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がんばれゴエモン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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がんばれゴエモン』は、コナミ株式会社(現・コナミデジタルエンタテインメント)が開発したコンピューターゲームおよび派生作品の総称である。義賊ゴエモンを主人公とした同社の看板シリーズの1つであり、とりわけ1990年代にはグラディウスに替わるコナミのキラータイトルとしてコンシューマーゲーム界に君臨した。現時点で以下の作品が存在する。

作品一覧

本シリーズの作品の大半は、その年の最後かその翌年の最初に発売されるゲームソフトであるという大きな日時的特徴がある。

Mr.五右衛門

シリーズの礎となった作品。その後のシリーズとは設定が異なる。

がんばれゴエモンシリーズ

がんばれゴエモンの正統シリーズ。単に『がんばれゴエモン』と言う場合は、基本的にこれらの作品を指す。

冒険時代活劇ゴエモン

キャラクターをそのままに設定を一新した作品。

新世代シリーズ

設定と共にキャラクターデザインも一新した新シリーズ。

廉価版・移植作など

  • がんばれゴエモン〜宇宙海賊アコギング〜(ザ・ベスト) (PS) 1997年3月20日
  • コナミGBコレクション VOL.2(「がんばれゴエモン さらわれたエビス丸」収録) (GB) 1997年12月11日
  • がんばれゴエモン〜来るなら恋! 綾繁一家の黒い影〜(コナミ・ザ・ベスト) (PS) 2000年7月6日
  • 冒険時代活劇ゴエモン(コナミ・ザ・ベスト) (PS2) 2001年11月22日
  • がんばれゴエモン〜大江戸大回転〜(コナミ・ザ・ベスト) (PS) 2001年11月22日
  • がんばれゴエモン〜大江戸大回転〜(PS one Books) (PS) 2002年12月12日
  • ゴエモン 新世代襲名!(PS one Books) (PS) 2002年12月12日
  • がんばれゴエモン〜宇宙海賊アコギング〜(PS one Books) (PS) 2003年11月20日
  • ファミコンミニ がんばれゴエモン! からくり道中 (GBA) 2004年5月21日
  • 冒険時代活劇ゴエモン(コナミ殿堂セレクション) (PS2) 2004年7月8日
  • 傑作選!がんばれゴエモン ゆき姫とマッギネス (GBA) 2005年4月21日
  • 傑作選!がんばれゴエモン ゆき姫とマッギネス(コナミ・ザ・ベスト) (GBA)2006年4月27日

パチスロ

コナミグループのパチスロメーカーであるKPEが製作したパチスロ機。

  • がんばれゴエモン
  • がんばれゴエモン2 奇天烈回胴活劇

その他のゲーム

同社における代表的なキャラクターの1人として、以下のゲームにも外部出演している。

ゲームサントラ

  • がんばれゴエモン2 サウンドトラック(キングレコード) 1989年5月21日
  • がんばれゴエモン ゆき姫 救出絵巻 ゲーム・サウンドトラック(キングレコード) 1991年9月21日
  • がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり オリジナル・ゲーム・サントラ(キングレコード) 1997年10月3日
  • がんばれゴエモン でろでろ道中 オバケてんこ盛り オリジナル・ゲーム・サントラ(キングレコード) 1999年1月22日
  • パチスロがんばれゴエモン オリジナルサウンドトラック 2009年7月29日

