H-IIBロケット

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H-IIB
H-IIB F2 launching HTV2.jpg
H-IIB 2号機の打ち上げ
基本データ
運用国 日本の旗 日本
開発者 JAXA三菱重工業
運用機関 JAXA(3号機まで)
三菱重工業(4号機から[1]
使用期間 2009年 - 現役
射場 種子島宇宙センター
大崎射場吉信第2射点
打ち上げ数 4回(成功4回)
開発費用 270億円[2]
打ち上げ費用 147億円(TF1)[3]
110億円(予定)
原型 H-IIAロケット
公式ページ JAXA - H-IIBロケット
物理的特徴
段数 2段
ブースター 4基
総質量 531 t
全長 56.6 m
直径 5.2 m(第1段コア)
軌道投入能力
低軌道 19,000 kg[4]
300 km / 30.4度
静止移行軌道 最大8,000 kg
250 km x 36,226 km / 28.5度
ロングコースト
静止移行軌道
5,500 kg[5]
⊿V=1500m/s
HTV軌道 16,500 kg
200 km x 300 km / 51.7度
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H-IIシリーズ

H-IIBロケット(エイチツービーロケット 、エイチにビーロケット、H2Bロケット)は、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同開発し、三菱重工が製造及び打ち上げを行う[1]、日本で最大の能力を持つ人工衛星打ち上げ用クラスターロケットH-IIAロケットの設備と技術を使い、H-IIA以上の能力を持つロケットとして、日本で初めて官民が対等な関係で開発したロケットである。2009年(平成21年)9月11日に試験機1号機が打ち上げられた。

開発の経緯[編集]

開発計画の変遷[編集]

日本1997年(平成9年)から国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を行なう宇宙ステーション補給機(HTV、H-II Transfer Vehicle)の開発を進めてきた。HTVの質量は、当初15トンと設定され、H-IIAロケット標準型では打ち上げることはできず、1996年(平成8年)からH-IIAロケット増強型の開発が進められていた。

H-IIA増強型(H2A212)は、H-IIA標準型とほぼ同じ第1段にLE-7Aを2基装備した液体ロケットブースタ(LRB)を1基追加する計画であったが、1999年(平成11年)のH-IIロケット8号機の失敗を受けて、H-IIAの開発を標準型に特化するため、一部の構造系及び電気系の開発を完了した時点で開発が凍結された。

増強型の見直しは、2002年(平成14年)から行われ、HTVの質量が当初予定よりも若干増加していること、世界の輸送系の費用が低下してきていることを踏まえて、増強型の以下のような要因を改善する検討が官民共同で実施された。

  • 諸外国でも数例しかない非対称な(回転対称にならない)ロケットとなり、その制御に若干の困難が予想される。
  • 当時台頭が予想された外国の新型ロケットは、複数衛星打上げにより衛星1機あたりの打上げ費用を大幅に低減する方向であり、H-IIAロケット民営化後の重要な課題となり得たこと。
  • H-IIロケット8号機打ち上げ失敗の原因となったLE-7を改良したLE-7Aを3基も使用することで、その信頼性確保に難点がある。

この結果、宇宙開発委員会において、従来の計画の代替として、H-IIA標準型の要素を流用しつつも以下のような新設計の第1段を採用する新たな能力向上案(H-IIA+)が決定された。

こうして能力向上案(H-IIA+)は2003年(平成15年)に「開発研究」が開始され[6][7]2005年(平成17年)にH-IIBロケットとなり「開発」フェーズへと移行した。これと同時にロケット開発における新たな官民の関係が確認され、H-IIBロケットは日本で初めて宇宙機関と民間企業が対等な形で開発を進めるロケットとなった。予定打ち上げ能力は低軌道(LEO)へ19,000 kg、HTV軌道(HTVが自力でISSへのランデブー飛行に移る前に、ロケットにより投入される低高度の楕円軌道)へ16,500 kg、静止トランスファ軌道(GTO)へ最大8,000 kgとされた。

開発費用[編集]

従来のロケット開発では、開発費全額が政府予算で賄われ、運用開始後はJAXAがロケット購入費用として製造費分を三菱重工に支払ってきた。 一方、H-IIBロケットでは、開発費262億円のうち187億円をJAXAが負担、残り75億円分を三菱重工が負担し、運用開始後は開発費の三菱重工負担分をH-IIBの販売価格に上乗せして回収する手法がとられた(開発費における三菱重工負担分は設備投資等の初期投資分である)。

