東温市

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とうおんし
東温市
Flag of Toon Ehime.svg
東温市旗
Toon Ehime chapter.svg
東温市章
市旗・市章、共に2004年平成16年)9月21日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
中国・四国地方
都道府県 愛媛県
団体コード 38215-9
面積 211.45km²
総人口 34,652
推計人口、2014年11月1日)
人口密度 164人/km²
隣接自治体 松山市今治市西条市
上浮穴郡久万高原町
市の木 はなみずき
市の花 さくら
東温市役所
所在地 791-0292
愛媛県東温市見奈良530番地1
北緯33度47分27.7秒東経132度52分20秒座標: 北緯33度47分27.7秒 東経132度52分20秒
Touon city-office.jpg
外部リンク 東温市

東温市位置図

― 市 / ― 町

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東温市(とうおんし)は、愛媛県にある2004年平成16年)9月21日温泉郡重信町川内町が合併して誕生した。合併による成立以前より松山市ベッドタウンとして人口が増加しており、特に旧・重信町エリアは、古くからの住民と、住宅を求めて転入してきた住民とが相半ばするといわれている。

人口[編集]

Demography38215.svg
東温市と全国の年齢別人口分布(2005年) 東温市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 東温市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
東温市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 23,369人
1975年 26,629人
1980年 29,276人
1985年 31,306人
1990年 31,753人
1995年 33,058人
2000年 34,701人
2005年 35,278人
2010年 35,280人
総務省統計局 国勢調査より

地理[編集]

  • 位置:道後平野の扇頂部に位置。松山市の東に隣接し、東は桜三里と呼ばれる峠で西条市に、南は皿ヶ嶺連峰を境に久万高原町に、北は高縄山地を境に今治市に接している(ただし、今治市へ直接行く峠道はない)。市内を重信川とその支流が貫流し、小扇状地を形成している。皿ヶ嶺北麓の、急な扇状地にある上林、下林地区の棚田は見応えがあり、典型的な里山が残っている。
  • 河川:重信川、表川、拝志川、内川、佐川川、渋谷川、宝泉川、一ヶ谷川、本谷川、船川
  • 滝:白猪の滝白糸の滝
  • 湖沼:ため池が多い。現在愛媛大学医学部が立地しているあたりには「前川池(通称:籠池(かごいけ)」と呼ばれた大きな池があった(正確には二つの池であった)。籠池の由来は、土地が砂礫質で「ため池なのに水がよく抜けてしまうから」とされる。治水工事により廃池となったことで医学部の土地に選ばれた。また龍沢泉(たっさわいずみ、錦水泉(きんすい-)とも)、柳原泉(やなぎはら-)、森の木泉(もりのき-)、三ヶ村泉(さんかそん-、さんがむら-)、野都子泉(のつご-)、大割泉(おおわり-)など泉も多い。お吉泉(おきち-)には国の天然記念物の「オキチモズク発生地」がある。

[編集]

白潰は松山市、今治市の両方の境にある。なお、高縄山系のうち福見山から東三方ヶ森までを福見連峰、皿ヶ峰連峰のうち石墨山から皿ヶ峰までを東温アルプスと呼ぶ。

市名の由来[編集]

「東温」という名称は、少なくとも戦前より使われてきた呼び名であり、平成の合併時の造語ではない。もともとは、現在の東温市と松山市のほぼ全域に相当する広大な面積を占めた温泉郡のうちの東部地域という意味で、具体的には現在の東温市域(北吉井、南吉井、拝志、川上、三内)および松山市小野久米石井久谷荏原坂本)、浮穴地区一帯を指した(東温11か村)。また合併以前より、市内に立地する県立高等学校、消防署、ライオンズクラブ等の名称にも用いられてきた。ちなみに温泉郡という名称は道後温泉にちなんだもので、道後温泉は市名の一部に痕跡を残していることになるが、東温市内にあるわけではない。

なお地元住民は東温を慣習的に「とおん」と発音することがある。

ローマ字表記には Toon[1]、Tôon[2]、Tōon[3]、Tohon[4]などが用いられている。

隣接している自治体[編集]

歴史[編集]

行政[編集]

  • 市役所は旧重信町役場に置かれている。

市長[編集]

2008年10月 無投票再選
2012年10月 無投票再選

市の主な行政機関・公共施設[編集]

  • 東温市役所
  • 東温市役所川内支所
  • 東温市消防署消防本部
  • 東温市クリーンセンター
  • 東温市リサイクルセンター
  • 市立図書館・市立歴史民俗資料館
  • 市立図書館川内分館
  • ツインドーム重信
  • 川内健康センター
  • 老人福祉センター
  • ファミリー・サポート・センターとうおん
  • 地域子育て支援センター
  • いわがらこども館
  • さくらこども館

県・国の行政機関[編集]