漫画

帯ひろ志
長年に渡って『コミックボンボン』で漫画を担当し、執筆した作品が最も多い。お色気要素を随所にちりばめるという特徴があり、特にヤエに関してはその傾向が如実に表れていた。漫画は『ネオ桃山幕府のおどり』で連載終了となったが、単行本への収録の際にいくつかの変更点がある。
『奇天烈将軍マッギネス』では本編開始前に、4話分のオリジナルストーリーが書かれた。その話では、マッギネスが記憶喪失となった状態でゴエモンと出会う、サスケが完成前の姿で出てくる、オリジナルキャラの登場とエビス丸との大食い対決、ゴエモンとエビス丸をインターポールによってヤエが二人の逮捕を命じられるといった内容だったが、コミック収録でその4話が収録見送りとなった。コミックでは、4話の冒頭と最後が大幅に加筆・修正されて冒頭からマッギネスのことが描かれぬまま後日談に話が飛ぶという、不自然な形になっている。後に、『ネオ桃山幕府のおどり』の最終巻で4話の内2話を再編集して1話にまとめて収録されている。
  • がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻 全3巻
  • がんばれゴエモン 地獄編(オリジナルストーリー) 全2巻
  • がんばれゴエモン外伝2 天下の財宝 全4巻
  • がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス 全2巻
  • がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め 全3巻
  • がんばれゴエモン きらきら道中 僕がダンサーになった理由 全3巻
  • がんばれゴエモン 宇宙海賊アコギング 全1巻
  • がんばれゴエモンF ふい〜ばあ(オリジナルストーリー) 全1巻
  • がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり 全3巻
山藤ひろみ
帯ひろ志の降板後に漫画を担当したが、数か月の連載で終了したために単行本は発売されていない。内容は『でろでろ道中』『天狗党の逆襲』『綾繁一家の黒い影』を一まとめにしたオリジナルストーリー。
  • がんばれゴエモン 危機一髪ハラハラてんこ盛り道中記
津島直人
山藤ひろみの降板後に漫画を担当し、『新世代襲名!』のコミカライズを手がけた。詳細は『漫画版』を参照のこと。
  • ゴエモン 新世代襲名! 全4巻
その他
  • がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり ゲームブック(画:平野夏丸
  • がんばれゴエモン 4コマまんが道中 全1巻

