少林寺木人拳

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少林寺木人拳
少林木人巷
Shaolin Wooden Men
監督 チェン・チーホワ
ロー・ウェイ中国語版
脚本 金鑫、呂三民
製作 スー・リー・ホワ
製作総指揮 ロー・ウェイ
出演者 ジャッキー・チェン
カム・コン
ドリス・ロン
音楽 周福良
撮影 陳鐘源
配給 香港の旗 羅維影業公司
日本の旗 東映セントラルフィルム[1]
公開 香港の旗 1976年11月10日[2]
日本の旗 1981年2月21日[3]
上映時間 106分
製作国 香港の旗 イギリス領香港
言語 北京語
興行収入 476,950香港ドル 香港の旗[4]
4億7000万日本の旗[5]
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少林寺木人拳
各種表記
繁体字 少林木人巷
簡体字 少林木人巷
拼音 Shàolín Mùrénxiàng
注音符号 ㄕㄠˋㄌㄧㄣˊㄇㄨˋㄖㄣˊㄒㄧㄤˋ
発音: シャオリン ムーレンシィァン
英文 Shaolin Wooden Men
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少林寺木人拳』(しょうりんじもくじんけん、原題:少林木人巷、英題:Shaolin Wooden Men)は、1976年製作の香港映画。主演は ジャッキー・チェン日本では東映セントラルフィルム配給で1981年2月21日に『太陽のきずあと』との併映として公開された[6]

概要[編集]

この映画の制作は1976年であり、日本で劇場公開されたジャッキー・チェン主演映画の中では最古のものである[7]。1970年代~80年代に日本国内で公開された一連のジャッキー・チェンのカンフー映画で、劇中で主人公が「対戦相手を殺していない」珍しい作品である[8]。クライマックスの格闘シーンでは主人公が敵ではあるが、自らの拳法の師匠である相手を説得し、最後までとどめをささなかった(敵役は謀略を用いて殺そうとするが失策に終わり自らを殺める、または罪を償い自害したかの様に見せてもいる)。

これらのシェイクスピア風の師弟愛が当時の日本国内、特にTV放映以降、劇中で流れるオリジナル主題歌「ミラクルガイ」の効果もあって80年代ジャッキー直撃世代の若者に受け入れられ、一部の映画雑誌の統計による「好きなジャッキー映画ランキング」で一位を獲得していた[9]。香港ではヒットこそしなかったが、本作がオリジナルとなる「木人」は、その後多くの亜流を生み出し、香港映画に多大なる影響を与えた。

あらすじ[編集]

口の不自由な若者・小唖巴(ジャッキー・チェン)は、幼いころに殺された父親の敵を討つために少林寺の門弟となった。

ある日、寺の裏の洞窟に見知らぬ男が鎖で繋がれているのを発見した小唖は、男に酒を運んで仲良くなり、カンフーの奥義を伝授してもらう。男の名は法愚といい、10年前に少林寺の掟を破ったために閉じ込められていた。また、少林寺の管長の友人という尼僧からも拳法を習い、小唖はますます力をつけていく。

そして小唖は少林寺を出るために、「木人」という木製のからくり人形と戦いこれを撃破、下山を許される。

ある日、街へ出た小唖は、例の法愚が逃亡したとの知らせを受ける。実はこの法愚こそ小唖の捜す敵だったのだ。少林寺の掟を守るため、そして父の敵を討つため、小唖は法愚との闘いを決意する。

キャスト[編集]

( )内はテレビ版及びパラマウント版DVD・BD/ブロードウェイ版VHS・DVDの吹き替えの声優。

幼い時に目の前で父親を惨殺され、復讐のために少林寺に入門する。拳法により殺された父の仇を探すため、周りを欺くために口がきけないふりをしていた。日本語訳版では「だんまり」というあだ名で呼ばれている。少林寺の牢獄に繋がれていた罪人(法愚)から「飛燕の術」を、近隣の尼僧からは「蛇八歩」という拳法を伝授され、少林寺の登竜門である木人巷に挑む。
元は少林寺の免許皆伝の高僧であるが、悪事を働くようになり、捕縛され寺内に幽閉されていた。自身に献身的に尽くしてくれる小唖巴に心を動かされ、拳法の指導を行う。のちに独自の拳法「獅子の拳」を編み出して牢から逃亡し、少林寺の「五獣拳」の達人達を次々と血祭りに上げる。
  • 小蘭(食堂の娘):ドリス・ロン(龍君兒)(吹替:幸田直子 / ?)
小唖巴に助けて貰ったことを切っ掛けに彼に好意を持つようになり、協力する。法愚一党に一時拉致される。
  • 小胖(その弟):ジャン・ジン(蔣金)(吹替:? / 遊佐浩二)
同じく小唖巴に協力する。体形は小太り。
小蘭と小胖の父親。
法愚を捜している男性。
蛇八歩の尼僧。
  • 法仁:ホー・コン(何剛) (吹替:村松康雄 / 岩崎ひろし)
少林寺の副管長。
  • 法智(ファー・チ):チャン・イーフェイ (張亦飛)(吹替:藤本譲 / 塩屋翼)
少林寺の管長。
酒好きの僧。
  • 霊空大師(リンクン大師):リー・シャオツン(李笑叢)(吹替:大久保正信 / ?)
少林寺の前管長。盲目の僧。
法愚の不在時も悪事を働いていた。

スタッフ[編集]

日本公開版[編集]

日本公開時には、配給元の東映により、日本オリジナルの主題歌『ミラクル・ガイ』(歌:謝花義哲 詞:竜真知子 曲:林哲司)が劇中に編入されたバージョンが上映された。このバージョンは1982年11月29日、TBSの『月曜ロードショー』で初放送以降、初期のTV放送時にそのまま使用されたが、東映の権利が喪失した後には使用されることはなくなり、以後のソフト化はいずれも香港公開版に準拠したものであった。しかし2012年に発売されたブルーレイソフトには、劇中で「ミラクル・ガイ」の流れるTV放送当時の吹替音源が収録されており、吹き替えではあるが、日本公開版が初めてのソフト発売となった。尚、主題歌を担当した謝花義哲は現在で「シャバちゃんズ」というバンドを結成しており、ライブで「ミラクル・ガイ」を自身の歌唱で演奏している。[10]

2016年12月に発売された国内版ブルーレイでは日本公開版フィルムをテレシネして全編収録しており、公開されてから35年振りに完全な日本公開版がソフト化された。

吹き替え版の字幕は、冒頭の五獣拳の業紹介では龍は「知」、蛇は「情」、虎は「力」、鶴は「静」、豹も「静」となっているが、本来は豹は「動」の業である。同じくジャッキー主演の作品『拳精』では訂正されていた。

また、主人公(ジャッキー)は尼僧から蛇拳を伝授されるが、「情(なさけ)の拳」として、急所打ちを禁止されている。

脚注[編集]

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出典[編集]

参考文献[編集]

隔週刊 ジャッキー・チェン DVDコレクション (デアゴスティーニ・ジャパン) (8). (2014-7-8). 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]