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=== 疫学的調査 ===
=== 疫学的調査 ===
[[サハラ砂漠]]以南の[[アフリカ]]諸国以外、世界的にニキビ有病率は増加傾向にある。特に[[東アジア]]ほど有病率が高く、[[途上国]]より[[先進国]]で有病率が高い。男性より女性で有病率が高く、15歳がピークとなっている。10歳と20歳の有病率がほぼ同じ水準。内因性[[アンドロゲン]]である[[テストステロン|ジヒドロテストステロン]](DHT)は男性と女性でニキビの原因となる<ref name="pmc4769025">{{cite journal |author=Darren D Lynn, Tamara Umari,Cory A Dunnick, and Robert P Dellavalle. |title=The epidemiology of acne vulgaris in late adolescence |journal=Adolesc Health Med Ther. |volume=7 |page=13-25 |year=2016 |pmc=4769025 |doi=10.2147/AHMT.S55832}}</ref>。

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2011年に行われた[[ナイジェリア]]の南西部に位置する[[イバダン]]での調査報告。464人の学生のデータを分析。被験者の[[標準偏差]]年齢は13.6歳(±3.6歳)、平均[[BMI指数]]は17.8kg/m2であった。合計299人(64.4%)が[[ニキビ|尋常性ざ瘡]]を有することが見出された。[[ニキビ]]が頻出していた人で報告が多かったのは、毎日[[牛乳]]を飲んでいる(72.6% vs. 62.0%; P=0.035)、 [[コーン]](76.6% vs. 62.3%; P=0.016)、[[牛肉|フライドビーフ]](75.0% vs. 62.1%; P=0.042)、[[ケーキ]](77.8% vs. 62.3%; P=0.012)。[[ニキビ]]が少ない学生に共通していたのは、毎日[[バナナ]]を食べていた(55.3% vs. 67.6%; P=0.032)<ref name="pmid26749364">{{cite journal |author=Okoro EO, Ogunbiyi AO, George AO, Subulade MO. |title=Association of diet with acne vulgaris among adolescents in Ibadan, southwest Nigeria. |journal=Int J Dermatol. |volume=114 |issue=3 |page=384-392 |date=2016-8 |pmid=26749364 |doi=10.1111/ijd.13166}}</ref>。



2016年3月20日 (日) 08:13時点における版

尋常性痤瘡
14歳の思春期男性頭部に出現したニキビ。
軽度の炎症を起こしている。
概要
診療科 皮膚科学, 家庭医療
分類および外部参照情報
ICD-10 L70.0
ICD-9-CM 706.1
DiseasesDB 10765
MedlinePlus 000873
eMedicine derm/2
Patient UK 尋常性痤瘡
MeSH D000152
顔・体幹部に出現したニキビ
黒ニキビを潰して出てきた皮脂の塊(角栓

ニキビ面皰: acne, spots, zits)とは、皮膚炎症性疾患。顔・胸・背に見られるものは、医学的に尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)、または単に痤瘡(ざそう)という。一般にニキビという語は青年の顔面に発生するものをいい、それ以外のものは吹き出物(ふきでもの)ということも多い。ニキビの語源は諸説ある[1]

原因と症状

ニキビは、毛包 (毛穴) がホルモン細菌皮脂の相互作用によって炎症を起こすことでできる。従って、皮脂が多く分泌される部位にできやすい。ニキビは、皮脂を分泌する毛穴が詰まるところから始まる。詰まった毛穴の中に乾いた皮脂や角質(死んだ細胞)がたまり、この状態が黒ニキビ(毛穴が開いて中身が見えている状態)または白ニキビ(毛穴が閉じている状態)と呼ばれるものである。

黒ニキビ、白ニキビの状態から赤いニキビを作り出すのは、ブドウ球菌と同様に皮膚に非常に多く存在する皮膚常在菌のアクネ桿菌(プロピオニイバクテリウム・アクネス英語版 P.acnes)である。アクネ桿菌は、嫌気性の細菌のため酸素のない脂腺の奥に生息する。また、皮脂を好むため、詰まった毛穴の中で皮脂を栄養として過剰に増殖し、脂肪分解酵素のリパーゼを分泌し、皮脂を遊離脂肪酸にしてコメドとなる。また紫外線や空気中の酸素が皮脂を過酸化脂質に変化させる。このように皮脂が遊離脂肪酸へ変化し酸化され過酸化脂質へと酸化された結果、炎症が起きて赤くなったり、がたまって黄色い部分ができるという症状が出る。また、さらに進行すると、毛穴が破れて中身が流れ出し炎症が広がることもある。その場合は皮膚の深い部分を傷つけてしまうため、炎症が治っても痕(瘢痕あばた)が残る場合が多い。なお、ニキビのできるメカニズムは完全には解明されていない。また粉瘤腫というほぼ同じ外見の腫れが身体のいずれかの場所にできる場合もあるが発生機序は異なり、治療方法も切開が必要である等の違いがある。

