蘇悉地院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2019年5月17日 (金) 13:48; Nnh (会話 | 投稿記録) による版 (Category:曼荼羅を除去; Category:胎蔵曼荼羅を追加 (HotCat使用))(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
胎蔵曼荼羅

蘇悉地院(そしつじいん)は両界曼荼羅の一つ、胎蔵曼荼羅の下部(虚空蔵院の下)に位置する院(区画)。

虚空蔵院のはたらきを、利他の実践によってさらに成就させる諸尊が座する。

蘇悉地とは悟りの境地に達することを意味する。 本来は虚空蔵院の第3列であったが、上部の釈迦院・文殊院の2院に対称となるように、虚空蔵院を分割し、虚空蔵院と蘇悉地院の2院にしたといわれる。

虚空蔵院が仏部・金剛部・蓮華部の諸尊のはたらきの円満(仏果徳)をあらわし、蘇悉地院の諸尊がその果徳を(利他の)実践によってさらに成就することが意図されている。

以下の8尊が坐する。

蘇悉地院
十一面観自在菩薩
じゅういちめんかんじざいぼさつ
一髻羅刹
いっけいらせつ
孔雀王母菩薩
くじゃくおうもぼさつ
不空供養宝菩薩
ふくうくようほうぼさつ
不空金剛
ふくうこんごう
金剛軍荼利菩薩
こんごうぐんだりぼさつ
金剛将菩薩
こんごうしょうぼさつ
金剛明王
こんごうみょうおう

参考文献[編集]