AMAモトクロス

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AMAモトクロスは(エーエムエー-、AMA Motocross)は、AMA(アメリカモーターサイクル協会)が主催するモトクロス全米選手権。

概要[編集]

例年1月に開幕するAMAスーパークロスシーズン終了直後の5月頃に開幕する。1大会2ヒート(レース)開催。

1971年までアメリカ国内でインターAMA、トランズAMA、トランズUSA、ウィンターAMAなどの国際格式シリーズが開催されていたが、1972年よりこれらを統合して全米選手権となる。

250(現・AMAモトクロス)クラスと500クラスは1993年までは全13戦程度のシリーズを前期250クラス、後期500クラスと分けて開催されていた。バイクメーカーによっては500ccマシンが無いために、前期を250クラス、後期は125クラスに参戦するライダーもいた。

このことにより以下のような問題が生じた。

  • 500クラスのマシンを持たないメーカーと契約しているライダーは、250クラスが開催されない後期から125クラスに途中参加という形になり、結果として通期で125クラスに参戦しているライダーと途中参戦のライダーとの実力とランキングが一致しない。
  • 1980年代以降、250クラスには各メーカーのエース級ライダーが参加し、ラップタイムも500クラスより速い実質的最高峰クラスとなったため、興業的理由からシーズンを通して250クラスのレースを行いたい。

以上の理由から、1993年をもって500クラスは廃止された。

アメリカの国内選手権であるが、その競技レベルはモトクロス世界選手権より高いとも言われており、世界選手権でチャンピオンを獲得したライダーが参戦することも多い。

開催クラス[編集]

  • AMAモトクロス(旧250)

2ストローク250cc以下または4ストローク450cc以下のエンジン搭載車両

  • AMAモトクロスライツ(旧125)

2ストローク125cc以下または4ストローク250cc以下のエンジン搭載車両

AMAモトクロスの特徴として、どちらのクラスにおいても、バイクへの改造はサスペンションや吸排気系に限られ、エンジンやトランスミッション、フレームへの改造は認められていない。そのため、全日本モトクロス選手権モトクロス世界選手権のような、いわゆるプロトタイプのワークスマシンは基本的に出走できない。そのため、AMAモトクロスにおけるワークスマシンは、サスペンションやマフラーなどを特別製のパーツに交換し、フレームやエンジン・ミッションなどは、各部を構成するパーツの高度なバランス取りや、組み立て精度の向上などを施した仕様となっている。ただし、現在はAMAに申請をすれば、1車種につき1シーズンに限り、プロトタイプバイクの出走が認められる。なお、これらのマシンレギュレーションは、AMAスーパークロスについても同様である。

歴代チャンピオン[編集]