上記の開発費262億円と試験機1機147億円の合計409億円のプロジェクトとされていたが[3]、実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)の回数増加や油圧アクチュエータの設計変更などによって、現在では開発費用は8億円増加した270億円、合計417億円のプロジェクトとされている[2]

構成と諸元[編集]

主要諸元一覧
各段 第1段 固体ロケットブースタ 第2段 衛星フェアリング
全長 38.2 m 15.2 m 10.7 m 15.0 m (5S-H)
16.0 m (4/4D-LC)
外径 5.2 m 2.5 m 4.0 m 5.1 m (5S-H)
4.0 m (4/4D-LC)
各段質量 202 t
(段間部含む)
306 t
(4本分)
20 t 3.2 t (5S-H)
(アダプタ、分離部含む)
エンジン(モータ) LE-7A
(再生冷却長ノズル)
SRB-A3 LE-5B-2 N/A
推進薬重量 177.8 t 263.8 t
(4本分)
16.6 t
推進薬種類 LOX/LH2 HTPBコンポジット LOX/LH2
真空中推力 2,196 kN(224 tf)
(エンジン2基)
9,220 kN(940.8 tf)
(最大4本分)
137 kN(14 tf)
真空中比推力 440.0 sec 283.6 sec 448.0 sec
燃焼時間 345 sec 114 sec 530 sec
姿勢制御方式 ジンバル 駆動ノズル ジンバル
ガスジェット装置
主要搭載電子装置 誘導制御系機器 誘導制御系機器
レーダトランスポンダ
テレメータ送信機
指令破壊装置
LE-7A液体燃料ロケットエンジン(三菱重工品川本社ビル)
名古屋市科学館展示のH-IIBロケット試験機。
手前よりフェアリング、段間アダプター、第1段中央部
第1段機体
LE-7A(再生冷却長ノズル)型ロケットエンジン(推進剤:液体酸素/液体水素)をクラスター化し2基搭載、キャビテーション対策にインデューサの改良をした液体酸素ターボポンプを適用している。開発段階において一部メディアで、実質新規開発エンジン「LE-7B」を第1段に使用するとの誤報があった。LE-7Aは当初からクラスター搭載に対応して設計されており、H-IIBに使用されるLE-7AはH-IIA用とほぼ同一設計である。クラスター化に伴い、2基1組でないと作動しないということはなく、領収燃焼試験は1基ずつ行っている。クラスター化の開発には新規性があまりなく、次世代へのエンジン設計技術の継承にあまり役に立たなくて困ったという[8]
H-IIAからタンク直径を4 mから5.2 mに拡大、全長を1 m伸長することにより推進薬量を増大させている。MHI名古屋航空宇宙システム製作所によりロケットタンクの溶接では世界で初めて円周方向にもFSW(摩擦攪拌接合)が導入された。タンクドームにはMHI広島製作所にて開発された大型スピニング成型ドームが採用され国産化されている。
推進系では、エンジン2基に対しタンク底部から2系統独立した推進薬供給配管を適用し開発リスクを低減、バルブやアクチュエータ等のコンポーネントは極力H-IIAと共用とした。エンジンカバーはアルミ合金製セミモノコック構造で、楕円形に2機をまとめて覆っている[9]
段間部はH-IIAロケットと同じ炭素繊維複合材ハニカム構造で、長さが短縮され(円錐台形状のアルミ合金製セミモノコック構造の段間部アダプタがあるため)補強も行われている。試験機では白色塗料の耐熱コーティングがされていたが、2号機以降は削除し黒色にすることで、軽量化による打ち上げ能力の向上を図っている[10]
第2段機体
