ダンカン (お笑い芸人)

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ダンカン
本名 飯塚実
生年月日 (1959-01-03) 1959年1月3日(65歳)
出身地 日本の旗 日本埼玉県入間郡毛呂山町
血液型 B型
身長 176cm
言語 日本語
方言 標準語
最終学歴 埼玉県立越生高等学校卒業
師匠 ビートたけし立川談志(落語家時代)
出身 落語
グループ名 たけし軍団
事務所 オフィス北野
現在の代表番組 趣味Do楽
他の活動 俳優放送作家
配偶者 既婚(2014年没)
親族 息子2人、娘1人
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ダンカン1959年1月3日 - )は、日本お笑いタレント俳優放送作家脚本家たけし軍団の一員。本名、飯塚 実(いいづか みのる)[1]

埼玉県入間郡毛呂山町出身。オフィス北野所属。埼玉県立越生高等学校卒業。

人物

元は落語立川流落語家立川談かんという芸名を名乗っていた[2]立川志の輔の兄弟子にあたる。たけし軍団入りした当時の軍団内での芸名は「ふんころがし」であった。

また、大の阪神タイガースファンとしても知られており、第二子となる長男に「甲子園」、第三子となる次男には松村邦洋の助言により「虎太郎(とらたろう)」と命名したほどである。後にNHKEテレ『趣味Do楽』において虎太郎と共演している。家族は他にも第一子となる長女と、2014年6月22日に乳癌で逝去した妻(一般人・満47歳)[1]の5人家族であった。通夜、告別式には軍団員の多くが参列したが、師匠のたけしは、仕事の都合で参列できなかった。

酒癖が悪く、酒を飲むとたけし軍団セピアの大阪百万円サード長嶋誰なんだ吉武などの後輩に理不尽に殴るなどの暴力を振るっていた。また、阪神タイガースが負けると、同様に暴力を振るうこともあった。このエピソードは番組内で暴露され、その際には、後輩軍団員から、雨嵐の如く、批判を浴びた。

放送作家としての活動も長く、スポーツ新聞などへの執筆活動も長年続けている(サンケイスポーツのタイガースコラムなど)。また、その類稀なキャラクターにより北野武作品の常連として重用され、トリッキーな役での存在感が光る。自身も監督として作品を制作している。

ダンカン馬鹿野郎

  • 「ダンカンこの野郎」と表現される時もある。元々は師匠ビートたけしがラジオ番組放送中、同席する軍団の弟子を呼ぶついでに、何かとつけて、「馬鹿野郎」もしくは、「この野郎」とつけてダメ出ししていたものだが、それをリスナーだった松村邦洋が後年たけしの物真似をする際に「ダンカン~」という決め台詞を使った(同様のレパートリーに高田文夫を表す「タケちゃん、バウ!」がある)。これが“コマネチ”のギャグと共に物真似として定着した。元々はたけしの師匠である深見千三郎の口癖で、たけしも同様に、深見から何かとつけて、「馬鹿野郎」もしくは、「この野郎」と言われていた。近年たけし自身は積極的にこの言葉を発言していないが、2011年4月14日に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』のチャリティーオークションに出品する掛け軸への一筆を求められた際、バイヤー役の石橋貴明のリクエストで筆で“ダンカン馬鹿野郎”と書き込んだ。
  • 北野本人が自身の物まねをする際も、「ダンカン馬鹿野郎」と発言しており、これしか無いと語っている[3]

エピソード

  • 落語家を辞めてたけし軍団に入りたい旨、師匠の談志に申し出たところ、いきなり書斎にあったウィスキーを取り出したため、殴られるのかと思いきや、談志はボトルの裏に自分の名刺を貼り付け、「これ(=名刺付きウィスキー)持ってたけしのとこに行ってこい。これ見たらヤツも断れないだろうから。たけしによろしくな。」と許したという。
  • 落語家時代は談志と時折喧嘩しており、腹いせに談志の家の金魚鉢に洗剤を入れていたが、弟弟子であった志の輔に止められている。なお、洗剤を入れられた金魚は逆に巨大化したという[4]
  • たけし軍団入り当時は「立川談かん」(マクベス〈シェイクスピア〉の登場人物“ダンカン”より)であったが、1984年の一斉改名の際に、そのあまりに不潔な日常生活から「ふんころがし」、顔が似ている「ネズミ男」の二者択一をたけしから迫られ前者を選択。その後タレント活動とは別に作家活動をはじめるにあたり、その場合はカタカナ表記の「ダンカン」名義に使い分けをしている。
  • 結婚するまでは弟子志願者の窓口担当を任されており、当時の住まい「ゆたか荘」で幾人もの弟子志願者の面倒を見て来ている。軍団の方針により、最大6人もの、後輩軍団員を居候させていた。
  • たけしには「野球をやっていて甲子園を目指していた」と自己紹介していたが、放送作家志望の弟、勝(まさる)に「兄がやっていたのは軟式野球だった」と暴露されている。
  • 草野球のたけし軍団チームではキャッチャーだったが、井手らっきょに「一度だけでいいからキャッチャーを」とせがまれ交代すると、盗塁阻止の強肩が冴え、桁違いの野球センスを見せつけられた為に、たけしの命令でそのままポジションを奪われてしまった。
  • 介護を扱った小説『パブロフの人』を執筆しており、自身もホームヘルパーの資格も取得している。

出演

映画

オリジナルビデオ

テレビドラマ

インターネットドラマ

ゲーム

CM

バラエティ

監督作品

作詞

  • 鳩山来留夫/恋の永田町(C/Wは『鳩山音頭でポッポッポ』)(2009年)

著書

  • パブロフの人 廣済堂出版(2012年6月)

イメージキャラクター

  • 丸広百貨店のお中元お歳暮のイメージキャラクターとしてカタログ1ページ目でのご挨拶と店内ナレーションを2005年頃から2011年現在、毎回担当している。これは雑誌等で出身地埼玉県の楽しい思い出といえば家族で行った川越の丸広だと語ったこと[5]が同社経営陣の目にとまり起用のきっかけとなったとされている。

演じた俳優

脚注

  1. ^ a b “【ダンカン】虎よ、ママリンのために絶対に優勝してくれ (1/2ページ)”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2014年6月23日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20140623/tig14062305020002-n1.html 2014年6月25日閲覧。 
  2. ^ 「談かん」という芸名は、本場アメリカでは無名だったにもかかわらず、来日した際に大スターに仕立て上げられた俳優「ケニー・ダンカン」に由来する。
  3. ^ 『たけしアートビート』山村浩二との対談
  4. ^ OCN TODAY 「OCNジャーナル メインインタビュー VOL.6ダンカン」第4回の本人の発言
  5. ^ 東京ウォーカー2000年10月9日増刊号 P.89

関連項目

外部リンク