USニューズ&ワールド・レポート
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| 設立 | 1948年 (United States News [1933] と World Report [1946]が合併) |
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| 本社 | |
主要人物 |
Eric Gertler (CEO)[1] |
| 製品 | College and university rankings |
| 所有者 | U.S. News & World Report, L.P. |
| ウェブサイト | USニューズ&ワールド・レポート |
USニューズ&ワールド・レポート(ユーエスニューズ・アンド・ワールド・レポート、英: U.S.News & World Report)は、アメリカ合衆国で発行されている雑誌(時事解説誌)。USニューズ&ワールド・レポート社によって発行される。アメリカの時事解説誌としては3番目の発行部数を誇り[3]、1位・2位である『タイム』『ニューズウィーク』の両誌よりも右よりの論調を展開することで知られる[4]。短縮した通称として「USニューズ」が一般的に用いられている。
長らく週刊であったが、広告費減による経営難から隔週(2008年)、さらには月刊(同年)となり、2011年には印刷版の発行を停止し、オンライン版のみとなる[5]。
USニューズ誌の特徴として、1983年から開始された大学ランキング(College and University Rankings)が挙げられる。これは全米の大学をリベラル・アーツ・カレッジ、分野別の単科大学、地域別あるいは全国的な総合大学にわけ、ランキング化して上位40校の一覧を発表するもので毎年話題となる。アメリカ国内で用いられる大学ランキングとして最も一般的である。また、2014年からは、QS世界大学ランキング、THE世界大学ランキング、世界大学学術ランキングに対抗して、初のアメリカ発信となる世界大学ランキング(U.S. News & World Report Best Global University Ranking)の発表をはじめた。
沿革
[編集]大学ランキング
[編集]ベストカレッジランキング カテゴリーの定義
[編集]US News & World Reportは、ベストカレッジランキングにおいて、まず大学を比較対象として適切なカテゴリーに分類する。その際、長らくカーネギー高等教育機関分類の基本分類システムに従っており、2026年版ランキングでは2021年版アップデートを採用している[6]。
カーネギー基本分類の10カテゴリーを、以下の4つの主要グループに分類している[6]。
- 全米総合大学 (National Universities):米国の「国立」を意味するのではなく、全国的(National)に学部課程に加え、修士課程および博士課程も幅広く提供し、多くが研究を重視する大学のグループ(公立225校、私立207校、営利大学4校)。カーネギー分類の「博士課程大学」に相当する。
- 全米リベラルアーツカレッジ (National Liberal Arts Colleges):学部教育に重点を置き、学位の少なくとも50%をリベラルアーツ分野から取得する大学(公立19校、私立192校)。カーネギー分類の「学士課程:芸術・科学専攻」に相当。
- 地域大学 (Regional Universities):北部、南部、中西部、西部の4つの地理的エリアに分類される。幅広い学部課程と一部の修士課程を提供するが、博士課程はほとんど提供していない大学(公立237校、私立338校、営利大学15校)。カーネギー分類の「修士課程」に相当。
- 地域カレッジ (Regional Colleges):北部、南部、中西部、西部の4つの地理的エリアに分類される。全米リベラルアーツカレッジと同様に、主に学部教育に重点を置くが、リベラルアーツ分野の学位は全体の50%未満の大学(公立197校、私立185校、営利目的15校)。カーネギー分類の「学士課程大学:多様な分野」などに相当。
上記以外に、美術、舞台芸術、ビジネス、工学・テクノロジーなどの分野で学位の大部分を取得できる「専門学校およびその他の学校」(191校)も掲載しているが、これらの学校はランキング化されていない[6]。
US Newsは、総合ランキングとは別に、経営学、工学、コンピュータサイエンス、看護学、経済学、心理学といった特定の学部課程分野のランキングも作成しており、これらはピア評価調査のみに基づいている[6]。
2024-2025世界大学ランキング
[編集]- 1位 ハーバード大学
- 2位 マサチューセッツ工科大学
