流通経済大学サッカー部

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流通経済大学サッカー部
原語表記 流通経済大学体育局サッカー部
愛称 流経大
クラブカラー   グレー、 
創設年 1965年
所属リーグ 関東大学サッカーリーグ
関東サッカーリーグ (流通経大FC)
関東サッカーリーグ (クラブ・ドラゴンズ)
所属ディビジョン 1部 (関東学生)
1部(関東サッカー)
2部 (関東サッカー)
ホームタウン 龍ケ崎市
ホームスタジアム 龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド
収容人数 5,000
代表者 関哲行
監督 大平正軌
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

流通経済大学体育局サッカー部(りゅうつうけいざいだいがくたいいくきょくサッカーぶ)は、茨城県龍ケ崎市にある大学サッカークラブである。現在、水戸ホーリーホックの初代監督であった中野雄二が総監督を務めている。

概要と歴史

チームの創部は1965年(1965年とエンブレムにある)。茨城県大学サッカーリーグに加盟し、1997年に初優勝。1999年に一度、関東大学リーグ2部に昇格するが8位となり入替戦で敗れ再び茨城県リーグに転落。2002年に関東2部に復帰するまで県リーグ4回優勝の実績を持つ。

2002年の関東2部復帰を果たすと、関東大学選手権(春季の公式戦)で2年連続準優勝。更に総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで2002年はベスト8、2003年に3位入賞、2007年にはついに優勝を果たすなど、新興勢力として着実な成長を続ける。

2004年11月、全日本大学サッカー連盟の推薦を得て社会人チームによる全国地域リーグ決勝大会に出場し、並み居る社会人の強豪を下して準優勝。日本フットボールリーグ(JFL)昇格を果たした。大学チームがJFLに参加するのは国士舘大学サッカー部静岡産業大学サッカー部(いずれも現在は撤退)に次ぐ3例目のことである。

2006、2008年の天皇杯茨城県大会決勝カードは、トップチームと準決勝で筑波大学を退けたクラブ・ドラゴンズとの対決となり、トップチームが同門対決を制し茨城県代表となった。

JFL開催時のホームスタジアムは、当初、大学周辺に試合開催に適したスタジアムがなかったため、茨城県内でJFLの公式戦開催実績がある、ひたちなか市ひたちなか市総合運動公園陸上競技場を、2005年度・2006年度の2シーズン使用した。

2007年度は開幕当初の一部試合をひたちなか市総合運動公園陸上競技場で開催したが、2007年5月27日開催の公式戦(対戦はアルテ高崎)以降のホームゲームでは、大学のキャンパス所在地である茨城県龍ケ崎市に従来より建設が進められていた、龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールドを使用している。

2010年は移籍制度の変更によりJFLと大学リーグとの二重登録ができなくなり、新たにJFL用のチームである流通経済大学FCを発足した。しかし移籍制度の変更で大学リーグの選手の入れ替えが夏期のみになったこともあり、JFLでは開幕から低迷が続き、結局最下位の18位となり、JFLからの降格が決まった。

チームの編成

トップチーム (学生リーグ用)
関東大学リーグ、全日本インカレなどに出場するチーム
流通経済大学FC(社会人チーム)
元々は流通経済大学サッカー部の一部として学生リーグ用のトップチームとは分けて、2005年に昇格したJFL参加を目的とした社会人リーグ用のトップチームを編成していたが2010年より大学リーグとJFLの二重登録が出来なくなったため、JFL参加チームを「流通経済大学FC」として急遽クラブチーム化。将来的にはJリーグ参加も視野に入れている次項の詳述参照
クラブ・ドラゴンズ (社会人チーム)
関東サッカーリーグに参加。社会人登録をしているが、学生のチーム(2008年より関東リーグ1部へ昇格するが、2010年1部7位で2部降格となり、関東1部に降格した流経大FCとの「兄弟(同門)参戦」はお預けとなった。しかし1年で復帰したため、2012年は同門加盟となった)
RKU-19、20、21、22 (サテライトチーム)
大学サッカーの技術向上と出場機会の提供強化を目的とするインディペンデンス・リーグ(Iリーグ)にそれぞれの年代別チームを構成して参加している

