ポリブタジエン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ポリブタジエン: Polybutadiene)は1.3-ブタジエン重合により作られる、汎用合成ゴムの一種。別名、ブタジエンゴム。BRの略号で呼ばれる。天然ゴム、SBRに次いで需要の多いゴムで、1990年の統計では合成ゴムの20%を占める。

歴史[編集]

ソ連の化学者レベデフが見つける。これにより、ソ連は合成ゴムの量産に初めて成功した国となった。

製法[編集]

1.3-ブタジエンを溶液重合または乳化重合することにより得られる。溶液重合法ではニッケル系、コバルト系、チタン系やアルキルリチウム触媒が使われ、触媒の種類によりミクロ構造が変化する。乳化重合法で作られたものは加工性に劣り、主としてABS樹脂の原料となる。スチレンと共重合したものはスチレン・ブタジエンゴムとなる。分子構造により、シス1,4が95%以上を占める高シスタイプとシス1,4が35%程度の低シスタイプに大別できる。
ブタジエンの重合反応の模式図

用途[編集]

弾性、耐摩耗性、低温特性に優れ、タイヤやゴムホースゴルフボールスーパーボールなどに用いられる。他種のゴムと混合されることも多く、タイヤに用いる場合には耐チッピング性や耐ウエットスキッド性を補うため、天然ゴムやSBRと混合する。

参考文献[編集]

  • 田中康之・浅井治海 『ゴム・エラストマー』 大日本図書、1993年ISBN 4-477-00395-1