LE-5B-2型ロケットエンジン(推進剤:液体酸素/液体水素)を1基搭載。基本仕様は14号機以降のH-IIAロケット第2段と共通であるが、フェアリングの大型化に伴う応力の増加に対応して外板部の一部が補強された。2号機では第2段機体の制御落下実験を実施致するため、機体の改修(タンク加圧用ヘリウム気蓄器追加、2段エンジン再着火信号回路遮断機能追加、搭載機器等の熱対策、制御落下シーケンスの追加等)を行った[10]
制御落下は、主ミッション終了したのちに第2段機体をより安全に[11]処置することを目的とし、地球1周回後にLE-5Bエンジンのアイドルモード燃焼で第2回燃焼を行い、機体を南太平洋へ落下させる。2,3号機で技術開発のための落下実験が行われ、その後のHTVミッションの打上げでは、第2段制御落下を定常的に実施する計画である[12]
固体ロケットブースタ(SRB-A3)
IHIエアロスペースが製造する固体ロケットブースタでH-IIAロケットと共通。SRB-A3を4本装着する。H2A204と同じく長秒時型モータを使用し最大動圧を低減する推力パターンをもつ。2号機の打上げにおいて、片方のストラットが抜けにくくなり分離のタイミングに差が見られた。このためストラットのホルダ部分の設計変更を行った[13]
衛星フェアリング
川崎重工が開発・製造するフェアリング[14]、打ち上げ時の振動や大気圏を抜けるまでの空気抵抗、空力加熱から衛星を保護するためのカバーである。H-IIAロケットと共通である。HTVミッションには、H-IIAロケットで用いているフェアリング(5S型)を3 m伸ばしたHTV用フェアリング(5S-H型)を用いる。大型のアクセスドアを設け、打上げ前にフェアリング内のHTVにアクセスできる構造とした。GTOミッションには、4/4D-LC型フェアリングによる衛星2機同時打上げを想定し、ロケット全体の設計を実施している。
H-IIBの開発で苦労したのがこの5S-H型フェアリングであった。5S型に比べて大型化したため、フェアリングと第2段を接合するボルト部分が、打ち上げ時に想定される荷重の1.25倍の負荷をかける荷重試験に耐えられなくなり破断が相次いだのである。H-IIBは安価な開発を目標としていたため、特注品のボルトと接合部分の大幅な設計変更は不可能であり、軽量かつ強固なフェアリングを実現するのに苦労し、フェアリングが完成したのは打ち上げの1週間前になってからであった[8]。この問題の対策として、1号機では破損部および周辺部の補強と荷重をかけた時の分離面の滑りを抑制するピンの設置等を実施し、2号機には更なる分離機構の強度余裕を向上させることを目的として、分離機構の設計変更(分離ボルトの形状変更と分離機構部の構造の最適化)を実施した[10]
アビオニクス
2号機までは、H-IIAと同じく、RX616リアルタイムOSと32ビットMPUのV70を採用したNECが開発した誘導制御計算機を搭載していた。3号機からはJAXA情報・計算工学センターが開発した新型のTOPPERS/HRPリアルタイムOSと、NECが開発したV70より10倍高性能の64ビットMPUのHR5000を採用した新型誘導制御計算機と新型慣性センサユニットが搭載される。新型誘導制御計算機は高速・小型・軽量・モジュール化が図られており、新型MPUボードはイプシロンロケットも含んだ今後のJAXAロケットの共通基盤となる。この新しいアビオニクスはH-IIAの22号機以降にも適用される[15]
射点設備
移動発射台(ML)は、旧増強型対応で設計されコア位置の変更等が容易な第3移動発射台(ML3)を改修して用い、射点は種子島宇宙センター吉信第2射点(LP2)を使用する。VABは、H2A204にも対応可能な第1整備組立棟(VAB1)を避け、第2整備組立棟(VAB2)を改修して用いる。

