アメリカ創価大学

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座標: 北緯33度33分17秒 西経117度44分07秒 / 北緯33.554722度 西経117.735361度 / 33.554722; -117.735361

アメリカ創価大学
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大学設置/創立 2001年
学校種別 私立
設置者 池田大作
本部所在地 アメリカカリフォルニア州オレンジ郡アリソ・ヴィエホ
キャンパス 上記に同じ
学部 リベラル・アーツ
研究科 国際研究
人文学
環境学
社会・行動学
ウェブサイト アメリカ創価大学公式サイト
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アメリカ創価大学(あめりかそうかだいがく、英語: Soka University of America)は、アメリカカリフォルニア州オレンジ郡アリソ・ヴィエホ市に本部を置くアメリカ合衆国私立大学である。2001年に設置された。 大学の略称はSUA。平和人権、生命尊厳という人類の根本原理を教育理念として創立された[1]。モットーは、「文化主義」の地域の指導者育成、「人間主義」の社会の指導者育成、「平和主義」の世界の指導者育成、自然と人間の共存の指導者育成の4つである。

沿革[編集]

SUAは当初、1987年に、「創価大学ロサンゼルス分校」として、カリフォルニア州のカラバサスに設立された。最初は2.38 km2という敷地の小さな大学院であった。この場所は、元はチュマシュ族というアメリカ原住民のコミュニティーの中にあった。ところが、SUAが大学を作るために敷地を広げようとしたところ、チュマシュ族伝統の土地を守る環境団体によって反対を受ける。

これによって、SUAは大学の位置を移転することとなった。1995年、同大学はカリフォルニア州オレンジ郡アリソ・ヴィエホ市に土地を購入。新しいキャンパスには18の建物が建てられ、2001年5月3日に開学。同年8月24日には、最初の学生120人が学部生として入学した。2005年にはカラバサスにあった大学院もSUAに合併された。

2005年から2007年の間にかけて、最初の3学年が卒業した。卒業率は90%と非常に高く、更に三分の一以上の学生が大学院へ進学した。 また、2008年度のPeterson's Guide to Four Year Collegesによると、38%のSUA卒業生が大学院へ進学した。

卒業生は、ケンブリッジ大学カーネギーメロン大学コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ、デューク大学ハーバード大学ハワイ大学ロースクール、インディアナ大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスニューヨーク大学ジョージ・ワシントン大学オックスフォード大学スタンフォード大学セント・ジョーンズ大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校カリフォルニア大学サンディエゴ校カリフォルニア大学アーバイン校リヴァプール大学メリーランド大学ロースクール、ピッツバーグ大学南カリフォルニア大学ウィスコンシン大学マディソン校ヴァンダービルト大学イェール大学ペンシルバニア大学など、数多くの名門校に進学している。

特色[編集]

学生数対教授数が9:1で、一クラスに学生が平均13人という少人数のディスカッション形式中心で授業が進められる。

学生の半数はアメリカ出身、残りの半数は、日本インドタイ中国韓国ドイツイタリアイギリススコットランド含む)、ニュージーランドトルコメキシコチリペルーなど、6つの大陸、30を越える国からやって来る。

SUA最大の特徴としては、その奨学金制度が挙げられる。SUAでは優秀な学生にはメリット・ベース、学費の援助が必要な学生にはニード・ベースの2種類の奨学金が与えられる。2010年には、国内外の学生の90%に対して、合計すると800万ドル(ニード・ベースでは500万ドル以上、メリット・ベースでは300万ドル以上)の奨学金が支給された。
更に、創価オポチュニティ・スカラシップ(SOS)という新しい制度が導入され、これによって家庭の収入が6万ドル以下の場合、学費が免除となった(ただしこれに寮費と食費は含まれない)[2]

学部・研究科[編集]

カリキュラム[編集]

学部は一般教養学(リベラルアーツ)で、東洋西洋を融合させた視点から授業が繰り広げられる。 哲学歴史人文科学科学美術コミュニケーションなどの一般教養カリキュラムの他に、学生は学部として下記の4つの内1つのプログラムを選択できる:

  • 国際研究(International Studies)
  • 人文科学(Humanities)
  • 社会・行動学(Social Behavioral Science)
  • 環境学(Environmental Studies)

また、学部を2つ選択し卒業することも可能である(ダブル・コンセントレーション)。

ラーニング・クラスター[編集]

