境川 (東京都・神奈川県)
| 境川 | |
|---|---|
|
根岸橋から撮影 | |
| 水系 | 二級水系 境川 |
| 種別 | 二級河川 |
| 延長 | 52.1 km |
| 平均流量 | -- m3/s |
| 流域面積 | 210.69 km2 |
| 水源 |
通称草戸山・草土山 (町田市相原町大戸) |
| 水源の標高 | 363 m |
| 河口・合流先 | 相模湾(藤沢市片瀬海岸) |
| 流域 |
東京都、神奈川県 |
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境川(さかいがわ)は、東京都と神奈川県を流れて相模湾へ注ぐ河川で、二級水系の本流である。
河川名は上流域で武蔵国と相模国の境界を成すことに由る[1]。両岸とも相模国の下流域で鎌倉郡と高座郡の境界を成し、上流から左岸が武蔵国多摩郡(分割後は南多摩郡)と相模国鎌倉郡、右岸が相模国津久井郡と高座郡となる。
現在も東京都町田市、神奈川県横浜市、相模原市、大和市、藤沢市、の5市で境界を成すが、1907年(明治40年)の鎌倉郡藤沢大富町と高座郡藤沢大坂町の合併、1941年(昭和16年)の鎌倉郡村岡村の藤沢市編入、1947年(昭和22年)の鎌倉郡片瀬町の藤沢市編入、それぞれにより藤沢市南部は両岸とも同市域となっている。
かつては相模国高座郡に由来する高座川(たかくらがわ)とも称し、最下流部から河口にかけては片瀬川(かたせがわ)とも称する。
地理
[編集]東京都町田市相原町大戸に位置する標高365 メートル (m) で同市最高峰である草戸山の北東面(Nature Factory 東京町田付近)に源を発する。源流は両岸とも町田市だが、右岸は30 mほど下流から相模原市緑区となる。上流部は現在の河川規模に比較して大きな河谷を形成し、かつての相模川の流路の痕跡と考えられている。左岸は南町田グランベリーパーク駅に近い目黒交差点付近で、神奈川県横浜市瀬谷区に変わる。
町田と相模原市境で東または東南へ流れた境川は、横浜と大和市境に変わるあたりで南へ流れ、大和駅付近から小田急江ノ島線の西を流れる引地川も並行する。藤沢市南部に至るまで各自治体の境界であるが、大和市上和田の宮久保橋から相沢川合流点までの約750 m は市境ではない。左岸が横浜市戸塚区東俣野町から藤沢市大鋸に変わると以降は市境とならない。
東海道線を過ぎると合流する柏尾川は最も大きな河口を持つ支流で、以降は片瀬川の別名も持ち、江ノ島付近で相模湾へ注ぐ。河口近くに豊かな砂浜海岸を作り、河口の江の島大橋の東側は「東浜」、河口の片瀬漁港の西側は「西浜」、とそれぞれ称する海水浴場である。古来から江ノ島へ向かって砂嘴も作り、昔の藤沢宿から江ノ島参詣道までが現在は繁華街の「スバナ通り」(洲鼻通り)となっている。
管理境界は川上橋から根岸橋までが神奈川県、根岸橋から町田市鶴間の都県境付近(鶴瀬橋上流)までが東京都、これより下流は神奈川県、それぞれが管理する。神奈川県は1993年(平成5年)4月23日に、境川流域の藤沢市西俣野と立石の両地区合計15ヘクタール (ha) を特別緑地保全地区に指定した[2]。
両岸に同一由来の地名も多く、相原、小山、矢部、鶴間、俣野などがある。東海道の藤沢宿は、この川に架かる大鋸橋(現在の遊行寺橋)をはさんで左岸に鎌倉郡の大鋸(だいぎり)町と西富町、右岸に高座郡の大久保町と坂戸町、それぞれにまたがっていた。
かつては激しく蛇行してたびたび洪水が発生し、改修で相模原市緑区橋本付近よりも下流は拡幅して流路を直線化した。左岸の町田市と右岸の相模原市の間で旧流路に合わせて設定された市境(都県境)は調整作業が殆ど進捗せず、両市ともに「川向こうの飛地」を多く抱える。1999年からこれら飛地を解消するために調整しているが、管轄自治体の変更は居住者の同意を要するため解消の目処はない。2020年までに境界は7回変更され、河川改修済区域の行政境界変更は全て終了し、2020年を最後に行政境界変更事業は休止している[3]。越境合併#都道府県界の境界変更一覧と町田市#市域の変遷に詳述がある。
流域自治体
[編集]歴史
[編集]先史時代
[編集]古代
[編集]- 天平勝宝元年(749年)旧暦10月 - 正倉院に残る庸布墨書に「方瀬(片瀬)郷の郷戸主大伴首麻呂、調庸布一端を朝廷に貢進」とあり、当地域で初めての公的記録とされる。
- 天禄3年(972年) - 小野篁末裔を自称する小野孝泰が武蔵国国司として赴任し、境川上流部一帯を支配する横山党の祖となる。
- 寛治4年(1090年) - 渋谷氏が秩父地方から河崎荘(大和市)へ移住した。
- 長治元年(1104年) - 相模国の住人鎌倉景正(平景正、鎌倉権五郎)は、高座郡の私領を開発して伊勢神宮に寄進を企画し、大庭御厨(おおばのみくりや)と称した。
- 永久4年(1116年) - 大庭御厨は、国司から正式に認められて御厨の田畑を検注する。
- 久安元年(1145年) - 源義朝が俣野川(境川)を越え、鎌倉から大庭御厨鵠沼郷へ不法に侵入した(天養記)。
- 応保元年(1161年) - 渋谷重国が相模国吉田庄司を務める。平安時代後期の境川筋は、上流部を横山党の横山氏、中流部を渋谷氏、下流部を鎌倉党の俣野氏と大庭氏、それぞれの武士団が支配した。
中世
[編集]近世
[編集]
- 宝永5年(1708年)5月 - 富士山宝永噴火の堆砂で境川の河床が上昇する。