アニメ

アニメにはOVA版とテレビ版の2系統が存在する。

OVA版
テレビ版

主要キャラクター

ゴエモン
- 中村大樹(『OVA版 次元城の悪夢』)→太田真一郎(『きらきら道中』『ネオ桃山幕府のおどり』)→松本保典
概要
主人公。「はぐれ町」に住む天下の義賊。『からくり道中』で庶民を救うために立ち上がった義賊「ゴエモン」として初登場する(『Mr.五右衛門』では表記が五右衛門であり、ストーリーも異なるため、厳密にはこれをゴエモンの初登場作品とは言い難い)。モデルは安土桃山時代に存在したとされる盗賊「石川五右衛門」。月代を伸ばした髪形と赤地の忍び装束、目尻と口の両端に施された赤い隈取がトレードマーク。『ゆき姫救出絵巻』以降は、月代から伸びた髪が黒色から青色(作品によっては紫色)に変わった。
性格
喧嘩っ早いちゃきちゃきの江戸っ子で、困っている人を見過ごせないお人好し。また、かなりの女好き。
武器
得意武器はキセルと投げ小判で、『奇天烈将軍マッギネス』以降はチェーンキセルも愛用している。変わった武器としては、ねずみ花火(『ゴエモン2』)、ヨーヨー(『ゆき姫救出絵巻』)などがある。
漫画版の設定
漫画版では、ヤエにおだてられるなどで興奮すると美男子に変身して通常時よりも遥かに強くなるが、普段はヤエを妄想した姿で鼻血を噴き出したり、『ネオ桃山幕府のおどり』でエビス丸とキスをしてしまったりするなど、スケベで間抜けな部分が強調されたギャグメーカーとして描かれている。オリジナルストーリーの「地獄編」では、敵の術で女性化してしまったこともある(その際は襟足の長い美女になった。ちなみにエビス丸はブタのようになったがあまり変わっていない。)。
「一触即発の術」を使用すると、『ドラゴンボール』の超サイヤ人のような逆立った金髪の姿になる。この元となったゲームでの『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では数秒間のみの描写である一方、『ネオ桃山幕府のおどり』でこの術が再び登場した際には漫画版と同じく逆立った金髪のままの描写となっているが、漫画版との関連は不明。
髪が生えているように見えて実はヅラであり、なんどもエビス丸のほっかむりを外そうとして仕返しに髪を引っ張られた際に発覚している(モップやさんど傘で誤魔化していたが…)。
その他
同社の『コナミワイワイワールド』を始めとして、様々なゲームにゲストキャラクターとして数多く出演している。
寝姿に様々なパターンがあり、代表的な例として『からくり道中』では大きないびきを響かせて鼻提灯を膨らませ、『消えた黄金キセル』では布団を蹴り飛ばし、『宇宙海賊アコギング』のオープニングでは鼻提灯といびきに加えてをも外した全裸状態で寝ており、その直後の着衣シーンで六尺褌を着用していることが明らかになった。
エビス丸
声 - 梅津秀行(『OVA版 次元城の悪夢』)→緒方賢一
概要
「正義の忍者」を自称するゴエモンの相棒。『ゴエモン2』で同じ牢獄に繋がれた忍者「えびすまる」として初登場する。モデルはMSX2版『からくり道中』の2Pとして登場し、江戸時代後期の文政年間に存在したとされる盗賊「鼠小僧次郎吉」(ただし、エビス丸のイメージ自体はコナミ所属のゲームプログラマー、蛭子悦延だとする旨の公式アナウンスが存在する[要出典])。関西弁で話し、名前の通りに恵比寿を思わせるような福々しい顔に恰幅の良い体型、青地の忍び装束と併せのほっかむり(『外伝』シリーズおよび『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』以降の同キャラ選択時における2Pカラーでは白)がトレードマーク。
性格
どんな場面であろうともボケをかますという、一種の執念にも似た信念を持っている。ひたすらマイペースな性格だが、ボケを通り越したナルシストでもあり(ただし、自身そっくりなビスマルを不細工と言い切っている)、特に自身の美貌をけなされる場面などでは、表情こそ変わらないが烈火の如く怒るという一面を見せる。かなりの大食漢で、団子が大好物。
武器
得意武器は笛と手裏剣(『ゴエモン2』『消えた黄金キセル』『天下の財宝』『ゆき姫救出絵巻』)だが、なにわのハリセン(『奇天烈将軍マッギネス』『大江戸大回転』)、フラフープ(『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』『もののけ双六』)、魅惑のリボン、クラブ、ボール(『きらきら道中』)、こづち(『ネオ桃山幕府のおどり』)、しゃもじ、羽子板(『でろでろ道中』)、マジックハンド(『宇宙海賊アコギング』)、フライパン(『綾重一家の黒い影』)、ハンマー(『もののけ道中』)、まんぷくコテ(『星空士ダイナマイッツあらわる!!』)、おでん(『大江戸天狗り返しの巻』)など、作品ごとにあらゆる物を武器として自在に使いこなす。
漫画版の設定
漫画版では、巨大なケーキの城や超特大サイズの「巨大スーパーカツ丼」を平気で胃袋に収めてしまう一方、自分の意思で脂肪を燃焼させたり(但し骨格自体が太い(ゴエモン曰く「骨格デブ」)ため殆ど意味がない。)小石を飲み込んで消化を促進させるなど、ゲーム版以上の人間離れした大食漢として描かれている。また、ゴエモンを溺愛する同性愛者でもあり(本人曰く「正真正銘の男だが、ゴエモンの前では身も心も女になる」)、何があっても取らないほっかむりの下には謎が秘められている(ゴエモンが気になって何度か取ってみたが、何回取っても同じほっかむりであったり、キノコが生えていたりしていた)。また、ゲーム版同様に常人より美的感覚がずれており、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』ではからくり拳を「できる…」と言っていた。