SUAの特色の一つとして、ラーニング・クラスターがあげられる。これは、3週間に渡る時事問題に関するプログラムで、秋学期から学生が自ら教員と共同でクラスを用意・構築していく。ラーニング・クラスターの目的は、時事問題に対して学生が熟達した応答を導き出せるようになること、リサーチ能力や批判的思考力を育むこと、そして世界への活発的な関与を助長することである。そのため、Luis & Linda Nieves Family Foundationの奨学金により、アメリカ国内外(主に中南米、中国、インドなど)での研修旅行がクラスによっては可能である。

留学[編集]

全てのSUA生は、1セメスターの間自らが学んでいる言語に対応した国への留学が義務付けられている。この時の費用は学費に含まれている。留学先は、スペイン語圏ではスペインマドリードバルセロナセビリアなど、メキシコハラパエクアドルキトコスタリカサン・ホセなど、中国語圏では中国の南京北京上海台湾中華民国)の台北など、また日本語では東京名古屋大阪などである。対応するプログラムによって、学生はホームステイや学生寮で生活する。

大学院[編集]

過去、SUAには大学院のプログラムも存在し、英語を第二言語として教えるためのプログラムではTeaching English as a Second Language(TESL)という修士の学位を修得することができた。このプログラムでは学生対教授の比率が6:1で、2006年に第10期生が卒業した。2014年8月からは新たにEducational Leadership and Societal Changeという修士プログラムが提供される。このプログラムは、教育分野のリーダーとして博士号に進学を希望する学生のためにオファーされる。[3]今後も更なるプログラムを増やすために検討中である。

学生生活[編集]

SUAは全寮制の大学であり、特別な申請をしない限り学生は寮生活を送る。

SUAにはパール(学生の制作するニュース・マガジン)、オーケストラ、サルサ、和太鼓、ヒップポップ、グングル(インドの踊り)、剣道、ボランティア活動など、沢山のクラブ(日本でいうサークル)がある。

また、SUAにはSoka Student Union(SSU)という学生自治会が存在し、9つの委員会がSUAの方針において重要な決定権を握り、責任を担う。執行委員会(Executive Council)、倶楽部評議会(Club Senate)、学究委員会(Academic Department)、環境委員会(Environmental Department)の責任者3名(執行委員会のみ5名)は選挙により輩出され、卒業委員会(Graduation Department)、歴史委員会(History Department)、スピリット委員会(Spirit Department)、SSUパブリケーションズ(SSU Publications)と創価関係委員会(Soka Relations)の責任者各3名ずつは現職の執行委員会役員により抜擢される。

2002年からは毎年、コミュニティーのために倶楽部評議会主催でハロウィーンのイベント「ホーンテッド・ハウス(お化け屋敷)」を催している。

また、同年から毎年5月の第一土曜日には大学祭「インターナショナル・フェスティバル」の開催を開始した。このイベントでは、3つのステージで600を超える各国のパフォーマンス(学生のパフォーマンスも含む)が催される。このイベントのための執行委員会もSSUの責任者と学生によって設立されている。

ランキング[編集]

2015年度のUSニューズ&ワールド・レポートではアメリカ国内のリベラルアーツ・カレッジで第41位に選ばれた[4](14年度は41位、13年度は49位、12年度は64位)。

14年度には同順でオバマ大統領も通っていたオクシデンタル大学は15年度に44位にランクを下げたが、SUAは41位というポジションを維持し、セブンシスターズの一角でもある名門マウント・ホリヨーク大学やユニオン大学と同順になった。同ランキングにおいて、国内のリベラルアーツでTOP50、西海岸ではTOP10(7位)としての地位は不動となってきている。

また、同ランキングによるとリベラルアーツ部門のBest Value Schoolでも5位に選ばれた(14年・15年度)。SUAの上には超名門のアマースト大学、ウィリアムス大学、ポモナ大学、ウェルズリー大学が並んでいる。同様の総合部門ではハーバード大学、プリンストン大学、イェール大学、スタンフォード大学、MITが上位5校であった。

College Factualというランキングにおいては国内の総合ランキング(リベラルアーツ・カレッジを含む)で56位、カリフォルニア州内で9位にランクインした[5]

更には大学の卒業率と1年目から2年目への進学率を元に作られた「the Happiest Freshmen」というランキングにおいて、米国内のリベラルアーツを含む全大学の内イェール大学、シカゴ大学に次いで3位に選ばれた[6]。SUA以降はプリンストン大学、アマースト大学、スタンフォード大学と続いているので、世界最高峰の名門校に引けを取らないレベルに成長してきている。

開学わずか十数年目にしてこういったランキングで上位にランクインすることは、アメリカ国内においても異例の事である。

系列校[編集]

以下の学校は、いずれも別の学校法人による設置であり、いわゆる「附属学校」ではない。

脚注[編集]

外部リンク[編集]



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