二見忠男
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ふたみ ただお 二見 忠男 | |
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本名 | 二見 忠男 |
生年月日 | 1931年7月21日 |
没年月日 | 1994年8月1日(63歳没) |
出身地 | 日本・東京都中野区中野 |
身長 | 163 cm[1] |
職業 | 俳優、声優 |
ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、アニメ、吹き替え |
活動期間 | 1950年 - 1994年 |
二見 忠男(ふたみ ただお、1931年〈昭和6年〉7月21日[2][3][4] - 1994年〈平成6年〉8月1日[3])は日本の俳優、声優。本名同じ[2]。
東京都出身[2][3][4]。早稲田大学卒業[2][3][4]。テアトル・エコーに所属していた[2]。
来歴・人物
[編集]大学卒業後、1957年2月、グループかささぎに所属[5]。1958年3月にテアトル・エコーに入団[3][4][5]。味わい深い脇役としてテレビドラマ、舞台、映画、アニメなどで活躍。特に『仮面の忍者 赤影』では飄逸な忍者を一人二役で演じた。
1970年代、1980年代には『太陽にほえろ!』をはじめ、東宝・NTV系のアクションドラマの悪役としてもお馴染みの存在だった。
テアトル・エコー退団後はオールススタッフへ移籍[3]。舞台『いずみたくミュージカル・俺たちは天使じゃない』を最後に、1994年8月1日、肺癌のため死去。63歳没。
後任
[編集]二見の死後、持ち役を引き継いだのは以下の通り。
- 田中亮一(『仮面ライダー 正義の系譜』:イカデビル、カミキリキッド役)
- 石森達幸(『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』:てれすけ役)
- 関智一(『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』:イカデビル役)
- 町田政則(『忍者ハットリくん』インド版:ハットリジンゾウ役)
- 多田野曜平[6](『ミッキーマウス!』:てれすけ役)
- 梅津秀行(『ディズニー・クリスマス・ストーリーズ』:てれすけ役)
出演作品(俳優)
[編集]テレビドラマ
[編集]- チエミのかわら版太平記(1959年、CX)
- ぼうふら紳士 第34話(1960年、CX)
- 侍 第28話「国士無双」(1961年、KTV)
- 浮雲 (1963年、NTV)
- 忍者部隊月光(CX)
- 第21話「謀報尾行作戦 前篇」(1964年)
- 第22話「諜報尾行作戦 後篇」(1964年) - セルパン(ブラック団工作員)
- 第43話「地獄鍋作戦 前篇」(1964年)
- 第44話「地獄鍋作戦 後篇」(1964年) - ベアード(ブラック団隊長)
- 第102話「大島ライン作戦 前篇」(1965年) - 連絡船内の男
- 特別機動捜査隊 第166話「善意の街」(1964年、NET)
- いまに見ておれ 第6話(1964年、TBS / 国際放映)
- 特捜シリーズ 第11話「狼がいっぱい」(1964年、CX)
- 素浪人 月影兵庫(NET)
- 第1シリーズ 第4話「黒い霧が流れていた」(1965年)- 鉄砲政
- 第2シリーズ 第71話「おらは死んじまった筈だった」(1968年)- 居酒屋の親父
- 氷点(1966年、NET)
- 泣いてたまるか (TBS)
- 第2話「やじろべえ夫婦」(1966年)
- 第50話「先生海でしごかれる」(1967年)
- 第74話「意地が涙を」(1968年)
- 三匹の侍(CX)
- 第4シリーズ 第13話「抜け忍非情」(1966年) - 小一郎
- 第5シリーズ 第21話「助三郎覚書」(1968年) - 金次
- 第6シリーズ 第12話「土は哭いていた」(1968年) - 伝次
- これが青春だ 第14話「とんだ拾いもの」(1967年、NTV)
