolio (2 ed.), Ottawa: Queen's Printer for Canada, p. 3, ISBN 978-1-100-11529-0, http://www.pch.gc.ca/DAMAssetPub/DAM-min-dept/STAGING/texte-text/ppc-chp_1360181037578_eng.pdf?WT.contentAuthority=18.0 2009年7月5日閲覧。 
  5. ^ [1][2][3][4]
  6. ^ Victoria (1867), Constitution Act, 1867, III.15, Westminster: Queen's Printer (29 March 1867発行), http://www.solon.org/Constitutions/Canada/English/ca_1867.html 2009年1月15日閲覧。 
  7. ^ MacLeod 2012, p. 17
  8. ^ Department of Canadian Heritage 2009, p. 4
  9. ^ [6][7][8]
  10. ^ J.A. Weiler (2014年8月13日). “McAteer v. Canada (Attorney General), 2014 ONCA 578”. Court of Appeal for Ontario. 2015年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月17日閲覧。
  11. ^ Government of Canada (2009年9月). “Discover Canada - Understanding the Oath”. Citizenship and Immigration Canada. 2016年2月17日閲覧。
  12. ^ Parliamentary Framework - Role of the Crown”. Parliament of Canada (2015年10月). 2016年2月17日閲覧。
  13. ^ Philippe Lagassé (2015年3月2日). “Citizenship and the hollowed Canadian Crown”. Institute for Research on Public Policy. 2016年2月17日閲覧。
  14. ^ John Allen (1849). Inquiry into the rise and growth of the royal prerogative in England. Longman, Brown, Green, and Longmans. pp. 4–7. https://archive.org/details/inquiryintorise03allegoog 2016年2月17日閲覧. "allen royal prerogative." 
  15. ^ Thomas Isaac (1994年). “The Concept of Crown and Aboriginal Self-Government”. The Canadian Journal of Native Studies. 2016年2月17日閲覧。
  16. ^ [12][13][14][15]

関連項目[編集]