サザン・ロック
| サザンロック Southern Rock | |
|---|---|
| 様式的起源 | ロック、ブルース、ブギー |
| 文化的起源 |
1970年代 |
| 使用楽器 | ギター、ベース、ドラム、ボーカル、鍵盤楽器など |
| 融合ジャンル | |
| ブルー・アイド・ソウル | |
| 関連項目 | |
| ハードロック | |
サザン・ロック(英: Southern Rock)とはブギー(ブギウギ)、ブルース、R&Bやカントリーなど、アメリカ南部のルーツ・ミュージックの影響を受けたロックのジャンルである。サザンロック・バンドの場合、メンバーの多くが旧アメリカ南部連邦11州出身の傾向がある。
歴史
[編集]1960年代末から1970年代初頭に、ザ・バンド、ジョン・フォガティ[1]率いるCCRやレオン・ラッセル、デラニー&ボニーらが登場したが、彼らは「スワンプ・ロック」と呼ばれる場合がある。[2]
オールマン・ブラザーズ・バンドは60年代末にブルース・ロック・バンドとしてスタートした。後に彼らの曲はカントリー・ロックの影響を受ける。1972年の『イート・ア・ピーチ』の「ブルー・スカイ」は、サザンロックの1つと分類できる。これはギタリストのドウェイン・オールマンの存命時代に録音された1曲だった。1971年10月下旬にオールマンが交通事故で亡くなってしまう。1972年11月には、ベース担当のベリー・オークリーもバイク事故で亡くなる。[3][4]。サザンロックのブームは、1973年にオールマンブラザーズバンドのアルバム『ブラザーズ・アンド・シスターズ』、大ヒット曲「ランブリンマン」や「ジェシカ」などの発売から始まった。二人の死後、ディッキー・ベッツがバンドの方向性を決め、カントリー・ロック寄りに変わった。
70年代に人気を博したグループはオールマン・ブラザーズ・バンド[注 1]の他に、レーナード・スキナード[注 2]、AOR寄りのスタイルを持つアトランタ・リズム・セクション[5]がいた。
マーシャル・タッカー・バンドは、フルート、サキソフォーンを導入し、ジャズやカントリー、ゴスペルの要素を含んだ音楽性で知られ、1977年に「ハード・イット・イン・ア・ラブ・ソング」が売れた。
サザンロックがブームだった時代に登場したバンドは、それぞれブギーやブルースロック、カントリー・ロックのスタイルを取り入れ、南部の労働者階級や若者のライフ・スタイル、価値観を反映した歌詞が持ち味だった。
ブラックフットは、ハードでヘヴィなサウンドを前面に押し出し、1979年に「ハイウェイ・ソング」のヒットを放った。
1980年代にはアウトロウズ、ZZトップ、38スペシャル、ジョージア・サテライツ、ファビュラス・サンダーバーズらがヒットを出した[6]。
代表的なミュージシャン
[編集]1960年代(黎明期)
[編集]- サー・ダグラス・クインテット[注 3] Sir Douglas Quintet(テキサス州)
- ボックス・トップス(テネシー州出身)
- トニー・ジョー・ホワイト[注 4] Tony Joe White(ルイジアナ州)
- デイル・ホーキンス[注 5] Dale Hawkins(ルイジアナ州)
1970年代、80年代
[編集]ジョージア州出身
- オールマン・ブラザーズ・バンド[注 6] The Allman Brothers Band
- デュエイン・オールマン[注 7] Duane Allman
- アトランタ・リズム・セクション[注 8] The Atlanta Rhythm Section (AOR寄りのスタイル)
- グラインダー・スウィッチ Grinderswitch
- ジョージア・サテライツ The Georgia Satellites (80年代後半に登場、ロックンロール色が非常に強い)
- シー・レヴェル Sea Level (オール・マン・ブラザーズ・バンドに在籍していたチャック・リーヴェルが結成)
フロリダ州出身
- レーナード・スキナード Lynyrd Skynyrd
- ジ・アウトロウズ The Outlaws (ハードなカントリー・ロックを得意とした)
- モリー・ハチェット Molly Hatchet (強靭かつ豪快なトリプル・リード・ギターが特長)
- ブラックフット Blackfoot (ハード・ロック/ヘヴィメタル色の強いスタイルを持つ)
- ザ・ロッシントン-コリンズ・バンド The Rossington-Collins Band (ツアー中の飛行機事故で解散した元レーナード・スキナードのメンバーが結成。ヴォーカリストは女性だった)
- 38スペシャル 38 Special (80年代にポップでキャッチーなヒット曲を出した)
アラバマ州出身
- ウェット・ウィリー Wet Willie