- 明和3年(1766年) - 境川の氾濫で藤沢宿に大被害が発生する。
- 安永9年(1780年) - 境川の氾濫で藤沢宿に大被害が発生する。
- 天明元年(1781年) - 境川の氾濫で藤沢宿に大被害が発生する。
- 天明6年(1786年) - 境川の水害で藤沢宿の大鋸橋が流失する。西村(現・藤沢市西富)にあった本願寺が倒壊[5]。
- 享和3年(1803年) - 境川の氾濫で藤沢宿に大被害が発生する。
- 文化5年(1808年) - 片瀬村が石橋建立発起帳を作成する。馬鞍結橋(現在の左岸支流の馬喰橋)の名がある。
- 文政12年(1829年)8月12日 - 境川の氾濫で藤沢宿の被害は甚大で、大鋸橋が流失する。
- 天保4年(1833年) - 境川石上の渡し船賃は一人5文。
- 弘化3年(1846年)6月 - 大雨で境川が氾濫して大きな被害が発生する。
- 安政3年(1856年)8月25日 - 関東地方は大暴風雨となり田畑に塩害が発生し、「藤沢宿西村おとなし川より大水出て遊行様寺領百石残らず流し人多く損じる」と記す。
近代
[編集]- 1873年(明治6年)6月2日 - 鎌倉道境川の渡船を廃止し、架橋することについて神奈川県から大蔵省へ伺いを立てる。
- 10月 - 境川の石上渡しの箇所に、「山本橋(のちに上山本橋)」を初めて架橋(皇国地誌)する。
- 1887年(明治20年)4月1日 - 東海道本線の横浜 - 国府津間が開通し、境川に鉄道橋を架橋する。
- 9月 - 横浜水道を道志川 - 野毛間で建設し、境川に水道橋を架橋する。
- 1893年(明治26年)4月1日 - 三多摩移管で、上流域が東京府(のち東京都)と神奈川県の府県境(のち都県境)となる。
- 1902年(明治35年)9月1日 - 江之島電氣鐵道が藤澤 - 片瀬間を開通し、境川に鉄道橋を架橋する。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 鎌倉郡藤沢大富町と高座郡藤沢大坂町が合併して高座郡藤沢大坂町となる。
- 1910年(明治43年)7月 - 片瀬川河口部の改修工事が完成する。
- 1917年(大正6年)9月30日 - 境川は暴風雨で氾濫し、柏尾川合流点より下流部がほぼ現在の河道に付け変わる。
- 1921年(大正10年) - 横須賀水道を中津川 - 海軍工廠間で建設し、境川に水道橋を架橋する。
- 10月29日 - 大暴風雨で氾濫した河川水が旧河道へ突進し、江ノ電の川袋の線路が流失する。
- 1923年(大正12年)9月1日 - 大正関東地震で多くの橋が落橋し、下流部で津波が遡上する。
- 1924年(大正13年) - 藤沢町大鋸の境川に木造堰が完成して奥田堰と命名する。
- 1926年(大正15年)5月12日 - 神中鉄道が二俣川 - 厚木間で開業し、境川鉄道橋を架橋する。
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 小田急小田原線が開通し、境川鉄道橋を架橋する。
- 1929年(昭和4年)4月1日 - 小田急江ノ島線が開通して片瀬江ノ島駅を開業し、駅前片瀬川に「弁天橋」を架橋する。
- 1935年(昭和10年) - 神奈川県道片瀬大磯線(湘南遊歩道路・国道134号)が開通し、「片瀬橋」を架橋する。
- 1938年(昭和13年)7月2日 - 豪雨で記録的大洪水が発生し、砂押川上流の鎌倉食用蛙養殖場からウシガエルとアメリカザリガニ逸出して柏尾川よりも境川下流へ拡がる。
- 9月1日 - 台風と豪雨で境川と柏尾川が出水し、大きな被害が発生する。
- 1941年(昭和16年)6月1日 - 鎌倉郡村岡村を藤沢市へ編入する。
現代
[編集]- 1947年(昭和22年) - 鎌倉郡片瀬町を藤沢市へ編入する。
- 1954年(昭和29年) - 木造の奥田堰をコンクリート鉄製永久堰に改築する。
- 1960年(昭和35年) - 奥田堰を廃止する。
- 1965年(昭和40年) - 境川最上流部に城山水力発電所揚水用ロックフィール式ダムの本沢ダムが完成する。
- 1966年(昭和41年) - 流域市町村が「境川・引地川水系水質浄化等推進協議会(二河川協議会)」を設立する。
- 1967年(昭和42年) - 1979年(昭和54年) - 東京都が町田市の境川改修工事を、最大降水量30 mm/h想定で実施する。
- 1973年(昭和48年)8月11日 - 藤沢市は滝川の横浜市境までの河川改修を企画する。
- 1974年(昭和49年)2月 - 境川右岸沿いに神奈川県道451号藤沢大和自転車道線が全通する。
- 1977年(昭和52年)7月26日 - 藤沢市は白旗川の善行区画整理地区までの河川改修を企画する。
- 1979年(昭和54年)4月5日 - 建設省は境川を総合治水対策特定河川として指定する。
- 1980年(昭和55年)11月7日 - 神奈川県、東京都、流域各市は「境川流域総合治水対策協議会」を発足する。
- 1980年 - 1998年(平成10年) - 東京都は町田市の境川改修工事を最大降水量50 mm/h想定で実施する。
- 1981年(昭和56年)5月13日 - 境川流域総合治水対策協議会は「境川流域整備計画」を策定する。
- 1982年(昭和57年)9月12日 - 台風18号による411mm(長後)の豪雨で境川が大氾濫して浸水2000戸の大被害が発生する。