打ち上げ[編集]

全て種子島宇宙センター大崎射場吉信第2射点(LP-2)から打上げ。

打ち上げ実績[編集]

打ち上げ実績一覧
機体番号 画像 打上げ日時
(日本時間)
成否 積荷 投入軌道 備考
試験機
(1号機)
H-IIB TF1 launching HTV Demo.jpg 2009年9月11日
2時1分46秒[16]
成功 宇宙ステーション補給機
HTV技術実証機
HTV軌道 計画書[17]の予定通り延期無く打上げ。

HTV軌道に16.95トンの打ち上げ能力確認[18]

2号機 H-IIB F2 launching HTV2.jpg 2011年1月22日
14時37分57秒[19]
成功 宇宙ステーション補給機
「こうのとり」2号機(HTV2)
HTV軌道 1月20日[20]の予定が天候不良により延期[21]

ミッション終了後に第2段の制御落下実験を行った。

3号機 H-IIB F3 launching HTV3.jpg 2012年7月21日
11時6分18秒[22]
成功 宇宙ステーション補給機
「こうのとり」3号機(HTV3)
HTV軌道 3号機から新型アビオニクス(参照)を初適用し、極低温点検は実施しない[23]
打ち上げは計画書[24]の予定通り延期無く打上げ。
ミッション終了後に第2段の制御落下実験を行った。
こうのとり3号機の与圧部には、きぼうから軌道へ投入する(参照)5機のCubeSat[25]を搭載。
4号機 H-IIB F4 launching HTV4.jpg 2013年8月4日
4時48分46秒[26]
成功 宇宙ステーション補給機
「こうのとり」4号機(HTV4)
HTV軌道 4号機からH-IIBの打ち上げ業務が三菱重工に移管された。
打ち上げは計画書[27]の予定通り延期無く打上げ。
こうのとり4号機の与圧部には、きぼうから軌道へ投入する4機のCubeSatを搭載。

打ち上げ予定[編集]

2015年度(平成27年度)以降

  • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)
  • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)
  • 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)

商業打ち上げの可能性[編集]

H-IIBはHTVだけでなく、静止衛星の打ち上げも想定している。静止トランスファ軌道(GTO)への投入能力は8 tで、商業打ち上げで大きなシェアを持つアリアン5に近い能力である。アリアン5ECA型の静止トランスファ軌道へのペイロードは10 tで、2機の静止衛星を同時に搭載して打ち上げることが多い。H-IIBも、4/4D-LC型フェアリングを使用して、静止衛星を2機搭載することが想定されている。

H-IIA202型を2機打ち上げる際の費用は合計で170億円だが、GTO投入能力は合計8.2 tで、H-IIB1機とほぼ等しい。一方、H-IIB1機の予定打ち上げ費用は110億円とされており、H-IIBで2機の静止衛星を打ち上げれば費用が3割減から4割減となる。H-IIBの3号機以降は極低温点検を省略し費用を7億円削減し[28]、4号機からは打ち上げが三菱に移管され商業打ち上げのラインナップに加わることから[29]、コスト競争力の強化が期待されるが、アリアン5が衛星2機同時打ち上げをスムーズに行えるのは多数のバックオーダーを抱えているためであり、受注数が少なければ衛星側のスケジュール調整が困難になることも予想される。

履歴[編集]

  • 1996年(平成8年)8月 - 宇宙ステーション補給システム(HTV)及び3トン級静止衛星の打ち上げ能力を持つH-IIA増強型(LRB案)試験機の「開発研究」に着手[9]
