上杉昇
上杉昇 | |
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別名 | SHOW WESUGI、Show |
生誕 | 1972年5月24日(46歳) |
出身地 |
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ジャンル | J-POP、ロック、オルタナティブ・ロック、グランジ |
職業 | シンガーソングライター、作詞家、音楽プロデューサー |
担当楽器 | ボーカル |
活動期間 | 1991年 - |
レーベル | pojjo record |
共同作業者 | 猫騙 |
上杉 昇(うえすぎ しょう、英語: Show Wesugi、本名:鈴木昇、1972年5月24日 - )は、日本のミュージシャン、ボーカリスト、シンガーソングライター、作詞家。
目次
人物[編集]
埼玉県川越市出身。1983年(11歳)、神奈川県横須賀市に移住。
中学生の頃、GUNS N' ROSESのビデオを観て音楽の道に進むことを決意。高校生の時にバンドを結成し、ボーカルとして町田市や横浜市などでライヴ活動をする。このバンドを続けていきたかったが、メンバーが就職や家庭の問題で活動を続けることができなくなり一人取り残されることとなる。その後はレッスンに行ったり雑誌のメンバー募集に応募したりしていた[1]。日本のバンドではLOUDNESSに憧れていたため、当時LOUDNESSが所属し後に自らも所属することとなるビーイングの音楽スクールに通い始める。
BEING音楽振興会でのオーディションでも上位となり、主催者の音楽プロデューサー長戸大幸の目に止まり、アレンジャー・作曲家の大島康祐と同振興会主催のオーディション出身の柴崎浩と出会い、WANDSを結成する。
1991年〜1996年、WANDSのボーカルとしてビーイングに所属し、シングル11枚、オリジナルアルバム4枚をリリース。
1995年、ロック・グランジ・オルタナティブという自身の音楽性を、ダイレクトに表現するようになっていく。それにより、WANDSのデジタルポップ路線を望む会社側との間に食い違いが生じ始め、1996年にグループ活動停止し、1997年初頭、柴崎浩と共にWANDSを脱退。
1997年11月、柴崎浩とのユニットal.ni.coを結成。 1998年3月、シングル「TOY$!」でデビューし、以降シングル計3枚・アルバム1枚をリリースした。
2001年、ツアー終了とともにal.ni.co解散。 自身のレーベルpojjo récord(ポジョ・レコル)を設立し、ソロ活動を開始。 al.ni.co以降、それまで行っていた作詞と共に、ほぼ全曲の作曲を手がけるようになる。内省的な歌詞・ザラついたギターサウンドを追求し、ライブ重視のサウンドへと移行。
2005年、PATA(X JAPAN)とのコラボシングルをリリース。
2006年、「寂しさは秋の色」(WANDS)や「TOY$!」(al.ni.co)などの楽曲をセルフカバーし収録したデビュー15周年記念アルバム『SPOILS』をリリース。
2009年、自身のレーベルアーティスト、JAZZNEKOのアルバムをプロデュース。 12月4日、自身主催のライブイベント『Ja-palooza09』よりソロ活動を再開。
2012年8月26日に行われたアニメソングのライブイベント『Animelo Summer Live 2012』では、シークレットゲストとして参加した上杉と織田哲郎が2人でWANDS時代の楽曲「世界が終るまでは…」を歌唱した。この際の名義は、"織田哲郎&上杉昇"であった。
2017年、地元の横須賀市を舞台とした映画「スカブロ」で進藤組組長の役として映画初出演[2]。
現在は、年に数回定期的に都内を中心に猫騙と自身のソロライブの活動を中心にしている。ソロライブでは、自身のソロ曲、邦楽と洋楽のカバー曲、al.ni.co時代の曲、WANDS時代の曲を歌唱している。
エピソード[編集]
- テレビゲーム、ムーンウォークが得意である。現在はバイオハザードシリーズ、鉄拳シリーズを好んでおり、ファンクラブ会員と頻繁にオンラインプレイをしたりプレイ動画を投稿したりするほどの入れ込みようである。
