ヨークベニマル
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場(以下は過去のデータ) |
本社所在地 |
日本 〒963-8024 福島県郡山市朝日2-18-2 |
設立 | 1947年(昭和22年)6月12日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 7380001006893 |
事業内容 | 食料品中心のスーパーマーケット |
代表者 |
代表取締役会長・CEO 大高善興 代表取締役社長・COO 真船幸夫 |
資本金 |
99億27百万円 (2015年2月28日現在) |
売上高 |
3,904億92百万円 (2015年2月期) |
従業員数 |
2,614名(他にパート10,984名) (2015年2月28日現在) |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 | セブン&アイ・ホールディングス 100% |
主要子会社 | #関連会社参照 |
関係する人物 | 大高善兵衛 |
外部リンク | www.yorkbeni.co.jp |
株式会社ヨークベニマル(英称:York Benimaru Co.,Ltd.)は、福島県を中心に東北南部から関東北部にかけてスーパーマーケットチェーンを展開する福島県郡山市の企業。2006年(平成18年)9月、セブン&アイ・ホールディングスの完全子会社となった。
概説
食料品を中心に衣料、雑貨などを扱うスーパーマーケットで、店舗数は200店である(2015年2月末現在)。福島県、宮城県、山形県、栃木県、茨城県でドミナント出店している。2000年代以降は、ヨークタウンと呼ばれるドラッグストアやホームセンターなどと複合したオープンモール型のショッピングセンターによる出店が多い。月の初めの3日間に行われる「いち・に・さんの市」などの、特定の日に行われるセールが古くから行われていた。現在では月の中間の3日間で「どまんなか得の市」も行われている。
セブン&アイグループ(旧・IYグループ)の一員で、イトーヨーカ堂との提携関係により安定した店舗展開を進めてきた(イトーヨーカ堂が31.4%出資)。セブン&アイグループのスーパーマーケットであるヨークマートが関東地方に展開しているため、地域的に住み分けている状況にある。関東地方では茨城県・栃木県のみに出店し、他の都県はヨークマートが営業している。かつては茨城県南地域にヨークマートとヨークベニマルが混在していたが、現在茨城県内にヨークマートはない。
ただし2008年(平成20年)4月、セブン&アイグループは、2009年(平成21年)からヨークマートをヨークベニマルに事業統合することを発表した。すでにカドヤのヨークベニマル転換が完了しており、ヨークマート統合後はグループのスーパーマーケット事業のほとんどをヨークベニマルに集約することになる(ほかにはそごう・西武系列のザ・ガーデン自由が丘があるが、こちらは百貨店や駅ビルの食品売り場を構成する出店形態が主である)。
一方、同じくIYグループのデニーズジャパンとフランチャイズ契約を行って1985年(昭和60年)10月から福島県で外食産業を展開したが、1997年(平成9年)3月にはデニーズジャパンに営業譲渡し、本業であるスーパーマーケットに集約している。
セブン&アイ・ホールディングスの発足後も東証1部に上場していたが、2006年(平成18年)9月1日に株式交換により同社の完全子会社になったことから、2006年(平成18年)8月28日に上場廃止。ただし完全子会社後も本店、資本金、代表、業態はそのまま続行しており、ロゴも鳩のマークを継続使用している。
ヨークベニマルの「ヨーク」は、Ito Yokado のYokをアレンジしたYorkであり、「ベニマル」は、かつての紅丸商店のBenimaruを合わせたもの。
かつては社会人野球チームを擁して都市対抗野球に8回出場し、1987年(昭和62年)と1994年(平成6年)の2度ベスト8に進出したが、1999年(平成11年)に解散している。
