川越車両センター

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川越車両センター
川越車両センター
川越車両センター
基本情報
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 大宮支社
所属略号 宮ハエ
配置両数
電車 361両
合計 361両
備考 2017年4月現在のデータ[1]
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川越車両センター(かわごえしゃりょうセンター)は、埼玉県川越市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮支社車両基地である。

概要[編集]

埼京線川越線八高線高麗川 - 八王子間の電化区間のみ)で営業運行に供する車両を受け持つ。

川越線の指扇 - 南古谷間に立地し、両駅から出入区が可能である。なお、早朝から朝ラッシュ時にかけて指扇始発の埼京線の列車が、南古谷始発の川越線と埼京線の列車が設定されている。入区の場合はすべて大宮駅または川越駅からの回送列車として運転されている。

当センターは、将来の編成数増強に備え、当初より留置線を拡張可能な用地を確保しているが、今後埼京・川越線に大幅な編成数増はなく、数本の編成数増の場合は駅での留置で対応する構想なので、拡張予定はない。また、本線と出入区線との分岐点(荒川橋梁の西側すぐ)から南古谷駅までの間は複線化用の土地が確保されており、一部は留置線として利用されている。

配置車両の車体に記される略号[編集]

宮ハエ」…大宮支社を意味する「宮」と、川越を意味する「ハエ」(旧仮名遣い表記「かはごえ」に由来)から構成される。

配置車両[編集]

