HOLD ME
表示
(あの微笑みを忘れないでから転送)
『HOLD ME』 | ||||
---|---|---|---|---|
ZARD の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
J-POP ロック ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
b.gram B-Gram RECORDS (再発・再発現行) | |||
プロデュース | 長戸大幸 | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ゴールドディスク | ||||
| ||||
ZARD アルバム 年表 | ||||
| ||||
『HOLD ME』収録のシングル | ||||
『HOLD ME』(ホールド・ミー)は、日本のロックバンド・ZARDが1992年9月2日にb.gramから発売した3枚目のオリジナルアルバムである。
内容
[編集]前作『もう探さない』から約9ヶ月ぶりに発売されたオリジナルアルバム。前作に引き続きバンド形態による作品にして最後の作品でもある。
ジャケットは西田幸樹が撮影している。寺尾広は後に今作と先行シングル「眠れない夜を抱いて」から、ZARDのイメージや方向性をサウンドとビジュアル両面において、当時のディレクターやスタッフみんなが共有できてきたと語っている[1]。
今作から6thアルバム『forever you』まで、ZARDの“Z”に“〜”(波線)が入るデザインのロゴが使用されている。
チャート成績
[編集]本作は1992年9月14日付けのオリコンチャートにて最高位2位となり、売り上げ枚数は同年11月23日付けで51.9万枚となった[2]。
先行シングル「眠れない夜を抱いて」のヒットとの相乗効果も相まってアルバムとしては初のトップ10入りとなり、シングル・アルバム通じて初のトップ3入りを果たした。本作発売の約5ヶ月後に6thシングル「負けないで」がヒットし、約10ヶ月に次作「揺れる想い」が大ヒットしたため、本作は同チャートの登場回数が71回におよぶロングセラーとなり、発売から約1年後にミリオンセラーを達成、最終的な売り上げ枚数は106.5万枚となった。
本作からベスト・アルバム『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』(1999年)まで9作連続のミリオンセラーを記録し歴代1位となった。
収録曲
[編集]全作詞: 坂井泉水。 | ||||
# | タイトル | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「眠れない夜を抱いて」 | 織田哲郎 | 明石昌夫・池田大介 | |
2. | 「誰かが待ってる」 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | |
3. | 「サヨナラ言えなくて」 | 栗林誠一郎 | 池田大介 | |
4. | 「あの微笑みを忘れないで」 | 川島だりあ | 明石昌夫 | |
5. | 「好きなように踊りたいの」 | 和泉一弥 | 葉山たけし | |
6. | 「Dangerous Tonight」 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | |
7. | 「こんなに愛しても」 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | |
8. | 「Why Don't You Leave Me Alone」 | 川島だりあ | 葉山たけし | |
9. | 「愛は眠ってる」 | 川島だりあ | 池田大介 | |
10. | 「遠い日のNostalgia」 | 望月衛介 | 明石昌夫 | |
11. | 「So Together」 | 川島だりあ | 明石昌夫 | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]- 眠れない夜を抱いて
- 4thシングル。
- 誰かが待ってる
- サヨナラ言えなくて
- あの微笑みを忘れないで
- ファンからの人気が高い楽曲で、『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』の投票5位、『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』の投票1位をそれぞれ獲得し収録されている(シングル曲を除けば1位)。坂井もこの曲の詞を気に入っており、『Soffio di vento 〜Best of IZUMI SAKAI Selection〜』にも収録されている。
2012年に発売された『ZARD ALBUM COLLECTION 〜20th ANNIVERSARY〜』には葉山たけしによるリアレンジバージョン「あの微笑みを忘れないで (2012 Movie-theme ver.)」が収録されており、同年公開の映画『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』の主題歌に起用された。
オリジナルカラオケが、坂井逝去後の2017年2月8日に発売された隔週刊『ZARD CD&DVD COLLECTION 第1号 負けないで』にて音源化された。
