ジョー・コッカー

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ジョー・コッカー
Joe Cocker
Joe Cocker - Festival du Bout du Monde 2013 - 017.jpg
ジョー・コッカー(2013年8月)
基本情報
生誕 (1944-05-20) 1944年5月20日
出身地 イングランドの旗 イングランド サウス・ヨークシャー州シェフィールド
死没 (2014-12-22) 2014年12月22日(70歳没)
ジャンル ロックブルースソウルポップス
職業 歌手
担当楽器 ボーカル、ハーモニカ、ピアノ
活動期間 1961年 - 2014年
レーベル デッカ・レコードA&Mレコード
公式サイト www.cocker.com
www.columbia.de/joecocker/
ジョー・コッカー(1969年)

ジョー・コッカーOBEJoe Cocker1944年5月20日 - 2014年12月22日)は、イギリスイングランドサウス・ヨークシャーシェフィールド出身の歌手。

ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第97位[1]

略歴[編集]

公務員の息子として育ち、学校を辞めガスの配管工として働きながら15歳頃からパブで音楽活動を始める。当初はヴァンス・アーノルドという芸名で活動していた。1964年デッカ・レコードからデビューするが不発に終わり、シェフィールドにてグリース・バンドとともにライブ活動を行った。R&Bに影響を受けた唱法やライブ・パフォーマンスが評判を呼び、1968年にクリス・ステイントンとの共作「マジョリーン」でA&Mレコードから再デビューして、自身初の全英シングルチャート入りを果たし48位を記録した[2]。同年にビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」のカバーが全英チャート1位の大ヒット[2]、そしてイングランドのみならずFM放送局を通じてアメリカオランダヴェネズエラなどの国で脚光を浴びる。1969年には彼の人気を決定づけたウッドストック・フェスティバルに出演[3]。公開された映画でのエア・ギター・パフォーマンス(本物のギターも弾ける)と「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」でのパワフルな歌唱で世界の聴衆にも強い印象を与えた。またレオン・ラッセル制作のシングル「デルタ・レディ」も全英10位を記録する[2]

1970年に再びビートルズの「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」のカバーやトラフィックの「フィーリン・オールライト」でアメリカのチャートにも食い込み、同年のアメリカ・ツアーはレオン・ラッセルが仕掛け人となり、メディスン・ショウの一座の様な大所帯のバック・バンドが話題となった。マッド・ドッグス&イングリッシュメン・ツアーは商業的には成功に至らなかったが、この模様を収めたフィルモア・イーストでのライブ・アルバム『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』(1970年)はヒットした。収録されているリタ・クーリッジが唄う「スーパースター」は、後にベット・ミドラーカーペンターズに歌い継がれている。だが、ツアーの負債はジョー・コッカー個人が負うことになってしまう。

レオン・ラッセルは去り、相棒のクリス・ステイントンも去りツアーに疲れたコッカーには金銭的にも恵まれず、1972年のマッド・ドッグス&イングリッシュマン・ツアーの滞在先のオーストラリアで大麻所持の容疑で逮捕されてしまう。オーストラリアの連邦警察当局は48時間以内にオーストラリアから出国する様に命じられた。これに対して多くのファンが抗議活動を行い、これが発展してオーストラリアの大麻の合法化の討論にまで発展した。

1974年にようやく『ユー・アー・ソー・ビューティフル』でフル・アルバムを制作、1975年にはアルバムからのシングルでビリー・プレストンのカバー「ユー・アー・ソー・ビューティフル」がビルボードのヒット・チャートで5位になりシンガーとしてのキャリアを高めて行く。アルバム『ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル』、そして翌1976年にはジャマイカでの録音でスタッフピーター・トッシュエリック・クラプトンらとのアルバムをリリースしている一方、長年の薬物中毒アルコール依存の脱却をはかり1981年にはゲスト・ボーカルで参加したザ・クルセイダーズの『スタンディング・トール』(1980年)がグラミー賞候補になり、1982年にはジェニファー・ウォーンズとデュエットした映画『愛と青春の旅だち』の主題歌「愛と青春の旅だち (Up Where We Belong)」が全米1位のヒットを記録した。これ以降、大衆的な歌手としてアルバムをコンスタントにリリースできるキャリアを確立した。

なお、1994年のウッドストック25周年記念コンサートに参加して「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」を披露している。

2007年12月、エリザベス女王より功績をたたえられてOBEを受賞した[4]

2014年12月22日コロラド州クロフォード肺がんのため死去[5]。70歳没。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『心の友』 - With a Little Help from My Friends (1969年)
  • 『ジョー・コッカー&レオン・ラッセル』 - Joe Cocker! (1969年)
  • Joe Cocker (1972年) ※『サムシング・トゥ・セイ』 - Something To Sayとして再発あり
  • 『ユー・アー・ソー・ビューティフル』 - I Can Stand a Little Rain (1974年) ※旧邦題『ア・リトル・レイン』
  • 『ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル』 - Jamaica Say You Will (1975年)
  • 『スティングレイ』 - Stingray (1976年)
  • 『青い影』 - Luxury You Can Afford (1978年)
  • 『シェフィールド・スティール』 - Sheffield Steel (1982年)
  • 『街の孤独』 - Civilized Man (1984年)
  • 『コッカー』 - Cocker (1986年)
  • 『アンチェイン・マイ・ハート』 - Unchain My Heart (1987年)
  • 『ワン・ナイト・オブ・シン』 - One Night of Sin (1989年)
  • 『ナイト・コールズ』 - Night Calls (1991年)
  • 『ハヴ・ア・リトル・フェイス』 - Have a Little Faith (1994年)
  • オーガニック』 - Organic (1996年)
  • 『アクロス・フロム・ミッドナイト』 - Across from Midnight (1997年)
  • 『ノー・オーディナリー・ワールド』 - No Ordinary World (1999年)
  • Respect Yourself (2002年)
  • Heart & Soul (2004年)
  • Hymn for My Soul (2007年)
  • Hard Knocks (2010年)
  • Fire It Up (2012年)

ライブ・アルバム[編集]

  • マッド・ドッグス&イングリッシュメン』 - Mad Dogs & Englishmen (1970年)
  • 『ライヴ・イン・L.A.』 - Live in LA (1976年)
  • Space Captain(1976年)
  • 『不死鳥の如く』 - Live in New York (1981年)
  • 『ライヴ・ベスト!』 - Joe Cocker Live (1990年)
  • 『オン・エアー』 - On Air 1968/1969 (1998年)
  • Standing Here - Live in Colorado (2001年)
  • Mad Dogs & Englishmen: The Complete Fillmore East Concerts (2006年)
  • Live at Woodstock (2009年)
  • Fire It Up - Live (2013年)

コンピレーション・アルバム[編集]

  • Cocker Happy (1971年)
  • Joe Cocker's Greatest Hits (1977年)
  • 『ザ・グレイテスト・ヒッツ・オブ・ジョー・コッカー』 - The Best of Joe Cocker (1992年)
  • 『ロング・ヴォヤージ・ホーム - ジョー・コッカー・ボックス』 - The Long Voyage Home (1995年)
  • Greatest Hits (1998年)
  • The Anthology (1999年)
  • Greatest Love Songs (2003年)
  • The Ultimate Collection 1968-2003 (2003年)
  • Ultimate Collection (2004年)
  • Gold (2006年)
  • Classic Cocker (2007年)
  • Icon (2011年)
  • 20th Century Masters The Millennium Collection (2015年)
  • The Life of a Man: The Ultimate Hits 1968–2013 (2015年)
  • The Album Recordings 1984–2007 (box set) (2016年)

注釈・出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]