- WANDS時代、1994年ごろまでは、長髪(バンダナなし)に黒いジャケットとパンツ、1995年以降は、GUNS N' ROSESのアクセル・ローズを髣髴とさせるような、長髪にバンダナ、ニルヴァーナのカート・コバーンのようなネルシャツという容姿だった。al.ni.co以後の活動からは、かつての落ち着きのある面影が無いほどまでスタイルが豹変した。al.ni.coでは短髪にサングラス、ニット帽、髭を生やす、太ってしまうなどのイメージチェンジを行い、さらにソロ転向前後にはスキンヘッドにするとともに、頭と腕にタトゥーを入れるなどをした。なお、al.ni.co時代に髪が短くなっていたのは、上杉が腹痛になり寝込んでいた時に顔の前に髪の毛が来るのが嫌になり自分でバッサリ切ったからだという。
- GUNS N' ROSESやLOUDNESSに憧れプロデビューを目指していた。ところがデビュー決定時にプロデューサーからロックバンドとしてのデビューを約束されていたにもかかわらず、WANDSでの活動が開始するとデジタルポップの音楽性だったことに戸惑ったと語っている。デビュー時からWANDSの音楽性に合ってないと感じており、やらされている感がずっとあったと述べているが、1995年から作詞のみならずメンバー内で作曲も担当させてもらえるようになってからは、少しずつ自分のやりたい音楽をWANDSでもやれていたとも語っている[3]。
- WANDS脱退後、WANDS時代のことを「アイドル時代」と表現することがしばしばあるが全否定はしておらず、「自分の作詞した曲が高い評価を得たりして、うれしい面もあった。WANDSの活動には真剣に取り組んでいた」と語っている。
- WANDS脱退の理由のきっかけとなったのは、カート・コバーンの死去で、自分のやりたい音楽をすることで、作品を世の中に残したいと思ったからと語っている。
- ソロライブやカバーアルバムでは、自身が趣向するオルタナティブロックの洋楽以外にも、HIDE、オフコース、尾崎豊、Cocco、中島みゆき、真島昌利、浅川マキ 、レベッカ の邦楽など幅広い楽曲を歌唱している。特にCoccoや中島みゆきの曲は普段から聞いており、中島みゆきはミュージシャン、作詞家として尊敬していると語っている。Coccoはライブを見に行っている。
- 中学校の先輩にはX JAPANのHIDEがいる。同時期に通っていたわけではないが、地元では憧れの存在だったという。
- iPadを所有しており、楽曲制作にも使用している。iPadには、音楽が12000曲入っていて、中でも最もお気に入りの曲が、レディオヘッドの「Motion Picture Soundtrack」で、「自分が死んだ時、葬式にかけてくれたらすぐに成仏する。WANDSは、かけないで欲しい(笑)。」と語っている。
- WANDS時代に楽曲を提供した織田哲郎は、上杉の作詞の才能を賞賛し、「詩人として本当に才能のある人だと思うから、これからもいい作品を作り続けて欲しい」などのコメントを残している。[4]
ディスコグラフィー[編集]
シングル[編集]
- 飛んで散れ (2005/8/3)
- poo pee people (2005/11/9)
- PATAとのコラボレーションシングル第2弾。
- TOY$! (scrambled mix) (2006/10/25)
- al.ni.coの1stシングルをセルフカバー。
- 棘と吹雪と (2018/1/10)
- Survivor's Guilt(2018/8/1)
配信限定シングル[編集]
- FROZEN WORLD (2013/5/22)
ミニアルバム[編集]
- L.O.G (2004/11/3)
オリジナルアルバム[編集]
- Blackout in the Galaxy (2006/2/6)
- The Mortal (2018/10/24)
ライブアルバム[編集]
- Black Sunshine (2016)
カバーアルバム[編集]
- SPOILS (2006/12/6)
- デビュー15周年を記念したカバーアルバム。
- WANDS、al.ni.coのセルフカバーをはじめ、GUNS N' ROSES、NIRVANA、JEFF BUCKLEY、中島みゆき などのカバー曲を全11曲収録。
その他[編集]