- ファンからの人気が高い楽曲で、『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』の投票5位、『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』の投票1位をそれぞれ獲得し収録されている(シングル曲を除けば1位)。坂井もこの曲の詞を気に入っており、『Soffio di vento 〜Best of IZUMI SAKAI Selection〜』にも収録されている。
- 好きなように踊りたいの
- 1999年『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』の投票では収録はされなかったが19位にランクインするなど、ファンの間では高い人気曲。
- Dangerous Tonight
- 4thシングルカップリング曲。
- こんなに愛しても
- 3rdシングル「もう探さない」のカップリング曲のアルバムバージョン。今作のタイトル「HOLD ME」は、この曲のサビ始まりのフレーズから引用されている。シングルバージョンとはミキシングが異なっており、イントロに雑踏のSE、間奏にサックスが追加され、アウトロがフェードアウトしないといった変更が施されている。
後に1997年のセレクションアルバム『ZARD BLEND〜SUN & STONE〜』では坂井の強い意向で更にリアレンジして最後に収録。1999年のベストアルバム『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』では投票時は50位で未収録だったが、2008年発売の『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』にもファン投票30位となり原曲が収録された。2016年発売の『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』にも原曲が収録。
- 3rdシングル「もう探さない」のカップリング曲のアルバムバージョン。今作のタイトル「HOLD ME」は、この曲のサビ始まりのフレーズから引用されている。シングルバージョンとはミキシングが異なっており、イントロに雑踏のSE、間奏にサックスが追加され、アウトロがフェードアウトしないといった変更が施されている。
- Why Don't You Leave Me Alone
- 愛は眠ってる
- 遠い日のNostalgia
- 1999年発売『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』では投票11位を獲得し収録されたが、最後のサビがエディットでカットされたバージョンとなっている。また、『Soffio di vento 〜Best of IZUMI SAKAI Selection〜』にも上述のバージョンで収録されている。
2012年に発売された『ZARD ALBUM COLLECTION 〜20th ANNIVERSARY〜』には葉山たけしによるリアレンジバージョン「遠い日のNostalgia (Acoustic arrange ver.)」が収録された。オリジナル・カラオケが、坂井逝去後の2017年9月20日に発売された隔週刊『ZARD CD&DVD COLLECTION 第16号 もう少し あと少し…』にて音源化された。
- 1999年発売『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』では投票11位を獲得し収録されたが、最後のサビがエディットでカットされたバージョンとなっている。また、『Soffio di vento 〜Best of IZUMI SAKAI Selection〜』にも上述のバージョンで収録されている。
- So Together
- 2007年発売『Soffio di vento 〜Best of IZUMI SAKAI Selection〜』にも収録された。オリジナル・カラオケが、坂井逝去後の2018年4月18日に発売された隔週刊『ZARD CD&DVD COLLECTION 第31号 あなたと共に生きてゆく』にて音源化された。
参加ミュージシャン
[編集]- ZARD
タイアップ
[編集]- テレビ朝日系列ワイドショー『トゥナイト』エンディングテーマ (#1)
- テレビ朝日系列テレビドラマ『ラブストーリーを君に'92 ~眠れない夜を抱いて~』主題歌 (#1)
- 日本テレビ系列クイズ番組『マジカル頭脳パワー!!』エンディングテーマ (#2)
- フジテレビ系列金曜エンタテイメント『腕まくり看護婦物語』主題歌 (#4)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “ZARD・坂井泉水は『負けないで』ヒット中も誰にも気づかれず、小田急線で通勤”. AERA. 2019年8月26日閲覧。
- ^ WHAT's IN? 1993, p. 11- 「SELF LINER NOTES '92 〜1992年のBEST50CD全曲解説〜」より
参考文献
[編集]- 『WHAT's IN?』第6巻第1号、ソニー・マガジンズ、1993年1月15日、11頁、雑誌19855-1。