「ファイナルファンタジーX」の版間の差分

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=== その他 ===
=== その他 ===
ファイナルファンタジーX インターナショナルでの召喚獣バトルは、特定のフィールドに出現するシステムである。任意発生のイベントではないため、寺院での宝箱の取り逃しがあると"ヘレティック召喚獣"を倒さない限り、アイテムの入手が不可能となっている。(この時点で事実上召喚獣アニマの入手も不可能)そういった事態が起きた場合の救済措置として、全てのヘレティック召喚獣は「斬魔刀」で倒すことができるようになっている。しかし、「斬魔刀」を発動するには難易度が高く、初心者には敷居が高いのが現状である。初心者がプレイする場合は「アルティマニア」の攻略本を購入してプレイすることが望ましい
ファイナルファンタジーX インターナショナルでの召喚獣バトルは、特定のフィールドに出現するシステムである。任意発生のイベントではないため、寺院での宝箱の取り逃しがあると"ヘレティック召喚獣"を倒さない限り、アイテムの入手が不可能となっている。(この時点で事実上召喚獣アニマの入手も不可能)そういった事態が起きた場合の救済措置として、全てのヘレティック召喚獣は「斬魔刀」で倒すことができるようになっている。しかし、「斬魔刀」を発動するには難易度が高く、初心者には敷居が高いのが実情である。


== 世界設定 ==
== 世界設定 ==

2008年12月15日 (月) 07:29時点における版

ファイナルファンタジーX
ジャンル ロールプレイングゲーム(RPG)
対応機種 プレイステーション2(PS2)
開発元 スクウェア(現スクウェア・エニックス)
発売元 スクウェア・エニックス
人数 1人用
メディア DVD-ROM1枚
発売日 日本2001年7月19日
北米2001年12月18日
日本2002年1月31日(インターナショナル)
欧州2002年5月24日
大韓民国2002年6月4日
売上本数 約800万本(スクウェア・エニックス公式)
日本約291万本
日本約30万本(インターナショナル)
日本国外:約500万本
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ファイナルファンタジーX』(-テン、FINAL FANTASY X)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)が発売したプレイステーション2RPG日本国内では2001年7月19日に定価8,800円(税別)で発売。略称「FFX」「FF10」。また、「FFVII」を除いてほぼ全てが欧州風の世界観を取り入れているのに対し、本作は東洋風の世界観が多く取り込まれており、異色の作品である。

概要

2000年1月29日に開催されたイベント「スクウェア・ミレニアム」において、『ファイナルファンタジーIX』、『ファイナルファンタジーX』『ファイナルファンタジーXI』が3作同時に発表されて話題を集めた。

プレイステーション2におけるファイナルファンタジーシリーズ最初の作品である。日本国内販売本数約291万本(インター版、廉価版含む)で、プレイステーション2のソフトとしては初めてダブルミリオンを突破し、同シリーズの人気の高さを伺わせた。

北米では2001年12月18日欧州では2002年5月24日韓国では2002年6月4日に発売された。ワールドワイドでは約500万本を売り上げている。

同シリーズとしては初めてキャラクターボイスが採用され、よりストーリー重視の作品となり、ドラマチックな仕上がりとなった。また、『FFVII』〜『IX』のPSシリーズでも他のゲームを寄せ付けないCGだったが、プレイステーション2に移っても他を圧倒する驚異的なほど綺麗なグラフィックでユーザーを驚かせた。

なお、本作にはDVD-Video『THE OTHER SIDE OF FINAL FANTASY』が付属している。開発途中の設定資料、天野喜孝のイメージイラスト、主要スタッフや声優のインタビューなどを収録している。

本作の発売当初に放映されたスクウェア・エニックスのTV-CMには、主人公ティーダのモデルにもなった滝沢秀明が出演した。(CMは全2タイプ)2タイプのCMに共通して使われたキャッチフレーズは、『僕たちは、運命に立ち向かった』。

ファイナルファンタジーシリーズはこれまで基本的に各作品が独立した1話完結の形態を取っていたが、本作には同シリーズで初めて物語上での続編となる作品『ファイナルファンタジーX-2』が作られ、2003年3月13日に発売された。

オリジナル版の廉価版は2003年1月16日発売の「MEGA HITS!」(定価:4,800円(税抜))と2005年9月8日発売の「アルティメットヒッツ」(定価:2,800円(税抜))の2つがあり、後者は更に『ファイナルファンタジーX-2』とのセット「アルティメットボックス」(定価:5,600円(税抜))もある。またインターナショナル版の廉価版も「アルティメットヒッツ」として2007年1月25日に発売されている。アルティメットヒッツ版のCEROレーティングは3つとも12歳以上対象となっている(インターナショナル版はリリース時期におけるレーティング表示の関係上"B"と表記されている)。

2006年3月17日号のファミ通「読者が選ぶ心のベストゲーム100」で45万ポイントを獲得し、ドラクエシリーズなど数々の名作をおさえ第1位となった[1]

また細かいところではPS2用HDDのキャッシュ機能に対応しており、利用することで読み込み速度を大幅に上げることができる。

主なスタッフ

主題歌

素敵だね

  • 作詞・野島一成
  • 作曲・植松伸夫
  • 編曲・浜口史郎
  • 歌・RIKKI (奄美の島唄をバックボーンに持つ女性歌手)

キャッチフレーズ

本作のキャッチフレーズは2つ存在する。

  • 私、『シン』を倒します。必ず倒します。
    公式キャッチコピーでオリジナル版のパッケージ裏面にも書かれている。出展は今作のヒロインであるユウナが初めてキーリカで異界送りを行った後の物。パッケージの裏面は異界送りをしている時の彼女を背景とし、異界送りを始めるシーンがモノクロで重ねられているデザインとなっている。
  • 世界一ピュアなキス。
    PlayStationのCM枠で打ったコピー。公式の物ではないが公式のコピーよりも有名なものとなっている。

システム

フィールド

過去のシリーズ全てに存在した「自由に動き回れるワールドマップ」は廃止された。これはワールドマップ上でキャラクター・船・町のシンボルが同じような大きさで表示されるといったファミコン以来の不自然な表現を排除するためだと思われる。フィールドを歩くうちに隣り合った土地に移動したり、飛空艇のメニューから瞬時に各地へ移動する。

フィールドは完全な3Dで描かれ(一部を除く)、キャラクターの移動に合わせてカメラアングルが変化する。開発中は同時発表された『FFXI』同様に視点を自由に回転できたが、画面酔いしすぎてプレイできないという直良有祐の強い要望でカメラの動きが制限され主流になった。自由に回転できる作品で画面酔いするという苦情の多さからも改悪とは言えない面があり、坂口博信ロストオデッセイでも採用されている。

カウントタイムバトル(CTB)

本作ではそれまでの作品で使用されていたATBを採用せず、CTB(Count Time Battle)という新しいシステムが採用された。ターンの概念がないことはATBと同じだが、誰かが行動している時に全体で時間が停止しているのが最大の違いである。コマンド入力状態となったキャラクターが何らかの行動を起こした後、そのキャラクターの待機時間には素早さのパラメータとコマンドに設定された倍率値から算出された次の行動までの時間が設定され、その上で全体の時間が進行する。コマンド選択時に各キャラクターの行動順番を参照することができ、これを利用して敵の行動に対し予め先手を打つ戦い方を要求されるケースも多い。このシステムにより、ターン制の概念を破棄しつつ、ATBのように時間に追われることもないため、初心者から上級者まで焦らず戦略的に戦闘を楽しむことができる。