- 1983年(昭和58年) - 集中豪雨で藤沢市鵠沼東で境川が氾濫する。
- 3月 - 奥田堰跡碑を建立し、「堰跡橋(えんせきばし)」を架橋する。
- 1984年(昭和59年)3月 - 大清水橋上流の藤沢市大鋸1494番地付近に境川除塵機を設置する。
- 5月23日 - 江ノ島電鉄線境川鵠沼新鉄橋が完成する。
- 1990年(平成2年) - 神奈川県は総合治水特定対策河川事業に着手する。
- 8月8日 - 集中豪雨の増水で境川藤沢橋が落橋する。
- 1991年(平成3年) - 神奈川県は多自然型川づくり、親水護岸整備、など都市河川重点整備計画「safetyリバー50」を策定し、境川を指定する。
- 1月 - 弁天橋と遊行寺橋をかながわの橋100選に選定する。
- 9月19日 - 台風18号で境川が167戸浸水など広範な被害を発生する。
- 1993年(平成5年)4月23日 - 神奈川県は境川緑地保全地区15 haを指定する。
- 11月13日 - 186mmの集中豪雨で境川に浸水が443戸発生する。
- 1994年(平成6年)7月10日 - 境川で魚が大量死する。
- 1999年(平成11年)3月10日 - 相鉄いずみ野線が湘南台駅まで延伸開業し、境川に高架橋を架橋する。
- 8月29日 - 横浜市営地下鉄が湘南台駅まで延伸開業し、境川に高架橋を架橋する。
- 2000年(平成12年) - 横浜市戸塚区俣野町の俣野遊水地を暫定で供用開始する。
- 2001年(平成13年) - 境川俣野堰でゴム堰が完成する。
- 2002年(平成14年) - 横浜市泉区下飯田町の下飯田遊水地を暫定で供用開始する。
- 10月1日 - 台風21号で境川に浸水が240戸発生する。
- 2003年(平成15年)4月 - 境川下流のプレジャーボート不法係留区域を「暫定係留区域」とする。
- 2004年(平成16年)10月9日に台風22号と10月21日に台風23号が連続で発生し、境川遊水地の効果を確認するが柏尾川周辺に被害が発生する。
- 2005年(平成17年) - 多自然型川づくりによる相模原市立古淵鵜野森公園を開園する。
- 2006年(平成18年) - 横浜市戸塚区俣野町の俣野遊水地が完成する。
- 2007年(平成19年)8月4日 - 神奈川県立境川遊水地公園を横浜市泉区下飯田町と戸塚区俣野町にまたがり開設する。
- 2008年(平成20年) - 横浜市泉区下飯田町の下飯田遊水地が完成する。
- 3月 - 境川河口で片瀬漁港建設工事が完了する。
- 7月31日 - 横浜市戸塚区汲沢町の支流宇田川に宇田川遊水地が完成する。
- 2010年(平成22年)3月 - 藤沢市の準用河川滝川の洪水調節用地下分水路工事が完成する。
河川管理者
[編集]水源から下流へ順に下記。
- 神奈川県厚木土木事務所津久井治水センター - 根岸橋
- 東京都南多摩東部建設事務所 - 鶴瀬橋上流
- 神奈川県厚木土木事務所東部センター - 藤沢・大和市境 - 神奈川県藤沢土木事務所
河川施設
[編集]
- 本沢ダム(城山湖) - 相模川の津久井湖との水位差を利用した揚水発電に用いる。増水時に境川へ流すための放水路を備える。
- 遊水地
- 今田遊水地(右岸・藤沢市、工事中)
- 下飯田遊水地(左岸・横浜市泉区、暫定使用)
- 俣野遊水地(左岸・横浜市戸塚区、暫定使用)
- これら遊水地を中心に神奈川県立境川遊水地公園を2007年8月4日に開設し、境川遊水地情報センターを開業した。下飯田遊水地の下流で和泉川が合流する。
- 俣野堰 - 和泉川合流点上流の本流に設けた農業用水取水堰で、2001年にゴム製の袋に空気を注入する方式へ改良した。
- 奥田堰 - 1924年に藤沢町大鋸に設けた木造の農業用水取水堰で、1954年に鉄製へ改良し、下流水田が消滅して1960年に取り壊し、1983年に左岸に「奥田堰碑」を建立した。
並行する交通
[編集]

鉄道
[編集]道路
[編集]- 東京都道47号八王子町田線(町田市) - 通称町田街道。町田市付近のほぼ全ての区間で並走する。
- 東京都道56号目黒町町田線(町田市 - 横浜市) - かつての東京都道22号藤沢町田線の一部。一部区間で国道16号の旧道を継承する。
- 国道16号(相模原市 - 大和市) - この区間は町田街道と並走し、「東京環状」や「八王子街道」など俗称される。
- 国道467号(大和市 - 藤沢市) - かつての神奈川県道41号藤沢町田線の一部で、現在も「藤沢街道」や「藤沢町田線」など俗称される。
- 大清水境川アジサイロード(藤沢市)- 境川の両岸にアジサイが植栽されている。
歩行者・自転車専用道路
[編集]- 境川自転車歩行者専用道路(町田市) - 鶴瀬橋上流寄りと共和橋の間の左岸12 kmに設定する。俗称境川ゆっくりロード。
- 神奈川県道451号藤沢大和自転車道線(大和市 - 藤沢市) - 主要区間を大和橋(大和市)と鷹匠橋(藤沢市)の間の右岸18.5 km沿いに設定する。境川自転車道と俗称され、他の区間は一部引地川沿いも通る。
文化
[編集]名称と呼称
[編集]文禄3年(1594年)に彦坂刊部直道が検地に際し、「高座川を相武の国界とし、境川と称す」として境川となる。現在は全流域の正式名称で、下流は片瀬川と称する事例も見られる。多川と六郷川、相模川と馬入川などと共通する。
- 高座(たかくら)川 - 高倉川とも記し、古くは多加久良川とも[要出典]。高座郡の東で郡境を為していたことに由来し、全流域で用いられた。田倉川の記載も見られる。部分的に下記の呼称が見られる。
