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決め球とする投手は書き出すとキリがないので一部除去。藤沢のエピソードは直接関係がない。 |
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2011年11月19日 (土) 13:16時点における版
パームボール (Palm ball)とは、野球における変化球の1つ。単にパームとも呼ばれる。
投法
「パーム」とは「手のひら」の意味で、指を伸ばした状態で手のひらと親指、小指或いは薬指も使用してボールを支え、手のひらで押し出すように投げる。手のひらが柔らかかったり指が短い投手に向いているが、握りが他の球種と大きく違うため打者に判別されやすく、肘に負担がかかりやすい球種でもある。
変化
遅い球速で回転も少なく、リリース直後から縦に大きく落ち始める。リリースの瞬間は手のひらを転がるため、高めに投げ出されるような錯覚を打者に与えやすく、そこから落ちる事でドロップと同様に打者の視線を上下させやすい。無回転に近くナックルボールのように揺れて落ちる物や、横回転が加わってスライダー気味に変化する物もある。また、リリースが不安定になりやすくボール自体の勢いも弱いため、風や湿度といった天候状態により変化の度合いが大きく左右され、投げる度に違う変化を見せる事もある。カーブやチェンジアップと同様に球速が遅くタイミングを合わせられると長打になりやすいため、主に緩急を付ける目的で使用される事が多い。パームを決め球として投げる投手としては帆足和幸や金村暁、浅尾拓也、尹錫珉らが有名である。投法の影響を大きく受ける変化球としても有名で、帆足のサイドスロー気味のスリー・クォーターから投げるパームはスライダーと間違われるほど横方向にも変化する。
歴史
考案者については複数の説が有るが、1948年に近藤貞雄が右手中指の神経の損傷をきっかけに3本指での握りから投げた「疑似チェンジアップ」であるという説が近藤亡き後も有力である。その後、1964年に小山正明がパームを駆使して30勝を挙げ注目されるようになった。
参考文献
- 『変化球バイブル[理論&実践編]』 ベースボール・マガジン社 ISBN 9784583100012