また、戦闘に参加できるキャラクターは3名だが、随時パーティにいる控えのキャラクターと入れ替えることが出来るのも特徴(入れ替え行動にペナルティ要素は無い。ただし、1度でも戦闘に参加して何らかのコマンドを実行しない限り、そのキャラクターにアビリティポイントが入らないシステムとなっている)。水中でのバトルはティーダワッカリュックの3人のみ。他の4人が水中でのバトルに参加できないのが残念だったという意見もあった。

また、戦闘にゆとりができたためか、バトルの数値的スケールが大きくなっており、最大値として、キャラクターのHPが99,999、MPが9,999、一撃のダメージが99,999、と、これまでのシリーズより1桁多い限界値となっている(キャラクターは「○○限界突破」というアビリティ装着時のみ、一部の召喚獣のダメージは後述する"七曜の武器"の成長による)。ただし一撃のダメージだけはそれ以前の作品でも5桁のダメージは与える事が出来るものもあり、全ての攻撃で5桁+表示も5桁となったのは本作品が最初である。なお敵の攻撃の中には設定上ダメージ量が40万を超えて実質的に回避不能な即死攻撃(召喚獣の「まもる」でも99,999ダメージとなる)として存在している物もある。

そして本作からボス戦がフィールドと戦闘画面の切り替えがないシームレスバトルになった。主にイベントから自然に戦闘へ繋げるための演出として採用されており、戦闘中もイベントが挿入される事で物語との一体感を出すことに成功している。『ファイナルファンタジーXI』以降の全戦闘のシームレスバトル化への橋渡り的な仕掛けとなった。

オーバードライブ

敵から受けるダメージの蓄積や、HPが減って瀕死状態になる等の条件によって発動可能な特殊技は過去のシリーズにも存在したが、今回「オーバードライブ」と呼ばれるそのシステムは大幅に拡張された。

オーバードライブゲージが最大値になることで強力な特殊技が使えることは同じだが、ゲージの溜まり方は様々なバリエーションがある。プレイヤーキャラクターについては以下に挙げる「オーバードライブタイプ」と呼ばれるゲージ蓄積条件の中から選択でき、状況によってタイプをうまく使い分けることで効率のよい攻撃が可能となる。なお初期状態では「修行」のみとなっており、それ以外は対応する行動を何度も行って習得する。

  • 修行 - 敵から受けたダメージに応じて蓄積される。
  • 闘志 - 敵にダメージを与えることで蓄積される。
  • 憤怒 - 仲間がダメージを受けることで蓄積される。
  • 慈愛 - 仲間のHPを回復させることで蓄積される。
  • 策略 - 敵に不利なステータス変化を起こさせることで蓄積される。
  • 窮地 - 不利なステータス変化をさせられることにより蓄積される。
  • 華麗 - 敵の攻撃を回避すると蓄積する。
  • 悲哀 - 味方が戦闘不能になることにより蓄積される。
  • 凱歌 - 敵を倒した際に蓄積される。
  • 英雄 - HPがダメージの3倍より大きい敵、もしくは最大HP10000以上の敵を倒すと蓄積される。
  • 磐石 - 敵のステータス変化を無効化することにより蓄積される。
  • 勝利 - 戦闘パーティーにいる状態で戦闘に勝利することにより蓄積される。
  • 恥辱 - 戦闘で逃げた際に蓄積される。
  • 対峙 - 自分のターンが回ってきたときに蓄積される。
  • 苦闘 - ステータス異常中にターンが回ってくることで蓄積される。
  • 危機 - 現在HPが最大の25%以下でターンが回ってくると蓄積される。
  • 孤高 - 戦える味方が自分のみの状況でターンが回ってくると蓄積される。

召喚獣のオーバードライブタイプはプレイヤーキャラクターにおける「修行」と「闘志」を組み合わせた物であるが、敵の攻撃を回避しても受けた時と同じだけ加算されるという違いがある。

なお発動条件であるオーバードライブゲージの最大値はプレイヤーキャラクターは100、召喚獣では20である。

召喚獣

前作までの召喚魔法は、美麗なグラフィックが名物となった一方、発動時間が長いことや、ゲーム終盤になるとあまり役立たないといった欠点が指摘されていた。本作で召喚獣の役割は大幅に変わり、上記の欠点をある程度解消した。

ユウナがバトル中に召喚すると、3人のキャラクターに代わって攻撃・魔法などの行動を行う。全般に召喚獣はキャラクターより能力値が高く、ほぼ全てのステータス異常が無効であることが大きな利点で、強力なモンスターの攻撃に対する盾にするなどの活用が可能である。

召喚獣もキャラクターとは仕様が異なるがオーバードライブというシステムがあり、過去のシリーズで使用していた技はオーバードライブ技として位置づけられている。これを事前にチャージして、対ボス戦で連発する『召喚ボンバー』と呼ばれる公式テクニックが存在するが、後半では基本的な戦術を見直さなければダメージのゴリ押しでは勝てないバランスになっている。

本作に登場する召喚獣と、その使用するオーバードライブ技を以下に列挙する(但し、名前は変更可能)。名前の前に*のついているものは、入手しなくてもクリア可能な(入手に特殊な条件をクリアする必要がある)もの。

  • ヴァルファーレ - 『シューティング・レイ』『シューティング・パワー(ある条件を満たすと入手)』
  • イフリート - 『地獄の火炎』
  • イクシオン - 『トールハンマー』
  • シヴァ - 『ダイアモンドダスト』
  • バハムート - 『メガフレア』
  • *アニマ - 『カオティック・D』
  • *ようじんぼう - オーバードライブ技を持たず、「心づけ」で払ったギルやオーバードライブゲージの蓄積など様々な条件によって使う技が変化していく。そのため完全な制御は不能。最強技は『斬魔刀』。
  • *メーガス三姉妹マグドグラグの3体で1組) - 『デルタアタック』

スフィア盤

キャラクターの成長はスフィア盤と呼ばれるボードに配置された成長スフィアを発動させることで能力値アップ・技や魔法の修得を行うという独特のシステムとなっている。AP(Ability Point)を貯めることでスフィアLVが上がり、これを消費することでスフィア盤を移動することになる。経験値・レベルアップは存在しない(あえて言えばAPが経験値に相当するが、スフィアLVの消費方法が任意に近いため経験値&レベルに対応しているとは言えない)。ただ、スフィア盤は広く、移動と発動を繰り返さないといけないため、やり込める要素ではあるが段々面倒くさくなってくるという意見もある上、スフィア盤を全て発動させてしまうとキャラクターごとの個性が全くなくなってしまうという面もある。またスフィア盤をまったく利用せず(すなわち能力アップをまったくおこなわず)ストーリーコンプリートを達成する猛者なども登場した。

武器・防具

武器や防具についても独特のシステムを持っている。武器や防具には0〜4個のアビリティスロットがあり、そのいくつかは空白となっている(ない場合もある)。この空白の部分にはアイテムを使うことでアビリティを付け加えることができ(改造)、それによって性能が変化する。

アビリティの組み合わせによって名称も変化する。武器・防具は7人のキャラクターそれぞれの専用となっており(使い回しができない)、ネーミングについては内部に膨大なデータベースを持っている。なお、武器や防具にはいわゆる「攻撃力」「防御力」のようなパラメータは設定されていない(但し、「物理攻撃+5%」のようなアビリティは存在する)。キャラクターのステータスと武具のアビリティが同じならば、どんな武器を用いても、どのキャラクターであっても、同じ攻撃力を持つ。