化粧品の使用は毛穴を詰まらせ、にきびを悪化させる場合がある。チョコレートなど特定の食品や性行動が原因とする噂があるが、科学的根拠は存在しない。思春期に発生するものはテストステロンの分泌量移行に対する反応であることが多い。ほとんどの人では、その反応は時間がたつにつれて減少する。その結果、20代前半までにはにきびは改善するか少なくともその数を減じる[要出典]。 またホルモン分泌の乱れや、睡眠不足ストレスや食生活などの不摂生な生活によっても皮脂分泌が多くなる。

ニキビでの皮膚科受診者数は女性の方が圧倒的に多い。男性の5倍程である。女性が軽症にもかかわらず皮膚科医受診しているわけではない。女性ホルモンの分泌量が増加し、男性ホルモンが減少する月経前にニキビが悪化することはよく知られている。20代女性の皮膚科受診者数が顕著に多い。一方、男性は20代に入ると皮膚科受診者数は減少する。[2]

時にベーチェット病Sweet病潰瘍性大腸炎に伴う壊疽性膿皮症などの随伴症状であることがあり、注意を要する。[3]

疫学的調査

サハラ砂漠以南のアフリカ諸国以外、世界的にニキビ有病率は増加傾向にある。特に東アジアほど有病率が高く、途上国より先進国で有病率が高い。男性より女性で有病率が高く、15歳がピークとなっている。10歳と20歳の有病率がほぼ同じ水準。内因性アンドロゲンであるジヒドロテストステロン(DHT)は男性と女性でニキビの原因となる[4]
2011年に行われたナイジェリアの南西部に位置するイバダンでの調査報告。464人の学生のデータを分析。被験者の標準偏差年齢は13.6歳(±3.6歳)、平均BMI指数は17.8kg/m2であった。合計299人(64.4%)が尋常性ざ瘡を有することが見出された。ニキビが頻出していた人で報告が多かったのは、毎日牛乳を飲んでいる(72.6% vs. 62.0%; P=0.035)、 コーン(76.6% vs. 62.3%; P=0.016)、フライドビーフ(75.0% vs. 62.1%; P=0.042)、ケーキ(77.8% vs. 62.3%; P=0.012)。ニキビが少ない学生に共通していたのは、毎日バナナを食べていた(55.3% vs. 67.6%; P=0.032)[5]
中等度から重度のニキビ無脂肪乳チーズヨーグルトお菓子ケーキチョコレート1親等肥満BMI≥30)家族歴、牛乳の高摂取、の低摂取、果物野菜の低摂取がニキビと関連している[6]
西洋型の食事に特徴づけられた、高血糖炭水化物ミルク飽和脂肪過剰摂取は、尋常性ざ瘡の発症・悪化に関係している[7]
ニキビに対するグリセミック指数血糖負荷牛乳の影響を、内分泌学的メカニズムの説明だけでなく食事の変更に関連する臨床的エビデンスを提供する[8]
18〜25歳の248人(男性115人・女性133人)に対して脂肪砂糖果物野菜の摂取傾向を2012年1月〜5月にニューヨーク市で調査した。中〜重度のニキビ患者は、グリセミック指数(P<0.001)、砂糖(P<0.001)、1日の牛乳摂取量(P <0.001)、飽和脂肪酸(P<0.001)、トランス脂肪酸(P<0.001)、1日の魚摂取(P=0.002)と関連があった[9]
2012年にフランスで行われた15〜24歳を対象とした疫学的な調査では、チョコレート甘いお菓子を毎日食べている人はニキビになるリスクが2.38倍であった。一方、タバコを毎日10本以上吸っている人はリスクが0.44倍、大麻を使用している者はリスクが2.88倍であった。これらは統計学的に有意でありニキビに関連していることが分かった。砂糖脂質ミルクの関連については未調査[10]