伝説
[編集]
- 康平5年(1062年) - 源義家は前九年の役で奥州から戻る途中に、現在の町田市木曽に泊まったが病にかかり、この地の社に祈願すると病はたちまちに回復した。のちにこの神恩に報いるために本宮から末社まで再興し、境内で矢竹が繁茂していたことから箭幹八幡宮と名付け、この地を矢部と称した。箭簳八幡宮で詳述。
- 文治元年(1185年) - 源義経は、鎌倉に入ることが頼朝から許されず、傷心のまま境川沿い下鶴間の浅間神社で小休止すると、一羽の鶴が鎌倉の方向へ飛び去る様子を目にした。のちに「鶴舞の里」と称され、転じて鶴間となった伝説がある。この地に義経が埋めた宝物の伝説がある。
- 文治5年(1189年)6月13日 - 和田義盛と梶原景時らが腰越の浦で、源義経を首実検する。打ち捨てられた首が上げ潮で固瀬川を遡り白旗川へたどり着く伝説が生まれる。「白旗神社 (藤沢市)」で詳述。
- 暦応年間(1338年 - 1342年) - 淵野辺の地頭であった武将淵辺義博が、苦しむ農民のために境川龍池に巣くう龍(大蛇とも)を見事に退治した伝説がある。
- 15世紀後半 - 説経節や歌舞伎で知られる、小栗判官の照手姫伝説の主要な舞台のひとつが境川筋である。
- 延宝年間(1673年 - 1680年) - 瞽女(盲目の旅芸人)が俣野附近の堤防が切れた池にはまり命を落として以後、当地は瞽女渕と称された伝説がある。
- 弘化4年(1847年) - 上記の瞽女渕附近で旅の浪人が洪水防止の人柱となって自ら果てた。これを哀れんだ村人らは御所ヶ谷の閻魔堂の墓地に手厚く弔い、故人は「天翁録守信士」の戒名で今も眠る。故人の遺志に沿うために村人らは水難除けの石仏を建立し、土手番様と称した。
- 境川支流の滝川(藤沢市)に「此川ニ産る鰻ハ一眼なるよし云伝ふ往々こころミるに大小となくミな片目也則豆州三島明神のミたらしニ生ずる鰻と同様成よし故諸人是をとらず」(鶏肋温故)の伝説がある。
信仰
[編集]境川中流域に、左馬神社、佐婆神社、鯖神社と記していずれも「さばじんじゃ」と読む神社が12社あり、多くは左馬頭源義朝を祀る。引地川流域の1社を除いて境川流域に分布し、他に類例が見られず民俗学者らの関心が高い。
文学
[編集]芸術
[編集]スポーツ
[編集]事件と事故
[編集]- 2007年(平成19年)3月28日に東京都町田市鶴間の鶴間橋付近で、大量に流れる1万円札が発見されて警察が269枚を回収した。警視庁は通常の拾得物ではなく事件の関連を調べる。
- 2019年(令和元年)6月14日に神奈川県相模原市の西田橋付近で、工事作業中の杭打ち機が転倒した。東京電力パワーグリッドの架空線が損傷して一時は900戸が停電したが当日に復旧した。
支流
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下流から上流へ順に下記。
- 柏尾川(神奈川県藤沢市川名) - 左岸
- 滝川(神奈川県藤沢市) - 左岸(上流部の横浜市と鎌倉市で滝ノ川と称する)
- 白旗川(神奈川県藤沢市) - 右岸
- 宇田川(神奈川県横浜市戸塚区) - 左岸
- 和泉川(神奈川県横浜市戸塚区/泉区) - 左岸
- 相沢川 (神奈川県横浜市泉区と神奈川県大和市の境界) - 左岸
- 大門川(神奈川県横浜市瀬谷区) - 左岸
- 目黒川(神奈川県大和市) - 右岸、本来は深堀川下流部
- 深堀川 (神奈川県相模原市南区) - 右岸
- 陽田川(東京都町田市) - 左岸
- 真米川(東京都町田市)
- 穴川(神奈川県相模原市緑区) - 右岸
- 小松川(神奈川県相模原市緑区)
- 本沢(神奈川県相模原市緑区)
橋梁
[編集]

下流から上流へ順に下記。
- 片瀬橋(神奈川県藤沢市) - 国道134号
- 弁天橋(神奈川県藤沢市) - 江の島大橋と並行する歩道は「江の島弁天橋」
- 山本橋(神奈川県藤沢市)
- 西浜橋(神奈川県藤沢市)
- 江ノ島電鉄境川橋梁(神奈川県藤沢市) - 江ノ島電鉄線(湘南海岸公園駅 - 鵠沼駅)
- 境橋(神奈川県藤沢市)
- 境川橋(神奈川県藤沢市) - 国道467号
- 新屋敷橋(神奈川県藤沢市)
- 上山本橋(神奈川県藤沢市)
- 奥田橋(神奈川県藤沢市)
- 新川名橋(神奈川県藤沢市) - 神奈川県道32号藤沢鎌倉線
- 大道橋(神奈川県藤沢市)
- 東海道本線境川橋梁(神奈川県藤沢市) - 東海道本線(大船駅 - 藤沢駅)
- 東橋(神奈川県藤沢市)
- 御所ヶ谷橋(神奈川県藤沢市)
- 堰跡(えんせき)橋(神奈川県藤沢市)
- 大正橋(神奈川県藤沢市)
- 藤沢橋(神奈川県藤沢市) - 神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線(旧東海道・湘南新道)
- 遊行寺橋(神奈川県藤沢市) - (旧旧東海道)
- 御殿橋(神奈川県藤沢市)
- 境川大橋(神奈川県藤沢市) - 国道1号(東海道藤沢バイパス)[注釈 1]
- 鷹匠橋(神奈川県藤沢市)
- 大清水橋(神奈川県藤沢市)
- 立石橋(神奈川県横浜市戸塚区 - 神奈川県藤沢市)
- 東西橋(神奈川県横浜市戸塚区 - 神奈川県藤沢市)
- 金沢橋(神奈川県横浜市戸塚区 - 神奈川県藤沢市)
- 俣野橋(神奈川県横浜市戸塚区 - 神奈川県藤沢市) - 神奈川県道403号菖蒲沢戸塚線