- 3位 スタンフォード大学
- 4位 オックスフォード大学
- 5位 カリフォルニア大学バークレー校
- 6位 ケンブリッジ大学
- 7位 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン
- 8位 ワシントン大学 (ワシントン州)
- 9位 コロンビア大学
- 10位 イェール大学
2024-2025日本大学ランキング
[編集]全米大学ランキング(Best Colleges)の評価手法
[編集]U.S. News & World Reportの全米大学ランキング(Best Colleges)は、40年以上にわたり米国の高等教育機関を評価してきた。2026年版(2025年9月発表)では、約1,700校を対象に最大17の学術的質および卒業生の成功に関する指標を用いて算出されている[9]。
ランク対象の要件
[編集]ランキングに掲載されるためには、以下の基準を満たす必要がある[9]。
- 学士号を授与する地域認定校であること。
- 従来のキャンパスベースの教育を提供していること。
- 全日制の1年生を募集していること。
- 2021年版カーネギー分類に基づいた広範なカリキュラムを提供していること。
- 学部生が100人以上在籍し、6年以内の卒業率を報告できる25人以上のコホート(学生集団)がいること。
主要な評価項目と重み付け
[編集]2026年版では、教育成果(アウトカム)に全重みの半分以上(52%)が割り当てられている。
| カテゴリー | 重み | 主な内容 |
|---|---|---|
| 学生のアウトカム | 52% | 6年以内卒業率(16%)、1年生定着率(5%)、予測卒業率に対する実績(10%)、低所得層(ペル・グラント受給者)の卒業実績(11%)、卒業後の負債額および5年後の収入実績(10%)。 |
| ピア・アセスメント | 20% | 他大学の学長、教務部長、入試責任者による5段階の相互評価。数値化が困難な革新性や教育の質を測定する。 |
| 教員リソース | 11-15% | 学生対教員比率、フルタイム教員の割合、平均給与。 |
| 財務リソース | 8% | 学生一人あたりの教育サービスへの支出額。住居や娯楽等の非教育支出は除外される。 |
| 標準化テスト | 5% | 入学者のSAT/ACTスコアの中央値。報告率が低い場合は卒業率に重みが再分配される。 |
| 教員の研究力 | 4% | 総合大学(National Universities)のみ。エルゼビアのデータに基づく論文引用数やトップクラス誌への掲載率。 |
※合格率、同窓生からの寄付、クラス規模、高校での成績順位は、現在はランキング算出から除外されている[9]。
データソースと品質保証
[編集]情報の正確性を担保するため、以下の多層的なプロセスを採用している[9]。
- 主要ソース: 大学独自の統計調査、米国教育省のIPEDS、および共通データセット(Common Data Set: CDS)。CDSはIPEDSよりも学部教育の実態(誰が教えているか等)をより詳細に反映する。
- 二次的ソース: 米国教育省の「College Scorecard」、財務省の所得データ、商務省、およびエルゼビア社の学術データ。
- 品質管理: 各校の幹部によるデータ精度への署名、過去データとの比較による自動チェック、アナリストによる回帰分析や外れ値検出、および出版前の最終確認。
未参加校への対応
[編集]独自調査に回答しなかった大学についても、公的データを用いてランキングが算出される。2026年版では、上位100位以内の国立大学のうち99%がデータを提供している。未参加校については公開されている古いデータが使用される場合があり、ピア・アセスメントの評価対象からも外れるため、検索結果での視認性やプロフィール詳細度が低下する傾向にある[9]。
独立性
[編集]U.S. Newsは、ビジネス部門から独立した編集権を維持している。大学による「Best Colleges」バッジのライセンス購入や広告の掲載が、将来を含めたランキング順位に影響を与えることは一切ないとしている[9]。
世界大学ランキング(Best Global Universities)の評価手法
[編集]U.S. Newsの世界大学ランキングは、学士課程の教育内容よりも、大学の国際的な研究パフォーマンスおよび学術的評判に特化して順位を算出している。評価データには、クラリベイト(Clarivate)社の学術データベース「Web of Science」および「InCites」が使用されている[10]。
評価指標と配分
[編集]U.S. Newsの世界大学ランキングは、以下の13の指標を用いて大学の研究力と名声を多角的に評価している。各指標は個別に重み付けされ、総合スコアが算出される[10]。