このほか、七曜の武器と総称される各キャラクターの最強武器が存在する。敵の防御力に依存しないダメージを与えられる特性や、HPやMPの量によって攻撃力が大幅に増える潜在能力がある。条件を満たすことで2段階にパワーアップするが、最終段階に育てるには難易度の高いミニゲームを完全にクリアする必要があるなど条件が厳しい。また、アビリティスロットが4個ある武器を改造することで七曜の武器より便利で自分好みのものが作れることもあり、この場合「最強」の武器はプレイヤーの好みの問題になる。

モンスター訓練場

ゲーム中盤から挑める。世界各地のモンスターを捕獲し、1つの地域あるいは種族を全て集めるといった条件で、訓練場オリジナルのモンスターと戦えるようになる(地域制覇と種族制覇の2種類の条件がある)。

数十種類に及ぶこれらのモンスターは、ほとんどがラストボスをも凌ぐケタ外れの強さを持っている。メインストーリーに従ってゲームを進めているだけでは瞬殺されてしまうので、普通に倒すことはまず不可能である。 また、最後に登場するすべてを超えし者はHPが10,000,000と、ケタが圧倒的に違うため、倒そうと思うのなら長時間の戦闘を余儀なくされる。

ファイナルファンタジーX インターナショナル

2002年1月31日に北米版を基にマイナーチェンジされた、『ファイナルファンタジーX インターナショナル』が発売されている。定価は7,800円(税別)、販売本数約28万本。北米版の声優へのインタビューやCMムービー、主題歌のプロモーションビデオ、そしてエンディング後のストーリーである『永遠のナギ節』が収録されたDVD『THE OTHER SIDE OF FINAL FANTASY 2』が付属している。

主な変更点

キャラクターボイスの変更
キャラクターボイスは英語になった(字幕を日本語・英語で選択可能)。
一部名称の変更
パーティメンバー全員、シーモア、召喚獣の名称が英語表記になり、祈り子の間がフェイスの間に、エボン=ジュがユ=エボンに名称変更されている。
新スフィア版の追加
新スフィア版ではオリジナル版にはなかったアビリティも習得できる。オリジナル版のスフィア版も使用可能で、すべてのキャラは中央からのスタートとなり、カスタマイズ性が高くなった。ゲームスタート時に2つのスフィア版から1つを選択するようになっている。
召喚獣バトル追加
ストーリー中盤以降特定のフィールドに出現する"ヘレティック召喚獣"と呼ばれる種類のモンスターとのバトルが追加された。ヘレティック召喚獣達のパラメータは訓練場オリジナルモンスターよりもさらに上を行く数値となっている。
隠しボスの追加
前述のヘレティック召喚獣を全て倒すと更に強力な隠しボス『デア・リヒター』と戦うイベントが追加されている。
メニュー機能の強化
武器の整頓が追加されてわかりやすくなった。
一部ボス・ザコのパラメータ変更
特に、オリジナル版では強すぎた『シン』・頭部とキングベヒーモスの弱体化が見られ、ゲームクリアの難易度は下がった。詳細は以下の通り。
  • 『シン』・頭部
オーバードライブゲージの増加量がオリジナル版に比べて減少し、特殊攻撃をあまり仕掛けて来なくなった。但し、高いHPと「ギガグラビトン」を食らうとゲームオーバーの仕様に変更はない。
  • キングベヒーモス
ほかくでトドメを刺した場合に、ファイナルアタックのメテオを仕掛けて来なくなった。
  • オメガウェポン
HPがオリジナル版よりも高くなった。それ以外はオリジナル版に準規する。
  • ピュロボルス
石化・即死防御が高くなり、石化攻撃改・即死攻撃改装備の武器では一撃で倒せなくなっている。
アビリティの追加
  • オートアビリティ
パワーチェンジ、スピードチェンジ、マジックチェンジ、アビリティチェンジ、リボン
  • コマンドアビリティ
パワーアタック、スピードアタック、マジックアタック、アビリティアタック、フルブレイク、まきあげる、くすねる、じんそく
一部アビリティの弱体化
「ドライブをAPに」で取得できるAPの量が使用するたびに半減するようになった。一部のオーバードライブタイプの弱体化も追加され、マジックポットを利用した大量AP入手が出来なくなった。しかし、研究が進むうちにつれ、新たな大量AP入手方法が確立され、キャラクター強化を可能とした。
「クイックトリック」はMP消費が増加、効果が半減した。
その他
雷平原・北部のサボテンダー?の石碑の封印解除が1回のみになった。
「とれとれチョコボ」の裏技が使えなくなった。
瀕死条件が最大HPの50%未満に変更された。
モンスター訓練場にセーブスフィアが追加された。
わいろや戦闘で入手できるアイテム数が一定でなくなった。
アニマ、メーガス三姉妹のオーバードライブの攻撃回数が増加した。
アルベドのホーム崩壊後もアルベドのホームへ入ることができるようになった。

永遠のナギ節

永遠のナギ節は厳密には本作のストーリーではなくインターナショナル版の付録DVDに収録されていたムービーであるが、『ファイナルファンタジーX-2』につながるストーリーとなっている。

ヘレティック・ヴァルファーレ戦でのバグについて

ヘレティック・ヴァルファーレ戦では、たまにフリーズするという現象が起こることがある。解除方法として、他のヘレティック召喚獣を倒してから戦う、バグ発生前の時からスタートボタンを連打する、PS2本体を横置きにしている場合は縦置きにする(縦置きにしている場合は横置きにする)などの処置を行う必要がある。それでも解決しない場合はスクウェア・エニックスに電話して指示に従って対処すること。

その他

ファイナルファンタジーX インターナショナルでの召喚獣バトルは、特定のフィールドに出現するシステムである。任意発生のイベントではないため、寺院での宝箱の取り逃しがあると"ヘレティック召喚獣"を倒さない限り、アイテムの入手が不可能となっている。(この時点で事実上召喚獣アニマの入手も不可能)そういった事態が起きた場合の救済措置として、全てのヘレティック召喚獣は「斬魔刀」で倒すことができるようになっている。しかし、「斬魔刀」を発動するには難易度が高く、初心者には敷居が高いのが実情である。

世界設定

本作の世界観の基本は、中世ヨーロッパやサイバーなSF世界とは全く異なる独特なもので、RPGとしてはきわめて珍しいものといえる。現代的文明も見られるが、未開の地やアジア風の集落が基本。また、人間とは異なる種族も多少ながら登場する。

ファイナルファンタジーVII』の世界の過去であることが、FFオフィシャルブックにて発言されている。しかし経過は2千年以上であるとのこと。『VII』におけるライフストリームと『X』における幻光虫が同一であるとも発言されている。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


地理

本作に登場する世界はスピラと呼ばれており、1つの大きな大陸といくつかの島からなる世界である。基本的に人々の生活は質素であるが、これは大きな機械文明が『シン』に破壊されることによって、彼らの文明の規模が抑えられている為である。

その最北端にはザナルカンドと呼ばれる、既に遺跡と化した都市が存在する。1000年前の戦争で都市国家としてのザナルカンドは滅亡したが、当時の面影をそのまま残したザナルカンドもどこかに存在する。本記事では以降、前者を単にザナルカンドと呼び、後者を夢のザナルカンドと呼んで区別することにする。