ミルクは潜在的なニキビの原因として最も検討すべき要因の一つである。乳清タンパク質の含有量が高い場合は特にIGF-1レベルの増加を誘発する。IGF-1は皮膚細胞の成長・分裂を促進し、皮脂産生、黄体形成ホルモンおよびエストロゲン産生の効果がある。したがって、乳由来タンパク質サプリメントの使用によって誘発されたニキビのメカニズムに関連し得まる。IGF-1の上昇は例えば、アンドロゲン成長ホルモングルココルチコイドなどの面皰因子を媒介すると思われる[11]
西洋食によってmTORC1シグナル伝達が増強され、BMI指数が増加しインスリン抵抗性および早期初潮ニキビ発症の関連を説明できる[12]
この10年間でニキビの背後にあるメカニズムの理解が指数関数的である。西洋食乳製品FOXO1mTORC1の相互作用やアゴニストおよびアンタゴニストの役割は解明されつつある[13]
思春期成長ホルモンおよびインスリンIGF-1インスリン様成長因子1)伝達の相互作用を支持するエビデンスが増えてきている。副腎性腺アンドロゲン代謝に影響を与えることによってざ瘡の病因における因果的役割を有している。牛乳摂取と高血糖の食事は、インスリンおよびIGF-1媒介PI3K/Aktの活性化により皮脂腺生成細胞ケラチン生成細胞の増殖、脂質生成皮脂性を誘導しニキビを悪化させる。様々な症候群の一部としてニキビの発生は、IGF-1ニキビの間の相関を支持する証拠を提供する[14]
中程度から重度のニキビは、一親等の親族にニキビ患者がいる家族歴に強く関係していた(オッズ比3.41、95%信頼区間2.31-5.05)。女性と比較し、男性でBMI指数が低い人ほどリスクは減少する。喫煙との関連はみられない。ミルクの摂取が多いとリスクが増加し、週3以上の摂取では(オッズ比1.78、95%信頼区間1.22-2.59)であった。全乳より無脂肪乳でリスクが高まる。魚の摂取は保護影響(オッズ比0.68、95%信頼区間0.47-0.99)と関係してた。月経ニキビの関連はみられなかった[15]
牛乳の摂取制限は、肥満糖尿病神経変性疾患ニキビなどの流行疾患の予防に多大な影響を与える[16]
牛乳ニキビに悪影響である[17]
牛乳の摂取量はニキビの有病率と重症度を増加させる研究報告がある。乳製品グリセミック指数が高い食品の影響があることを支持する説得力のあるデータが存在する[18]
ハーバード大学公衆衛生学部が4,237人の男性を対象とした調査では、総ミルク1.16 (95%CL 1.01-1.34, p=0.77)、全乳(2%)1.10(95%Cl 0.94-1.28, p=0.83)、低脂肪乳(1%)1.17(95%Cl 0.99-1.39, p=0.08)、無脂肪乳1.19 (95%Cl 1.01-1.40, p=0.02)。無脂肪乳の摂取量とニキビの間に正の関連を示している [19]
ハーバード大学公衆衛生学部が47,355人の女性を対象とした調査では、総ミルク1.22(95%Cl 1.03-1.44, p=0.002)、全乳1.12(95%Cl 1.00-1.25, p=0.56)、低脂肪乳1.16(95%Cl 1.01-1.34, p=0.25)、無脂肪乳1.44(95%Cl 1.21-1.72, p=0.003)。インスタントの朝食と飲み物シャーベットカッテージチーズクリームチーズニキビと積極的に関連していた。全乳無脂肪乳の摂取がニキビと正の関連を示している[20]

治療

以下のような目的に沿って、治療薬の処方や生活指導が行われる。

  • 抗酸化物質の塗布
  • アクネ菌の殺菌
  • 厚くなった角質を正常化させる
  • 皮脂分泌の正常化

一般的なにきび治療は、にきびができた部位を、日に1〜2回低刺激性のせっけんで洗うのが望ましい[21]。抗菌せっけんやスクラブ入りせっけんの使用は、有用な皮膚常在菌を過剰に洗い流し、且つ皮膚を刺激し悪化させる恐れがある[21]