その他
『ゴエモン2』のエンディング中において、女性であることが明らかになる(これについては『エビス丸について』で詳しく検証されている)。以降のシリーズでは無かったことにされているが、銭湯を利用する際には女湯に入らないと体力が回復しないなど、女性であることを示唆する描写もある(ただし、『宇宙海賊アコギング』のオープニングではゴエモンの股間を見てしまい、ショックと嫌悪のあまり脂汗と涙を流しながら地蔵の姿で硬直するという、同性を強調する描写がある)。
『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』にゲストキャラクターとして参加し、WORLD8の案内役および「モアイ遺跡」の回転砲台役で出演しており、ゴエモンが主人公として登場していない数少ないシリーズ作品の一つ『それいけエビス丸 からくり迷路』では主役を務めた。
『でろでろ道中』のエンディング中においてエビス丸そっくりの娘マオが登場し、一児の父であることが判明するが、以後の様子は不明。
サスケ
声 - 堀絢子(『きらきら道中』『ネオ桃山幕府のおどり』『でろでろ道中』)→坂本千夏
概要
物知りじいさんが生み出したからくり忍者の傑作。『ゆき姫救出絵巻』のステージ5のボス「からくり忍者サスケ」として初登場し、『奇天烈将軍マッギネス』からプレイヤーキャラクターとして参加する。
性格
普段は生真面目かつ硬派で、忍者らしく語尾に「ござる」を付けて話し、頭脳に搭載されている高性能演算処理装置を使って状況を冷静に分析、判断するなどの参謀的役割を担っているが、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では自爆した後に何事も無かったかのように現れて「あれはジョークでござる」と平然と言ってのけたり、『きらきら道中』『でろでろ道中』では女装して登場したり、『もののけ道中』などではスイッチ一つで善悪のプログラムが切り替わったりと意外性を秘めている。『ネオ桃山幕府の踊り』では、誤って花火爆弾を暴発させてしまった結果、ものしりじいさんの家を吹っ飛ばしてしまうといったドジを踏んでしまったこともあり、このことはサスケにとってかなりのトラウマになっている。
熱い風呂と日本茶に目が無く、『もののけ双六』では密かに羊羹にも目覚めている。
武器
得意武器はくない花火爆弾。ちょんまげを伸ばしての攻撃も可能。『奇天烈将軍マッギネス』での「八方くない投げ」、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』での「波動くない」、『きらきら道中』での「くない壁登り」「大花火爆弾」など、RPG作品でない限り他の武器を使う様子は無い。
漫画版の設定
漫画版では、読者からの投稿で勝手に改造させられたり、ちょんまげで遊ばれたりするなど周囲の行動によって不幸な目に遭うことが多く、気苦労が絶えないキャラクターとして描かれている。読者からの評判が高く、人気投票では主役のゴエモンや高い人気を誇るヤエを抑えて1位となった(2位ヤエ、3位ゴエモン、4位エビス丸)。
ヤエ
声 - 小野綾子(『きらきら道中』)→久川綾(『アニメがんばれゴエモン』)→笠原留美
概要
江戸の平和を影から守る「秘密特捜忍者」の一人。『消えた黄金キセル』でゴエモンを追う秘密特捜忍者「ヤエちゃん」として初登場し、『ゆき姫救出絵巻』『奇天烈将軍マッギネス』でのゲストキャラクターを経て『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』からプレイヤーキャラクターとして参加する。『消えた黄金キセル』では黒色の髪に青地の忍び装束、『ゆき姫救出絵巻』では青色の髪に紫地の忍び装束(『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』以降の同キャラ選択時における2Pカラーとして残る)、『奇天烈将軍マッギネス』以降は黄緑色の髪に薄い紫地の忍び装束で落ち着いたが、1999年の同時期に発表された『もののけ道中』『もののけ双六』の双方にて現在の裾の短い忍び装束に変更されており、衣装と髪の色で様々な変遷をたどっている。
性格
「秘密特捜忍者」という職業のため、何事においても早耳であり、与えられた任務を完璧かつ忠実にこなすキャリアウーマンである一方、経験と実績に裏打ちされた確かな分析と推理でゴエモン一行を導くお姉さん的存在。普段は優しいが、時折毒を吐いたり、ゴエモンとおみつの仲を愚痴るなど子どもっぽい一面ものぞかせる。また、相当な酒乱であり、『消えた黄金キセル』でそれを目の当たりにしたゴエモンは、目が飛び出るほど驚かされた。
武器
得意武器は忍者刀バズーカ砲で、RPG作品では専用武器としても扱う。また、武器ではないが忍術の使用に長けており、『消えた黄金キセル』で最初に対面した際には必ず動きを封じる「金縛りの術」、仲間になってからは回復系統を主軸とした数々の術を扱い、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』以降は「人魚変化の術」を使うようになった。漫画版では、メリケンサック、クナイ、手裏剣を使用していた事もある。