ザナルカンドにはエボン=ドームと呼ばれている巨大な建物があり、その奥でユウナレスカが究極召喚を使うに値する召喚士を待っている。

以下、ザナルカンドより南下する順で各地を説明する。

  • ガガゼト山 - ザナルカンドへの最終関門となる雪山。獣のような風貌を持つロンゾ族が住む。
  • ナギ平原 - 歴代の大召喚士たちが『シン』と戦った平原。至る所に戦いの爪痕が残る。片隅に『シン』に破壊され放棄された寺院と、ある寺院から盗まれた祈り子が隠された洞窟がある。また、以前は討伐隊の訓練場として使われていた施設がある。
  • ベベル - エボン教の中心都市でありスピラで一番大きい都市。
  • マカラーニャ - 幻想的な森と凍り付いた湖を持つ。
  • ビーカネル島 - アルベド族の本拠地である孤島。地表の大部分が砂漠である。片隅にはサボテンダーが棲む地帯があり、そこは激しい砂嵐で外界と隔絶されている。
  • 雷平原 - 絶えず落雷が発生する平原。正式名称は「ガンドフ雷平原」。それでもアルベド族の貢献により昔よりは安全になったが、アルベド族の功績であるが故に正当な評価はされていない。
  • グアドサラム - グアド族の本拠地。死者の想いが集まる異界につながっており、生者が異界にお参りに行くことも可能。
  • 幻光河 - 幻想的な雰囲気を漂わせる大河。川底に昔の文明の遺跡が沈んでいる。
  • ジョゼ - ベベルに次ぐ古い歴史を持つ寺院を持つ。寺院の至る所に電光が走っている。
  • キノコ岩街道 - ルカからジョゼに至る路の一部。キノコの傘のような形に重なり合った岩肌が特徴。
  • ミヘン街道 - ルカからジョゼに至る路の一部。かつて赤斬衆(現在の討伐隊)を作ったミヘンが、その意義を寺院に語るために歩んだ道。現在使われている街道とは別に、旧街道が存在する。
  • ルカ - スピラで2番目に大きな都市。ブリッツボールのスタジアムが存在する。
  • キーリカ島 - 涼しげな水辺と茂るジャングルの島。ジャングルの奥に寺院が存在する。
  • ビサイド島 - ジャングルの合間に流れ落ちる滝が美しい島。島の中心に村が存在し、寺院もそこに存在する。

エボンの教え

スピラの人々を支えているエボン教は以下の教義を持つ。人々の心の拠り所という位置づけであるのだが、実際にはこれらはすべてエボン=ジュと『シン』の存続、偽りの希望を人々に持たせるという目的の下、人々の行動を支配するためのものである。

  • 機械の禁忌
    (寺院の禁じた)機械を使うことを人々の「罪(=『シン』)」であるとし、固く禁じている。
  • エボンとユウナレスカの偉大さ
    『シン』を倒す方法を遺したエボンと、その娘で初めて『シン』を倒した召喚士ユウナレスカを神格化している。
  • 全ての人々がエボンを讃え祈りを捧げ、召喚士たちの旅を支えることにより、いずれ罪は償われ『シン』は消滅する
    過去何度か『シン』が倒された時には数年後には復活していたが、寺院はこれについては世界全体が教えに従っていないからだとし、機械を使うアルベド族を迫害する根拠の1つとしている。

エボンの教えを司る機関が寺院であり、現在機能しているものは世界に5箇所(ビサイド、キーリカ、ジョゼ、マカラーニャ、ベベル)存在する。召喚士たちはこれらの寺院で修行を積み、召喚獣を得ることによって究極召喚を習得するための修練を積むこととなる。寺院の総本山はベベルにある聖ベベル宮である。人間、グアド族、ロンゾ族それぞれからの総本山への代表のことを老師と呼び、3人の老師を束ねる寺院の中心人物を総老師と呼ぶ。3人の老師と総老師は、合わせてエボン四老師と呼ばれており、人々から深く敬われている。尚、アルベド族は迫害対象であるため老師は存在しない。

なお、人々の間には、ささいな幸運や偶然を見るにつけ、それを「エボンの賜物」と呼ぶ風習が広まっている。また、インターナショナル版や『X-2』では、寺院は機械を「マキナ」と表現しているが、これは「機械」をあらわすラテン語の単語である。

登場する種族

本作には普通の人類の他に、以下の亜人種が登場する。

  • ロンゾ族 - 青い肌と獣のような風貌を持つ種族。非常に体格が良く、成人では小柄な者でも2m以上になる。男性は額に角があり、成長期に一度だけ生え替わる。それ以降は生え替わらないため、折れればそのままである。裏切り者には容赦しない種族でもある。
  • グアド族 - 幻光虫の扱いに長けており、異界の守護者を自称している種族。風にもなびかない植物のように固まった頭髪が特徴。
  • アルベド族 - 外見は普通の人間と同じであるが、金色の髪と渦巻きのような模様を持つ碧眼が特徴的。機械を使うこととエボンの教えに強い反感を持っている事を理由に寺院から弾圧されている。言語は基本的には文字を一定のパターンで入れ替えた暗号的な言語"アルベド語"であるが、一部の者は共通語も解する。また、「アルベド語入門」なる書物が存在している。
  • ペルペル族 - 小柄でくちばしのような飾りを付けている。早口。
  • ハイペロ族 - シパーフを扱う。泳ぎが得意。のんびりとした口調で話す。外見だけでは男女の区別がつかない。

幻光虫

幻光虫とは、虫とは名の付くものの、虫でも生き物でもなく、生命エネルギーの塊の様な物であり、人間も含めた万物に宿ると言われ、人のと同種の存在様にも表現される。死者に召喚士による異界送りが行われる際には、幻光虫の濃度が高くなるため、死体から幻光虫が離れ舞う模様が視認でき、これにより死者は異界で永遠の安息を得ることができるとされている

後述の祈り子と召喚獣にも幻光虫の存在が重要な働きをしているとされ、本作品の重要な構成要素であるシンや幻のザナルカンドの存在も幻光虫の存在と重要な関わりを持つ。

幻光虫は水との親和性が高く、水が空中に浮いた状態で固定されるなどの現象も発生する他、幻光虫は人間の記憶や思念などにも関わっており、高濃度の幻光虫を含む水を詰めたモノをスフィアと呼び、後で述べるブリッツボールのフィールドであるスフィアプールに使われたり、人の想いや思念や映像を留め伝える機能を持つ。スフィアには映像・音声スフィア、スフィアモニターなどがあり、大気中の幻光虫の濃度が高いザナルカンド遺跡のエボンドームでは建物自体が巨大なスフィアの役割を果たし、過去の人間の思念や映像が訪れる者に干渉されて映し出されるのが確認できる。

本作における魔物死人召喚獣などは種類を問わず幻光虫の集合体である幻光体と呼ばれる仮の肉体を持ったエネルギーの塊としている。 また魔物が召喚士やガード達に退治されると幻光虫が大気に拡散していく様子が確認される。

人間などの生き物の肉体に存在する幻光虫は通常は異界に行くが、シンや魔物に殺された後、異界送りをされなかった者は、もっと生きていたかったなどの想いからスピラに留まり、生前の記憶を無くして生き物を襲う魔物となることが多い。しかし、その死者がとりわけ強い想いを持っていた場合はその姿のままスピラに留まることがある。このような存在を死人(しびと)と呼ぶ。死人は自らの意思により幻光虫をコントロールできるため、幻光虫が拡散する状態を自ら作り出すことができる。

召喚魔法と祈り子

本作では召喚魔法は召喚士と呼ばれる一部の者だけが使える戦闘技術である。

スピラの各地に寺院が存在するが、各寺院には祈り子像 と呼ばれる特殊な像が存在する。この像にはエボンの秘術により人の魂、すなわち祈り子が封じられており、召喚士の精神に呼応して自らを召喚した者の周囲の幻光虫を取り込むことによって召喚獣が現れる。普段祈り子は像に封じられた状態であるが、この時にも夢を見ていると言われており、召喚獣の姿にもその様子が反映されている。

