ジオブリーダーズ
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『ジオブリーダーズ』 (GEOBREEDERS) は、ヤングキングアワーズで連載中の漫画。作者は伊藤明弘。2009年6月現在、単行本が15巻まで刊行されている。1998年、2000年と2回OVA化された。
目次 |
[編集] 概要
伊藤お得意のガンアクションが随所に散りばめられた、「日本一薬莢の多い漫画」(コミックス帯より)。戦闘シーンのテンポの良さと、信じ難いほどの強運で生き延びる神楽メンバーの不死身ぶりが特徴的だがストーリーテリングも評価が高く、ヤングキングアワーズ看板作品の一つ。
[編集] ストーリー
昭和70年、綾金市。田波洋一はひょんなことで神楽総合警備に再就職する。妙齢の美人社員に囲まれ、給料もいい警備会社だったはずが、実態は化け猫退治の専門会社だった。時には死者も出る化け猫退治。周囲の社員は一癖もふた癖もある人物ばかり。「こんな会社辞めてやる」と言いながらも田波は仕事をこなしていく。同じ頃、化け猫たちも「黒猫」を中心に組織的な活動を始めた。商売敵ともいえる「厚生省(衛生二課)・ハウンド」も交え物語が幕を開ける。
[編集] 主要登場人物
[編集] 神楽総合警備
- 田波洋一(たば よういち)
- 声優:三木眞一郎
- 主人公。以前の勤務先が倒産し、神楽総合警備に再就職したのが運の尽き、さまざまな事件に巻き込まれる。菊島の影響か、ピストルタイプのクロスボウをよく使う。
- 菊島雄佳(きくしま ゆか)
- 声優:こおろぎさとみ
- 神楽総合警備社長。武器はボウガン。田波にちょっかいを出す。小柄で子供にしか見えないが、年齢不詳。雄麻、梨佳という姉がいる(血が繋がっているかは14巻現在では不明)。料理は苦手で、火災報知器を作動させるほどの黒煙をあげる“鰺サンドと出がらしのアメリカン”なる謎料理(『俺たちは天使だ!』の麻生探偵事務所の名物料理)を作り上げた。
- 必殺技は「社長キック」
- 梅崎真紀(うめざき まき)
- 声優:久川綾
- 別名、「紅の流れ星」。トリガー・ハッピーで以前はルガーP08を愛用していたが後にモーゼルミリタリーM712に代えている(失くした)。機関銃から対戦車ライフルまで様々な武器を使用する。「戦闘は火力」が座右の銘になりつつあるが、大抵彼女の方が圧倒されている。
- まだ真紀が学生だった頃に「ルガーの竜」と出会い、以降行動を共にしコンビを組んでいた(そのときに銃の腕前を上げ、名声を高めた模様)。またルガーの竜とは恋人関係にあったが、ある日突然ルガーの竜は真紀の前から姿を消した。数年後に再会したルガーの竜は真紀に対して再三神楽を抜けろと忠告をしている。
- 社長や高見ほどではないが田波を気に入っている模様。
- 田波曰く「違法が服着て歩いてるような人」
- 赤木圭一郎、小林旭などのファン。
- 桜木高見(さくらぎ たかみ)
- 声優:矢島晶子
- メガネっ娘。優れた運動神経の持ち主で、現場での活動時にはインラインスケートを愛用し、縦横無尽に駆けめぐる高機動戦を得意とする。バタフライナイフと手榴弾が主な武器(一時期はある事件の影響でナイフを持ち歩かなかった)。田波のことが好き。パソコンにも詳しく、ハッキングや自作でゲームを組んだりもする。ピンチに陥る、もしくはとてもショッキングな出来事に遭遇すると現実逃避モードである「ふにゅうぅ」状態になる。
- 過去にやおい同人誌を描いていてそのことを田波に知られたくない模様。また売り子としてイベント会場でコスプレもしていた。
- 蘭東栄子(らんどう えいこ)
- 声優:今井由香
