ZYYG

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ZYYG
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ビートロック[1]
活動期間
レーベル Being
事務所 ZAIN ARTISTS
共同作業者 生沢佑一コーラス
公式サイト ZYYG official website
メンバー
旧メンバー 栗林誠一郎(ベース・キーボード・コーラス)

ZYYG(ジーグ)は、ボーカルの高山征輝、ベースの栗林誠一郎1993年に結成された日本ロックバンドである。1999年に解散したが、2006年に一夜限りの復活ライブ(解散ライブ)を実施。2019年には本格的に再結成。ビーイング所属。

概要[編集]

1993年にボーカル高山征輝と、TUBEZARDなどの作曲家としても活動していた初代ベーシスト栗林誠一郎により結成。1994年にギター後藤康二、ドラムス藤本健一が参加し、栗林誠一郎が脱退すると2代目ベーシスト加藤直樹が加入し、バンドサウンド化する。栗林脱退を契機として、サウンド面を含めて大きく変貌を遂げたことから、栗林在籍時を「第1期」、加藤加入以後を「第2期」と呼び表す習慣があり、ビーイングも公式に認めている[2]

なお、このバンド名もプロデューサー長戸大幸のアイデアによるものである[2]

略歴[編集]

  • 1993年 - シングル君が欲しくてたまらない」でデビュー。
  • 1994年 - 後藤、藤本が加入。栗林が脱退し、加藤が加入。
  • 1996年 - 初のライブツアーを行う。以後ライブ活動がZYYGの活動全体において大きな比重を占める。
  • 1998年 - B-GramRECORDSの電話24時間テープ案内で、アニメ『発明BOYカニパン』(テレビ東京系)の後期エンディングテーマに決定したとアナウンスされるも発売中止になる。また、クリスマス期のライブ以後、表立った活動が無くなる。
  • 1999年 - FC会報にて解散を宣言。ベスト盤等のリリースやライブは実施されなかった。
  • 2005年12月 - 解散時行われなかった、ラストライブを実施することが発表される。
  • 2006年2月11日 - 高山、後藤、加藤、藤本で一夜限りのラストライブを行う。
  • 2019年4月1日 - 後藤の呼びかけにより20年振りに第2期メンバーでの再結成を発表、7月14日と同月21日に復活ライブを実施。
  • 2019年12月7日 - 結成以来初となるファンミーティングを昼夜2公演で実施。
  • 2020年 - 2月に東京、3月に大阪で復活後2度目のライブを発表。東京公演は予定通り実施されるが、大阪公演は新型コロナウイルス感染拡大のため、無期延期となった後、中止を発表。
  • 2020年3月7日 - 当初の大阪公演予定日に、23年振りとなる新曲「ALIVE」トレーラーをYouTube上で発表する。
  • 2021年5月22日 - 初となるドキュメント映像の前編をYouTube上で発表する。
  • 2021年7月29日 - 高山の誕生日にドキュメント映像の後編を発表。
  • 2022年10月10日 - TBS「CDTVライブ!ライブ!」に出演。デビュー以来初となる生放送での演奏を披露した。
  • 2023年 - 30周年記念LIVEを実施予定。

メンバー[編集]

第1期[編集]

出口雅之のソロユニットとなって活動する事になったREVに加入するのを辞退した栗林とボーカル高山征輝が中心となって活動をしていた。そこへサポートメンバーが加わりバンドサウンドの模索を始めるものの、音楽性の相違が生じるばかりの事態となってしまい、栗林が脱退。活動は休止状態に一時追い込まれる。

福岡県出身。デビュー曲を除く全ての作詞を担当。ビーイングの主催するBADオーディションに合格し、デビュー。同期には、元BAAD、現doa大田紳一郎がいる。ZYYG解散後はBON-BON BLANCOの1stアルバム「BEAT GOES ON」の収録曲「LIVE」の作曲を手がけた。
東京都出身。在籍時はデビュー曲を除く全ての作曲、並びに全ての楽曲の編曲を担当。ZYYGでの活動と平行して作曲家としても活躍、ZARDWANDSMANISHDEEN柳原愛子の楽曲を手がける。
山口県出身。ZYYGにはサポートメンバーとして参加していた。DEENで1994年 - 2000年迄活動し、2007年現在は作曲を多く手がけている。
  • 折居直喜(おりい なおき)- ギター
福岡県出身。ZYYGにはサポートメンバーとして参加していた。後に元桜っ子クラブの北川裕子とラズベリーというユニットを組み、1998年には2枚シングルを出していた[3]

第2期[編集]