- 上俣野橋(神奈川県横浜市戸塚区 - 神奈川県藤沢市)
- 遊水地橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- 鷺舞橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- 今飯橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- (神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市) - 横浜市営地下鉄ブルーライン(下飯田駅 - 湘南台駅)
- 境川橋りょう(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市) - 相鉄いずみ野線(ゆめが丘駅 - 湘南台駅)
- 白鷺橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- 渡戸橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- 高飯橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- 高鎌橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市) - 神奈川県道22号横浜伊勢原線(長後街道)
- 境川橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県藤沢市)
- 新緑橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県大和市)
- 緑橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県大和市)
- (神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県大和市) - 東海道新幹線(新横浜駅 - 小田原駅)
- 下分橋(神奈川県横浜市泉区 - 神奈川県大和市)
- 上和田2号橋(神奈川県大和市)
- 上和田1号橋(神奈川県大和市)
- 宮久保橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- 新道大橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市) - 神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線(中原街道)
- 境橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市) - 神奈川県道40号横浜厚木線(厚木街道)
- 鹿島橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- (神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市) - 相鉄本線(瀬谷駅 - 大和駅)
- 入村橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- 深瀬橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- 中島橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- (神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市) - 東名高速道路
- 上瀬谷橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- 大和橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市) - 国道246号(厚木街道・青山大山街道)
- 目黒橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- 鶴間橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市) - 神奈川県道・東京都道56号目黒町町田線(八王子街道)
- 鶴瀬橋(神奈川県横浜市瀬谷区 - 神奈川県大和市)
- 鶴間一号橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市)
- 境川水管橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市)
- 境川橋梁(東京都町田市 - 神奈川県大和市) - 東急田園都市線(南町田グランベリーパーク駅 - つきみ野駅)
- 二津屋橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市)
- 境川高架橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市) - 国道16号(大和バイパス)
- 鶴間橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市) - 神奈川県道・東京都道56号目黒町町田線(公所バイパス)