- Jellyfish (2004/8/21)
- 『ja-palooza 04』札幌公演で無料配布されたカセットテープ。5日後の大阪公演でも配布された。タイトル曲のみの収録。
- About a Future (2009/6/10)
- 作詞:SHOW×JESUS 作曲:JESUS 編曲:JESUS、ツチヤヨウイチ、スズキアキラ
- SHOW×JESUS名義のJesus(JAZZNEKO)とのコラボレーション。
- iTunes Store、着うたサイトからの配信。同年8月5日発売のJAZZNEKOのベストアルバム「革命という名のもとに」にボーナストラックとして収録。
- Never Come Again (2010/8/25)
- 作詞:SHOW×JEJUS 作曲:SHOW 編曲:DIE
- SHOW×JESUS名義のJesus(JAZZNEKO)とのコラボレーション第2弾。
- JAZZNEKOのシングル「Confusion The Live」にボーナストラックとして収録。
- SHOW WESUGI 25th ANNIVERSARY BOX「世界が終るまでは...」 (2017)
オムニバス[編集]
- Royal Straight Soul III Vol.1 (1992/7/22)
M8.Hotel California(WANDS在籍時。イーグルスのカバー)
M13.それだけなのに…(川島だりあ featuring 上杉昇名義。WANDS在籍時の未発表曲)
映像作品[編集]
- Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞- 8.26(DVD,BD) (2013/03/27)
- 世界が終るまでは…(織田哲郎&上杉昇)収録。
作詞提供作品[編集]
発売年は全て1993年。
発売日 | 楽曲 | アーティスト | 作曲 | 編曲 |
3月10日 | このまま君だけを奪い去りたい | DEEN | 織田哲郎 | 葉山たけし |
5月19日 | 君が欲しくてたまらない | ZYYG | 織田哲郎 | 栗林誠一郎 |
6月9日 | 雨に濡れて* | ZYYG,REV,ZARD&WANDS | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 |
果てしない夢を* | ZYYG,REV,ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄 |
出口雅之 | 明石昌夫 | |
5月12日 | Please Please Me, LOVE | Mi-Ke | 栗林誠一郎 | 栗林誠一郎 |
1月8日 | 声にならないほどに愛しい | MANISH | 織田哲郎 | 明石昌夫 |
※*作詞は 坂井泉水との共作。
- 「このまま君だけを奪い去りたい」「君が欲しくてたまらない」「声にならないほどに愛しい」は後にWANDSでセルフカバーされた。
レコーディング参加[編集]
すべてコーラスでの参加。
- JAZZNEKO 「真っ白な光」
- クレジットは"Show"名義
- MUSIC VIDEO、音楽番組には、宇徳敬子とコーラスとして出演。
- MANISH「声にならないほどに愛しい」
- Mi-Ke「Please Please Me, LOVE」
共演した歌手[編集]
出典[編集]
- ^ 1993年のインタビューにて。
- ^ FM ブルー湘南 ‐ 神奈川県横須賀市・三浦半島のコミュニティFM局
- ^ “元WANDSの上杉昇 現在は「ネイティブ・アメリカン」のすがたに”. Livedoor ニュース. (2016年6月16日) 2016年6月16日閲覧。
- ^ 織田哲郎ロングインタビュー第16回内のコメント。
参考文献[編集]
*上杉昇 『SHOW WESUGI 25th ANNIVERSARY BOX 世界が終るまでは… 自伝 世界が終るまでは…』 有限会社オフィスポジョ、2017年、24頁。
外部リンク[編集]
- WEB.WESUGI - 公式サイト
- pojjo récord - 自身のレーベルサイト
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