世田谷代田駅

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世田谷代田駅*
駅舎(2019年4月)
せたがやだいた
Setagaya-Daita
OH 07 下北沢 (0.7 km)
(0.7 km) 梅ヶ丘 OH 09
地図
所在地 東京都世田谷区代田二丁目31-12
北緯35度39分29.5秒 東経139度39分40.5秒 / 北緯35.658194度 東経139.661250度 / 35.658194; 139.661250座標: 北緯35度39分29.5秒 東経139度39分40.5秒 / 北緯35.658194度 東経139.661250度 / 35.658194; 139.661250
駅番号 OH08
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 5.6 km(新宿起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
9,348人/日
-2019年-
開業年月日 1927年昭和2年)4月1日
備考 *1946年 - 世田ヶ谷中原駅より改称
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世田谷代田駅
配線図

下北沢駅

2 1


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梅ヶ丘駅

世田谷代田駅(せたがやだいたえき)は、東京都世田谷区代田二丁目にある、小田急電鉄小田原線である。駅番号はOH 08

歴史

当駅と京王井の頭線新代田駅の間には、戦争中から戦後にかけて井の頭線に車両を運び込むための連絡線代田連絡線)が敷設されていた。地上駅だったころ上りホームの裏側に連絡線の跡地が残っていたが、複々線工事に伴い痕跡は消滅した。

  • 2006年平成18年)3月26日 - 複々線化工事により、橋上に仮駅舎を建設。
  • 2013年(平成25年)3月23日 - 地下急行線に仮ホームを設置し、駅が地下化[1]。改札口を地下2階に移設[2]
  • 2015年(平成27年)8月29日 - 地上駅舎の南側部分が完成し、地下2階にあった改札口を地上に移設[3]
  • 2017年(平成29年)3月24日 - 地上駅舎が完成[4]
  • 2018年(平成30年)
    • 3月3日 - 地下緩行線完成により、地下急行線の仮設ホームを廃止し、地下2階の本設ホームの使用を開始[5]
    • 3月17日 - 東京メトロ千代田線直通列車(全区間各駅停車)の停車開始[6]。同時に当該列車の綾瀬方面行最後尾車両が、平日朝ラッシュ時、女性専用車両となる。

駅名の由来

開業時の「世田ヶ谷中原」は、駅所在地の地名である代田村の小字(こあざ)から。その後、1946年に「代田村」が細分化されたため、「世田谷代田」に改称する。

駅構造

地下2階の緩行線上に1面2線の島式ホームが設けられており、その直下をホームのない急行線が通過している。地上に駅施設があり、改札口はコンコースの西側に設置されており、コンコース及びホームにはそれぞれ天窓が設置されている。地上のコンコースには2017年3月24日に、小田急電鉄の環境保全対応や当駅付近の地下化工事の紹介(模型など)を展示した「小田急環境ルーム」が設置された[7]

トイレ多目的トイレを併設した男女別の水洗式で、小田急環境ルームの隣に設置されている。また、多目的トイレはオストメイト対応型と子供用便器併設型(オストメイト非対応)が1室ずつ、合計2室の設置となっている。

改札横にはストリーマーコーヒーカンパニーの店舗が入居している[8]

のりば

ホーム 路線 方向 行先
1 OH 小田原線 下り 小田原片瀬江ノ島方面
2 上り 新宿C 千代田線方面

変遷

地下化工事前

相対式ホーム2面2線を有する地上駅だった。改札は下りプラットホームに直結したものだけであるが、2009年7月24日までは臨時改札口(無人)が上りホーム上にあった。ホーム間は跨線橋で結ばれていたが、天気が良い日には富士山を見る事ができた事から「富士見窓」という名前の窓が設置されていた。この窓は仮駅舎にも引き継がれていた。

また、プラットホームは古くからの駅の構造がそのまま残っている箇所が多かった。駅の柱や車両の増結に伴いホームを延伸していった様子、木造のホーム壁面と一体になっているベンチなど、2000年代の駅においてはあまり見かけられなくなったものも見られた。

工事前の駅舎(2004年1月3日)