- 経理・事務担当者。お金にうるさい。神楽総合警備の実質的な支配者。高見に並ぶ身体能力の持ち主で、戦闘時はメリケンサックを装備し、格闘技(流派などは不明)で戦う。名言は「契約は契約、文書は神」。
- ショタコン疑惑有り。
- 姫萩夕(ひめはぎ ゆう)
- 声優:日高奈留美
- 運転手。車輪がついている物の運転・操縦を担当(船舶も可)。車種を問わず抜群のドライビングテクニックを誇るが、「運転手は運転がお仕事」の口癖通り、普段は寝ているか寝ぼけているかで、車が関わらない場面ではほとんど役に立たない。煙草をこよなく愛すヘビースモーカーでもあり、煙草が活動のエネルギー元となっている。が、必要な場面では切らしていることが多い。好きな銘柄はラッキーストライク。
- 毎度口に咥えているのは、「ラッキーストライク・ウルトラライト」である。
- ちなみに7人兄姉の末っ子で、実家に戻ると寝ていることをいいことに、兄姉に着せ替え人形のように遊ばれている。
- まや
- 声優:飯塚雅弓
- 化け猫。以前田波に飼われていたらしい。「まや」という名前は田波が命名したもので、化け猫仲間からは「一〇七(ひとまるなな)」と呼ばれている。黒猫から田波の監視を命じられている。また、この作品の中核を担う少女でもある。当初は喋らないと思われていたが、ひょんな事から神楽総合警備社員の前でも少し喋る様になった(それでも無口に近い)。得意料理はカルボナーラ。というかこれしか作れず、一時は田波&菊島を「やはり彼女は敵側の工作員であり、ものすごく気の長い手段で私達を殺そうとしている」と言わしめた程にカルボナーラ漬けにした。
[編集] 化け猫
- 黒猫
- 声優:堀勝之祐
- 化け猫のボス。
- 人間の姿に化けているときは黒いコートを着た中年男性の姿をしている。
- ヴァシュカ
- 黒猫の腹心、メスの化け猫。
- 「ヴァシュカ」と命名したのは神楽広行。ロシア皇帝が飼っていた猫の名前からきている。
- ロシアから持ち込んだ500kt級核弾頭を、米海軍から奪取したロサンゼルス級原子力潜水艦コロンバスに運び込み潜伏している。
- エス
- 反黒猫派の化け猫のリーダー。
- 〇四九(まるよんきゅう)
- 昔の神楽警備保障を監視していた牝の化け猫。
- 神楽警備保障が警察隊に包囲された際、脱出すめためにルガーの竜に封印された。そのフロッピーは十数年後に梅崎真紀に託され、現在の神楽によって封印解除され復活した。神楽警備保障の最期を断片的ではあるが記憶している。
- 現在の神楽の連中からは「まや姉」と呼ばれてる。
[編集] 厚生省(衛生二課)
- 入江省三(いりえ しょうぞう)
- 声優:山寺宏一
- 一応公安部外事二課から厚生省への出向という形になっているが、それ以前にも各省庁を転々としていて本来どこに所属しているのかは不明とされている謎の男。入江のことをどの方面へ問い合わせても「彼の行動を妨げてはならない」「彼の行動を理解しようとしてはならない」と回答される。慇懃無礼で掴みどころがない。心理戦に長け、銃の扱いも心得ているため生還能力が高い。
- 張り込みの時にパンと飲み物は欠かせないらしく、ほとんどの場合盗聴しつつ飲み食いしている。また、「いいんですか? 全部食べちゃいますよ」という台詞を吐くように、結構食い意地が張っているところもある。ただ、こしあんのあんぱんは嫌いらしい。
- にこやかな表情をして人当たりは良いものの、実際はかなり冷酷であるらしく、任務のために犠牲者が出ることを厭わず、また平然と自ら手を汚すこともある。これは、後述の「LAWMAN」でも同じである。
- 昭和51年にも現在と同じ容姿の入江省三なる人物がいたが、現在の入江省三と同一人物かは不明(昭和51年の入江は自ら偽名と言っている)。
- 作者の別作品『LAWMAN』(ロウマン)と、そのリニューアル版である『LAWMANs』(ロウマンs)にも同じ名前、(ほぼ)同じ容姿のキャラクタが登場する。