  • 1999年(平成11年) - 宇宙開発委員会にて、平成14年度の打ち上げを目標に、平成12年度からのH-IIA増強型試験機の「開発」フェーズへの移行についての妥当性に関する評価・審査が行われ、移行が妥当であると承認された。
  • 1999年(平成11年)12月 - 宇宙開発委員会にて、H-IIロケット8号機の失敗を教訓にH-IIA標準型の開発を優先することを了承。H-IIA増強型の開発は段階的に着実に実施する事としながらも「開発」着手を見送る事とし、打ち上げ目標年度の平成15年度への延期を了承[30]
  • 2001年(平成13年)8月 - 宇宙開発委員会にて、打ち上げ目標年度の平成17年度へのさらなる延期を了承[31][32]
  • 2002年(平成14年)5月10日 - 宇宙開発事業団のプレスリリースに、新たなH-IIA能力向上案(H-IIA+)の記事が載る[33]
  • 2002年(平成14年)6月 - 宇宙開発委員会にて、H-IIA標準型以上の能力を持つロケット(H-IIA増強型)を開発する場合には、H-IIA標準型を開発基盤に民間に主体性を持たせた官民共同開発を行う方針を了承。また、官民の関係者からなるH-IIA民営化作業チームを文部科学省に設置することを了承した[34]
  • 2003年(平成15年)4月 - 上記作業チームにおいて続けられてきた、従来のH-IIA増強型の開発の進め方についての見直しの検討がとりまとめられ、H-IIA増強型の開発の見直し、官民役割分担の考え方、民間を主体とした開発の進め方等についての考え方が示された。
  • 2003年(平成15年)8月 - 宇宙開発委員会にて、H-IIA増強型の開発の見直し内容と根拠についての妥当性に関する評価・審査が行われ、平成19年度に試験機を打ち上げることを目標に、新たな能力向上案(H-IIA+)を基に「開発研究」フェーズに移行することが妥当であると判断され承認された[35][36][37]
  • 2005年(平成17年)7月27日 - 宇宙開発委員会にて、開発移行前審査を行い、「開発」フェーズ(基本設計フェーズ)への移行が妥当であると判断され承認された[38]
  • 2005年(平成17年)8月 - H-IIA能力向上型の名称をH-IIBロケットに変更。
  • 2005年(平成17年)9月21日 - 民間を主体とした官民共同開発の枠組みに関して、JAXAとMHIの間で基本協定を締結した。JAXAが基本設計や各種試験、打ち上げを担当し、詳細設計から製造までをMHIが担当する。
  • 2005年(平成17年) - 基本設計、詳細設計、開発基礎試験等を実施。
  • 2006年(平成18年) - 17年度作業を継続し、システム設計および開発試験等を実施。
  • 2008年(平成20年) - MHI田代試験場にて厚肉タンクステージ燃焼試験(BFT)を3月12日から8月11日までに8回実施。
  • 2009年(平成21年)4月 - H-IIB試験機(翌年度飛行する実機)を種子島宇宙センターの射点に据え付け、実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)を4月2日4月22日に実施。
  • 2009年(平成21年)7月11日 - 種子島宇宙センターにおいて地上総合試験(GTV)を実施。
  • 2009年(平成21年)9月11日 - 午前2時1分、H-IIB試験機(1号機)の打ち上げに成功した。ミッションはHTV技術実証機の軌道投入。
  • 2012年(平成24年)9月26日 - 3号機の打上げ成功を踏まえ、4号機以後の打上げは宇宙航空研究開発機構から三菱重工業に打ち上げ業務が移管することに合意[1]