急行線工事完了前

小田急は東北沢 - 梅ヶ丘間で連続立体交差化(地下化)及び複々線化工事に着手し、2006年3月26日から2013年3月22日までは仮設橋上駅に移設され、同時に下りホーム側の改札口も従来より20m程新宿寄りに移動された。2009年7月24日までは上りホームの臨時改札口も設置されていたが、翌日から1ヶ所に統合された。

工事中の仮駅舎(2007年10月8日)

緩行線工事完了まで

2013年3月23日に地下3階を通過する急行線が先行して開通し、この線路沿いに仮設の相対式ホーム(8両編成対応)が設置された。地下化から2015年8月28日までは、地下2階の緩行線ホーム予定地に改札口をはじめとする仮の駅施設が置かれた。地下化時点では地上から地下2階の改札口まで106段の階段が仮設された[9]

2015年8月29日、地上部の駅舎が供用開始となり、改札・駅事務室が移設された。この時点で地上と地下2階の間にはエスカレーター階段エレベーターが設置されたが、地下2階とホームの間にはエレベーター・階段のみで、エスカレーターは設置されていなかった[10]

2018年3月3日の複々線化工事完成に伴い、地下2階の緩行線ホーム(10両編成対応)の使用が開始された。同時に地下3階の急行線仮設ホームは廃止され、ホームなどの旅客用設備は撤去された。

利用状況

2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員9,348人であり[11]、小田急線全70駅中63位。

近年の1日平均乗降人員と1日平均乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[12]
年度 1日平均
乗降人員[13]
1日平均
乗車人員[14]
出典
1956年(昭和31年) 4,371 [* 1]
1957年(昭和32年) 4,206 [* 2]
1958年(昭和33年) 4,478 [* 3]
1959年(昭和34年) 4,038 [* 4]
1960年(昭和35年) 8,519 3,869 [* 5]
1961年(昭和36年) 7,973 3,909 [* 6]
1962年(昭和37年) 8,128 4,026 [* 7]
1963年(昭和38年) 8,611 4,266 [* 8]
1964年(昭和39年) 8,712 4,301 [* 9]
1965年(昭和40年) 8,772 4,347 [* 10]
1966年(昭和41年) 8,458 4,148 [* 11]
1967年(昭和42年) 8,787 4,349 [* 12]
1968年(昭和43年) 9,183 4,523 [* 13]
1969年(昭和44年) 9,535 4,814 [* 14]
1970年(昭和45年) 9,070 4,630 [* 15]
1971年(昭和46年) 9,496 4,770 [* 16]
1972年(昭和47年) 10,150 5,084 [* 17]
1973年(昭和48年) 9,938 4,937 [* 18]
1974年(昭和49年) 10,426 5,223 [* 19]
1975年(昭和50年) 10,495 5,175 [* 20]
1976年(昭和51年) 10,119 5,009 [* 21]
1977年(昭和52年) 9,841 4,811 [* 22]
1978年(昭和53年) 9,938 4,905 [* 23]
1979年(昭和54年) 9,536 4,803 [* 24]
1980年(昭和55年) 8,937 4,707 [* 25]
1981年(昭和56年) 9,665 4,696 [* 26]
1982年(昭和57年) 9,616 4,645 [* 27]
1983年(昭和58年) 9,711 4,706 [* 28]
1984年(昭和59年) 10,401 4,925 [* 29]
1985年(昭和60年) 11,017 4,997 [* 30]
1986年(昭和61年) [15]11,405 5,139 [* 31]
1987年(昭和62年) 11,322 5,094 [* 32]
1988年(昭和63年) 11,213 5,093 [* 33]
1989年(平成元年) 10,873 4,919 [* 34]
1990年(平成02年) 10,720 4,934 [* 35]
1991年(平成03年) 10,475 4,940 [* 36]
1992年(平成04年) 10,282 4,842 [* 37]
1993年(平成05年) 10,010 4,689 [* 38]
1994年(平成06年) 9,773 4,546 [* 39]
1995年(平成07年) 9,655 4,485 [* 40]
1996年(平成08年) 9,661 4,469 [* 41]
1997年(平成09年) 8,732 4,455 [* 42]
1998年(平成10年) 8,689 4,464 [* 43]
1999年(平成11年) 8,614 4,380 [* 44]
2000年(平成12年) 8,537 4,306 [* 45]
2001年(平成13年) 8,571 4,258 [* 46]
2002年(平成14年) 8,449 4,220 [* 47]
2003年(平成15年) 8,492 4,251 [* 48]
2004年(平成16年) 9,050 4,214 [* 49]
2005年(平成17年) 9,017 4,227 [* 50]
2006年(平成18年) 9,001 4,203 [* 51]
2007年(平成19年) 8,853 4,257 [* 52]
2008年(平成20年) 8,566 4,151 [* 53]
2009年(平成21年) 8,339 4,041 [* 54]
2010年(平成22年) 8,162 3,962 [* 55]
2011年(平成23年) 8,133 3,937 [* 56]
2012年(平成24年) 8,289 4,027 [* 57]
2013年(平成25年) 8,093 3,894 [* 58]
2014年(平成26年) 7,934 3,869 [* 59]
2015年(平成27年) 7,886 3,862 [* 60]
2016年(平成28年) 8,150 4,006 [* 61]
2017年(平成29年) 8,343 4,112 [* 62]
2018年(平成30年) 8,828 4,384 [* 63]
2019年(令和元年) 9,348