商品開発
セブン&アイグループで展開されているプライベートブランド、「セブンプレミアム」の開発においては、ヨークベニマルが主体となっている[1]。
電子マネー
セブン&アイホールディングスグループの電子マネー・nanacoは、2012年(平成24年)4月以降順次、郡山市の富久山店で4月17日から先行導入し、試験的に実施。5月15日に福島市や郡山市など中通り地区、同22日に会津、いわき両地区で導入された。
その後、茨城、栃木、宮城各県などを含め、6月26日に全店舗への導入が完了した。
なお、nanaco導入以前から店内に設置されているセブン銀行ATMは、セブン-イレブン等に設置されているものと同様、nanacoへのチャージや残高照会に対応している。
沿革
- 1947年(昭和22年)6月12日 - 大高善雄が株式会社紅丸商店設立[2]。
- 1948年(昭和23年)9月 - 福島県郡山市中町にて紅丸商店創業。
- 1963年(昭和38年)10月 - 紅丸商事株式会社設立。紅丸商店の営業全般を承継。
- 1969年(昭和44年)6月 - 食品加工部門を分離し、日の丸食品(現在のライフフーズ)設立。
- 1972年(昭和47年)11月 - 山形県進出。米沢市に米沢店開店。
- 1973年(昭和48年)
- 3月 - 株式会社イトーヨーカ堂と業務提携。
- 10月 - 社名を株式会社ヨークベニマルに変更。
- 1977年(昭和52年)
- 1980年(昭和55年)11月 - 東京証券取引所市場第二部上場。
- 1984年(昭和59年)8月 - 東京証券取引所市場第一部指定。
- 1989年(平成元年)2月 - 栃木県進出。那須塩原市(当時の黒磯市)に黒磯店開店。
- 2002年(平成14年)9月1日 - 株式会社みどりやスーパーを株式交換により完全子会社化。
- 2005年(平成17年)
- 4月 - 茨城県進出。水戸市に赤塚店開店。
- 9月1日 - 株式会社スーパーカドヤを株式交換により完全子会社化。
- 12月 - ダイエーから閉店した直営店2店舗の営業譲渡を受ける。
- 2006年(平成18年)
- 3月1日 - 完全子会社になっていた株式会社みどりやスーパーを吸収合併。
- 8月28日 - 上場廃止。
- 9月1日 - 株式交換によりセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社となる。
- 2007年(平成19年)
- 2010年(平成22年)
- 2月 - 完全子会社になっていた株式会社藤越を吸収合併。
- 8月 - カドヤ全店ヨークベニマルに転換完了。
- 2012年(平成24年)6月26日 - 全店舗に電子マネー・nanacoが導入。
- 2013年(平成25年)6月27日 - 商品の製造を請け負う下請会社に対し、代金1億7,286万円を不当減額したとして、公正取引委員会から下請法違反で勧告を受ける[4]。
- 2014年(平成26年)8月3日 - 31年間社長を務めた大高善兵衛が死去[5]。
- 2015年(平成27年)3月1日 - 創業家以外としては初となる真船幸夫が社長に就任[6]。
いち・に・さんの市
月1回開催されるセールで、商標登録もなされている(商標登録番号第4750299号)。
毎月1、2、3日に開催(例外として新春は4 - 7日、4日が日曜の場合稀に1、2、3、4日と4日間開催するパターンがある)。その期間中、特別商品が安くなったり、個数限定で値段が安くなったりする。
また、本社がある福島県などでは浸透し、CMソングも既に何年も放送されている。姉妹セールとして毎月15日ごろ開催の「どまんなか得の市」がある。
店舗
現在の店舗
店舗数 - 200店(2015年2月末現在)[注釈 1]
過去に存在した店舗
- ×は現在建物が解体された店舗。
福島県
中通り
- 開成店(現在のブイチェーン開成三丁目店)
- 小原田店×
- 新小原田店に機能移転、新店より東の小原田小学校の近く。現在は病院。
- さくら通り店×(1994年(平成6年)閉店[7])
- 虎丸店×(1994年(平成6年)11月開店[7])
