岩内町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。中竹たけし (会話 | 投稿記録) による 2015年8月2日 (日) 15:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎航路)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

いわないちょう ウィキデータを編集
岩内町
ニセコパノラマラインから見る岩内町市街地
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道後志総合振興局
岩内郡
市町村コード 01402-8
法人番号 2000020014028 ウィキデータを編集
面積 70.60km2
総人口 10,987[編集]
住民基本台帳人口、2024年3月31日)
人口密度 156人/km2
隣接自治体 岩内郡共和町磯谷郡蘭越町
町の木 ナナカマド
町の花 ハギ
岩内町役場
町長 木村清彦
所在地 045-8555
北海道岩内郡岩内町字高台134番地1
北緯42度58分43.8秒 東経140度30分33.2秒 / 北緯42.978833度 東経140.509222度 / 42.978833; 140.509222
旧・岩内町役場(字清住258、2015年5月6日まで使用)
外部リンク 岩内町

岩内町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
岩内町中心部周辺の空中写真。港湾施設に面して岩内駅(1985年廃止)が見える。1976年撮影の7枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

岩内町(いわないちょう)は、北海道後志総合振興局管内にある岩内郡に属す。

語源

アイヌ語のイワウナイ(iwaw nay 硫黄の川)とする説や、イワナイ(iwa nay 山の川)とする説などがある[1]

地理

南西部の海岸は断崖・奇岩が連なっている。雷電温泉の付近はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。

  • 河川
    • 野束川
    • 運上屋川
    • ポンイワナイ川
    • メトチ川
    • 権太川

隣接している自治体

沿革

  • 1456年 岩内地方に和人が往来する。
  • 1751年 近江商人の恵比須屋(岡田)弥三右衛門が岩内・古宇の両場所を請け負う。(これが岩内町の開基である。)
  • 1869年明治2年)7月26日 蝦夷地が北海道となり、岩内の名称が確定する。開拓使出張所が設置される。
  • 1869年(明治2年)9月 場所請負制が廃止される。
  • 1872年(明治5年) 岩内郡内に戸長と副戸長が置かれる。
  • 1897年(明治30年) 岩内支庁が設置される。
  • 1900年(明治33年) 岩内町に1級町村制を施行する。
  • 1954年昭和29年) 洞爺丸台風による強風で全家屋の80%を焼失する大火災に見舞われる(岩内大火)。
  • 1955年(昭和30年)4月1日 岩内町と島野村が合併し、新「岩内町」が誕生する。

経済

産業

主に農業、漁業。アスパラガス栽培の発祥の地でもある。

立地企業

金融機関

農協・漁協

  • きょうわ農業協同組合(JAきょうわ)岩内支所
  • 岩内郡漁業協同組合

郵便局

宅配便

公共機関

警察

姉妹都市

国内

海外

地域

人口


岩内町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


教育

  • 高等学校
  • 中学校
    • 岩内町立岩内第一中学校
    • 岩内町立岩内第二中学校
  • 小学校
    • 岩内町立岩内東小学校
    • 岩内町立岩内西小学校

住宅団地

  • 道営住宅野束団地
  • 道営住宅相生団地
  • 道営住宅栄夕陽ヶ丘団地

交通

岩内バスターミナル

航路

1990年から東日本フェリー岩内港 - 直江津港を結ぶフェリー航路を開設していたが、1999年に休止となった[2]。2005年に町は航路再開を断念し[3]、岩内港のフェリーターミナルは解体された。

鉄道

国鉄岩内線があり町内に岩内駅が設置されていたが、1985年に廃止されている。

バス

道路

タクシー

  • フレンドタクシー
  • キングハイヤー

通信

  • 市外局番は0135(余市MAエリアも0135だが互いに市外局番からかける必要がある)
  • 市内局番は61 - 63。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

文化財

  • 岩内東山円筒文化遺跡出土の遺物 - 北海道指定有形文化財(美術工芸品)、岩内町郷土館
  • 岩内東山円筒文化遺跡 - 北海道指定史跡
  • 阿弥陀如来大仏像 - 岩内町指定有形文化財(美術工芸品)、帰厚院
  • 岩内赤坂奴 - 岩内町指定無形民俗文化財、岩内赤坂奴保存会

   岩内神社例大祭で奉納される奴振り行列

  • 一本柳 - 岩内町指定天然記念物

観光

雷電温泉刀掛岩
ニセコいわない国際スキー場

岩内町出身の著名人


岩内町ゆかりの有名人

  • 夏目漱石 - 25歳のときより22年間本籍を岩内町に置いていた[4]。「文豪夏目漱石立籍地」という碑がある[5]
  • 團伊玖磨 - 日本を代表するクラシック音楽の作曲家、北海道岩内町立岩内西小学校校歌を作曲。昭和26年(1951年)10月10日制定(開校50周年記念)、北海道唯一の團伊玖磨作曲の小学校校歌である。
  • 荻原井泉水 - 日本の俳人、北海道岩内町立岩内西小学校校歌を作詞。團伊玖磨と共に日本芸術院会員で鎌倉在住だった。
  • 中居正広 - SMAPリーダー。父が岩内町出身。岩内町人会に親子で参加して地元の話題になった。
  • 中島みゆき - シンガーソングライター、5歳から11歳までをこの地で過ごした。

その他

  • マスコットキャラクターは、スケトウダラのたら丸である。[1]
  • 水上勉の小説「飢餓海峡」で描かれている、強盗殺人放火事件の発生した北海道岩幌町は、1954年(昭和29年)に発生した岩内町の大火をモデルとしている。

関連項目

脚注

  1. ^ 北海道環境生活部 アイヌ語地名リスト
  2. ^ 岩内港 - 北海道開発局空港港湾部”. 国土交通省. 2015年7月4日閲覧。
  3. ^ 岩内港 本港地区 防波堤整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成17年度”. 北海道開発局. 2015年7月25日閲覧。
  4. ^ 徴兵忌避のために「送籍」したという論者もいる(丸谷才一「徴兵忌避者としての夏目漱石」 - 『コロンブスの卵』所収)。
  5. ^ 川本三郎「昭和史における丸谷才一」(菅野昭正『書物の達人 丸谷才一』集英社新書 2014年p.50)。

外部リンク