- マグマ大使 第35話「危うしマグマ基地」(1967年、CX) - ゴアの部下・阿部峠の猟師
- 快獣ブースカ(1967年、NTV) - ガマ尾八九郎(日の出町町長)
- 第32話「すてきな怪獣の日」
- 第39話「百トン旋風ワッショイ!」
- 仮面の忍者 赤影(KTV)
- 第35話「梟怪獣ガッポ」(1967年) - 伊賀忍者・ホオジロの鼻
- 第42話「忍法はがね鞭」- 第47話「魔風堂の怪獣」(1968年) - 雲間猿彦 / 雲間犬彦
- コメットさん 第1期(1968年、TBS)
- 河童の三平 妖怪大作戦 第3話「吸血自動車」(1968年、NET) - 妖怪血なめ
- 男はつらいよ 第1話(1969年) - 寅次郎の仲間
- バンパイヤ 第18話「憎しみを越えて」(1969年、CX) - トラック運転手
- 東京バイパス指令 第21話「イヌは誰だ」(1969年、NTV)
- 無用ノ介 第9話「やってきた無用ノ介」(1969年、NTV) - 地獄虫
- プレイガール 第26話「女が野生に帰るとき」(1969年、12ch)
- フラワーアクション009ノ1 第12話「バカンスは危険がいっぱい」(1969年、フジテレビ / 東映)
- 木下恵介・人間の歌シリーズ 俄-浪花遊侠伝(1970年、TBS)
- 鬼平犯科帳 第1シリーズ(1969年 ‐ 1970年、NET / 東宝)
- 第6話「本所・桜屋敷」 ‐ 丑五郎
- 第52話「乞食坊主」‐ 三造
- 第64話「女の一念」- 草加の仙蔵
- 素浪人 花山大吉(NET)
- 第40話「目玉が火事でもてていた」(1969年) - 伍作
- 第53話「ドカンと一発春がきた」(1970年) - 小ボケ
- ゴールドアイ 第7話「姿なき殺人者」(1970年、NTV / 東映)
- 時間ですよ(1970年、TBS)
- おひかえあそばせ 第1話「勢揃い花の六人衆」(1971年、NTV / ユニオン映画) - 紙芝居屋
- 人形佐七捕物帳 第11話「怪談 捕物三つ巴」(1971年、NET / 東宝) - 宅助
- 遠山の金さん捕物帳(NET)
- 第54話「握られた女」(1971年) - 京太
- 第154話「熊さんを泣かせた女」(1973年)
- ターゲットメン 第6話「東京タワー大爆発」(1971年、NET / 東映)
- おれは男だ! 第39話「弘二さんあなたの赤ちゃんです!」(1972年、NTV / 松竹)
- 怪人オヨヨ(1972年、NHK) - 張念天
- 雑居時代(1973年、NTV) - 週刊ドリーム編集長
- 太陽にほえろ!(NTV / 東宝)
- 第35話「愛するものの叫び」(1973年) - 情報屋
- 第157話「対決! 6対6」(1975年) - 書店店主
- 第213話「正当防衛」(1976年) - パークサイド店主
- 第284話「正月の家」(1978年) - 定食屋店主
- 第354話「交番爆破」(1979年) - 酔っ払い
- 第424話「拳銃を追え!」(1980年) - 青木
- 第478話「汚れた警察」(1981年) - 井上耕三(丸商たばこ店店主)
- ワイルド7 第18話「赤い星を狙え」(1973年、NTV / 国際放映) - 丸石商事社長
- 子連れ狼 第1部 第21話「残菊の宿」(1973年、NTV) - 晴吉
- ウルトラマンレオ(1974年、TBS) - 梅田兄妹の父親
- 第3話「涙よさよなら…」
- 第5話「泣くな! おまえは男の子」
- 大盗賊 第5話「用心棒で稼げ!」(1974年、CX)
- 寺内貫太郎一家 第33話(1974年、TBS)- 竹中
- 傷だらけの天使 第4話「港町に男涙のブルースを」(1974年、NTV) - 殺し屋
- 水もれ甲介 第18話「受験シーズンの幽霊」(1975年、NTV) - 喫茶サントスの主人
- 伝七捕物帳 第80話「むすぶ情の夫婦そば」(1975年、NTV) - 喜八
- 鬼平犯科帳'75 第9話「流星」(1975年、NET / 東宝) ※丹波哲郎版
- コンドールマン 第9話「恐怖の吐かせ屋!」 - 第11話「ゼニクレージー大反撃」(1975年、NET) - コインマー