- 初代・中町店(福島県郡山市中町)
- 2代目・中町店×(1988年(昭和63年)1月20日閉店[9])
- 西ノ内店(1989年(平成元年)6月29日開店[10])
- 深沢店( - 1994年(平成6年)閉店[12]、福島県郡山市深沢1丁目4-20)
- 虎丸店に統廃合[7]
- 閉店後は何も活用されないまま、空き店舗状態が続いている。
- 旧・方八町店×(郡山市芳賀)
- 横塚店開店に伴い閉店。現在は取り壊され宅地分譲。
- 方八町一丁目にある現在の方八町店とは別店舗。
- 旧・希望ヶ丘店×( - 2008年(平成20年)9月23日閉店)
- 二本松店(市街地にあった小型店)
- 本宮中条店×
- 火災の為消失。
- 本宮舘町店×( - 2011年(平成23年)閉店)
- 須賀川南店×(福島県須賀川市大町)
- 白河店(福島県白河市本町)
- イトーヨーカ堂白河店の食品売り場として。現在はマイタウン白河。
- 旧・泉店×( - 2007年(平成19年)8月19日閉店)
- 旧店舗建て直しのため、に一旦閉店となっていたが、2008年(平成20年)4月25日に福島泉店として新築開業。
- 上町店(福島上町店)
- 現在の県庁通り沿いにあった。コンビニぐらいの広さで「紅丸」として営業。
- 福島西口店
- イトーヨーカドー福島店の食品売り場として。
- 三河店×(福島市三河南町)
- 福島県道70号福島吾妻裏磐梯線沿い、福島銀行福島西支店の西隣にあった。
- 信夫通り店×(福島市置賜町)
- 国道13号沿い、。現在はぱーきんぐパセオの一部。
- 旧・笹谷店×( - 2012年(平成24年)4月23日閉店)
会津地方
- 駅前店×(会津駅前店)
- 売り場面積1231m²[13]。
- 現在は、ホテルアルファーワン会津若松。
- 御旗町店×
- 県営住宅に宅地分譲。
- 行仁店(1994年閉店[7])
- 材木町店(西若松ショッピングプラザ、材木町一丁目にあった)
- 中町店(1995年閉店、会津中町店[14])
- 旧・西若松店×(福島県会津若松市住吉町)
- 旧・花春店×(1977年(昭和52年)4月開店 - 2005年(平成17年)9月25日閉店)
- 城西店(福島県会津若松市本町)
- 売り場面積532m²[13]。
- 現在は建物を約半分に減築し、地元資本のスーパー「ヤマヘイ」が営業。
- 米代店×(福島県会津若松市米代2丁目)
浜通り
- 平店
- イトーヨーカ堂平店の食品売り場として。
- 旧・植田店×
- イトーヨーカ堂いわき植田店の食品売り場として。現在はミニストップ、カラオケ本舗まねきねこ、はなの舞となっている。
- 佐糠町にある現在の植田店とは異なる。
- 湯本店
- 旧・谷川瀬店×( - 2013年(平成25年)4月14日閉店、旧フジコシスーパーセンター谷川瀬)
- 建物の老朽化のため閉店。建て替えた後、2014年(平成26年)4月25日に新谷川瀬店として新築開業。
- 旧・上荒川店×( - 2014年(平成26年)4月20日閉店)
- 2015年(平成27年)2月12日に新上荒川店として新築開業。
宮城県
- 長町店×(長町ショッピングセンター)
- 2009年(平成21年)11月27日開業のあすと長町店とは異なる。
- 泉八乙女店
- 真美沢店に移転の形で閉店。現在はゲオ仙台泉八乙女店となる。
- 荒巻店×(1977年(昭和52年)12月開店 - 2010年(平成22年)10月10日閉店)
- 荒巻セントラルプラザにあった宮城県第1号店。
- 旧店舗のテナント管理者が失踪し、仙台地方裁判所に店舗が差押となったため、2010年(平成22年)10月に閉店し、10月15日に新荒巻店が替わって開店。
- 名取店( - 2003年(平成15年)5月25日閉店)
山形県
- 米沢中央店
- 長井店( - 2016年(平成28年)2月21日閉店)
- タウンセンターが運営する商業ビル(本町2丁目)の核店舗としてオープン。
- 2014年、同市郊外にヨークベニマルが新店舗を開設したことに伴い、2016年(平成28年)2月閉店。[16]。