250 125 500
1972年 G・ジョーンズ(カワサキ   ブラッド・ラッキー(カワサキ)
1973年 G・ジョーンズ(ホンダ   ピエール・カールスマーカーオランダ/ヤマハ
1974年 G・ジョーンズ(カンナム マイク・スミス(ホンダ) ジム・ワイナート(カワサキ)
1975年 T・ディステファノ(スズキ マイク・スミス(ホンダ) ジム・ワイナート(ヤマハ)
1976年 T・ディステファノ(スズキ) ボブ・ハンナ(ヤマハ) K・ハワートン(ハスクバーナ)
1977年 T・ディステファノ(スズキ) ブロック・グローバー(ヤマハ) マイク・スミス(ホンダ)
1978年 ボブ・ハンナ(ヤマハ) ブロック・グローバー(ヤマハ) R・バージェット(ヤマハ)
1979年 ボブ・ハンナ(ヤマハ) ブロック・グローバー(ヤマハ) ダニー・ラポルテ(スズキ)
1980年 K・ハワートン(スズキ) マーク・バーネット(スズキ) チャック・サン(ホンダ)
1981年 K・ハワートン(スズキ) マーク・バーネット(スズキ) ブロック・グローバー(ヤマハ)
1982年 デニー・ハンセン(ホンダ) マーク・バーネット(スズキ) D・シュルツ(ホンダ)
1983年 デビット・ベイリー(ホンダ) ジョニー・オマラ(ホンダ) ブロック・グローバー(ヤマハ)
1984年 リック・ジョンソン(ヤマハ) ジェフ・ワード(カワサキ) デビット・ベイリー(ホンダ)
1985年 ジェフ・ワード(カワサキ) ロン・ラシーン(ホンダ) ブロック・グローバー(ヤマハ)
1986年 リック・ジョンソン(ホンダ) ミッキー・ダイモンド(ホンダ) デビット・ベイリー(ホンダ)
1987年 リック・ジョンソン(ホンダ) ミッキー・ダイモンド(ホンダ) リック・ジョンソン(ホンダ)
1988年 ジェフ・ワード(カワサキ) ジョージ・ホランド(ホンダ) リック・ジョンソン(ホンダ)
1989年 ジェフ・スタントン(ホンダ) マイク・キドラウスキー(ホンダ) ジェフ・ワード(カワサキ)
1990年 ジェフ・スタントン(ホンダ) ガイ・クーパー(スズキ) ジェフ・ワード(カワサキ)
1991年 ジャン・ミッシェル・バイルフランス/ホンダ) マイク・キドラウスキー(カワサキ) ジャン・ミッシェル・バイル(フランス/ホンダ)
1992年 ジェフ・スタントン(ホンダ) ジェフ・エミッグ(ヤマハ) マイク・キドラウスキー(カワサキ)
1993年 マイク・キドラウスキー(カワサキ) ダグ・ヘンリー(ホンダ) マイク・ラロッコ(カワサキ)
250 125
1994年 マイク・ラロッコ(カワサキ) ダグ・ヘンリー(ホンダ)
1995年 ジェレミー・マクグラス(ホンダ) スティーブ・ラムソン(ホンダ)
1996年 ジェフ・エミッグ(カワサキ) スティーブ・ラムソン(ホンダ)
1997年 ジェフ・エミッグ(カワサキ) リッキー・カーマイケル(カワサキ)
1998年 ダグ・ヘンリー(ヤマハ) リッキー・カーマイケル(カワサキ)
1999年 グレッグ・アルバーティン南アフリカ/スズキ) リッキー・カーマイケル(カワサキ)
2000年 リッキー・カーマイケル(カワサキ) トラビス・パストラーナ(スズキ)
2001年 リッキー・カーマイケル(カワサキ) マイク・ブラウン(カワサキ)
2002年 リッキー・カーマイケル(ホンダ) ジェームス・スチュワート(カワサキ)
2003年 リッキー・カーマイケル(ホンダ) グラント・ラングストン(南アフリカ/KTM (オートバイ)
2004年 リッキー・カーマイケル(ホンダ) ジェームス・スチュワート(カワサキ)
2005年 リッキー・カーマイケル(スズキ) アイバン・テデスコ(カワサキ)
モトクロス モトクロスライツ
2006年 リッキー・カーマイケル(スズキ) ライアン・ビロポート(カワサキ)
2007年 グラント・ラングストン(南アフリカ/ヤマハ) ライアン・ビロポート(カワサキ)
2008年 ジェームス・スチュワート(カワサキ) ライアン・ビロポート(カワサキ)
450クラス 250クラス
2009年 チャド・リード(オーストラリア/ヤマハ) ライアン・ダンジー(スズキ)
2010年 ライアン・ダンジー(スズキ) トレイ・カナード(ホンダ)
2011年 ライアン・ビロポート(カワサキ) ディーン・ウィルソン(カワサキ)
2012年 ライアン・ダンジー(KTM) ブレイク・バゲット(カワサキ)
2013年 ライアン・ビロポート(カワサキ) イーライ・トマック(ホンダ)
2014年 ケン・ロクスン(ドイツ/KTM) ジェレミー・マーティン(ヤマハ)

※国籍表記のないライダーはアメリカ合衆国

関連項目[編集]

外部リンク[編集]