結果的に高山以外のメンバーを入れ替えるような形でロックバンドとしてZYYGは音楽活動を再開した。実際には第1期ZYYGのシングル『NO RETURN LOVE』とアルバム『GO-WILD』には高山と栗林の他に、第2期のメンバーである後藤と藤本も裏ジャケットに写っていた。第1期の時に制作されたシングル「壊したい現実」からこの2名はサポートメンバーとして参加していたようで、実質メンバーの変遷が生じていたアルバム作品でもあった。加藤が「ぜったいに 誰も」から正式加入すると、バンドサウンドがビートロックバンド系の楽曲群を作り出すようになり、作品には高山の意図が歌詞に反映されるようになっていく。しかし事実上のラストアルバム『SWEET PUNKS』のリリース後、際立ったような活動が行われなくなり、1999年に音楽性の相違で解散。その後、2006年にヒルズパン工場で一夜限りの復活ライブを第2期メンバーで決行した。また2019年の再結成も同メンバーにて行われる。

  • 高山征輝(たかやま せいき)- ボーカル、作詞、作曲
第1期時代から引き続きボーカリストとして活動。ZYYGのデビュー当時からのメンバーは高山のみ。
兵庫県出身。血液型O型。高山と並ぶソングライターとして、バラードからパンキッシュなナンバーまで幅広く手掛ける。最近では、岸本早未竹井詩織里三枝夕夏 IN dbSKE48乃木坂46などの作曲・編曲を手がけている。また、アーティスト名では「ck510」としての活動も行っている。
東京都出身。栗林脱退後のシークレットライブへの参加を経て、正式に加入。松井常松と並ぶダウンピッキングの使い手である。
三重県出身。パワフルかつテクニカルなドラミングで、加藤と共にZYYGのビートを支えた。近年プログレッシブ・ロックの重鎮GERARDに参加、活動の幅を広げている。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル 楽曲制作 規格 規格品番 最高位 初収録アルバム ラインアップ
B-Gram RECORDS レーベル
1st 1993年5月19日 君が欲しくてたまらない 作詞:上杉昇
作曲:織田哲郎
編曲:栗林誠一郎
8cm CD BGDH-1003 3位 GO-WILD 第1期
2nd 1993年11月10日 風にまぶしい 作詞:高山征輝
作曲:栗林誠一郎
編曲:栗林誠一郎
8cm CD BGDH-1015 6位
3rd 1994年3月4日 壊したい現実 作詞:高山征輝
作曲:栗林誠一郎
編曲:栗林誠一郎
8cm CD BGDH-1034 24位
4th 1994年4月23日 NO RETURN LOVE 作詞:高山征輝
作曲:栗林誠一郎
編曲:栗林誠一郎
8cm CD BGDH-1037 20位
5th 1995年6月26日 ぜったいに 誰も 作詞:高山征輝
作曲:織田哲郎
編曲:ZYYG
8cm CD JBDJ-1005 3位 Noizy Beat 第2期
6th 1995年11月13日 JULIA 作詞:高山征輝
作曲:高山征輝
編曲:ZYYG
8cm CD JBDJ-1008 35位
7th 1996年7月22日 GYPSY DOLL/BLOOD ON BLOOD/微笑みだけをくれないか[4] 作詞:高山征輝
作曲:高山征輝
編曲:ZYYG
CD JBCJ-1010 90位 BEST OF BEST 1000 ZYYG
8th 1996年11月18日 Something 作詞:高山征輝
作曲:高山征輝
編曲:ZYYG
8cm CD JBDJ-1021 83位 SWEET PUNKS
9th 1997年3月5日 LULLABY 作詞:高山征輝
作曲:高山征輝
編曲:ZYYG
8cm CD JBDJ-1025 100位
10th 1997年5月21日 この情熱のそばで 作詞:高山征輝
作曲:高山征輝
編曲:ZYYG
8cm CD JBDJ-1027 圏外

コラボレーション・シングル[編集]

発売日 タイトル 楽曲制作 アーティスト レーベル 規格 規格品番 最高位 初収録アルバム
1993年6月9日 果てしない夢を 作詞:上杉昇、坂井泉水
作曲:出口雅之
編曲:明石昌夫
ZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄 ZAIN RECORDS 8cm CD ZADL-1007 2位 ZARD『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜[† 1]

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番 最高位 ラインアップ
B-Gram RECORDS レーベル
1st 1994年7月13日 GO-WILD CD BGCH-1015 13位 第1期
2nd 1996年2月26日 Noizy Beat CD JBCJ-1005 24位 第2期
3rd 1997年8月20日 SWEET PUNKS CD JBCJ-1015 圏外

ベスト・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番 最高位
B-Gram RECORDS レーベル
1st 2007年12月12日 BEST OF BEST 1000 ZYYG CD JBCS-1005 246位

映像作品[編集]

発売日 タイトル レーベル 規格 規格品番 最高位 ラインアップ
2012年8月8日 LEGEND of 90's J-ROCK「LIVE BEST & CLIPS」 B-Gram RECORDS 2DVD JBBS-5008/9 14位 オムニバス