なお、同じ召喚獣は一時に1カ所にしか姿を現さない。これは、召喚獣の力の源泉となっている祈り子がそれぞれ1体ずつしかいないからである。物語中でユウナとベルゲミーネやイサールがお互いに召喚獣を操って戦うシーンがあるが、このシーンでは相手が召喚した召喚獣をユウナが呼ぶことはできない。

『シン』

『シン』Sin : 罪)はスピラにおける最大の魔物であり、街や村を襲っては人々を殺戮する。約1000年前に突如現れたとされ、召喚士達にとってはこれを倒すことが究極の目的であり、エボンの教えにより、この『シン』を倒す唯一の方法が究極召喚とされている。歴史上、5回『シン』は究極召喚で召喚士によって倒されているが、いずれも、その数年後に再び現れている。この数年間の間の『シン』のいない間をナギ節(ナギせつ)と呼ぶ。ナギ節を作り上げた召喚士は大召喚士として人々に崇められ、ナギ節もそれを築いた大召喚士の名前を戴き「ブラスカのナギ節」「オハランドのナギ節」などと称される。人々はナギ節を大いに祝うが、その影には必ず『シン』の復活を恐れる心が潜んでおり、人々が完全に『シン』から解放されることはない(なお、この永劫の繰り返しを「螺旋」として見立てたのが「スピラ(ラテン語で「螺旋」の意)」の語源である。それでも、召喚士は、自分のもたらすナギ節が「永遠のナギ節」になること、あるいはそうでなくてもナギ節で人々にひとときの安息をもたらすことを願って戦い続ける。

後に挙げるが、実は『シン』は夢のザナルカンドエボン=ジュ自身を守るためにエボン=ジュが作り出した鎧のような存在である。そのため、その破壊活動の根底にはかつての機械戦争がある。かつてザナルカンドを滅亡に追いやったほどの強大な機械文明を排除するため、活気のある街や村や強大な機械を発見すると『シン』はそれをエボン=ジュの存在を脅かすものとして破壊する。そこには悪意も善意もなく、ただ夢のザナルカンドの召喚を続けるという意志だけが存在している。エボン寺院はこのことを公にせず、単に機械を使っていた事が『シン』による破壊、すなわち「人々の罪に対する罰」の原因とだけ民衆に説いている。ちなみに『シン』は夢のザナルカンドとスピラを自由に行き来する事ができ、夢のザナルカンドの海底で『シン』は度々休んでいる。また、その際には幻光体で構成された存在ならば、『シン』に乗って夢のザナルカンドとスピラを行き来する事ができる。幻光体であるジェクトやティーダやアーロンはこの方法でスピラとザナルカンドを移動した。

『シン』は他の魔物同様幻光虫に構成された幻光体の体を持つが、その量は他に類を見ないほど膨大な数であり、通常の魔物とは比べ物にならない。これはその中心にいるエボン=ジュが強力な魔法により多くの幻光虫を集めているためである。その核は先代の『シン』を倒した究極召喚獣(後述)であり、究極召喚により『シン』が倒された時にエボン=ジュがその究極召喚獣に乗り移り、新たな『シン』が作り出される。この新しい『シン』はそれを構成する幻光虫の量が少なくひ弱であるため、一時的に人々の前から姿を消して幻光虫を集める。このためしばらくの間『シン』による破壊が起きなくなる。この期間が『ナギ節』と呼ばれる『シン』のいない期間の事である。なお、エボン=ジュに乗り移られた究極召喚獣は、少なくともしばらくの間は人間の意識を持ち、ある程度『シン』の行動に干渉できる様だが、『シン』の本能的な破壊活動自体を防ぐ事は出来ず、いずれ人の意識は消えうせ、心の底まで『シン』となってしまう。

尚、『シン』の中心にいるエボン=ジュの魔力の影響により、『シン』は重力を操る能力を持つ。強力な重力を発生させることで空間を歪め絶大な破壊を引き起こすことができる(テラ・グラビトンや、キーリカを壊滅させた津波と嵐など)。また、『シン』が自らの体の一部を切り離し魔物として放出することがある(これをコケラと呼ぶ)が、このコケラもまた重力を操る能力を持つことが多い。また、『シン』はコケラを自身の一部だと離れていても感じ取れるのか、コケラを回収しに同じ地に訪れるという行動も確認されており、この習性に従い、討伐隊はコケラを一刻も早く消し去り、『シン』の再来を防いだり、逆にこれを利用して『シン』を安全な場所に誘導し倒そうという動きもあったが、後者は成功には至らなかった。

究極召喚

究極召喚は『シン』を倒せるただ一つの方法として寺院が民衆に説いている、召喚魔法の一種である。しかし、使用すると召喚士は必ず死ぬとされる。そのため、召喚士は自らがもたらすナギ節を見ることができない。

その理屈は一般の召喚魔法と同じであるが、それを発動させるためには召喚士と祈り子の間に強い絆が必要である。召喚士との間に強い絆を持つ者ということで、その召喚士のガードである者の内の1人が選ばれ、ユウナレスカによってその魂を祈り子とされる。召喚士がガードを連れて寺院を巡り修練を積む旅も、言い換えれば最終的な目的である究極召喚を得るため、ガードとの間に強い絆を作るための物であるとも言える。

召喚士と祈り子の強い絆によって得られる究極召喚の力により、召喚士と同調した究極召喚獣は幻光体を分解する力を得て、『シン』の中心にいるエボン=ジュの魔力により結合された『シン』を形作る幻光虫の結合を解除し分解、『シン』を倒すことができる。しかし、エボン=ジュはその途端に『シン』を分解した究極召喚獣に乗り移り新たな『シン』に作り変え、究極召喚獣と同調していた召喚士はその反動で命を失う事となる(つまり、究極召喚の使用による召喚士の死亡の直接的な原因は、究極召喚のその物ではなく、エボン=ジュにある)。つまり、究極召喚と究極召喚獣自体が新たな『シン』を招く物であり、究極召喚で『シン』(正確にはエボン=ジュ)を完全に倒す事は出来ないのだが、召喚士には当然ながらこのことは知らされておらず、寺院関係者でも完全な形で知ってる者はいない。

なお、ある者の究極召喚用に作られた祈り子を利用して他の者が通常の召喚魔法として用いることも、本人の究極召喚獣であっても絆の力を付加せずに通常の召喚魔法として使うことも可能である(どちらのケースも、本編ではアニマを召喚する際に発生する。前者はユウナやベルゲミーネが使う場合が、後者はルカでシーモアが呼んだ場合やティーダ達とシーモアが初めて戦う場合が該当する)。これらの場合においては『シン』にさえ打ち勝つ幻光虫を分解する力を発揮することもなく、もちろん召喚した者が死ぬこともない。

ブリッツボール

ブリッツボールは本作の世界に置いて最も愛好家の多いスポーツである。スフィアプールと呼ばれる球形のプールで、6人からなる2つのチームが得点を争う。選手たちのぶつかり合いも激しく、水中格闘球技の異名を持つ。詳細についてはブリッツボールを参照のこと。

ゲーム中ではルカに着いた時にイベントとして発生する(イベントバトルの勝敗でその後のイベントにちょっとした違いが生じる)ほか、このイベント以降ごく一部の時点を除きいつでもプレイすることが可能。各キャラクターには60あるアビリティのうちどれを覚えることが出来るか、また覚えるためにどのアビリティを獲得する必要があるか(各キャラクター毎に3つのキーアビリティが設定されており、その中のどれを習得する必要があるか)が設定されている。また、ティーダが属するビサイド・オーラカに限り、世界各地にいるプレイヤーをスカウトして自軍の戦力とすることが可能。アビリティは試合中に相手チームがそのアビリティを使う瞬間にその動きを習得するか、リーグ戦及びトーナメント戦の賞品として獲得する。ちなみに習得できるアビリティの数が一番多いのはティーダ(専用アビリティ2つを含む59)で、その後ワッカ(専用アビリティ1個を含む58)・ジュマルおよびキーリカ・ビーストのメンバー全員(ティーダ及びワッカの専用アビリティを除く57のアビリティを習得できる)と続く。テクニックを憶えるまでは敷居がやや高く、本編やバトルとは独立した相当のやり込み要素となっている。なお、ワッカの七曜の武器を最終段階まで強化するためにはブリッツボールを数十回と繰り返さなければならない。