2017年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1][2]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
361両 0両 0両 0両 0両 361両
  • E233系電車(310両)
    • 7000番台10両編成31本(第101 - 第131編成)が配置されている[2]。205系0番台の置き換え用として、2013年6月30日から運用を開始し[3] 、2014年1月にかけて順次導入された。
    • 川越線の川越 - 大宮間と埼京線、および相互直通先のりんかい線で使用されており、直通列車の他にりんかい線内のみの列車の運用もある。
    • 拡幅車体で定員は205系より約1割増加するため、6扉車は設定されていない。
  • 205系電車(20両)
    • 3000番台4両編成5本(第81 - 第85編成)が配置されている。編成番号札は赤地に白文字。
    • 川越線の南古谷・川越 - 高麗川間と八高線の高麗川 - 八王子間で運用される。客室内外に客用ドア開閉ボタンが設置され、半自動扱いを可能にしている。また、モハ205形3000番台のパンタグラフはシングルアーム式のものへと換装されている。
    • 埼京線用0番台は最大で10両編成32本(第1 - 第32編成、320両)が配置されていたが、2013年度からE233系が投入され、第28編成を除き2013年7月から2014年2月にかけて置き換えられ、180両がインドネシアのジャカルタ首都圏鉄道会社に譲渡(それと同時に当車両センターの社員が数か月にわたり技術研修のため一緒にインドネシアへ行っていた)、また第16、17編成のうちそれぞれ4両が小山車両センターに転用され、その他の車両は廃車となった[4]
    • 山手線(山手電車区→東京総合車両センター)からの転入編成4本(第29 - 32編成、ドアが小窓の初期型)も含まれていた。りんかい線直通運転に対応するため、前面・側面行先表示器は幕式から発光ダイオード (LED) 式に交換された。
    • 多くの編成の2・3号車に6扉車(サハ204形)が組み込まれていた。2008年6月現在で、6扉車が連結されていたのは第1 - 第25・第31編成の計26本で、連結されない編成と区別するため、先頭車の前面と6扉車のドア上部に「6DOORS」のステッカーを貼付していた。なお、6扉車によって置き換えられたサハ205形は鶴見線用の1100番台や仙石線用の3100番台に先頭車化改造されたほか、武蔵野線用の5000番台編成の一部にも組み込まれている。なお、サハ205-146 - 149については2007年12月からの検査入場終了後、第1・第2編成への6扉車組み込みに伴い、サハ205-146・147は第32編成へ、サハ205-148・149は第26編成へ組み込まれた。これによりサハ205-107・108・220・221が保留車となった。
    • 2007年1月21日に川越線内で乗用車との踏切事故が発生し、第24編成のうち外板が損傷したモハ205-386と乗用車の炎上で大きく外板が損傷したモハ204-388の2両については復旧が見送られ、モハ205-388+モハ204-386で新しい電動車ユニットを組成させ、京葉車両センター配置車(ケヨ21編成)から電動車1ユニット(モハ205-277+モハ204-277)を転用し、新しい編成を組み直して2007年5月末に営業に復帰した。
    • これらの保留車4両と使用不能となった2両は、2008年6月に郡山総合車両センターに回送され、廃車された。
    • E233系7000番台投入に伴い、第2・3・5・8・9・10・19・27・29編成と第16・17編成のうち、転用に回されなかった中間車は長野総合車両センターまで配給されたのち、廃車となった。この配給の際、川越線内のホーム有効長が牽引機関車(EF64)を含めて10両なので、10両全車廃車の編成は、サハ1両を抜いて配給し、編成から外されたサハは後日数編成分まとめて配給された。但し、最後の配給となった2014年1月16日の第29編成から抜かれたサハ205-82はその後、配給されることなく川越車両センターに保留車として留置されていた。その後、12月16日に大宮総合車両センター入場の第81編成に組み込まれて同所まで回送され、2015年2月12日に長野総合車両センターへ廃車回送された。
    • 2014年3月以降も、第28編成(10両)のみが予備車として運用されていた[5]。これは2017年秋に予定される埼京線でのATACS導入に備えて、車両の改造工事期間中の予備車を確保するため、期間限定で運用していたが[6][7]、全編成ATACS設置完了に伴い、2016年10月27日をもって運用離脱し、そのうち4両(先頭車2両+中間車2両)が11月7日[8]、中間車6両が11月10日にそれぞれ長野総合車両センターへ配給輸送[9]、11月9日と11日付で廃車された[10]。これにより、埼京線205系は1989年(平成元年)の営業運転を開始して約27年の歴史に幕を閉じた。
  • 209系電車(24両)
    • 3000番台4両編成4本(第61 - 第64編成)と3100番台4両編成2本(第71・第72編成)が配置されている。編成番号札は白地に黒文字。
    • 川越線南古谷・川越 - 高麗川間と八高線高麗川 - 八王子間で運用される。205系3000番台と同様に客室内外に客用ドアボタンが設置され、半自動ドア扱いを可能にしている。
    • 第71・第72編成の両先頭車と第72編成の中間電動車については、りんかい線全車両の10両編成化に伴う車両組み換えの際に余剰となった70-000形6両を転用したもので、第71編成の中間電動車(モハ209-3101+モハ208-3101)は川崎重工業で新造された。
    • 2007年2月から3月にかけて側窓の一部開閉化工事を当センターで施工した(詳細はJR東日本209系電車#側窓開閉化改造を参照)。
  • クモヤ143形電車(1両)
    • クモヤ143-11の1両が配置されている。牽引車
    • 構内入換作業のほか、埼京線対応のATC-6型を装備していることから、東京総合車両センターの西エリア(旧・大井工場)への入出場車両の牽引車としても使用される。2012年現在、当センター配置車両のうちATC-6型非装備で同エリアへ入場する車両は、209系3000・3100番台である。デジタル無線の取り付けを完了している。
  • MUE-Train(6両)
    • 京浜東北線根岸線で運用されていた209系0番台1編成を改造した、在来線車両の技術革新を目的とする試験電車。7両編成1本が2008年10月より配置されたが、必要に応じて連結されていた中間のサヤ209形1両が廃車となり6両編成となっている。これまでに中央本線高崎線宇都宮線東北本線)といった線区での走行経歴があり、各種測定が実施されている。

過去の配置車両[編集]

103系3000番台
  • 103系電車(0・3000・3500番台)
    • 国鉄財政問題等で新車の投入が見送られた1985年の埼京線池袋開業以前の8月に最初の編成が配備されたことから始まるが、山手線に205系が投入された当初の3月時点では当区の工事が未完成だったこともあって、品川電車区から転属の前提で東大宮操車場で疎開留置されていた。完成後は電化後の川越線区間と埼京線での投入試験をそれぞれ行い、ATC100km/h対応改造を施した上で品川・池袋の両区から転属してきた。転属車で注目されるのは、103系で一番古い試作車(MM'-901,-902)と一番新しい最終ロットの電動車ユニット(MM'-787.2044などで屋根上が当時新製していた201系同様のランボードと冷房装置AU75Eであった)が多数含まれていたことである。また川越線ローカル用として、72系から改造の3000番台が3両編成5本の15両配置された。翌1986年の新宿延伸では、山手線のほかに京浜東北線からの転属車も存在した。
    • 民営化後は山手線が205系に統一されたことにより103系が大量に転入し、埼京線の列車増発に充てられた。しかし103系の活躍は長くは続かず、埼京線区間の騒音問題により新製205系で対処することになった。1989年から1990年にかけて205系で置き換えられ、中間の非冷房車は廃車、そのほかは在籍していた非冷房車を置き換えの名目で浦和・京葉・豊田・松戸・中原の各区へと転出した。埼京線用の0番台は1990年12月に営業運転を終了し、中原区へ転属を最後に幕を閉じた。
    • 川越線・八高線用の3000番台・3500番台はその後も長らく使用されたが、老朽化により205系3000番台や209系3100番台で置き換えられ、3500番台は2005年3月に、3000番台は2005年10月に営業運転を終了し、全車廃車された。