- アラバマ Alabama (カントリー・シーンで人気)
アーカンソー州出身
- ブラック・オーク・アーカンソー BlackOak Arkansas (トミー・アルドリッジが在籍していた)
テキサス州出身
- ジョニー・ウィンター
- エドガー・ウィンター・グループ Edgar Winter Group
- スティーヴィー・レイ・ヴォーン
- ファビュラス・サンダーバーズ
- ブラッドロック Bloodrock (グランド・ファンク・レイルロードの弟分としてデビューした)
- ZZトップ ZZ Top
- ポイント・ブランク Point Blank
- クリストファー・クロス (AOR系シンガーソングライター。同州サン・アントニオ生まれ)
テネシー州出身
- ベアフット・ジェリー Barefoot Jerry
ミシシッピー州出身
ルイジアナ州出身
- ルルー LeRoux
- チャーリー・ダニエルズ・バンド Charlie Daniels Band(カントリー色が濃い)
1990年代 〜 現在
[編集]- デイヴ・マシューズ・バンド(ヴァージニア州)
- デレク・トラックス・バンド Derek Trucks Band
- テデスキ・トラックス・バンド Tedeschi Trucks Band
- ブラック・クロウズ The Black Crowes
- ジョニー・ヴァン・ザント・バンド
- ブラックベリー・スモーク Blackberry Smoke
- ガヴァメント・ミュール Gov't Mule
- ダン・ベアード (元ジョージア・サテライツ。バンド解散後、ソロとして活動)
- サニー・ランドレス(ルイジアナ州)
- ケニー・ウェイン・シェパード(ルイジアナ州)
- フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュ (サウス・カロライナ州)
プログレ/ジャズ・ロック
[編集]- ワイドスプレッド・パニック Widespread Panic
- ディキシー・ドレッグス Dixie Dregs
南部音楽に影響を受けたミュージシャン
[編集]南部11州出身ではないが、南部の音楽に強い影響を受けている。
- クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル Creedence Clearwater Revival(CCR)
- ジョン・フォガティ
- ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ
- ローリング・ストーンズ
- エルヴィン・ビショップ
- レオン・ラッセル
- デラニー&ボニー
- リトル・フィート (西海岸出身でありながら、様々なアメリカ南部発祥のルーツ・ミュージックを取り入れた音楽性で知られる)
- オザーク・マウンテン・デアデビルズ(ミズーリ州)
- フォガット (イギリスのバンド。アメリカでも人気を得た)
- ジョー・コッカー
- エリック・クラプトン
- ケンタッキー・ヘッドハンターズ (カントリー・バンド。サザン・ロック色が濃い)
- ザ・バンド The Band(メンバー5人の内4人は、カナダ出身)
- ソーシャル・ディストーション (ウエスト・コースト・パンク・ロック・バンドだが、ブルース、カントリー・ミュージックの要素を含んだアルバムをリリースした事がある)
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ ジョン・フォガティ 2023年1月30日閲覧
- ^ “What Is Swamp Rock? A look at this Southern mix of country, funk, and soul”. 2025年8月4日閲覧。
- ^ “Duane Allman Boulevard – Macon Music Trail” (英語). Macon Music Trail. 2021年12月2日閲覧。
- ^ “Raymond Berry Oakley III Bridge – Macon Music Trail” (英語). Macon Music Trail. 2021年12月2日閲覧。
- ^ http://www.atlantarhythmsection.com/
- ^ ジョージア・サテライツは「キープ・ユア・ハンズ・トゥ・ユアセルフ」を発表した
洋書
[編集]- Kemp, Mark. Dixie Lullaby: A Story of Music, Race and New Beginnings in a New South, New York, New York: Free Press/Simon & Schuster, 2004, p. 17; ISBN 0-7432-3794-3.