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'''PayPal'''(ペイパル、{{lang-en-short|Paypal Holdings Inc.}}、{{Nasdaq|PYPL}})は、電子メールアカウントと[[インターネット]]を利用した決済サービスを提供する[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の企業である。PayPal口座間や[[クレジットカード]]での送金や入金を行う。
'''PayPal Holdings Inc.'''(ペイパル、{{Nasdaq|PYPL}})は、電子メールアカウントと[[インターネット]]を利用した決済サービスを提供する[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の企業である。PayPal口座間や[[クレジットカード]]での送金や入金を行う。


[[1998年]][[12月]]にPaypal Inc.の社名で設立。[[2002年]]に[[eBay]]に買収されその子会社となっていたが、[[2015年]][[7月]]にPaypal Holdings Inc.の社名で独立した<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/062902165/ eBay、PayPalの分離独立手続きを7月17日に完了へ]</ref>。なお、日本を含む同社の国際部門は、[[シンガポール]]({{lang|en|PayPal Pte. Ltd.}})を拠点としている。
[[1998年]][[12月]]にPayPal Inc.の社名で設立。[[2002年]]に[[eBay]]に買収されその子会社となっていたが、[[2015年]][[7月]]にPayPal Holdings Inc.の社名で独立した<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/062902165/ eBay、PayPalの分離独立手続きを7月17日に完了へ]</ref>。なお、日本を含む同社の国際部門は、[[シンガポール]]({{lang|en|PayPal Pte. Ltd.}})を拠点としている。


==概要==
==概要==

2016年1月3日 (日) 18:28時点における版

ペイパル
PayPal Holdings Inc.
サンノゼの本社
市場情報 NASDAQ: PYPL
略称 PayPal
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンノゼ
設立 1998年
業種 電子商取引
法人番号 3700150006491 ウィキデータを編集
代表者 Dan Schulman(CEO
純利益 20億2300万ドル
外部リンク www.paypal.com/jp/home
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PayPal Holdings Inc.(ペイパル、NASDAQ: PYPL)は、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供するアメリカの企業である。PayPal口座間やクレジットカードでの送金や入金を行う。

1998年12月にPayPal Inc.の社名で設立。2002年eBayに買収されその子会社となっていたが、2015年7月にPayPal Holdings Inc.の社名で独立した[1]。なお、日本を含む同社の国際部門は、シンガポールPayPal Pte. Ltd.)を拠点としている。

概要

アメリカを中心に広く普及している決済サービス。190の国と地域で利用でき、21通貨以上に対応。2011年2月現在、世界中で2億2000万のアカウントが開設されている。

金銭の授受をPayPalが仲介するため、取引先にクレジットカード番号や口座番号を知らせる必要がなく、安全なサービスであると謳われている。

利用方法

日本ユーザーの利便性向上を目的に、2007年3月よりサイト全体の日本語表示が開始され、日本国内の電話問い合わせカスタマーサポートが新設された。

準備

以下に述べる手続きをとるだけで、準備完了となる。

  1. パーソナルアカウントまたはビジネスアカウントを取得し、PayPal口座を開設する。
  2. クレジットカード番号を登録する。
  3. 銀行口座からPayPal口座に入金する(アメリカ国内のみで利用できるサービス)。

なお、通販サイト側でPayPalに対応していれば、PayPalの決済ページでクレジットカード番号・個人情報などを入力するだけで取引が完了する。したがって、上記に述べた準備は不要となる。

送金

  • 送金先のメールアドレスを指定して、PayPal口座から送金を行う。口座の残高が不足している場合は、クレジットカードおよび登録してある銀行口座から引き落とされる。
  • 送金者に手数料は掛からないが、受け取り側には金額に応じて手数料が掛かる。
  • Skype(3.2.0.53以降)からPayPal口座に送金することもできる。

入金

日本ではPayPal口座への銀行からの振込み入金は不可能。

振替(引き出し)

PayPal口座からの引き出しは、銀行口座への振込で行われる。米国内の銀行口座への引き出しには2~3日かかり、手数料は不要。日本の銀行口座に引き出す場合の引き出し手数料は、5万円未満が250円、5万円以上は無料。

口座の種類

以下の3種類の口座がある。

  • パーソナル - 個人の支払い向け
  • プレミア - 個人事業主向け
  • ビジネス - 法人向け

どの種類でも、無料で即座に口座が開設でき、口座維持手数料も無料である。

プレミアとビジネスの違いは

  • 名称が法人名かどうか
  • 複数人のアクセスができるかどうか

の違いのみである。

パーソナルとプレミア/ビジネスの違いは、パーソナルの場合は、PayPal 間の振込手数料が無料なのに対して、プレミア/ビジネスは有料であり、また、PayPal でクレジットカードなどから、売上を立てる場合、パーソナルの方が決済手数料が高い。

しかし、2010年4月1日より、資金決済法の変更が原因で、日本国内ペイパル同士及び日本から海外へのパーソナル送金ができなくなり、その代わりプレミア及びビジネスアカウント同様、ペイパルに手数料を徴収することが義務付けられた。

決済手数料

クレジットカードなどを使用しない場合、PayPalの日本国内の口座間の送金は無料である。

クレジットカードなどによる、決済手数料(商用支払い手数料)は以下の通りである[2][3]。外貨建ては外国為替手数料もかかる。

  • 日本から日本へ 円建て - 3.6% + 40 円
  • 日本から米国へ 円建て - 3.9% + 40 円
  • 日本から米国へ 米ドル建て - 3.9% + $0.30 USD

外国為替手数料としては以下の2つの選択肢がある。

  • PayPal の外国為替機能を利用。米ドルの場合、3.5%+スプレッド。
  • クレジットカード会社の外国為替機能を利用。米ドルの場合、1.63%+スプレッドである事が多い。

ショップとの連動

ショップと連動させるためのAPIが公開されている。

ショッピングカートとの連動

オンライン上の非常に多くのショッピングカートがPayPalと連動できるようになっている。

今すぐ購入ボタン

商品の種類が1種類しかない場合は、購入のためのリンクボタンをPayPalから作成することが出来る。かつてはその支払の画面は英語しかなかったが、現在は日本語を含め多言語対応している。

購読と定期支払い

一定間隔で(1ヶ月など)定額を課金するタイプに使用できる。

SOAP

ショップと高度な連携が必要な場合は、SOAPを使い、PayPalサービスと通信することができる。

PayPal買い手保護制度

PayPal買い手保護制度があるが、下記商品に関しては返金の対象外となっている[4]

  • デジタルコンテンツを含む無形商品(配信など)- ただし999円以下などは保護対象となる場合もある
  • サービス
  • 不動産
  • 事業(ビジネスを購入する場合)
  • 車両(オートバイ、トレーラーハウス、航空機、および小型船舶を含む)
  • 特注商品(SNAD - 説明と著しく異なる - に関して)
  • 旅行チケット(航空券を含む)
  • PayPalの利用規定ポリシーまたはeBayの出品禁止商品詳細ポリシーに違反する商品
  • お客様本人が直接受け取った商品、または代理人が受け取るようにお客様が手配した商品(小売店頭も含む)
  • 製造業用の工業機械
  • 現金に相当する商品(プリペイドカードまたはギフトカードを含む)
  • 個人間の支払い

関連項目

参照

外部リンク