- 俺たちの勲章 第12話「海を撃った日」(1975年、NTV) - 密造組織の男
- 隠し目付参上 第8話「穴のむこうは極楽か」(1976年、MBS) - 吾助
- いろはの"い" 第11話「あて逃げ」(1976年、NTV) - 小林
- 俺たちの朝 第3話「白い帆と風と俺」(1976年、NTV) - 乗客
- 気まぐれ天使 第25話「花の命はみじかくて」(1977年、NTV) - 医師
- 気まぐれ本格派(1977年、NTV)
- 第13話「一寛の恋も一巻の終り」
- 第14話「しゃあんめェ、霧子」
- 大河ドラマ(NHK)
- 俺たちの祭 第18話「幸福の時」(1978年、NTV)
- 円盤戦争バンキッド(1976年、NTV)
- 第3話「ハマキ型母船出現の謎」 - ロクさん
- 第12話「おヘソを狙う宇宙人」 - テロン博士
- 大追跡 第15話「黒い影」(1978年、NTV) - 森崎刑事(足柄東署)
- 熱中時代(NTV)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風IV 第7話「剣と千羽鶴」(1978年、CX) - 常松
- 江戸の激斗 第13話「名もない男達の詩」(1979年、CX) - 勘助
- 半七捕物帳 第1話「異人の首」(1979年、ANB)
- あめりか物語(1979年、NHK) - 門脇源助
- 鬼平犯科帳 第1シリーズ 第13話「蛇の眼」(1980年、ANB)按摩の彦の市
- 大江戸捜査網 第512話「稲妻お竜の旅立ち」(1981年、12ch) - 源次
- 峠の群像(1982年、NHK) - 銀平
- 火曜サスペンス劇場(NTV)
- 松本清張の指(1982年7月27日)
- 狙われた美人キャスター(1983年3月1日)
- 銀河テレビ小説 / 青春前後不覚(1983年、NHK)
- 事件記者チャボ! 第1話「チャボが大騒ぎでやってきた」(1983年) - ボーイ
- 宮本武蔵(1984年、NHK) - 佐助
- 刑事物語'85 第1話「殺意のいたずら電話」(1985年、NTV)
- 必殺まっしぐら! 第3話「相手は壇ノ浦の亡霊」(1986年、ABC) - 法師
- じゃあまん探偵団 魔隣組 第20話「バリカン軍団、現わる!」(1988年、CX)- 校長先生
- 野望の国(1989年、NTV)
- 世にも奇妙な物語(1991年、CX)
- 「夢」
- 「死神」
- 君の名は(1991年 - 1992年、NHK)
- 旅情サスペンス / 花梨 みちのく誘惑の甘い罠(1992年、KTV)
映画
[編集]- 日本一の裏切り男(1968年、東宝)
- 日本一の断絶男(1969年、東宝)
- ブラック・コメディ ああ! 馬鹿(1969年、東宝)
- 新・男はつらいよ(1970年、松竹)
- 幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年、東宝)
- 呪いの館 血を吸う眼(1971年、東宝)
- 股旅(1973年、ATG)
- 血を吸う薔薇(1974年、東宝)
- 沖田総司(1974年、東宝)
- タンポポ(1985年、東宝)
- マルサの女(1987年、東宝)
- 泣きぼくろ(1991年、松竹富士)
オリジナルビデオ
[編集]- Bay City ギャンブラー(1991年、松竹ホームビデオ)
舞台
[編集]- 男の中の男(1958年) - 支配人[4]
- 11ぴきのネコ(1971年[7]、1973年) - にゃん蔵※阪脩とのダブルキャスト[8]
- マックザナイフ(1986年) - すみす警部[9]
- 純情雪景色
- いずみたくミュージカル・俺たちは天使じゃない
- 歌麿
- 小林一茶
出演作品(声優)
[編集]テレビアニメ
[編集]- ビッグX(1964年) - レインボー博士
- リボンの騎士(1967年) - 殺し屋C
- ひみつのアッコちゃん第1期(1970年) - 金蔵
- 魔法のマコちゃん(1971年)
- 国松さまのお通りだい(1972年) - のんき先生
- 天才バカボン(1972年)