漫画版の設定
漫画版では、生真面目ではあるが少し砕けた雰囲気を持つお姉さんキャラクターとして描かれている。本来のヒロインであるおみっちゃんに代わって実質的なヒロイン役を長く務め、帯ひろ志が独自にデザインした忍び装束(赤いブルマーの様なものが付いた全身アミタイツと、その部分が見えるほどの裾の短い着物)とお色気シーンの描写の相乗効果で、読者から高い人気を誇った。髪型も『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』まではポニーテールだったが、『きらきら道中』以後はゲーム版に準拠した髪型となった。ちなみに、破壊マニアでもある。
その他
趣味はあんドーナツ作り。『もののけ双六』であんドーナツ作りを極めてしまい、今度はクロワッサン作りに凝りだす。
ヒトエという姉、おゆきという従姉妹がいる。
ゴエモンインパクト
声 - 松本保典
詳細はリンク先を参照のこと。
おみつ
声 - 伊藤美紀(『OVA版 次元城の悪夢』)→丹下桜(『ネオ桃山幕府のおどり』『でろでろ道中』)→仲西環(『大江戸大回転』)→小林沙苗(『大江戸天狗り返し』)→大亀あすか(パチスロ)
概要
ゴエモンの住む「はぐれ町」のアイドルであり、シリーズの実質的なヒロイン。『からくり道中』でボーナスキャラクター「町娘」として初登場し、『消えた黄金キセル』からゴエモンと同じ長屋に住む町娘「おみつ」というキャラクター設定が付与されて現在に至る。ヒロインという立場にあるため、何かと敵にさらわれることが多い一方で、九州まで徒歩で団子の出前に向かったり、『もののけ道中』にて最終ボスを一蹴したりするなど、ヒロインらしからぬ非常識な行動を平然と取ることも多い。また、ヤエ同様に酒乱の気がある。
性格
とにかく元気で人当たりが良く、誰からも好かれているため、勤め先の茶店では看板娘で通っている。ただし、やや移り気な所があり、ゴエモンに好意を持ちながら『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』で登場した獅子重禄兵衛に惚れ込んでしまったこともある。
武器
武器ではないが、商売道具としてお盆と団子を常に手にしており、そこに注目した物知りじいさんが『でろでろ道中』で作り上げた巨大からくりサポートメカ「ミスインパクト」に持たせた。
漫画版の設定
漫画版では、非常に自己顕示欲の強い女性キャラクターとして描かれており、腕力もかなり強い(バーベルを持ち上げるなど)。最初期こそメインヒロインであったが、後にヤエが実質的なヒロインになっていった為、ヒロインである事を露骨にアピールしたり、出番の少なさをネタにされたりなどゲーム版からは想像も付かない役回りとなっている。また、ゴエモンに「浮気をするな」と釘を刺しておきながら、自分は平気で浮気をしたりする性悪な一面も見せている。『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』3巻で、将来はゴエモンの奥さんになると描かれている。
その他
彼女の母親とおぼしき人物が『消えた黄金キセル』で、父親とおぼしき人物が『奇天烈将軍マッギネス』『宇宙海賊アコギング』で登場しているが、共に名前は不明。
携帯電話用のアプリ版およびWii用のバーチャルコンソール版『からくり道中』では、ボーナスキャラ「町娘」が最初から「おみっちゃん」として設定されている。
物知りじいさん
声 - 菅原淳一岩崎征実(パチスロ)
概要
伊賀の山奥のからくり忍者屋敷に居を構え、サスケを筆頭に様々な発明品を作り出している発明家。『ゆき姫救出絵巻』で伊賀に住む知恵者「物知りじい」として初登場する。『ゆき姫救出絵巻』では瞬間移動装置「瞬間移動ミラクルファジーマシーン」、『奇天烈将軍マッギネス』では「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ ゴエモン・いんぱくと」、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では「タイムマシン」「特製ウルトラゴージャスエレクトロ時空モニターテレビ」「からくりウォーカー」など、『宇宙海賊アコギング』に登場する宇宙刑事ババンですら驚くほどの科学力で画期的な発明品を次々と作り出すものの、その度に騒動の引き金となっているトラブルメーカー。
性格
時としてゴエモンたちに明晰な頭脳と冷静な分析力をもって的確なアドバイスを与える司令官的役割を担っているが、とにかくギャルが大好きで、「ミラクルファジーマシーン」以外の大半の発明品はギャル絡みの不純な動機から作り出されている。
漫画版の設定
漫画版では、脳天部分が禿げ上がっている(ただし、『きらきら道中』ではカツラを装着してゲーム版と同じ髪形となる)。また、妻帯者でもあり、妻は非常に若い美女(物知りじいさんの年齢が98歳であるため、祖父、もしくは曽祖父とひ孫ほどの年齢差がある)。
その他
アニメ版では「百地 物知介」(ももち ものしりのすけ)と名乗っており、『もののけ道中』では実兄である「ほろほろ寺」総本山の高僧、つるりん和尚が登場する。
クロベエ