- 高木橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市)
- 西田橋(東京都町田市 - 神奈川県大和市)
- 金山橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 鶴金橋(神奈川県相模原市南区)
- 上鶴間橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 境橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区) - 東京都道・神奈川県道51号町田厚木線(行幸道路)
- 千寿橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 鹿島橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 谷口橋(神奈川県相模原市南区)
- 小田急電鉄境川橋梁[10](東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区) - 小田急小田原線(町田駅 - 相模大野駅)
- 下森橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 幸延寺橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 神明橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 榎堂橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 森野橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区) - 神奈川県道・東京都道52号相模原町田線(鎌倉街道)
- 島橋(東京都町田市)
- 第一境川橋りょう(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区) - 横浜線(町田駅 - 古淵駅)
- ひのき橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 境川橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区)
- 境橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市南区・中央区) - (旧府中大山街道)
- 中里人道橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 中里橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 新中里橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 根岸橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区) - (旧芝溝街道)
- 山根橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区) - 神奈川県道・東京都道57号相模原大蔵町線(芝溝街道)
- 両国橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 宮前橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 共和橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 常矢橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 馬場橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 高橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 中村橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 上中村橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 小山橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区) - 神奈川県道・東京都道503号相模原立川線
- 平成橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 昭和橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 大正橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 坂本橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 坂本橋人道橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 多摩境高架橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区) - 京王相模原線(多摩境駅 - 橋本駅)
