コンテンツにスキップ

ダートサークル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダートサークルの一例(AT&Tパーク、本塁周辺の土の部分)

ダートサークルとは、野球場本塁周辺に設けられた円形のダート)の部分、またはそれを示すための円形の白線を指す。ダートサークルは和製英語で、米国では「dirt cutout[注釈 1]」と呼ばれる。公認野球規則では「ホームプレートを囲む土の部分」と記されている。

概要

[編集]
ダートサークル周辺図
拡大
拡大

Clip
ダートサークル周辺図

本塁の周囲は、スライディングや接触プレイ等があったときの危険を防ぐため土になっている(冒頭の写真を参照)。公認野球規則ではダートサークルの大きさを厳密に定めてはおらず、多くの野球場で用いられている例として「本塁の基点を中心とした直径 26フィート(約7.925メートル)の円」が芝と土の境界であることを示しているに留まる[1]

ダートサークルとその周辺
拡大
拡大

Clip
ダートサークルとその周辺

内野が土の球場の場合

[編集]
白線でダートサークルを明示した例(第85回選抜高等学校野球大会、2013年)
拡大
拡大

Clip
白線でダートサークルを明示した例(第85回選抜高等学校野球大会、2013年)

日本では内野が天然芝または人工芝の野球場はほとんど無く、全面が土であることが通例であるが、内野全面が土である野球場で上記ルールを適用するには、土と芝の境界線に代わる線が別途必要となる。そこでアマチュア野球のほとんどの団体ではその境界線として白線を引くこととし、その大きさはルールに例示された直径26フィートの円をそのまま採用することとした。プロ野球では明示的な線は引かれないが、ダートサークルは26フィート円を仮想し、これを越境したかどうかの判断は審判員が行う。

一例

[編集]

阪神甲子園球場の場合、高校野球全国大会においてはダートサークルとして白線が引かれている[2]が、プロ野球の試合においては上掲の理由でダートサークルの白線が引かれていない[注釈 2]。ただし2014年11月11日の日米野球シリーズ・日本プロ野球80周年記念「阪神・巨人連合軍対アメリカ大リーグ選抜」では、同地で行われるプロ野球で初めてダートサークルが採用された[注釈 3]

振り逃げとダートサークル

[編集]

公認野球規則では規則6.09bの原注において、「第三ストライクと宣告されただけで、まだアウトになっていない打者が、気がつかずに、一塁に向かおうとしなかった場合、その打者はホームプレートを囲む土の部分を出たらただちにアウトが宣告される」と示されている[注釈 4]。ホームプレートを囲む土の部分とはダートサークルを指し、第3ストライクを宣告されただけでまだアウトになっていない(振り逃げ可能な)打者が一塁に走ろうとせずにダートサークルから外に出た場合、球審は直ちにこの打者にアウトを宣告する。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 芝生が切り抜かれた場所の意。
  2. ^ その他、内野が土の地方球場でも同様である。
  3. ^ 本塁周辺およびマウンドは赤土を使用した。
  4. ^ この規則はMLBでは2006年、日本では2007年に改正された。ルールの詳細は振り逃げの項を参照のこと。

出典

[編集]
  1. ^ 『公認野球規則』1.04および野球競技場区画線(巻頭)
  2. ^ 公認野球規則改正:センバツから「ダートサークル」登場」『毎日新聞』。2007年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月10日閲覧