| カテゴリー | 重み | 主な内容 |
|---|---|---|
| 研究の評判 | 12.5% | 世界的な研究の評判: 過去5年間の学術関係者へのアンケート。 |
| 12.5% | 地域内(アジア、欧州等)の研究の評判: 特定地域内での学術的評価。 | |
| 研究の量 | 10.0% | 論文の出版数: 学術雑誌に掲載された論文の総数。 |
| 5.0% | 書籍および学会発表の出版数: 単行本や会議録などの出版実績。 | |
| 研究の影響度(質) | 10.0% | 正規化された引用インパクト: 分野ごとの平均的な影響度を示すスコア。 |
| 7.5% | 総引用数: 論文が他の研究に引用された合計回数。 | |
| 12.5% | 最も引用された論文の上位10%に入る論文数: 影響力の高い研究の絶対量。 | |
| 10.0% | 最も引用された論文の上位10%に入る論文の割合: 研究の質的な密度。 | |
| 5.0% | 最も引用された論文の上位1%に入る論文数: 分野別の極めて高い影響力。 | |
| 5.0% | 最も引用された論文の上位1%に入る論文の割合: トップ層研究の輩出率。 | |
| 国際協力 | 5.0% | 国際共同研究の割合: 他国の研究者との共著論文の比率。 |
| 5.0% | 国際共同研究による論文数: 海外提携による研究成果の総量。 |
算出の根拠と特徴
[編集]- 学術論文データ: 評価期間は通常過去5年間であり、学術情報の質と量を客観的に測定する。特に「上位10%」や「上位1%」といった高インパクトな論文を重視しており、単なる出版量だけでなく「質の高い研究」を優遇する仕組みとなっている。
- 評判調査(Reputation Survey): 世界中の研究者を対象に実施されるアンケートに基づき、特定の分野でどの大学が優れた研究を行っているかを測定する。
- 国内版との違い: 全米大学ランキング(Best Colleges)で重視される「卒業率」「学生対教員比率」「入試難易度(SAT/ACTスコア)」などは、世界ランキングでは一切考慮されない[10]。このため、国内版では中堅の大学が、研究力の高さから世界ランキングでは上位に食い込むといった現象が起こりうる。
出典
[編集]- ↑ “Eric Gertler Assumes Role of Chief Executive Officer of U.S. News”. U.S. News (2022年5月26日). 2022年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月26日閲覧。
- 1 2 “Leadership”. U.S. News. 2022年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月26日閲覧。
- ↑ “The Media Business; U.S. News Cuts Its Circulation In Half, to 2 Million”. ニューヨーク・タイムズ. (1998年8月17日) 2025年11月16日閲覧。
- ↑ “U.S. NEWS' NEW OWNERS TAKE COMMAND”. ワシントン・ポスト. (1987年10月25日) 2025年11月16日閲覧。
- ↑ “U.S. News & World Report to End Monthly Print Publication”. ニューヨーク・タイムズ. (2010年11月5日) 2025年11月16日閲覧。
- 1 2 3 4 “ベストカレッジランキングカテゴリーの定義”. U.S. News & World Report (2025年9月22日). 2025年11月16日閲覧。
- ↑ “Search U.S. News Best Global Universities”. 2025年2月22日閲覧。
- ↑ “Best Global Universities in Japan”. 2025年2月22日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 Eric Brooks (2025年9月22日). “How U.S. News Calculated the 2026 Best Colleges Rankings”. U.S. News & World Report. 2026年1月28日閲覧。
- 1 2 3 “How U.S. News Calculated the Best Global Universities Rankings”. U.S. News & World Report. 2026年1月28日閲覧。