声 - 冨永み〜な(『もののけ双六』『大江戸大回転』)→釘宮理恵(パチスロ)
概要
コバンネコを首領とし、四国を拠点に活動する「忍者猫」の一員。『ゆき姫救出絵巻』のステージ1のボス「女幽霊」として初登場する。以降は、表向きはゆき姫のペットとして護衛を務めている。
性格
『ゆき姫救出絵巻』では実力のある者を見つけるために幽霊に化け、クロベエに打ち勝ったゴエモンたちに四国への路銀を預け、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では伊賀屋敷への転送装置に一般人が近づかないようにするために幽霊に化け、ゴエモンたちに『ものまね変化の術』を授けた上で路銀を預けるなど、生真面目で律儀な性格をしている。
その他
『でろでろ道中』『大江戸大回転』では「クロベー」、『大江戸天狗り返しの巻』では隠しキャラ、同社のシューティングゲーム『実況おしゃべりパロディウス』ではボスラッシュステージの「女幽霊」、『もののけ双六』では第1面の対戦相手として登場しており、主にゲストキャラクターとして活躍している。
殿様
声 - 茶風林(『ネオ桃山幕府のおどり』『もののけ双六』)
概要
大江戸城の殿様。『ゆき姫救出絵巻』で初登場する。どんな時でも笑顔を絶やさない。
性格
極めておおらかな性格であるため、居城を乗っ取られたり破壊されたりしても多少困りはするものの、事が過ぎればあまり気にしない。
ゆき姫
声 - 渡辺菜生子(『ネオ桃山幕府のおどり』)→石川静(『大江戸大回転』)→釘宮理恵(パチスロ)
概要
大江戸城のお姫様。初登場の『ゆき姫救出絵巻』ではヒロインとしてはんにゃ大将軍にさらわれ、再びヒロインに返り咲いた『大江戸大回転』でもエコロリ斎にさらわれた他、数々の騒動にまつわる災難を殿様と共に経験している。
性格
何事にもスローペースで、エビス丸をイライラさせるほどゆったりとした口調だが、『ゆき姫救出絵巻』では利発、『大江戸大回転』では強気であるなど、作品によって性格が様々に変化する。
その他
携帯電話用のアプリ版およびWii用のバーチャルコンソール版『からくり道中』では、ボーナスキャラ「姫」が「ユキ姫」として設定されている。
カブキ
声 - 高木渉(『もののけ双六』)→岩崎征実(パチスロ)
概要
打倒ゴエモンに執念を燃やす大男。歌舞伎風の格好をした盗賊というゴエモンに似通った面は持ってはいるものの、悪党であり、ゴエモンの様な義賊ではない。『ゆき姫救出絵巻』のステージ6のボス『つづら助六』として初登場し、『奇天烈将軍マッギネス』では「かぶき・りたーんず」、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では「からくり用心棒」および真の最終ボス「かぶき・ふぉーえばー」、『でろでろ道中』では「カブキ64」および巨大からくりメカ「ちょー戦国メカ カブキファイナル」、『もののけ双六』では「カブキ」、『大江戸大回転』では「カブキ男」および巨大からくりメカ「リサイクルメカ1号 カブキファイナル」として再三登場する。敵側の同一キャラクターとしてはシリーズ最多出場を誇る。
性格
ゴエモンを倒すことだけに全てを捧げており、そのためならば面影が残らない程の肉体改造を施すことも厭わない復讐の鬼である。だが、『もののけ双六』に登場した際には心のわだかまりが溶けたのか、ゴエモンたちに敬語で親しげに話しかけてくる。
プラズマ
声 - 緒方賢一
概要
濃紺の三角頭巾をかぶり、白足袋越中褌一丁という姿で「プラズマぁー!!」と叫びながら登場する謎の中年男性。『きらきら道中』の惑星アクアンにあるフービーシティの「もんばん」および「にくえもん」として初登場し、『ネオ桃山幕府のおどり』から怪しげな占い師「プラズマ」というキャラクター設定が付与されて現在に至る。『ネオ桃山幕府のおどり』『でろでろ道中』『大江戸天狗り返しの巻』ではお助けキャラクターとして、『もののけ道中』『大江戸大回転』ではボスキャラクターとして登場している、全シリーズ中でも屈指のインパクトを誇るキャラクター。
性格
占い師から用心棒、果ては大妖怪の封印を解く「心眼石」の守護神として現れるなど、全く掴み所が無い。
タイサンバ
声 - 緒方賢一(『もののけ双六』)
概要
魚型巨大からくりメカの代表機。『ネオ桃山幕府のおどり』で赤い機体の巨大からくりメカ「みわくのマーメード タイサンバ2」として初登場し、『でろでろ道中』で青い機体の「魅惑のマーメイド たいさんば3」および「魅惑のマーメイド タイサンバ4」、『もののけ道中』で青い機体の「タイサンバ」、『もののけ双六』で桃色の機体の「タイサンバHB」、『大江戸大回転』で青い機体の「リサイクルメカ2号 たいさんば5」、『大江戸天狗り返しの巻』では「タイサンバDS」として次々と登場する。敵側の同型巨大からくりメカとしてはシリーズ最多出場を誇る。
性格
メカであるため性格は不明だが、痛みは感じる。『もののけ道中』に登場する「タイサンバ」は、前述のプラズマ同様に守護神の一人として現れ、東北弁の訛りを交えて会話をしてくるが、守護神としての役割にどこか投げやりな部分がある。『もののけ双六』で登場する「タイサンバHB」は、様々な感情を「ピポ」という言葉一つだけで表現するため、何を言っているのかを理解できるのはエビス丸だけである。
その他
漫画版では、エビス丸曰く「美しい」非常に小さな兄がいる(後にインパクトに潰された)。