- 上記『LAWMANs』に書き下ろされた短編「LAWMEN」を公式設定に含めるなら、台詞から大蔵省、外務省、労働省にも「入江省三」は存在する。なお、同短編中では、合計13人の入江(と思しき)人物が登場し、執筆当時の中央省庁の数(一府十二省庁)に符合する。
- 箏井(ことい)
- 入江の秘書役の女性で、元防災センター職員。とある事件の際に綾金市の防災センターで指揮を執った入江が、防災センターから引き抜いた。つかみ所の無い入江に対して臆することなく淡々と端的な意見を述べられる希有な人物。
- 絵心がある(落書きが上手い)という意外な特技も。
[編集] ハウンド
厚生省内(衛生二課)に設置された対化け猫特殊部隊。
- 矢島宏國(やじま ひろくに)
- 声優:大塚明夫
- 衛生二課課長にしてハウンドの隊長。拳銃・小銃射撃の達人で、ヘリ操縦もこなす。
- 依田薫(よだ かおる)
- 声優:大川透
- 衛生二課課長補佐にしてハウンドの分隊長。
- OVA 第1作製作時点では名前が設定されておらず、クレジットでは「分隊長」と表記された。
- 成沢あゆみ(なるさわ)
- 声優:長沢美樹
- ハウンド第二班所属。漫画版では基礎体力のなさが目立ち、リペリング訓練では壁を蹴って徐々に降りるところをそのまま落下したり、ヘリからのロープ降下では着地時にバランスを崩したりする上、よくドジを踏む。しかし射撃の腕前は確かで、部隊での射撃訓練でトップの成績を収めた事もある。任務中、他の隊員と切り離された際は、拳銃1丁で化け猫と死闘を繰り広げた。
- 物語の進展と並行して田波との仲も進展中。
- 蘭東栄子曰く「毒にも薬にもならない美人」
[編集] その他
- ルガーの竜(るがーのりゅう)
- 本名不明の自称フェミニスト。
- 以前の神楽警備保障の唯一の生き残り社員。
- 梅崎真紀とは過去にコンビを組んでいて、さらに恋人関係にあった。
- 菊島雄麻に乗っていた飛行機を撃墜された(生死は不明)。
- 柊巳晴(ひいらぎ みはる)
- ファミリーレストラン「アキーズ西綾金店」で働いていたが勧誘ビデオを見て神楽総合警備に入社した。田波の後輩。
- 実はアメリカ海兵隊兵士で神楽の化け猫封印プログラムを取得するために神楽に潜入していた。
- 海兵隊での階級は上等兵。
- ロシアから持ち込まれた核弾頭をめぐる米軍、ハウンド、神楽、化け猫の攻防戦の際に神楽から姿を消し、のちに原隊に復帰した。
- デカルト
- 声優:中田譲治
- CIA工作官。第1期OVAでSEALsにまやを拉致させたが、救出に来た黒猫によって咽喉を斬られ、以後人工喉頭を用いている。
- 菊島梨佳(きくしま りか)
- 以前の神楽警備保障の社長と思われる人物で菊島姉妹の次女。菊島雄佳の姉にあたる。
- 菊島雄佳と同じ外見をしている。
- 使用武器はクロスボウ。
- ルガーの竜と共に化け猫と戦っていたが、何かの理由で袂を別った模様。
- お墓が神楽総合警備が誕生した島にある(死亡原因は不明)。
- 菊島雄麻(きくしま ゆま)
- 菊島姉妹の長女で菊島雄佳の姉(血の繋がりがあるかは不明)。入江を影で操っている。
- 子供のころ、一時的に化け猫及び父と行動を共にして、そのときに父が何を望んでいたか理解し、神楽総合警備を継ぐ決意をした。
- 菊島千枝子(きくしま ちえこ)
- 菊島姉妹の母親で神楽の創業者。監視対象0(ゼロ)。現在は廃墟となった島で護衛の化け猫たちとひっそりと暮らしている。
- 化け猫(黒猫)と神楽広行との契約における最重要人物とされていて、あらゆる諜報機関の監視下に置かれている。
- 米空軍F-22戦闘機による爆弾投下で死亡したとみられる(この攻撃に菊島雄麻の協力があった模様)。