  • 愛媛県花き総合指導センター
  • 愛媛県林業技術センター緑化センター
  • 愛媛県松山発電工水管理事務所道前道後第二発電所
  • 愛媛県森の交流センター
  • 松山刑務所
  • 四国地方整備局四国山地砂防工事事務所重信川砂防出張所
  • 中国四国農政局道前道後平野農業水利事業所道前支所
  • 国立病院機構愛媛医療センター

平成の市町村合併[編集]

  • 温泉郡の隣り合った重信町と川内町とが合併した。
  • 西に隣接する松山市と合併するとあまりにも広大となるうえ、松山市が編入合併を原則としていたことから、はじめから選択肢とはなりにくかった。
  • 両町は重信川をはさんで市街地もほぼ隣り合わせであり、一体感があった。合併特例により人口3万人以上で市に昇格できることも合併の弾みとなった。人口比は旧・重信町が2に対して、旧・川内町が1であり、新設合併ながら自ずと合併協議は重信町主導で進んだ。
  • 2000年(平成12年)竣工の第3代目重信町庁舎は、市町村合併が行政課題となりつつあった時期に建設されたものであるが、広さに余裕があり、新しく使い勝手もよいことから、そのまま市庁舎となった(川内町庁舎は老朽化していたが合併を見越して建替しなかった)。

経済[編集]

水稲、麦、野菜、花卉、みかんなど農業が中心。高速道路やバイパスなど幹線道路が発達しており中小零細企業の工場や食品加工施設も多い。勤め人が多く、また愛媛大学医学部・同附属病院もある関係から医療従事者も多く居住しており、農村地帯でありながら数字の上では所得が高い。ただし、旧農村部では所得が低く、地域格差が大きい。

農業[編集]

米作、麦、野菜、花き(新テッポウユリなど)。裸麦は全国一の生産量を誇る愛媛県でも有数の産地でもある。

2008年3月、「“とうおんブランド”どぶろく特区」が認定された。どぶろくを製造する農家食堂や農家民宿の起業を促進し、地域振興を図っている。

工業[編集]

パナソニック四国エレクトロニクスの本社工場が川内地区にある関係で、電子産業が中心となっている。

松山自動車道川内IC周辺には、四国乳業などの乳製品製造、物流、卸売などの事業所が多数立地している。

商業[編集]

商業施設
フジグラン重信
フジ見奈良店
レスパスシティ 坊っちゃん劇場
ダイキEX重信
セブンスター重信店
ヤマサンセンター川内店
松山生協川上マーケット
しまむら重信店
商店街
旧重信には横河原商店街、旧川内には天神町商店街が形成されているが、大型店・郊外店との競争が激しく衰退ぎみ。

金融業[編集]

  • 支店を置く銀行
伊予銀行
愛媛銀行
愛媛信用金庫

本社を置く企業[編集]

工場を置く企業[編集]

営業所を置く企業[編集]

環境[編集]

  • 2002年から旧重信町で催されていた「エコ・キッズ・フェスティバル」を市発足後も継続。毎年市内7つの小学校児童が集まって、環境保護活動報告などが行われる。2010年からは「とうおん子ども科学&環境会議:エコ・キッズ・フェスティバル」と名を改め、実験参加型のイベントにリニューアルされた。
  • 2008年より「緑のカーテン」による地球温暖化対策推進のため、初夏にアサガオ、ゴーヤの種を無料配布している。2009年からはヘチマの種も加わった。
  • 2010年から「とうおん太陽の恵みスマイルプロジェクト」が始まった。温室効果ガスの国内排出取引を一般家庭に取り入れた試みで、太陽光発電システムを設置している世帯の二酸化炭素削減量を排出枠として市商工会が買い取り、一般世帯に地元企業の商品やサービスを提供する。市商工会は、取引で得た排出枠を主催イベントで出る二酸化炭素量と相殺したり、会員の地元企業に無償で提供したりできる。
  • 2011年には「東温市学校給食センターBDF利用プロジェクト」において環境省のオフセット・クレジット制度で認証された二酸化炭素削減量を伊予銀行が購入。市は売却益を活用して地元農作物を使った給食や食育事業などを推進、伊予銀行は購入した排出量を営業用二輪車が排出する二酸化炭素量と相殺する。2012年には愛媛信用金庫も二酸化炭素排出量を市から購入した。
  • 2013年には伊予鉄道が市内社有地にいよてつ東温ソーラー発電所を竣工。太陽光発電事業を開始した。

健康[編集]

医療機関[編集]

教育[編集]

小学校[編集]

  • 北吉井小学校
  • 南吉井小学校
  • 拝志小学校
  • 上林小学校
  • 川上小学校
  • 東谷小学校
  • 西谷小学校

中学校[編集]

  • 重信中学校
  • 川内中学校

高等学校[編集]

大学[編集]

特別支援学校[編集]

専修学校[編集]