本作のスピラでは、以下に挙げる6つのチームが登場する。

  • ビサイド・オーラカ - ビサイド島のチーム。トーナメントでは初戦敗退の常連(23連敗)。
  • キーリカ・ビースト - キーリカ島のチーム。大召喚士オハランドを崇拝している。パラメータの初期値では弱い方に属するが成長幅は大きい。
  • ルカ・ゴワーズ - ルカに本拠を構えるチーム。イベントバトルで必ず対戦する。最強と囁かれているが、ゲーム中の能力値ではアルベドに劣る上、チームメンバーのパラメータ成長幅も小さくレベルが上がるとキーリカ・ビーストにも劣るパラメータとなる。
  • アルベド・サイクス - アルベド族で構成されたチーム。イベントでデフォルトのビサイド・オーラカに敗れているが、実際は鉄壁のキーパーを筆頭に各ポジションに好選手を揃えた最強レベルのチーム。
  • ロンゾ・ファング - ロンゾ族のチーム。体力と強靭なフィジカルが特長だが、移動速度は遅く選手全員で追い掛け回した挙句フリーでパスされることもしばしば。
  • グアド・グローリー - グアド族のチーム。体力は低いが、素早い身のこなしとパスワークに定評がある。

なお、物語では「ザナルカンド・エイブス」と「ザナルカンド・ダグルス」という2つのチームが夢のザナルカンドに存在することが語られている。しかし、このチームが過去に実際存在したものなのか、それとも架空の「夢」なのかは明らかになっていない。

ブリッツボールは、大召喚士オハランドがかつて選手であったことや、民衆の目を『シン』から背けさせることができる、などの理由から、寺院が公認する唯一の娯楽となっている。普段差別を受けるアルベド族もブリッツのみは他の人種と同様に独立したチームとして参加しており、ブリッツボールはスピラ全土が一丸となって熱狂することのできる唯一の場であると言える。

登場人物

パーティーメンバー

ティーダ (Tidus) 17歳 (森田成一中村勇斗(幼年時))
主人公。詳しくはティーダ (ファイナルファンタジー)参照。
ユウナ (Yuna) 17歳 (声:青木麻由子
ヒロイン。詳しくはユウナ (ファイナルファンタジー)参照。
ワッカ (Wakka) 23歳 (声:中井和哉
ビサイドのブリッツボールチーム「ビサイド・オーラカ」の主将(ポジションはフォワード)。とがった赤毛の頭と青いバンダナが特徴。ユウナを妹のようにかわいがっている。弟のチャップはルールーの恋人であったが、討伐隊に入隊し、のちシンに殺されている。エボンの教えをたいへん熱心に信じている人物で、機械を用いた弟が死んだことも相俟って、教えに反して機械を使うアルベド族をひどく嫌っているが、ティーダやリュックとの出会いを通じてその心境は徐々に変化する。頑固であるが一方では優柔不断なところもある。七曜の武器は「ワールドチャンピオン」。
永遠のナギ節が訪れた後ルールーと結婚する。
ルールー (Lulu) 22歳 (声:夏樹リオ
ユウナのガードを務める黒魔道士。過去に2回召喚士のガードを務めており、豊富な経験と知識を持ち合わせているため、パーティ内の識者として一目置かれる存在である。ユウナを妹のように思っている。恋人チャップが死んでから、特にワッカに対してきつい言動が目立ったが、ティーダの影響もあって次第に心を鎮めていく。彼女の持っている人形が生きたように動く原理は明らかにされていない。七曜の武器は「ナイトオブタマネギ」。
キマリ=ロンゾ (Kimahri-Ronso) 25歳(およそ) (声:長克巳
獣のような風貌を持つロンゾ族の寡黙な青年。ユウナが幼い頃からそばで守り続けている。誇り高いロンゾの戦士で、以前ロンゾ最強の闘士であるビラン=ロンゾに角を折られたことを恥じて故郷を離れた過去を持つ。自らが認めた者としか話そうとせず、ティーダとも最初は話そうとしなかったが、徐々にティーダの事を認め、口をきくようになる。なおアーロンとは旧来の知り合いである。エボン教の本山を守るロンゾ族ではあるが見かけに寄らず柔軟な思想の持ち主で、アルベド族を敵視しなかったり必要があれば掟をあらゆる場面で無視したりと現実主義的な行動をとる。敵の技を覚えることにより、青魔法を使用することができる。七曜の武器は「ロンギヌス」。
リュック (Rikku) 15歳 (声:松本まりか
アルベド族の少女。詳しくはリュック (ファイナルファンタジー)参照。
アーロン (Auron) 35歳 (声:石川英郎
かつてブラスカのガードとして伝説を築いた男で、後にユウナのガードになる。実は死人である(ユウナレスカに敗れ、キマリにユウナを託して息絶えるが、ジェクトとの約束を果たすために現世に留まり、ティーダをスピラに導くことになる)。元は寺院就きの僧兵で、ウェン=キノックとはその頃より知り合い切磋琢磨し合っていた。歴史の真実やエボン教の闇の部分を知り尽くしているが、それらを直接口にする事はない。冷静なイメージに反して、思考より行動が先にたつ熱血漢である(教団と敵対することも躊躇しない)。七曜の武器は「正宗」。『アルティマニア』の人気投票で1位を獲得した。『キングダムハーツII』にも登場する(ただし彼の結末はほとんど今作と同じである)。