医薬品による治療

現在日本では、一般的に皮膚科で処方されるニキビ治療には外用の局所抗菌剤として、ダラシンゲル(クリンダマイシン)、ナジフロキサシン()の2種類のほか、殺菌作用を持つベピオ®ゲル2.5%(過酸化ベンゾイル; : Benzoyl peroxide 2.5% w/w.)や抗炎症剤が使われている。外用の抗菌薬が効かない場合、毛穴の詰まりを取る効果のあるトレチノインなどを使うが、トレチノインは日光に対し過敏になる作用があり慎重な処方が行われる必要がある[要出典]。2008年7月にアダパレン(商品名ディフェリン®ゲル0.1%)が日本で認可された(それまではアダパレンは自由診療もしくは個人輸入でしか用いられなかった。)。処方なしで入手できる物として、サリチル酸レゾルシノール硫黄を含んだクリーム状の薬(軟膏)で、これらは吹き出ものを乾かす効果があるが、若干のかさつきが生じる場合がある[21]。 尋常性痤瘡治療ガイドラインでは、軽症ではアダパレン外用と抗菌剤外用を推奨している。[22]

古くからある民間療法としては、硫黄液がある。粉末硫黄(薬屋で沈降硫黄を取り寄せる)を薬瓶の中で水溶液にして(傷薬や美容液を加えても良し)、爪楊枝の柄を使用し患部に塗る方法である。硫黄は、吹き出物治療には大変有効である。硫黄が角質を軟化させ剥がれ易くすることで毛穴の目詰まりを防ぎ、皮脂抑制、乾燥効果などが得られのである。また、硫黄の黄色みが炎症の赤みを隠してくれる。硫黄の黄色みが目立たない様に薄く塗ることが肝要。擦るのではなく、被せる様に塗ること。

漢方薬十味敗毒湯荊芥連翹湯麻杏薏甘湯抑肝散加陳皮半夏により治療効果があったとする報告もある[23]

欧米で主流のイソトレチノイン内服療法によるとされる重篤な副作用は、先行して長期内服する抗生物質の影響が示唆されている[24]FDA Medwatch Reportsの有害事象レポートによると、1位の炎症性腸疾患、3位の潰瘍性大腸炎、5位のクローン病(これらはIBDに分類される)、6位の過敏性腸症候群、などはイソトレチノインとの因果関係メタ分析の結果、リスク増加とは関連付けられていない[25]。2位のうつ病、7位の自殺念慮、9位の不安、などの精神症状もイソトレチノインの影響ではなく、むしろ有意ハミルトンうつ病評価尺度を減少させた[26]。一方、ミノサイクリンは健常者治験において強い状態不安が観察されている[27]。4位、12位、15位の妊娠関連兆候も抗生物質の影響で起こりうる作用であり、イソトレチノインの影響は疑問である。催奇形性はイソトレチノインの動物実験で確認されているが、製薬会社は当初、催奇形性カテゴリCと設定していた。先行して服用するミノサイクリンドキシサイクリン催奇形性カテゴリDであり、ヒト胎児の催奇形性に関しては確定的である。

ミノサイクリンカンナビノイド2受容体作用を有することが示唆されており[28]IBDに関連し得る[29]

疫学的調査大麻がニキビのリスクを顕著に増大させていることからも、同一の作用機序と考えられるミノサイクリンのカンナビノイド2受容体作用はニキビに対して有害である可能性がある。海外で1mg/kgの持続放出剤(ER)を使用しているのはこのためである。ミノサイクリンの非定型抗精神病薬作用はカンナビノイド系薬物に類似している[30]

抗生物質内服療法

米国での抗生物質の平均使用期間は331.3日であり、33.6%が1年以上の使用。複数の医療機関を利用しているケースに限ると平均使用期間は380.2日である[31]
ミノサイクリンシステマティック・レビューでは、有効な治療法であることが示されたが、他の一般的なニキビ治療法よりも優れている証拠は無かった。ミノサイクリンドキシサイクリンがより重篤有害作用と関連していることが示唆された。第一線での治療法として正当化できる、信頼性のある根拠は見つからなかった。他のテトラサイクリン系抗生物質と比較して安全性に懸念が残る。長期使用のエビデンスは無い[32]
  • 公益社団法人日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドラインでは、ドキシサイクリン20mg錠剤を1日2回服用で試験を行った引用文献について、「塩酸ドキシサイクリン少量(20mg/隔日)」と誤訳しているようである[34]。同引用文献では、20mg錠剤を用いて最高血中濃度を抑えることで耐性菌の問題を回避できたとしている。 また、「ドキシサイクリン50mgとミノサイクリン100mgの同等性も示されている」としている[35]
  • 海外ではミノサイクリン・ドキシサイクリン内服は持続放出剤(ER)が用いられている。米国では体重毎に1mg/kg用量でSolodyn(55mg・65mg・80mg・105mg・115mg)またはMinocycline ER(45mg・90mg・135mg)が処方される。用量が多いと有効性が落ち、重篤な副作用のリスクが高まる為としている[36]。2016年2月時点で30錠入りボトルが$1,000を超えている。
  • ミノサイクリンの持続放出剤であるSolodyn添付文書には「非炎症性病変に対して改善または悪化に影響しない」と記載されている。いわゆる「赤ニキビ」に対してのみミノサイクリンは有効である[37]

