マウンテン (バンド)
マウンテン | |
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基本情報 | |
出身地 |
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ジャンル | ハードロック、ブルースロック |
活動期間 |
1969年 - 1975年 1985年 1996年 - |
レーベル |
ウィンドフォール・レコード スコッティ・ブラザーズ・レコード ドリーム・キャッチャー ライトイヤー・エンタテインメント ビッグ・ラック・レコード |
メンバー |
レスリー・ウェスト コーキー・レイング レヴ・ジョーンズ |
旧メンバー |
フェリックス・パパラルディ スティーヴ・ナイト ボブ・マン アラン・シュワルツバーグ マーク・クラーク リッチー・スカーレット |
マウンテン (Mountain) は、アメリカのハードロックバンド。 1969年に結成された。グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)とともに、70年代アメリカンハードロックの代表的なバンドとして知られる。
目次
バイオグラフィー[編集]
1968年、巨漢のギタリスト、レスリー・ウェストとイーストコーストのフォーク界やクリームのプロデュースで名を上げたベーシスト、フェリックス・パパラルディが知り合ったことからスタートする。1969年にリリースされたウェストのソロ・デビュー・アルバム『マウンテン』にはパパラルディとN.D.スマート(ドラムス)が参加し[1]、その後スティーヴ・ナイト(キーボード)を加えた4人でマウンテンが正式に結成された[2]。1969年8月、ウッドストック・フェスティバルに出演し、その後ドラマーがウェストの旧友コーキー・レイングに交替する[2]。
1970年に事実上のデビュー・アルバム『勝利への登攀』を発表。同作からのシングル「ミシシッピー・クイーン (Mississippi Queen)」は全米21位のヒットとなり[3]、この曲は1971年の映画『バニシング・ポイント』の挿入曲に使用され[4]、またフジテレビの番組「ひらけ!ポンキッキ」の中でかなりの間使われていた。
1971年の『ナンタケット・スレイライド』は、アメリカのBillboard 200で自己最高の16位を記録した[3]。同アルバムからは、1972年に「暗黒への旅路」が日本でヒットした。その後ハード・ロック志向を強めるウェストと、ミシガン大学でクラシックを専攻した素養を生かしプログレッシヴ・ロック志向を強めたパパラルディとの対立で1972年に解散。ウェストとレイングはジャック・ブルースと組み、ウェスト・ブルース・アンド・レイング(West, Bruce & Laing、WB&L)を結成。パッパラルディも自前のバンドにおける活動に移る。
1973年、WB&Lの日本公演が企画されたが、その直前にブルースが脱退したためバンドが空中分解する。急遽パパラルディが呼ばれ、マウンテンが再結成される。この日本公演には新メンバーのボブ・マン(キーボード、ギター)とアラン・シュワルツバーグ(ドラムス)を迎えた編成で行われ[2]、その模様はライヴ・アルバム『異邦の薫り』として発表された。その後レイングが復帰してスタジオ・アルバム『雪崩』が制作されたが、ウェストとパパラルディの溝は埋まらず、間もなく解散となる。
パパラルディはその後、プロデューサーとして日本のクリエイションやパンク・バンドデッド・ボーイズを手がけ、ソロ・アルバムの制作も行ったが、1983年、アルバム・ジャケットの絵などを手がけていた妻ゲイル・コリンズに射殺される。
一方のウェストは、1978年にスティーヴ・マリオットとザ・ファームを結成しようとするがデビューには至らず、その後ニューヨークで自分のギター教室を始める[5]。しかし、1985年にはレイングと元コロシアムのマーク・クラークを伴いマウンテンを再結成して、スコッティ・ブラザーズ・レコードとの契約を得た[5]。その後もウェストを中心に再結成を繰り返している。
レスリー・ウェストのピッキング・ハーモニックスやバイオリン奏法に影響を受けたギタリストは多く、マイケル・シェンカーやエース・フレーリー、ランディ・ローズなどがあげられる。
2007年、オジー・オズボーン、再結成したオールマン・ブラザーズ・バンドのギタリストウォーレン・ヘインズをゲストとして迎え、全曲ボブ・ディランのカヴァーで制作した『Masters of War』を発表[6]。2008年には、Fortéのベーシストとして知られるレヴ・ジョーンズを迎えた編成でツアーを行った[7]。
メンバー[編集]
現メンバー[編集]
- レスリー・ウェスト (Leslie West) - ギター、ボーカル
- コーキー・レイング (Corky Laing) - ドラムス(1969年 - 1972年、1974年 - 1975年、1985年 - )
- レヴ・ジョーンズ (Rev Jones) - ベース(2008年 - )
元メンバー[編集]
- フェリックス・パパラルディ (Felix Pappalardi) - ベース、ボーカル(1969年 - 1975年)
- N.D.スマート (N.D. Smart) - ドラムス(1969年)
- スティーヴ・ナイト (Steve Knight) - キーボード(1969年 - 1972年)
- ボブ・マン (Bob Mann) - ギター、キーボード(1973年)
- アラン・シュワルツバーグ (Allan Schwartzberg) - ドラムス(1973年)
- マーク・クラーク (Mark Clarke) - ベース、ボーカル(1985年、1996年)
- リッチー・スカーレット (Richie Scarlett) - ベース(2003年 - 2007年)
ディスコグラフィー[編集]
スタジオ・アルバム[編集]
- 1969年 マウンテン (Leslie West/Mountain)
- 厳密にはレスリー・ウェストのソロ・アルバムである。
- 1970年 勝利への登攀 (Climbing!)
- 1971年 ナンタケット・スレイライド (Nantucket Sleighride)
- 1971年 悪の華 (Flowers of Evil)
- スタジオ録音の新曲とライヴ録音を含む。
- 1974年 雪崩 (Avalanche)
- 1985年 風林火山 (Go for Your Life)
- 1996年 マンズ・ワールド (Man's World)
- 2002年 ミスティック・ファイア (Mystic Fire)
- 2007年 Masters of War
ライヴ・アルバム[編集]
- 1972年 マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦 (Live - The Road Goes Ever On)
- 1974年 異邦の薫り (Twin Peaks)
- 2003年 グレイテスト・ヒッツ・ライヴ (Greatest Hits Live:King Biscuit Flower Hour Archive Series)
コンピレーション・アルバム[編集]
脚注・出典[編集]
- ^ Ruhlmann, William. “Mountain - Leslie West”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
- ^ a b c Huey, Steve. “Mountain – Biography & History”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
- ^ a b Mountain | Awards | AllMusic
- ^ Eder, Bruce. “Vanishing Point (Original Soundtrack) - Original Soundtrack”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
- ^ a b Popson, Tom (1985年5月24日). “Getting Caught Up With A Mountain Man”. Chicago Tribune. 2016年2月13日閲覧。
- ^ Campbell, Al. “Masters of War - Mountain”. AllMusic. 2016年2月13日閲覧。
- ^ “FORTÉ Pulls Out Of Germany's KEEP IT TRUE XI Festival; CAST IRON Steps In”. Blabbermouth.net (2008年9月1日). 2016年2月13日閲覧。
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