マリンブルーくじらなみ号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。掬茶 (会話 | 投稿記録) による 2016年3月9日 (水) 07:59個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (+Category:高崎線; +Category:上越線; +Category:信越本線; +Category:列車愛称 ま (HotCat使用))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

マリンブルーくじらなみ
183系で運転される「マリンブルーくじらなみ号」
183系で運転される「マリンブルーくじらなみ号」
運行者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 快速列車
運行区間 熊谷駅 - 柿崎駅
経由線区 高崎線上越線信越本線
使用車両 183系大宮総合車両センター
備考 臨時列車扱い
テンプレートを表示

マリンブルーくじらなみ号(まりんぶるーくじらなみごう)は、JR東日本7月下旬から8月上旬に高崎線上越線信越本線で運行していた臨時快速列車である。

概要

「マリンブルーくじらなみ号」ヘッドマーク(183系)

埼玉県北部と群馬県から、新潟県日本海側にある海水浴場へ向かう海水浴客向けの列車で、自由席指定席の両方を連結している。いずれも普通車のみで、青春18きっぷでの乗車も可能である。

2009年7月現在では7月18日 - 7月20日7月25日 - 8月9日の毎土・日曜日に熊谷駅 - 柿崎駅間を1往復運行していたが、かつては夏休みに入ってから8月10日頃までのほぼ毎日、両毛線桐生駅を起点とする列車などと合わせて2往復運転していた時代もあった。

列車の設定目的から判るとおり夏季のみの運行であるが、冬季にはこの列車の姉妹列車とも言える「シーハイル上越」が大宮 - 石打間で運行されており、使用車両や運行日の少なさなど共通点が多く見られる。

車両は、2003年以降は大宮総合車両センターの所属の183系1000番台が使用されている(2004年・2005年運用時は新前橋電車区、現高崎車両センター所属だったのが2006年3月に転属した車両)。2003年(平成15年)6月に車両そのものが廃車となる前の2002年(平成14年)のシーズンまでは、165系が使用されていた他、「青海川」時代に185系200番台が運用されたこともある。 2007年は7月16日新潟県中越沖地震が発生、運転区間に含まれる信越本線青海川駅が土砂崩れにより構内の一部が土砂に埋まったり、架線が切断されたりといった被害を受け、同線の一部区間が運転見合わせとなったため、本列車も運転されなかった。

停車駅

歴史

この列車の歴史は40年以上前の1968年(昭和43年)8月に、高崎駅 - 笠島駅間で運行した臨時普通列車「くじらなみ」にまで遡れる。その後、種別1981年(昭和56年)以降に快速列車で固定化されるまで、普通と快速を繰り返した。

また、起点となる駅は高崎駅から熊谷駅や籠原駅、宮原駅へと、終点となる駅も笠島駅から米山駅、潟町駅犀潟駅直江津駅などへと年毎に変更された。1974年(昭和49年)には2往復体制となり、国鉄分割民営化後の1988年(昭和63年)は信越線から、1989年(平成元年)からは両毛線からの直通列車も運転されるようになった。

しかし昨今では旅客が減少したため、列車本数は2004年(平成16年)の運転時から1往復となり、運転日数も削減された。愛称が「マリンブルーくじらなみ」となったのは1997年(平成9年)の運転時からである。

  • 1968年(昭和43年) 高崎 - 笠島間で普通「くじらなみ」号運行開始
  • 1969年(昭和44年) 快速列車化
  • 1970年(昭和45年) 起点を熊谷駅に変更して普通列車化
  • 1971年(昭和46年) 終点を米山駅に変更
  • 1972年(昭和47年) 起点を宮原駅に変更
  • 1974年(昭和49年) 宮原駅・高崎駅 - 米山駅間の2往復体制となり、快速化
  • 1975年(昭和50年) 1往復の起点を高崎駅から籠原駅に変更
  • 1977年(昭和52年) 籠原駅始発の列車の終点を柿崎駅にする
  • 1978年(昭和53年) 熊谷駅 - 米山駅、高崎駅 - 柿崎駅間運行とする
  • 1979年(昭和54年) 籠原駅始発の列車の終点を潟町駅とし、2往復とも普通化
  • 1981年(昭和56年) 快速化
  • 1982年(昭和57年) 2往復とも、熊谷駅 - 潟町駅間運行とする
  • 1983年(昭和58年) 運転区間を、熊谷駅 - 柿崎駅、高崎駅 - 潟町駅間に変更
  • 1984年(昭和59年) 熊谷駅起点の列車を米山駅までの運転とする
  • 1988年(昭和63年) 運転区間を横川駅 - 潟町駅、熊谷駅 - 米山駅間とする
  • 1989年(平成元年) 運転区間を桐生駅 - 米山駅、熊谷駅 - 潟町駅間とする
  • 1990年(平成2年) 熊谷駅起点の列車の終点を柿崎駅に変更
  • 1991年(平成3年) 熊谷駅起点の列車の終点を犀潟駅に変更
  • 1992年(平成4年) 桐生駅起点の列車の終点を柿崎駅に変更
  • 1993年(平成5年) 愛称を「青海川」号とする
  • 1997年(平成9年) 愛称を「マリンブルーくじらなみ」号とし、熊谷駅・桐生駅 - 柿崎駅間運行とする
  • 1999年(平成11年) 熊谷駅起点の列車の終点を直江津駅とする
  • 2000年(平成12年) 2往復とも柿崎駅終点に戻す
  • 2001年(平成13年) 熊谷駅起点の列車の終点を再び直江津駅とする
  • 2003年(平成15年) 車両を165系から183系に変更
  • 2004年(平成16年) 熊谷駅 - 柿崎駅間1往復の運行とする
  • 2007年(平成19年) 新潟県中越沖地震による信越本線青海川駅構内での土砂崩れにより運休
  • 2011年(平成23年) 東日本大震災による電力不足による影響で運休となり、翌年より運行されなくなる