イソトレチノイン内服療法

海外でニキビ治療の主流となっているイソトレチノインは、日本では副作用の懸念から認可されていない。

イソトレチノインは、雄と雌のラットで不安誘発作用が無いことが示された。より高用量帯では活動の変化が緩やかに見られたが、器具や年齢の影響であると示唆される[38]
カナダサスカチュワン州Health Services Databasesからニキビ治療のイソトレチノイン使用者7,195人と経口抗生物質使用者13,700人、英国一般医療研究データベースからイソトレチノイン使用者340人と経口抗生物質使用者676人のデータが分析された。情報源に関わらず、イソトレチノイン使用群と経口抗生物質使用群は非使用群と比較して相対リスク評価はおよそ1.0であった。同様にイソトレチノイン使用前後においても相対リスク評価は1.0であった。現在イソトレチノイン使用者群と非使用者群における自殺と自殺未遂の相対リスク評価は0.9(95%信頼区間0.3-2.4)であった。この研究結果は、イソトレチノインの使用がうつ病自殺または他の精神疾患のリスク増加と関連しているという証拠を示していない[39]
米国ミズーリ州セントルイスで行われた、12〜19歳の中〜重度ニキビ患者132人を対象とした気分変調のコホート研究。イソトレチノインはうつ病を増加させていなかった。それどころか、抑うつの減少と関連していた[40]
イソトレチノイン群(n=100)、対照群として経口抗生物質群(n=41)と局所抗生物質群(n=59)による前向きコホート研究。ベースラインと2ヶ月後でEpidemiologic Studies Depression scaleZung Depression Status Inventoryを評価した結果、イソトレチノインとうつ病の間に関連は示されなかった(ANOVA; F=1.4, P=0.2)[41]
150人の中〜重度ニキビ患者は、3ヶ月間イソトレチノイン0.5 mg/kg/日を経口摂取で治療された。ベースラインから3ヶ月後に、ニキビハミルトンうつ病評価尺度の両方が減少(p=0.001)し、それらは6ヶ月後も低いまま持続した。この研究結果は経口イソトレチノイン療法がニキビ障害を顕著に改善することが証明された。うつ病スコアの著しい減少をもたらし、うつ病や自殺発生率増加傾向と関連していない[26]
イソトレチノイン(アキュテイン)は、うつ病自殺企図に関連した報告がFDA(米国食品医薬品局)のデータベースのトップ10にランクされている。義務兵役中の500人の兵士の調査で、5人の若年成人は平均してイソトレチノイン摂取から7.6ヶ月以内に躁精神病を発症している。そのうち3症例は自殺企図を伴い、3症例で精神病が6ヶ月以上続いた[42]
家族歴や精神疾患歴のない、20歳のインド人女性におけるイソトレチノイン誘発性躁精神病の興味深い症例報告。イソトレチノイン誘発の精神医学的副作用は、うつ病自殺企図が一般的であり、家族歴や精神病の既往歴がある患者に起こるとされている。イソトレチノインは非精神病薬として、うつ病と自殺企図の報告数がFDAのデータベースでトップ10に入る唯一の薬。しかし、精神病強迫性障害不安は稀な報告。この患者は、クエチアピン100mg、カルバマゼピン300mg、リスペリドン2mgが処方され、寛解したのでクエチアピン50mgの中止を試みたが睡眠障害を発症した[43]
いくつかの研究は、炎症性腸疾患(IBD)の発症がニキビ治療で処方されるイソトレチノインとの関係を主張している。米国食品医薬品局(FDA)有害事象報告システム(FAERS)におけるイソトレチノイン関連IBDの不相応な弁護士主導による報告の存在を特定しようと調査した。イソトレチノイン関連IBDの報告は2214件あった。弁護士は1944件(87.8%)を報告し、医者は132件(6.0%)を報告し、消費者は112件の(5.1%)(P=0.01)を報告した。全てのFAERS 2,451,314件のうち、87,905件(3.6%)が弁護士によって報告された(P=0.01)。イソトレチノイン関連のIBD症例報告は弁護士主導によるインフレ化(5.82)で明確に歪曲されている。正確な報告は確かめられなかった[44]