実物大展示モデル[編集]

H-IIBの展示モデルは、名古屋市科学館の屋外展示スペースに設置されている。この機体は、構造試験に使われた試験用の機体で、第1段エンジン部、第1段液体水素タンク、第1段中央部、段間アダプター、フェアリングが試験に使われた実機で、それ以外は展示用に製作したモデルとなっている。

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c H-IIBロケットの打上げ輸送サービスへの移行について JAXA公式 2012年9月26日
  2. ^ a b JAXA、H-IIBロケットの地上総合試験(GTV)について説明 〜 打上げ予定日も9月11日に決定、いきなりの夜間打上げに - Robot Watch 2009/7/10 18:56
  3. ^ a b 三菱重工・飛島工場でH-IIBロケット試験機が公開 - Robot Watch 2009/02/13 18:24
  4. ^ 26th International Symposium on Space Technology and Science Development Plan for Future Mission from HTV System - Hiroshi SASAKI, Takane IMADA, Shinichi TAKATA
  5. ^ 新型基幹ロケットに関する検討状況について (PDF)”. JAXA. 2013年9月15日閲覧。
  6. ^ 宇宙開発における計画管理は進捗によって「研究(研究→概念設計)」→「開発研究(予備設計)」→「開発(基本設計→詳細設計→維持設計)」→「運用」の4つの段階(フェーズ)に分かれている。要求に基づき仕様や計画を決めるのが「研究」、使用や計画を詳細に文書化し、新技術の試作をし実現性の目処を付け、開発体制を構築するのが「開発研究」、設計についての各種解析をし、全体の試作品から実機を作り、各種試験を行うまでが「開発」である。「開発研究」までが企画立案フェーズ、「開発」以降が実施フェーズである。宇宙開発委員会は各フェーズアップに対する審査を行う。この一連の開発手法をNASAではPPP(Phased Project Planning)と呼び、NASDAが取り入れたものである。5.評価実施のための原則(文部科学省公式サイト)設計品質確保の思想 航空宇宙エレクトロニクスに学ぶ「信頼性設計」(Tech Village 2006年3月28日)図1 宇宙開発委員会における宇宙開発プロジェクトの評価システム(宇宙開発委員会公式サイト)を参照。
  7. ^ 三菱重工の輸送系開発・運用の歴史 三菱重工公式サイト
  8. ^ a b 『宇宙を開く 産業を拓く 日本の宇宙産業 Vol.1』 著 JAXA. 出版 日経BP出版センター
  9. ^ a b H-IIBロケット試験機解説資料(宇宙航空研究開発機構)
  10. ^ a b c H-IIBロケット2号機解説資料(宇宙航空研究開発機構)
  11. ^ 高度200×300km傾斜角51.7度のHTV軌道に乗った第2段機体は、空気抵抗により通常打ち上げ後3日程度で落ちてくるが、落下地域が不確定のため極めて低い確率であっても死傷率はゼロにはならない。
  12. ^ H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ結果について(宇宙航空研究開発機構)
  13. ^ SRB-A分離事象に対する対策概要について(jaxa)
  14. ^ H-IIA/H-IIBロケット 衛星フェアリング(川崎重工)
  15. ^ ロケット用誘導制御計算機の変遷と展望 NEC技報
  16. ^ H-IIBロケット試験機による宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機の打上げ結果について” (2009年9月11日). 2009年9月27日閲覧。
  17. ^ 平成21年度夏期ロケット打上げ及び運用管制計画書”. 宇宙航空研究開発機構 (2009年7月8日). 2014年9月13日閲覧。
  18. ^ 宇宙開発に関する重要な研究開発の評価 H-ⅡBロケット試験機プロジェクトの事後評価結果 .5ページ目 .宇宙開発委員会 推進部会. (2010年10月20日). 2011年4月27日閲覧。
  19. ^ H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の打上げ結果について(速報)” (2011年1月26日). 2011年2月5日閲覧。
  20. ^ H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機2号機の打上げ計画概要”. 宇宙航空研究開発機構 (2010年11月10日). 2014年9月13日閲覧。
  21. ^ H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の打上げ延期について”. 宇宙航空研究開発機構・三菱重工業株式会社 (2011年1月19日). 2014年9月13日閲覧。
  22. ^ H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ結果について” (2012年7月21日). 2012年7月21日閲覧。
  23. ^ H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ計画概要”. 宇宙航空研究開発機構 (2012年2月8日). 2012年2月12日閲覧。
  24. ^ H-IIBロケット3号機の打上げについて”. 宇宙航空研究開発機構 (2012年3月21日). 2014年9月13日閲覧。
  25. ^ RAIKO英語版WE WISHFITSAT-1(日本)、TechEdSat英語版)、F-1(米共同)の5機。宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げについて(2012年7月19日)JAXA。
  26. ^ H-IIB ロケット4号機 による宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の打上げ結果について” (2013年8月4日). 2014年9月13日閲覧。
  27. ^ H-IIBロケット4号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の打上げについて”. 三菱重工業株式会社・宇宙航空研究開発機構 (2013年5月21日). 2014年9月13日閲覧。
  28. ^ H2Bロケット3号機公開 打ち上げ成功なら民間移管(朝日新聞 2012年3月8日)
  29. ^ H-IIBロケットの打上げ輸送サービス事業を開始 大型人工衛星も対応可能に、世界市場を積極開拓へ(三菱重工 2012年9月27日)
  30. ^ NASDA NEWS2000年2月号
  31. ^ 宇宙開発委員会 計画・評価部会(第8回)議事録(宇宙開発委員会 計画・評価部会 2001年8月22日)
  32. ^ 第30回宇宙開発委員会議事録 議題(2)(宇宙開発委員会 本委員会 2001年8月22日)
  33. ^ 標準型以降のH-IIAロケット開発の在り方(宇宙開発事業団 2002年5月10日)
  34. ^ 我が国の宇宙開発利用の目標と方向性 今後のロケット開発の進め方について(宇宙開発委員会 本委員会 2002年6月26日)
  35. ^ H-IIAロケット輸送能力向上に関わる評価結果(宇宙開発委員会 計画・評価部会 H-IIAロケット輸送能力向上評価小委員会 2003年8月18日)
  36. ^ 第7回計画・評価部会議事録 議題(1)(宇宙開発委員会 計画・評価部会 2003年8月22日)
  37. ^ 宇宙開発委員会(第33回)議事録 議題(3)(宇宙開発委員会 本委員会 2003年8月27日)
  38. ^ 宇宙開発委員会(第27回)議事録の議題(2)(宇宙開発委員会 本委員会 2005年7月27日) H-IIA能力向上案については1週前の宇宙開発委員会(第26回)の議題(2)で一言話題に上ったのみで、決定自体は第27回に行われた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

JAXA
文部科学省宇宙開発委員会関連資料
その他