- 家なき子(1977年) - ジョルジュ・エスピナッス
- ペリーヌ物語(1978年) - マリオ
- ルパン三世 (TV第2シリーズ)(1978年) - 白毛[要出典]
- ジャン・バルジャン物語(1979年) - テナルディエ
- トム・ソーヤーの冒険(1980年) - ミッチェル医師
- 忍者ハットリくん(1981年) - ハットリジンゾウ
- ゲームセンターあらし(1982年) - 船頭
- オズの魔法使い(1986年) - オズ大王
- エスパー魔美(1987年) - 先生
- シティハンター2(1988年) - じいさん
- 美味しんぼ(1989年) - 権兵衛
- ビリ犬なんでも商会(1989年) - 一発
- チンプイ(1989年) - ヒコザーモン
劇場アニメ
[編集]- 11ぴきのねこ(1980年) - 警察署長
- ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年) - カモラン
- 21エモン 宇宙へいらっしゃい!(1981年) - パパ
- 対馬丸 —さようなら沖繩—(1982年) - 船長
- 象のいない動物園(1982年)
- 忍者ハットリくん ニンニンふるさと大作戦の巻(1983年) - ハットリの父
- 11ぴきのねことあほうどり(1986年) - 警察署長
吹き替え
[編集]洋画
[編集]海外アニメ
[編集]人形劇
[編集]- サンダーバード(サム・ソルツマン、サンチョス)
特撮
[編集]- 宇宙鉄人キョーダイン(デスガッターの声〈初代〉、デスフラッシュの声〈3代目〉)
- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダー(カミキリキッドの声、イカデビルの声[要出典])
- 仮面ライダー対じごく大使(カミキリキッドの声)
- 仮面ライダー (スカイライダー)(ミミンガーの声)
- 仮面ライダー(カミキリキッドの声、イカデビルの声[要出典])
- ザ・カゲスター(キノコンガの声)
- バトルホーク(バルキの声)
ラジオ
[編集]その他のコンテンツ
[編集]- 東京ディズニーランド
- 白雪姫と七人のこびと(てれすけ)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 『日本タレント名鑑(1994年版)』VIPタイムズ社、1994年、306頁。
- ^ a b c d e 『日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、176頁。全国書誌番号:83045303。
- ^ a b c d e f 仮面ライダー怪人大画報 2016, p. 204, 「仮面ライダー スタッフ・キャスト人名録 2016年版」
- ^ a b c d e 「新劇俳優名鑑」『新劇便覧』テアトロ、1965年、308頁。
- ^ a b 『タレント名鑑NO2』芸能春秋社、1963年、84頁。
- ^ 多田野は顔が二見に似ているため、古い芝居をする際は舞台でも二見の役を受け継いでいる。“故・山田康雄さん演じたイーストウッドの代役務めた多田野曜平「山田さんの吹き替え魂は継承したい」!”. シネマトゥデイ. 2019年5月19日閲覧。
- ^ 『芸能』6月号、芸能学会、1971年、53頁。
- ^ 『芸能』8月号、芸能学会、1973年、53頁。
- ^ 芸能学会(編)『芸能』1月号、芸能発行所、1986年、43頁。
参考文献
[編集]- ホビージャパンMOOK『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報』2007年12月18日発行
- 『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年3月28日。ISBN 978-4-7986-1202-7。
外部リンク
[編集]- 二見忠男 - テレビドラマデータベース
- 二見忠男 - 日本映画データベース
- 二見忠男 - allcinema
- 二見忠男 - KINENOTE
- Tadao Futami - IMDb