茨城県
移転した店舗一覧
福島県
- 旧・三春店×( - 2012年2月11日閉店)
- 老朽化に伴い、三春店(新店舗)移転のため閉店。
山形県
- 東根店
- 建物の所有者だった天童市の千恵企画の自己破産に伴い、移転新築。
- 旧店舗は現在空き店舗、破産管財人の管理下におかれている。
- 大野目店(予定、山形県山形市浜崎67)
- 山形市浜崎に立地する同店が国道13号線大野目交差点改良事業の完成に伴い、交通の流れが変化したため、山形市総合スポーツセンターの北側に2017年以降、新築移転を予定している[17]。
POSシステム
関連会社
セブン&アイ・ホールディングスのグループ全体についてはセブン&アイ・ホールディングスを参照。
ヨークベニマル子会社は、以下の1社。
- ライフフーズ
- 福島県郡山市。ヨークベニマルの食品加工部門から独立した、惣菜等の製造・販売の会社。
脚注
注釈
- ^ 福島県の5店舗(原町店、浪江店、大熊店、夜ノ森店、富岡店)は東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で休業中である。このうち、原町店を除く4店舗は避難区域内(大熊店、夜ノ森店は帰還困難区域内)にある。
出典
- ^ セブン&アイホールディング「セブン&アイの挑戦」より
- ^ 息子は大高善兵衛(旧社長)(“大高・前商議所会頭が自己破産申し立て 郡山”. 河北新報. (2008年5月8日))。
- ^ 業務・資本提携に関するお知らせ (PDF, セブン&アイHLDGS.2007年8月1日)
- ^ ヨークベニマルに勧告 1億7000万円を不当減額 47NEWS(福島民友新聞社) 2013年6月28日
- ^ “大高善兵衛氏が死去 元ヨークベニマル社長”. 日本経済新聞. (2014年8月4日) 2015年4月24日閲覧。
- ^ “<Eパーソン>店ごとにニーズ対応”. 河北新報. (2015年4月22日) 2015年4月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g 「ヨークベニマル、宮城・利府など5店舗、今年度出店「地域占有」進める」 日本経済新聞(日本経済新聞社) 1994年(平成6年)5月13日、地方経済面。
- ^ 社団法人郡山青年会議所 『郡山おもしろBOOK(イラストマップ 1974年(昭和49年)9月当時)』 1992年(平成4年)11月30日、95頁。
- ^ a b 「イトーヨーカドー郡山店 来月20日に閉店 64年4月 西部SCに入居 売り場、現在の2.6倍 水野取締役が会見」『福島民報』 1987年(昭和62年)12月3日、朝刊8面、ふくしま経済。(福島民報社)
- ^ 「「西部SC」が開店 県内最大スーパー 初日は約5万人入店 郡山」 『福島民報』(福島民報社) 1989年(平成元年)6月30日、朝刊7面、ふくしま経済。
- ^ a b 「県内最大の大型店 「西部SC」あすオープン 経済県都の"副核"に 郡山」『福島民報』(福島民報社) 1989年(平成元年)6月28日、朝刊5面。
- ^ 「決算から 経常利益4.5%増 ヨークベニマル」 日本経済新聞(日本経済新聞社) 1994年(平成6年)10月13日、地方経済面。
- ^ a b c d 「崩れる商業秩序 現地リポート 一挙五店閉鎖、郊外に大規模店 ベニマル構想に衝撃」『日本経済新聞』(日本経済新聞社) 1990年(平成2年)12月1日。
- ^ a b 「ヨークベニマル、6店舗を出店。」『日本経済新聞』(日本経済新聞社) 1995年4月21日、地方経済面。
- ^ 第41期 中間事業報告書 平成15年3月1日から平成15年8月31日まで (PDF) (ヨークベニマル)
- ^ “ヨーク長井店閉店、代替店まだ見つからず 買い物難民出る懸念、官民で対応協議 ”. 山形新聞. (2016年2月22日) 2016年3月15日閲覧。
- ^ “ヨーク大野目店、落合に移転新築へ 来年以降、交差点改良で動向変化 ”. 山形新聞. (2016年2月23日) 2016年3月15日閲覧。