駅周辺

代田地区は下北沢代沢)周辺から続く低層住宅地で、大規模な商業施設や公共施設は存在しない。下北沢や新宿に近いこともあり、近年は住宅地としての人気が高まり、住宅の販売価格や家賃が上昇している。

かつて存在していた施設

「代田四丁目」は現在、環七通り上のバス停となっており、東急バスの森91系統が発着している(2013年3月31日までは都営バスの宿91系統も発着していた)。

隣の駅

小田急電鉄
OH 小田原線
快速急行・通勤急行・急行・通勤準急・準急
通過
各駅停車
下北沢駅 (OH 07) - 世田谷代田駅 (OH 08) - 梅ヶ丘駅 (OH 09)

脚注

  1. ^ "2013年3月23日初電から東北沢、下北沢、世田谷代田3駅を地下化します -代々木上原〜梅ヶ丘駅間上下線を地下化、9箇所の踏切を廃止-" (PDF) (Press release). 小田急電鉄. 31 January 2013. 2019年5月16日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月11日閲覧
  2. ^ ODAKYUシモチカナビ vol.27” (PDF). 小田急電鉄 (2013年1月1日). 2019年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月21日閲覧。
  3. ^ ODAKYUシモチカナビⅡvol.10” (PDF). 小田急電鉄 (2015年7月1日). 2019年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月10日閲覧。
  4. ^ ODAKYUシモチカナビⅡvol.16” (PDF). 小田急電鉄 (2017年1月1日). 2019年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月10日閲覧。
  5. ^ "2018年3月3日初電から、代々木上原駅〜梅ヶ丘駅間において複々線での運転を開始します -東北沢・下北沢・世田谷代田3駅において新たなホームを使用開始します-" (PDF) (Press release). 小田急電鉄. 15 December 2017. 2018年1月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月11日閲覧
  6. ^ "代々木上原〜登戸間の「複々線化」により小田急の通勤が変わる! 2018年3月、新ダイヤでの運行開始 〜ラッシュピーク混雑率150%、町田〜新宿間の最大12分短縮を実現〜 〜快速急行の登戸停車や列車種別の新設で、都心へのアクセス向上〜" (PDF) (Press release). 小田急電鉄. 1 November 2017. 2019年4月15日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月11日閲覧
  7. ^ "世田谷代田駅に「小田急環境ルーム」を開設します" (PDF) (Press release). 小田急電鉄. 9 March 2017. 2020年5月10日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年5月10日閲覧
  8. ^ 世田谷代田駅 店舗・サービス - 小田急電鉄(2018年3月4日閲覧)
  9. ^ “地下化後の世田谷代田駅に106段の階段-ネット上で話題に”. 下北沢経済新聞. (2013年3月28日). https://shimokita.keizai.biz/headline/1738/ 2018年3月3日閲覧。 
  10. ^ 世田谷代田駅のご案内・周辺情報|小田急電鉄”. 2015年9月5日閲覧。
  11. ^ 1日平均駅別乗降人員 - 小田急電鉄
  12. ^ 世田谷区統計書 - 世田谷区
  13. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  14. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  15. ^ 当駅の乗降人員最高値年度

出典

東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク