世界ラリーレイド選手権

世界ラリーレイド選手権（World Rally-Raid Championship）は、ラリーレイドの自動車競技。略称はW2RC。

概要

国際自動車連盟（FIA）と国際モーターサイクリズム連盟（FIM）が公認し、アモリ・スポル・オルガニザシオン（A.S.O）が主催する。従来四輪と二輪は世界戦でいくつかのイベントを共有しつつも別組織として運営されていたが、一本化された世界戦が誕生した。

2022年に開幕。初年度は年間5戦で構成され、欧州・中東・北アフリカを転戦する。ダカール・ラリーが開幕戦となった^[1]。

レースフォーマットは中距離のクロスカントリー・ラリー（SS総距離1,200 km以上）と、長距離のクロスカントリー・マラソン（SS総距離2,500 km以上）の2つで構成される^[2]。短距離のクロスカントリー・バハ（SS総距離350 km以上^[2]）は、二輪・四輪とも別個にワールドカップとして開催される^[3]^[4]^[5]。

FIAカテゴリはグループT1 - グループT5が参戦可能で、グループT1 - グループT4を対象にドライバーズタイトル、コドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルが懸けられる^[6]。さらに、グループT3 - グループT5にはクラス別のドライバーズタイトルとコドライバーズタイトルが用意され、加えてグループT4 - グループT5にはクラス別のマニュファクチャラーズタイトルが用意される^[6]。

FIMカテゴリは二輪のラリーGP・ラリー2・ラリー3、全地形対応車（四輪バイク）のクアッド、サイド・バイ・サイド・ビークルの5クラス^[7]。このうちラリーGPの1位のみが「ワールドチャンピオンシップ」、他クラスは「ワールドカップ」の扱いとなる^[8]。またラリーGPにのみマニュファクチャラーズタイトルも掛けられる^[9]。ラリー2はプライベーター向けで、女性・ジュニア・ベテランそれぞれにも賞典が用意される。ラリー3は市販車無改造部門である。

基本的なポイントシステムは、FIAカテゴリはイベント総合上位15名と、各ステージ上位5名にそれぞれポイントが与えられる^[10]。FIMもイベント総合上位15名にポイントが付与される点は同じだが、ポイント数はFIAより低めに設定されており、最上位者と最下位者のポイント差が少なくなっている^[10]。また「速さより一貫性を重視する」という理由で、ステージポイントは与えられない^[10]。クロスカントリー・マラソンの方がクロスカントリー・ラリーよりも多く総合順位ポイントが与えられる点は両カテゴリともに同じである^[10]。

チャンピオン

FIA 世界ラリーレイド選手権

シーズン
シーズン	ドライバー	コドライバー	マニュファクチャラー
2022	ナッサー・アルアティヤ（トヨタ）	マシュー・ボウメル（トヨタ）	トヨタ