治療薬による副作用

市販薬及び医療用医薬中に非ステロイド性外用薬として配合されるイブプロフェンピコノールを含有する薬剤(軟膏)による接触皮膚炎の発生が報告されている[45]

医薬品によらない治療

内服薬では、皮膚の新陳代謝を促すビタミンB2、皮膚の抵抗力を高めるビタミンB6の他、色素沈着などを防ぐ為にビタミンCを使用する。基本的に皮膚科での治療は上記に書かれたように保険適用の範囲内である外用の抗菌剤や抗炎症剤やビタミン剤だけであり、下記の美容行為は保険適用外であり治療費が高くなる。赤くなる前の段階(黒ニキビ、白ニキビ)を治療する薬は、海外にはあるが日本では認可されていない。しかし、その中には市販はされていないが開業医が自家調合することが可能な治療薬もある。[要出典]

1998年以降よりリン酸ビタミンCなどのビタミンC誘導体レチノイドのようなビタミンA誘導体リン酸ビタミンEのようなビタミンE誘導体といった皮膚に直接吸収されやすいビタミンを成分とした薬剤の外用塗布によって、抗酸化作用によるニキビの改善や色素沈着の改善が国内外で継続的に報告されている[46]。また、紅茶エキスによる治療効果も報告されている[47]

科学的な根拠は存在しないものの、チョコレートなどのスナック菓子や揚げ物などの油っこい食べ物はニキビの治療に好ましくないと言われている。野菜果物など食物繊維ビタミンを含んだ食べ物を多く摂取することによって改善する事も多いようである。[要出典]

民間療法薬の種類

鑑別疾患

類似の所見を示す別の疾患。

文化

前述の通り、ニキビは人に恋し恋される青年や思春期に主に用いられる言葉であり、日本ではそれを表現する「思い面瘡思われ面皰」(おもいおもくさおもわれにきび)といったことわざも存在する。また、ニキビ治療薬クレアラシルCM1986年島田奈美)では、「思い思われ振り振られ」(=思い、=思われ、左頬=振り、右頬=振られ)という、ニキビの部位による占いが登場したこともある。

脚注

  1. ^ ニキビ・面皰(にきび) 語源由来辞典
  2. ^ 臨床統計 皮膚科専門医療機関における[ザ]瘡患者実態調査 川島 眞 · 赤松 浩彦 · 林 伸和 [他] 臨床皮膚科 62(9), 673-682, 2008-08 医学書院
  3. ^ 岡田 定 編, 最速!聖路加診断術, p.17
  4. ^ Darren D Lynn, Tamara Umari,Cory A Dunnick, and Robert P Dellavalle. (2016). “The epidemiology of acne vulgaris in late adolescence”. Adolesc Health Med Ther. 7: 13-25. doi:10.2147/AHMT.S55832. PMC 4769025. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4769025/. 
  5. ^ Okoro EO, Ogunbiyi AO, George AO, Subulade MO. (2016-8). “Association of diet with acne vulgaris among adolescents in Ibadan, southwest Nigeria.”. Int J Dermatol. 114 (3): 384-392. doi:10.1111/ijd.13166. PMID 26749364. 
  6. ^ Grossi E, Cazzaniga S, Crotti S, Naldi L, Di Landro A, Ingordo V, Cusano F, Atzori L, Tripodi Cutrì F, Musumeci ML, Pezzarossa E, Bettoli V, Caproni M, Bonci A; GISED Acne Study Group. (2016). “The constellation of dietary factors in adolescent acne: a semantic connectivity map approach.”. J Eur Acad Dermatol Venereol. 30 (1): 96-100. doi:10.1111/jdv.12878. PMID 25438834. 
  7. ^ Melnik BC. (2015-12-24). “Is sebocyte-derived leptin the missing link between hyperseborrhea, ductal hypoxia, inflammation, and comedogenesis in acne vulgaris?”. Exp Dermatol. ePub. doi:10.1111/exd.12917. PMID 26660941. 
  8. ^ Bronsnick T, Murzaku EC, Rao BK. (2014-12). “Diet in dermatology: Part I. Atopic dermatitis, acne, and nonmelanoma skin cancer.”. J Am Acad Dermatol. 71 (6): 1039.e1-1039.e12. doi:10.1016/j.jaad.2014.06.015. PMID 25454036. 
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関連項目

外部リンク