スポーツ[編集]

年に1度、市民運動会、駅伝大会などが行われる。

1992年から川内町で開かれていた「セルジオ越後杯争奪サッカー大会」を新市発足後も継続。小学生がフットサルで対戦する。同時にセルジオ越後を迎えてサッカー教室が開かれる。

このほかソフトボール、バレーボールなどが盛ん。

市内に所在する東温市立重信中学校男子ソフトボール部は毎年夏に開催される全国中学校ソフトボール大会において、2009年:第3位 2010年:第3位 2011年:準優勝 2012年:優勝 2014年:準優勝 の結果を残しており全国的に強豪校として有名である。

交通[編集]

松山市に通じる幹線道路や郊外電車などがあり、交通はひととおり整っている。

鉄道路線[編集]

バス路線[編集]

路線バス[編集]

  • 伊予鉄道
    • (13) 松山市駅 - 上林皿ヶ嶺登山口
    • (22) 森松 - 南高井 - 東温市役所 - 横河原駅前 - 愛大病院前 - 木地
    • (76) 松山市駅 - 愛大病院前 - 川内 - さくらの湯 - 川内グリーンタウン上
    • (77) 松山市駅 - 横河原 - 川内 - さくらの湯
    • (81) 川内 - 横河原駅前 - 東温市役所 - 上林皿ヶ嶺登山口 - 西谷学校前 - 井内北間
    • 〈川内管内〉松山市駅 - 愛大病院前 - 横河原 - 川内 - 湯谷口
    • 〈川内管内〉横河原駅前 - 東温市役所 - 上林皿ヶ嶺登山口 - 横河原 - 松瀬川
    • 〈川内管内〉川内 - 横河原駅前 - 東温市役所 - 上林皿ヶ嶺登山口 - 落出 - 海上
    • 〈川内管内〉川内 - 横河原駅前 - 東温市役所 - 上林皿ヶ嶺登山口 - 河之内 - 清水橋 - 白猪滝口
    • 〈電車連絡梅本ループ〉梅本駅前→四国がんセンター→フジグラン重信前→四国がんセンター→梅本駅前
    • 〈特急〉JR松山駅 - 松山市駅 - 四国がんセンター - (国道11号線・桜三里経由) - 小松 - 西条 - 新居浜駅前(瀬戸内運輸と共同運行)
    • 〈ナイトバス〉松山市駅→川内

都市間高速バス[編集]

市内を松山自動車道が通っており、松山から各地の都市を結ぶ高速バスが川内インターチェンジのバス停に停車している。

道路[編集]

川内IC

高速道路[編集]

12 川内IC
桜三里PA

一般国道[編集]

国道11号
国道494号

都道府県道[編集]

主要地方道
愛媛県道23号伊予川内線
一般県道
愛媛県道152号寺尾重信線
愛媛県道193号森松重信線
愛媛県道209号美川松山線
愛媛県道210号美川川内線
愛媛県道302号皿ヶ峰公園滑川線
愛媛県道327号湯谷口川内線
愛媛県道334号松山川内線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

坊っちゃん劇場
高畠華宵大正ロマン館
名勝・白猪の滝に住むと言われる白イノシシの顔をふわふわの綿毛でおおい、特産のどてかぼちゃをイメージした服を着ている。麦わら帽子には市の花のハナミズキやサクラ、特産の裸麦があしらわれている。東温市観光物産宣伝特命課長、市観光PRキャラバン隊長を務める。

その他[編集]

東洋経済新報社2005年版全国住みよさランキングで愛媛県内第1位(全国59位)。愛媛大学医学部附属病院などがあり、人口当たりの病床数が多いため安心度の高さで高得点となった。
岡本太郎が制作した壁画『明日の神話』の修復作業が2005年7月から2006年6月にかけて南方にある黒板メーカー・サカワの工場で行われた。一般公開にさきがけ修復作品が地元市民らに公開された。
  • 映画ロケ
角川ヘラルドが市町村合併にまつわる三崎亜記の小説『となり町戦争』(集英社刊)の映画化に際し、2006年平成18年)5月から市役所など東温市内各地で撮影がおこなわれる。
監督:渡辺謙作
主演:江口洋介原田知世

出身者・関係者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本国政府(国土地理院、海上保安庁海洋情報部) (2007年). “地名集日本2007(GAZETTEER OF JAPAN 2007)”. 2013年7月10日閲覧。
  2. ^ 昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号「ローマ字のつづり方」に基づく表記
  3. ^ 昭和十二年九月二十一日内閣訓令第三号「国語ノローマ字綴方統一ノ件」に基づく表記。ウィキペディア英語版、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版等の記事名にも用いられている
  4. ^ 東温高校で用いられる表記
  5. ^ 中川村の残部は他町村と合併して周桑郡丹原町(現西条市)を新設。

外部リンク[編集]