- 多摩境橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市中央区)
- 蓬莱橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 高砂橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 小山橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 寿橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 横町橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 両国橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区) - 国道16号(東京環状)
- 稲荷橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区) - 国道16号(八王子バイパス)
- 二州橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 吉田橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 第二境川橋りょう(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区) - 横浜線(橋本駅 - 相原駅)
- 相原橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 新境橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 常盤橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 長寿橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 八幡橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 二国橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区) - 東京都道・神奈川県道506号八王子城山線
- 新田橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 川島橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- ゆうやけ橋(東京都町田市)
- 増境橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 下の馬橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 風戸橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 川堺橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区) - 東京都道・神奈川県道48号鍛冶谷相模原線
- 川上橋(東京都町田市 - 神奈川県相模原市緑区)
- 大地沢橋(東京都町田市)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ 横浜湘南道路は藤沢バイパス直下を通過[9]するため、横浜湘南道路トンネルが川床の下を貫く予定である。
出典
[編集]- ↑ 吉田東伍『大日本地名辞書 中巻 二版』冨山房、1907年10月17日、2697頁。doi:10.11501/2937058。(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ “特別緑地保全地区指定状況(市町別)”. 神奈川県. 2024年12月5日閲覧。
- ↑ 『町田市と相模原市との行政境界変更事業を当面の間、休止します』(プレスリリース)町田市、2021年8月27日。オリジナルの2021年11月9日時点におけるアーカイブ。2022年6月19日閲覧。
- 1 2 新編相模国風土記稿 1932, p. 181.
- ↑ 『藤沢-わがまちのあゆみ-』314頁。
- 1 2 新編相模国風土記稿 1932, p. 182.
- ↑ 藤沢駅にある歌川広重の浮世絵「藤沢宿」銅板の藤沢市による説明(2024年)。
- ↑ sk29 片瀬川月の出::笠松紫浪(芸艸堂)
- ↑ 横浜湘南道路平面図の拡大表示
- ↑ 2022年度鉄道事業設備投資計画小田急電鉄
参考文献
[編集]関連項目
[編集]- 多摩丘陵、相模野台地 - 境川は上流部で多摩丘陵と相模野台地の境界付近、中流部で相模野台地の東部を流れる。
- 鯖神社 - 田の神を祭る神社。中下流域に12社が点在する。
- 東京都の二級水系一覧
- 神奈川県の二級水系一覧
- 境川(曖昧さ回避)