配置以外の車両[編集]

歴史[編集]

  • 1982年昭和57年)11月 - 着工。
  • 1985年(昭和60年)9月30日 - 埼京線開業・川越線電化と同時に川越電車区として使用開始。当時の略号は「北ハエ」。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本に移管。東京圏運行本部(→東京地域本社→東京支社)の管轄で、略号は「東ハエ」。
  • 2001年平成13年)4月1日 - 大宮支社発足により同支社に移管。略号を「宮ハエ」に改称。
  • 2004年(平成16年)6月1日 - 川越車両センターに改称。

荒川橋梁の問題[編集]

施設遠景

「通勤新線」(埼京線)の車両基地は、本来東京都心に近い埼玉県浦和市(現・さいたま市)内に設置される予定であったが、用地捻出の困難さや地元の反対により頓挫した。次いで、通勤新線の直通先とされていた高崎線沿線に設置しようとしたが、やはり用地捻出は困難であった。そこで、川越線を電化し、沿線の広大な田園地帯に土地を取得して、当センターを設置したという事情がある。

時間の問題から容易に土地取得ができる田園地帯を選択したために、大宮方面とは荒川を隔てた西側に所在しているが、荒川橋梁は構造上強風の影響を受けて運転見合わせまたは徐行運転することがある。運転見合せともなると電車の入出区ができなくなるため、運行本数は減少し混雑率が増加する。一旦運行トラブルが発生すると八高線・川越線・埼京線および直通するりんかい線のみならず、埼京線と池袋 - 大崎間で山手貨物線を共有して運行している湘南新宿ラインやその関連路線・列車(横須賀線総武快速線東海道本線・宇都宮線・高崎線・「成田エクスプレス」など)にまで連鎖的にダイヤの乱れが発生する事態に至る。

しかし、移転場所の確保はもちろんのこと、巨額の費用がかかる当センターの移転は困難である。現状では地元自治体から要望が出ている川越線の複線化に加えて[11]、荒川橋梁の防風対策強化[12]が現実的な対策となっている。

脚注[編集]

  1. ^ a b 交友社鉄道ファン』2017年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  2. ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.70-72。ISBN 9784330787176
  3. ^ 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2013年9月号「JR東日本E233系7000番台 埼京・川越線用」88頁記事。
  4. ^ 秋田新幹線用車両と埼京線・横浜線用車両の新造について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2012年4月10日
  5. ^ 205系ハエ28編成ヘッドマークを外し運用復帰(鉄道ホビダス・RMニュース)
  6. ^ 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2014年5月号「JR電車3月15日ダイヤ改正と2013年度の動向」記事。
  7. ^ 鉄道ジャーナル社「鉄道ジャーナル」2014年8月号「首都圏205系電車のバラエティー」記事。
  8. ^ 205系4両が長野へ(月刊「鉄道ファン」・鉄道ニュース)
  9. ^ 205系ハエ28編成の中間車6両が長野総合車両センターへ(月刊「鉄道ファン」・鉄道ニュース)
  10. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.357。ISBN 9784330787176
  11. ^ JR川越線の輸送力増強と利便性の向上について 平成16年12月 一般質問 渋谷実 議員(埼玉県議会)
  12. ^ JR川越線の鉄橋防風対策と東武東上線の高架複々線化について - 平成9年6月一般質問 山根隆治議員(埼玉県議会)

関連項目[編集]

座標: 北緯35度54分10.4秒 東経139度31分41.8秒 / 北緯35.902889度 東経139.528278度 / 35.902889; 139.528278