ゲスト出演

テーマ曲

「ゴエモン音頭」
作詞・作曲 - コナミ矩形波倶楽部 / 編曲 - 丸山雅仁 / 歌 - 三橋美智也
正式には「ゴエモンおとがしら」と読む。『ゆき姫救出絵巻』のCMソングを始め、後の作品でもタイトル画面などのBGMとして広く使われている。
「がんばれゴエモンのテーマ」
作詞・作曲 - ゴエモン制作委員会 / 歌 - 影山ヒロノブ
『ネオ桃山幕府のおどり』オープニングテーマ。
「俺はインパクト」
作詞・作曲 - ゴエモン制作委員会 / 歌 - 水木一郎
『ネオ桃山幕府のおどり』ゴエモンインパクト発進時のテーマ曲。
「SMILE AGAIN」
作詞・作曲 - ゴエモン制作委員会 / 歌 - 影山ヒロノブ
『でろでろ道中』オープニングテーマ。
「ダブルインパクトのテーマ」
作詞・作曲 - ゴエモン制作委員会 / 歌 - 水木一郎、丹下桜
『でろでろ道中』ゴエモンインパクト発進時のテーマ曲。楽曲自体は前述の『俺はインパクト』と同一だが、歌詞の内容に多少の変更が加えられている。

関連項目

外部リンク