重要人物

ジェクト (Jecht) (声:天田益男
ティーダの父。もとは夢のザナルカンドの住人で、ティーダと同じく祈り子の見る夢である。自他ともに認めるブリッツのトッププレーヤーであったが、海にトレーニングに出たある日、突然行方不明となった。その原因は『シン』に触れたことでスピラに飛ばされてしまったことであり、スピラへ移ってからは自分の家へ帰るために、ブラスカ達の旅にガードとして同行することとなる。
旅の中でブラスカやアーロンと固い友情で結ばれるものの、「自分の故郷であるザナルカンド」には帰れないことを悟り始め、ブラスカのために戦うことを決め、自ら進んで究極召喚の祈り子となった。すなわち、本作にて登場する『シン』の正体である。
息子であるティーダへの愛情表現が下手で、いつも泣かせていたためひどく嫌われていたが、実際には妻を愛するのと同じかそれ以上に息子であるティーダのことを深く愛していた。スピラでも常にティーダのことを心配しており、アーロンに気持ちを託して『シン』となってからも息子のことを案じ続けている。
ブラスカ (Braska) (声:鈴木琢磨
10年前に『シン』を倒した大召喚士であり、ユウナの父。アルベド族との友好を重んじる数少ない人物で、アルベド族の女性と結婚した事で殆どのエボンの民に「エボンの落ちこぼれ」とみなされる。故郷に向かう道中『シン』に出くわし命を落とした妻の復讐の為召喚士となった。アーロンと旅をするにあたり、スピラに漂着し囚われていたジェクトと出会い、共に旅をすることとなる。ザナルカンド遺跡に到着した後は、ジェクトを祈り子として究極召喚を会得、これを発動して『シン』を倒し命を絶つ。
シド (Cid) (声:坂口候一
リュックの父で、アルベド族の族長。またユウナの母親の兄でもあり、ユウナの伯父にあたることになる。エボンの教えに従うことに疑問を抱く、アルベドの考え方を端的に示した人物である。機械に精通していて、のちに飛空艇を操ってティーダ達と旅をともにすることとなる。
シーモア=グアド (Seymour-Guado) 28歳 (声:諏訪部順一
グアド族の老師。エボン四老師の一人で、宗教的な儀礼などを統括する。
父・ジスカルはグアド族である一方、母親は人間であり、シーモア自身はグアドと人間のハーフにあたる。そのことが理由で母とともに弾圧されるなど、過去に様々な不遇があった。そのため思想が歪み、やがて自分を生み出したスピラを憎むようになり、ジスカルを殺害したうえで老師の立場に就き、スピラを破壊へと導く決意をした。性格は理知的だが冷酷で歪んでおり、ユウナを我が物にすることに執着しているほか、ひとたび敗れた後も『異体』『終異体』『最終異体』として復活し、執拗にティーダ達を殺害しようとする。なお、ユウナと共に戦う戦闘シーンも1回だけ存在する(その際使えるオーバードライブの技名は「レクイエム」)。
ユウナレスカ (Yunalesca) (声:小柳洋子
ザナルカンド遺跡に棲みつき、辿り着いた召喚士に究極召喚を授け続けてきた女性。1000年前に夫ゼイオンを祈り子として史上初めての究極召喚を発動しており、公式には「初めて『シン』を倒した」と見なされユウナレスカ自体も神格化されているが、実際にはそれこそが「『シン』の誕生」であり、『シン』による再生破壊の繰り返しの機序を構築した人物にほかならない。
シーモアと同様に死を肯定する独善的な理論を持ち、『シン』による破壊とそれによってもたらされる「死」こそが唯一の安息であると考えている。究極召喚を発動したことで死人に近い存在となっているうえ、歪んだ思想を持って長い年月を経たため、おぞましい魔物へと成り変わっている。
エボン (Yevon)
ユウナレスカの父。ユウナレスカに究極召喚を伝授し、エボンの教えの祖を築いたとされる伝説的人物。『シン』の本体であり、『夢のザナルカンド』を召喚し続けるだけの存在。シンの核となってからは「呪」、すなわちスピラにかけられた呪いという意味を込めエボン=ジュ(Yu-Yevon) と呼ばれるようになった。

エボン寺院関係者

ヨー=マイカ (Yo-Mika) (声:岩崎ひろし
エボン寺院の総老師。実は死人であるが、寺院の内部でもこの事実は秘匿されている。老獪な政治家である。
ケルク=ロンゾ (Kelk-Ronso) (声:坂口候一
ロンゾ族族長。エボン四老師の一人で、司法・財務・政治などを統括している。寺院の実態を知り離脱、反逆者となったユウナの決意に理解を示すようになる。
ウェン=キノック (Wen-Kinoc) (声:宇垣秀成
かつてアーロンと親友であった男。エボン四老師の一人で、軍事方面の担当であり討伐隊の監督でもある。シーモアに「自らの策略を邪魔する人物」として殺害される。すでにアーロンは袂を別ったが、互いにかつての友情は忘れておらず、シーモアとの戦いではアーロンの怒りのメッセージが聞ける。
ズーク (声:石丸純
ルールーがガードを勤めた2人目の召喚士。旅をやめた後エボンの僧官となるが、心の奥ではルールーのことを心配している。
シェリンダ (Shelinda) (声:長沢美樹
寺院の巡回僧だが、後に寺院の混乱により大出世を果たす。

召喚士とガード達

ドナ (Dona) (声:葛城七穂
ユウナのライバルとなる召喚士。選択肢によっては、ユウナに少し遅れてザナルカンドに到達する。もちろん、彼女が求めた究極召喚(というかユウナレスカ)は既に存在しない。
バルテロ (Barthello) (声:石丸純
恋愛関係にあるドナのガードを勤める大男。アーロンに憧れている。見た目から近寄り難い印象があるが、心のうちはドナを一途に思っている心優しい男。
イサール (Isaaru) (声:陶山章央
ブラスカに憧れ召喚士の旅をしている3兄弟の長男で召喚士。寺院の考えに疑問を持つも寺院が絶対という信念を捨てきれず、後にユウナと交戦することになる。
マローダ (Maroda) (声:中井将貴
イサールのガードを勤める青年。3兄弟の次男。
パッセ (Passe) (声:くまいもとこ
イサールのガードを勤める少年。3兄弟の末っ子。
ベルゲミーネ (Belgemine) (声:藤井佳代子
召喚士達の力試しなどのために何度も出会う謎の女召喚士。実は死人。

途中で出会う人々

ビラン=ロンゾ (Biran-Ronso) (声:三宅健太
ロンゾ族最強を誇った闘士。以前キマリと争い、角を折った。後にキマリと勝負するが敗れる。誇り高いロンゾの民で、自らを破ったキマリを認め、角を折った償いとしてユウナ達を追うシーモアに立ち向かい、命を落とす。
エンケ=ロンゾ (Yenke-Ronso) (声:石丸純
ビランと共に行動する青年だが、彼自身も高い戦闘能力を持つ。キマリを「角なし」と嘲笑する。キマリに敗れた後は彼を認め、その後ビランとともに命を落とす。

設定のみのキャラクター

以下のキャラクターは本作の時点で既に故人となっている者。一部は死人などという形で登場する。

ジスカル=グアド (Jyscal-Guado) (声:佐藤正治
シーモアの父。グアド族の内紛の際に息子と妻を流刑にするなど、部族内部のことでも悩んでいた。ストーリー開始直前にシーモアに殺される。
ギンネム (Ginnem)
ルールーが最初にガードを勤めた召喚士。旅の途中で命を落としている。
チャップ (Chappu)
ワッカの弟。1年前『シン』討伐の作戦に参加し命を落とす。ティーダと風貌・雰囲気が似ている。
ガンドフ
初めて『シン』を倒したとされる、最初の大召喚士(実際に倒したのはユウナレスカが最初)。雷平原に邪悪なサボテンダーを封印したことでも知られており、彼の名前が付けられている。
オハランド
2人目の大召喚士。元々ブリッツボールの選手で、今のキーリカ・ビーストに所属していた。
ヨンクン
3人目の大召喚士。討伐隊出身で、歴代大召喚士で唯一の女性。
オメガ (Omega)
700年前のエボンの僧官。寺院に反逆をもくろみ処刑された。スピラのどこかに強力な魔物としてとどまっていると言われている。
ビリガン
雷平原に避雷塔を建てたアルベド族。建設中に雷に打たれ他界。
シーモアの母 (声:藤井佳代子
ジスカルと結婚しシーモアを産んだ、人間の女性。グアド族の内紛の際にバージ島に流され、後に先が短いことを悟り息子とともにザナルカンドを訪れ彼の究極召喚獣「アニマ」の祈り子となる。
ミヘン (Mi'ihen)
討伐隊の元となる"赤斬衆"を作った男。その意図を寺院に語るために歩いた道の一部に彼の名前が残されている。