参加作品[編集]

※◆は「ZYYG」名義のCDには未収録の楽曲。

発売日 タイトル ZYYGの楽曲
1994年3月26日 Various Artists愛と疑惑のサスペンス エンディングテーマ曲集 SMILE AGAIN
1995年7月24日 Various Artists『SLAM DUNK オリジナルサウンドトラック3 ['95 SUMMER]』 ぜったいに 誰も(TVサイズ)
1996年3月20日 Various Artists『スラムダンク テーマソング集 ぜったいに 誰も
2003年4月25日 Various Artists『vocal compilation 90's hits Vol.1 〜male〜 at the BEING studio 君が欲しくてたまらない
ぜったいに 誰も
2003年7月21日 Various Artists『THE BEST OF TV ANIMATION SLAM DUNK 〜Single Collection〜 ぜったいに 誰も
2005年11月[† 2] Various Artists『COUNTDOWN BEING 君が欲しくてたまらない
2006年3月1日 Various Artists『FUN 〜Greatest Hits of 90's〜 君が欲しくてたまらない
ぜったいに 誰も
2009年12月- Various Artists『BEST HIT BEING ぜったいに 誰も
2012年10月17日 Various Artists『MILLION 〜BEST OF 90's J-POP〜 RED 君が欲しくてたまらない
2014年12月17日 Various Artists『THE BEST OF TV ANIMATION SLAM DUNK 〜Single Collection〜 HIGH SPEC EDITION ぜったいに 誰も
2020年4月8日 Various Artists『キミが好きだと叫びたい 〜Love & Yell〜 mixed by DJ和[† 3] 君が欲しくてたまらない

その他[編集]

ALIVE[編集]

2020年3月7日YouTube上で公表された未発表曲。2006年2月11日の解散LIVE、2020年2月22日のLIVEでも演奏された。作詞・作曲:高山征輝。

TINY DESTINY[編集]

2020年12月13日YouTube上で公表された未発表曲。2006年2月11日の解散LIVE、2020年2月22日のLIVEでも演奏された。

Dreamer 〜Re-Recording Ver.〜[編集]

2020年12月26日YouTube上で公表された新録。2023年3月11日にBeing Group OFFICIAL YOUTUBE CHANNELからも公表された。

君に届け[編集]

2021年7月29日YouTube上で公表された新曲。作詞・作曲:高山征輝。

ぜったいに 誰も 〜30th Anniversary ver〜[編集]

2022年12月24日YouTube上で公表された新録。

PAST,NOW・・・ and FUTURE[編集]

2021年5月22日に前編、同年7月29日に後編がYouTube上で公表された映像。再結成以後を振り返るメンバーのインタビューとスタジオセッションを収めたドキュメント。

タイアップ一覧[編集]

楽曲 タイアップ
君が欲しくてたまらない サントリー生ビール「ダイナミック」CMソング
果てしない夢を 日本テレビ系『劇空間プロ野球93』テーマソング
雨に濡れて 日本テレビ系『ハートにジャストミート』エンディングテーマ
風にまぶしい Victoria CFイメージソング
壊したい現実 TBS系『世界・ふしぎ発見!』エンディング・テーマ
NO RETURN LOVE グンゼ「YG」CMソング
SMILE AGAIN 関西テレビフジテレビ系ドラマ『愛と疑惑のサスペンス』エンディングテーマ
ぜったいに 誰も テレビ朝日系アニメ『SLAM DUNK』第2期オープニングテーマ
JULIA テレビ朝日系『音楽ニュース・HO』エンディングテーマ
BLOOD ON BLOOD テレビ朝日系『パワーレンジャー』エンディングテーマ
微笑みだけをくれないか J-ROCK ARTIST BEST 50』エンディングテーマ
Something テレビ朝日系『NBA FAST BREAK』オープニングテーマ
LULLABY テレビ朝日系『超次元タイムボンバー』エンディングテーマ
この情熱のそばで テレビ朝日系『龍ノ福耳』エンディングテーマ

ライブ[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 白ディスクの音源を収録。黒ディスクの音源は『ZARD SINGLE COLLECTION 〜20th ANNIVERSARY〜』、『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』に収録。
  2. ^ 通信販売限定商品
  3. ^ ノンストップミックス収録。

出典[編集]

  1. ^ ZYYG(ジーグ)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2021年12月23日閲覧。
  2. ^ a b vocal compilation 90's hits Vol.1〜male〜 at the BEING studio B-Gram RECORDS JBCJ-5010のライナーノーツ
    取材:斉田 才 文:鈴木大介(アンダウン編集部)より
  3. ^ ラズベリー(らずべりー)ディスコグラフィ”. Idol.ne.jp. 2022年2月6日閲覧。
  4. ^ ZYYG official website”. ZYYG. 2023年3月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]