- 神楽広行(かぐら ひろゆき)
- 神楽保安管理及び神楽総合警備の創業者。菊島千枝子の夫で菊島姉妹の父(雄佳と血の繋がりがあるかは不明)。
- 昭和43年の暮れごろに黒猫と接触し、その後の昭和51年に千枝子の前から姿を消し、黒猫と行動を共にするようになる。その過程で黒猫と神楽の間で何らかの契約を結んだ。
- 妻の千枝子、長女雄麻の目の前で航空自衛隊F-1支援戦闘機が投下した爆弾によって消息を絶った(生死は不明)。
[編集] 主要な用語
- 化け猫
- 本作の主要な敵。鋭い爪・牙と身のこなしに基づく高い近接格闘能力を持ち、現代社会に適応した、自身を電子情報化する能力をも駆使する。
[編集] 登場するメカニック
[編集] 神楽総合警備
- 出張くん一号
- 1.5BOXタイプの自動車。シボレー・アストロに酷似している。
- 出張くん二号
- クルーザー。船名は「りあべ丸」。出張くん五号、六号を搭載していて、更にラハティ L-39 対戦車銃も装備している。
- 出張くん三号
- 1BOXタイプの自動車。かつてスバルが販売していたサンバークラシックと思われる。
- 出張くん四号
- ホンダ・バモス。1970年-1973年にかけて本田技研工業が生産・販売したオープンカー型軽トラック。
- 姫萩夕がプライベートでも使用している。
- 出張くん五号、六号
- 出張くん二号に搭載してある水上バイク。
- 出張くん七号
- 詳細は不明。七号の存在を示唆するセリフがあるのみで七号自体はまだ登場していない。
- 波動砲
- 神楽総合警備の地下にあるメインコンピューターの俗称。
- メインコンピューター使用中にエアコンを使うとブレーカーが落ちる。
- 封印のプログラム
- 誰が組んだか不明とされる化け猫封印プログラム。
[編集] アニメ
[編集] ちびねこ奪還
正式タイトルは『ジオブリーダーズ 魍魎遊撃隊 File-X ちびねこ奪還』。
1998年に OVA として製作される。全3話(DVD では1本の長編形式に編集された)。
地上波では2004年4月15日から2004年5月13日までのフジテレビ平日深夜アニメ枠で、4話に分けて放送された。
[編集] スタッフ
- 原作・構成・監修:伊藤明弘
- 総監督:もりやまゆうじ
- 脚本:黒田洋介
- キャラクターデザイン・総作画監督:大島康弘
- 美術監督:脇威志
- 色彩設計:平岡れい子、越川由望
- 撮影監督:安津畑隆
- 音楽:中川幸太郎
- 音響監督:若林和弘
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- 録音調整:内田誠
- 録音助手:大坪恵美
- 録音スタジオ:OPレクイエムスタジオ
- 録音制作担当:神田直美
- 録音制作:オムニバスプロモーション
- 制作:カオスプロジェクト
[編集] 乱戦突破
正式タイトルは『ジオブリーダーズ2 魍魎遊撃隊 File-XX 乱戦突破』。
2000年に OVA として製作される。全4話。
[編集] スタッフ
- 原作・構成・監修:伊藤明弘
- 総監督:三沢伸
- 脚本:黒田洋介
- キャラクターデザイン・総作画監督:もりやまゆうじ
- スペシャルメカ・デザイン:神宮司訓之
- 美術監督:脇威志
- 美術設定:南郷洋一
- 色彩設計:平岡れい子、越川由望
- 撮影監督:安津畑隆
- 音楽:中川幸太郎
- 録音演出:亀山俊樹
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- 録音調整:内田誠
- 録音助手:大坪恵美
- 録音スタジオ:OPレクイエムスタジオ
- 録音制作担当:神田直美
- 録音制作:オムニバスプロモーション
- 制作:カオスプロジェクト


