レッド・ブロンクス

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レッド・ブロンクス
紅番區
Rumble in The Bronx
監督 スタンリー・トン
脚本 エドワード・タン
ファイブ・マー
製作 バービー・トン
製作総指揮 レナード・ホー
出演者 ジャッキー・チェン
アニタ・ムイ
フランソワーズ・イップ
トン・ピョウ
音楽 ネイザン・ウォン
撮影 ジングル・マー
編集 チャン・イウチョン
配給 香港の旗 ゴールデン・ハーベスト
日本の旗 東宝東和
アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
公開 香港の旗 1995年1月25日
日本の旗 1995年8月5日
アメリカ合衆国の旗 1996年2月27日
上映時間 劇場公開版:104分
インターナショナル版:90分
製作国 香港の旗 イギリス領香港
言語 広東語
英語
製作費 $7,500,000
興行収入 $56,912,536 香港の旗
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レッド・ブロンクス」(原題:紅番區、英語題:Rumble in The Bronx)は、1995年に日本で公開された、ジャッキー・チェン主演のアクション映画。

概要[編集]

ジャッキーが3度目のハリウッド進出を視野に入れて製作した香港映画で、全米興行収入初登場1位というアジア映画初の快挙を成し遂げ、米国中でジャッキー・チェンブームを巻き起こした[1]。ジャッキー本人にとっては『バトルクリーク・ブロー』、『キャノンボール』、『プロテクター』で全米進出を狙ったが失敗に終っているだけに、本作は大きな成果を挙げた結果となった。後に本格的に全米進出を果たした作品が『ラッシュアワー』である。

本作はニューヨークブロンクスを舞台としているが、治安面・安全面などを考慮して撮影はカナダのバンクーバーで行われた。ニューヨークには山がないため、当初の撮影では山が映らないようアングルに注意していたが、「アクション場面では観客はアクションに熱中しているべきであって、景色などに気をとられるとしたらそれはアクション自体に問題があるからだ」と考え、途中からはニューヨークのように見せることはやめたという[2]

ストーリー[編集]

香港の刑事クーンはブロンクス在住の叔父ビルの結婚式に訪れた。叔父は経営しているスーパーを売りに出し、エレインという女性に買い取らせた。

クーンは叔父の新婚旅行中、叔父の住んでいるアパートを借りることになった。しかし、そのアパートやスーパーの周辺には暴走族が徘徊していた。

そんなある日、クーンがスーパーで叔父とエレインと店の事などのことで話していたとき、店内に周辺を徘徊している暴走族の数人が現れ、万引きをする。それを注意した店員が殴られるのを見たクーンは、その者たちを撃退。しかし、そのことからクーンはその暴走族に目を付けられることになる。

ある日の夜、クーンはその暴走族に出くわし、重傷を負う。

出演[編集]

役名 俳優 日本語吹替
VHS・DVD版 フジテレビ テレビ東京
クーン ジャッキー・チェン 石丸博也
エレイン(エレーナ) アニタ・ムイ 戸田恵子 雨蘭咲木子 本田貴子
ナンシー フランソワーズ・イップ 篠原恵美 水谷優子 弓場沙織
ビルおじさん トン・ピョウ(声:バートン・シャープ 峰恵研 富田耕生 岩崎ひろし
トニー マーク・エイカーストリーム 子安武人 玄田哲章 堀内賢雄
アンジェロ ガービン・クロス 家中宏 檀臣幸 高木渉
ホワイト・タイガー クリス・ロード 糸博 納谷悟朗 有本欽隆
ダニー モーガン・ラム 近藤玲子 田中晶子
ハリソン刑事 デイビッド・フレデリックス 佐々木梅治
ジョーダン ジョーダン・レノックス 木村雅史
ウォルター・ラオ エリー・レオン 赤城進
スティーヴン・ラウ ジェイミー・ルーク 谷昌樹
その他:堀越真己辻親八咲野俊介斉藤次郎古澤徹乃村健次宇垣秀成ふくまつ進紗永木貴依子榊原奈緒子東城光志石川綾乃

スタッフ[編集]

  • 監督:スタンリー・トン
  • 製作総指揮:レナード・ホー
  • 製作:バービー・トン
  • 脚本:エドワード・タン、ファイブ・マー
  • 音楽:ネイザン・ウォン
  • 撮影:ジングル・マー
  • 編集:チャン・イウチョン

作品解説[編集]

撮影[編集]

劇中終盤に登場するホバークラフトはエリザベス女王王室の物を借用して使用している[4]

路地での瓶での攻撃にはキャンディ・グラスではなく、本物のガラス瓶を使用した。ジャッキーは「キャンディは危険。本物のほうが安全だ」と言っている。

事故[編集]

本作中、ジャッキーは桟橋からホバークラフトに飛び移るシーンの撮影中の事故により右足首を骨折してしまう。しかしながら骨折した足をギプスで固定し、さらにそのギプスに靴の絵の描かれたゴムをはめて撮影を続行した。これはジャッキーがホバーに乗り移っているシーンで確認できる。終盤、ホバークラフトへ古物屋から手に入れた刃物とスポーツカーを使って攻撃するシーンは当初のプロットにはなく、ジャッキーの骨折のために急遽考案されたもので、古物屋で刃物を見つけて手に入れようと走るシーンは代役が行っており、後ろ姿しか映っていないのはそのためである[5]

バージョン違い[編集]

日本版ビデオは「日本公開版」のほか、91分のアメリカ公開バージョン「インターナショナル版」が『レッド・ブロンクス(U.Sバージョン)』のタイトルで字幕版のみ発売された。配給はニュー・ライン・シネマ

DVD発売されたもの及びフジテレビで放送されたものは、日本公開版(DVDにのみ「アジア版」がセットで付属)だったが、2009年5月13日、テレビ東京の「水曜シアター9」枠にて、インターナショナル版がHDリマスターされて放送された。このテレビ東京の放送では、編集もセリフも吹き替え声優陣も全て一新したバージョンとなったほかアニタ・ムイ演じる「エレイン」という役名が「エレーナ」に変更された。

エピソード[編集]

  • 叔父役を演じたトン・ピョウが劇中の台詞で「香港で馬を育てる」とあるが、トン本人も大の馬好きで自身も競馬の解説をするほどである。

脚注[編集]

  1. ^ その盛況ぶりはTIME誌の表紙を飾ったほどであった。
  2. ^ ジャッキー・チェン自伝『I AM JACKIE CHAN 僕はジャッキー・チェン』
  3. ^ 民放での再放送ではこの音源を使用することが多い
  4. ^ レッド・ブロンクス劇場パンフレットより
  5. ^ レッド・ブロンクス劇場パンフレットより

外部リンク[編集]