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1953年の南海ホークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1953年の南海ホークス
成績
日本シリーズ敗退
日本S 2勝4敗1分(対巨人[1]
パシフィック・リーグ優勝
71勝48敗1分 勝率.597[2]
本拠地
都市 大阪府大阪市
球場 大阪球場
球団組織
経営母体 南海電気鉄道
監督 鶴岡一人(山本一人)
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1953年の南海ホークスでは、1953年の南海ホークスの動向をまとめる。

この年の南海ホークスは、鶴岡一人監督の8年目のシーズンであり、3年連続5度目のリーグ優勝に輝いたシーズンである(当時は山本一人)。

概要

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それまで二塁を守り続けてきた鶴岡は自身の高齢もあり、自らは引退して監督に専念。2年連続でリーグ優勝のチームはこの年も木塚忠助が1番打者として盗塁を重ね、蔭山和夫飯田徳治岡本伊三美などが堅実に安打や本塁打を量産した。この年鶴岡監督に代わって二塁のレギュラーとなった岡本は開幕から打撃が好調で、シーズン終了後22歳の若さで首位打者を獲得するなど優勝に貢献し、MVPも受賞。チームは4月を首位の毎日から2ゲーム差の3位で終えると、5月以降首位に浮上。一時は大映に首位を譲ったが終盤に大映・阪急に疲れが見え始めると、一気に首位を奪還し最後は3年連続でゴールイン。打撃陣は岡本、飯田、蔭山などの活躍もありチーム打率は.265でリーグ1位、228盗塁はリーグ1位。投手陣は防御率が前年より低下したが、防御率を3点台にとどめた。日本シリーズ巨人との対戦となったが、夜行列車での移動が影響したのか2勝4敗1分で敗れ鶴岡監督の胴上げはお預けとなった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 木塚忠助
2 蔭山和夫
3 笠原和夫
4 飯田徳治
5 堀井数男
6 岡本伊三美
7 黒田一博
8 筒井敬三
9 柚木進
1953年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 毎日 -- 南海 -- 南海 -- 大映 -- 大映 -- 南海 --
2位 近鉄 1.0 大映 0.5 大映 南海 0.5 阪急 0.5 阪急 4.0
3位 南海 2.0 近鉄 1.5 近鉄 1.0 阪急 2.0 南海 4.0 大映 6.5
4位 西鉄 4.0 毎日 3.0 毎日 1.5 近鉄 5.0 近鉄 7.0 西鉄 13.5
5位 阪急 4.0 阪急 5.0 阪急 4.0 毎日 7.5 毎日 8.0 毎日 14.5
6位 大映 4.5 西鉄 7.0 西鉄 6.5 西鉄 11.5 西鉄 12.5 東急 20.0
7位 東急 5.5 東急 7.5 東急 8.0 東急 12.0 東急 13.5 近鉄 22.0


1953年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 南海ホークス 71 48 1 .597 優勝
2位 阪急ブレーブス 67 52 1 .563 4.0
3位 大映スターズ 63 53 4 .543 6.5
4位 西鉄ライオンズ 57 61 2 .483 13.5
5位 毎日オリオンズ 56 62 2 .475 14.5
6位 東急フライヤーズ 50 67 3 .427 20.0
7位 近鉄パールス 48 69 3 .410 22.0

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日本シリーズ

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1953年 日本ワールドシリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月10日(土) 第1戦 読売ジャイアンツ 3 - 4 南海ホークス 大阪球場
10月11日(日) 第2戦 読売ジャイアンツ 5 - 3 南海ホークス
10月12日(月) 第3戦 南海ホークス 2 - 2 読売ジャイアンツ 後楽園球場
10月13日(火) 第4戦 南海ホークス 0 - 3 読売ジャイアンツ
10月14日(水) 第5戦 読売ジャイアンツ 5 - 0 南海ホークス 大阪球場
10月15日(木) 第6戦 読売ジャイアンツ 0 - 2 南海ホークス 甲子園球場
10月16日(金) 第7戦 南海ホークス 2 - 4 読売ジャイアンツ 後楽園球場
優勝:読売ジャイアンツ(3年連続3回目)

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オールスターゲーム1953

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
監督 山本一人
投手 柚木進 3
捕手 筒井敬三 3
松井淳
一塁手 飯田徳治 3
二塁手 岡本伊三美
三塁手 蔭山和夫 3
遊撃手 木塚忠助 3
外野手 堀井数男 2
  • 太字はファン投票による選出。

できごと

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選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
岡本伊三美 最高殊勲選手 初受賞
首位打者 .318 初受賞
大神武俊 最高勝率 .704 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
松井淳 捕手 初受賞
飯田徳治 一塁手 4年連続4度目
岡本伊三美 二塁手 2年連続2度目
木塚忠助 遊撃手 6年連続6度目
堀井数男 外野手 初受賞

脚注

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