その他

  • 本作ではユウナを中心にしたストーリーが描かれているが、ブラスカの時代における召喚士の姿を描いた「ファイナルファンタジーX ワールドガイド エボンの教えとスピラの人々」(ISBN 4-7577-0608-1)がある。その内容はユウナが『シン』を倒した数十年後に執筆された書物という体裁で、3人の召喚士の旅と、ユウナ達の時代にスピラでよく読まれていた資料が収録されている。
  • シリーズお馴染みの「プレリュード」に、ポップス的なアレンジで大規模に改変を加えている。お馴染みの8分音符ディレイに加えて、本作品で初めて上昇音形と下降音形のみの展開に手を入れて単純ループを破棄した点が大きい。これまでの路線とは大きく離れたテイストに仕上がっているが、後のシリーズでは元のテイストに戻されている。
  • 説明書は15ページしかなく不十分な説明になっている。詳しいシステムはゲーム中のチュートリアルを通じて理解する仕組みになっている。
  • 開発中のタイトルは「セブンティーン」。17歳の少年少女が世界の流行り病を治す旅を続けるが、それこそが病を拡大する原因だったと気づき反乱を起こすという内容。また、初期にはSF的な世界にする構想もあったとの事。

評価

本作は、FFシリーズとしては初のPS2向けソフトであり、最大の売りがフルボイスや綺麗な音楽、ストーリー中に挿入される高精細ムービーであった。また2001年1月に発売された『鬼武者』に続くミリオンセラーであり、初のダブルミリオンを達成したソフトである。1月の『鬼武者』と7月の『FFX』の成功により、プレイステーションは本格的にPS2への世代交代を果たした。ファミ通の「読者が選ぶ心に残るベストゲーム100」では他のFFシリーズ作品やドラクエシリーズなどを抑え堂々一位を獲得した。発売から5年以上経ても同誌の「読者が選ぶTOP20」の順位が高いのは、ファンに根強く支持されている事を示している。一方で、このゲームで排除されたマップや、ムービーの多さから、同じファミ通の読者の評価で採点をする「ユーザーズアイ」では、ストーリーを重視しすぎているためプレイヤーの自由度や探検要素がなくなってしまっているといった部分など、古参のファンからの批判が多かった。「ユーザーズアイ」では平均点がずば抜けて高かったわけではないが、有効得票数も非常に多く、良くも悪くも遊んだプレイヤーが多かったということになる。『X』以前のFFシリーズでは倒すべき敵がどんどん変わってしまい、ストーリーが複雑だという意見もあったが、『X』ではストーリーが「シンを倒す」ことで一貫しており、シリーズの中では比較的単純でわかりやすいストーリーに仕上がっている。ただし、フルボイスで、ほとんど文章を読む必要がない本作品と、フルボイスではなく、自分で長いセリフの読解を必要とされる以前の作品を単純に比較することもできない。

参考文献

2つあるISBN番号は前者はデジキューブから発売されていた物、後者はスクウェア・エニックスから再版された時の物。

音楽

FINAL FANTASY X ORIGINAL SOUNDTRACK

DISC1

  1. 「全部話しておきたいんだ」
  2. ザナルカンドにて
  3. プレリュード
  4. ティーダのテーマ
  5. Otherworld
  6. 急げ!!
  7. これはお前の物語だ
  8. 不気味
  9. ノーマルバトル
  10. 勝利のファンファーレ
  11. ゲームオーバー
  12. 夢も希望もありません
  13. 暗躍
  14. 海底遺跡
  15. チイはアルベド族
  16. 敵襲
  17. ブリッツに賭けた男達
  18. ビサイド島
  19. スピラの情景
  20. 祈りの歌
  21. 幻想
  22. 試練の間
  23. 祈りの歌・ヴァルファーレ
  24. 召喚
  25. 大召喚士の娘
  26. おやすみ

DISC2

  1. ユウナのテーマ
  2. 萌動
  3. 異界送り
  4. 嵐の前の静けさ
  5. 祈りの歌・イフリート
  6. ルカ
  7. マイカ総老師歓迎
  8. 不撓の決意
  9. The Splendid Performance
  10. 対峙
  11. Blitz Off
  12. アーロンのテーマ
  13. ミヘン街道
  14. ブラス de チョコボ
  15. 旅行公司
  16. 通行を許可します
  17. シーモアのテーマ
  18. 宵闇
  19. ジョゼ寺院
  20. 祈りの歌・イクシオン
  21. シパーフ乗るぅ?
  22. リュックのテーマ
  23. グアドサラム


DISC3

  1. 雷平原
  2. ジェクトのテーマ
  3. マカラーニャの森
  4. 霧海
  5. 寺院楽隊
  6. シーモアの野望
  7. 祈りの歌・シヴァ
  8. 迫りくる者たち
  9. 灼熱の砂漠
  10. 危機
  11. 明かされた真実
  12. 発進
  13. 結婚式
  14. 襲撃
  15. 悲劇
  16. 私は飛べる
  17. 浄罪の路
  18. 祈りの歌・バハムート
  19. 審判の時
  20. 父を殺めた男
  21. 素敵だね (RIKKI)

DISC4

  1. ユウナの決意
  2. ルールーのテーマ
  3. 勇ましく進め
  4. 祈りの歌・ようじんぼう
  5. 極北の民
  6. 祈りの歌・ロンゾ族
  7. 彷徨の炎
  8. いつか終わる夢
  9. 祈りの歌・ユウナレスカ
  10. 挑戦
  11. 深淵の果てに
  12. 暗澹
  13. 祈りの歌・スピラ
  14. 死人が笑う
  15. シーモアバトル
  16. 祈りの歌・アニマ
  17. 召喚獣バトル
  18. 決戦
  19. Ending Theme
  20. 「思い出してください」
  21. 素敵だね (オーケストラ・バージョン) (RIKKI)


ファイナルファンタジーX ボーカル・コレクション
ゲーム本編には描かれない、ザナルカンド遺跡でユウナレスカを倒した後の各メインキャラクターの心境を表した一人語り(あるいは対話)と、それぞれの歌(所謂キャラクターソング)で構成されているアルバム。モノローグの随所に挿入されている効果音からもわかるように、場所は飛空挺である。だがメインキャラクターの中でもルールーのソロ曲は存在せず、キマリは対話のみの参加で歌を歌っていない。また、アーロンも歌の扱いになっているものの、実際は詩の朗読である。現在このアルバムはデジキューブの倒産に伴い、廃盤になっている。
  1. monologue 〜ユウナ〜
  2. 涙のあとに (ユウナ:青木麻由子)
  3. monologue 〜ティーダ〜
  4. A Ray of Hope (ティーダ:森田成一)
  5. dialogue 〜ティーダ、ワッカ〜
  6. And On We Go (ティーダ:森田成一、ワッカ:中井和哉)
  7. monologue 〜リュック〜
  8. Get Happy! (リュック:松本まりか)
  9. dialogue 〜ユウナ、リュック、ルールー〜
  10. All The Way (ユウナ:青木麻由子、リュック:松本まりか、ルールー:夏樹リオ)
  11. monologue 〜アーロン〜
  12. 螺旋 (アーロン:石川英郎)
  13. epilogue 〜ティーダ、ユウナ、リュック、ルールー、ワッカ、キマリ〜
  14. feel-Remix (ユウナ:青木麻由子)
素敵だね featured in FINAL FANTASY X
  1. 素敵だね featured in FINAL FANTASY 10
  2. 御月様 〜ウティキサマ〜
  3. Pure Heart
  4. 素敵だね featured in FINAL FANTASY 10 (Instrumental)
PIANO COLLECTIONS/FINAL FANTASY X
  1. ザナルカンドにて
  2. ティーダのテーマ
  3. ビサイド島
  4. 祈りの歌
  5. 旅行公司
  6. リュックのテーマ
  7. グアドサラム
  8. 雷平原
  9. 襲撃
  10. 浄罪の路
  11. 素敵だね
  12. ユウナの決意
  13. 極北の民
  14. 決戦
  15. Ending Theme

関連項目

  • スピラ - 本作および続編『X-2』の世界観の解説。

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