Jリーグ参入構想

JFLでは前身時代の1998年から学生チームの出場機会と底辺拡大を目的として、試験的に学生チームにも門戸を開放し、流通経大サッカー部は3チーム目の大学サッカー部チームとして出場しているが、2010年に各地の学生サッカー連盟主催学生リーグ(流通経大は関東大学サッカーリーグ所属)と社会人リーグの掛け持ち(二重加盟)を禁止することになり、流通経大サッカー部はJFL用のチームを大学内のサッカー部とは切り離したクラブチーム「流通経済大学フットボールクラブ(流通経大FC)」として出場することになった。 2010年度はJFLで最下位となり、J2への昇格クラブも1クラブに留まる為、自動降格が確定した。

クラブチームになることで、同大学の学生(大学リーグ用のチームや、関東リーグに加盟するもう一つの社会人チーム「クラブドラゴンズ」からの"移籍"含む)だけでなく、同大学以外の学生、プロを含む社会人選手の加入も事実上可能になる他、将来のビジョンとしてJリーグ参入も視野に入れている。しかし、その場合は龍ヶ崎市の市民・行政の協力や、スタジアム確保など課題も多い。

なお、大学サッカー部母体のサッカークラブとしては、アルゼンチンエストゥディアンテスチリウニベルシダード・カトリカなどの例があり、また日本でもFC鹿児島鹿屋体育大学のサッカー同好会。元は「鹿屋体育大学クラブ→大隈NIFSユナイテッド」)が将来のJリーグ入りを目指しているほか、SAGAWA SHIGA FCの母体の一つ、佐川急便大阪サッカー部は元々大阪体育大学の同好会「体大蹴鞠団」だったという例もある。 [1]

戦績

  • 流通経済大学FC (トップチームのうちの社会人リーグ所属チーム。2009年までは「流通経大サッカー部」として出場)
年度 カテゴリ 順位 勝点 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失 監督 総監督
2005 JFL 13位 22 30 5 7 18 39 79 -40 大平正軌 中野雄二
2006 16位 28 34 8 4 22 48 83 -35
2007 10位 50 34 15 5 14 58 49 +9
2008 6位 57 34 17 6 11 56 48 +8
2009 15位 40 34 11 7 16 41 55 -14
2010 18位 19 34 5 4 25 33 80 -47 柴田峡
2011 関東1部 3位 25 14 8 1 5 33 16 +17 川澄和弘
  • クラブ・ドラゴンズ (社会人登録チーム)
年度 カテゴリ 順位 勝点 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失 監督 総監督
2005 茨城県1部 4位 25 14 7 4 3 24 14 +10
2006 優勝 29 12 9 2 1 43 17 +26
2007 関東2部 優勝 32 14 10 2 2 47 16 +31
2008 関東1部 4位 18 14 5 3 6 33 27 +6
2009 3位 28 14 9 1 4 27 16 +11 鈴木浩之 中野雄二
2010 7位 17 14 5 2 7 15 29 -14
2011 関東2部 3位 28 14 9 1 4 23 14 +9

ユニフォームスポンサー(日本フットボールリーグ)

日本フットボールリーグのホームゲーム開催時は、スポンサーであるダイドードリンコの飲料が販売され、部員が販売に当たっている。

グラウンド

流通経済大学龍ケ崎キャンパス(龍ケ崎市平畑120)内に設置。総人工芝、観客用スタンド、夜間照明を併設し、サッカーの公式戦に対応できる。JFLは天然芝グラウンドが条件のため行えない(JFLでは龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールドを使用)が、「関東大学サッカートーナメント大会」、「茨城県社会人サッカーリーグ」などで、公式戦にも使用される。また、2007年には人工芝2面、クラブハウスつきの流通経済大学フットボールフィールド(龍ケ崎市塗戸町地内)が完成し共用開始となっている。

主な出身者(在校者)…卒業年度順


主な獲得タイトル

1回: 2007年
3回: 2006年、2008年、2009年

外部リンク

脚注

  1. ^ 出典・日刊スポーツ2010年1月23日