小林優香

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小林 優香
Yuka Kobayashi
Cycling (road) pictogram.svg
2018 2019 UCI Track World Cup Berlin 010.jpg
個人情報
本名 小林 優香
こばやし ゆうか
生年月日 (1994-01-18) 1994年1月18日(25歳)
国籍 日本の旗 日本
チーム情報
所属 日本競輪学校
分野 トラックレース
役割 選手
プロ所属チーム
2014年 -
日本競輪選手会福岡支部
グランツール最高成績
主要レース勝利

ガールズケイリンコレクション
2014年 9月
2015年 3月・6月
2016年 5月
2018年 3月
2019年 3月
ガールズケイリンフェスティバル
2014・2015・2017
ガールズグランプリ
2015

 
獲得メダル
UCIトラックサイクリング・ワールドカップ
2018-2019第3戦・ベルリン 女子ケイリン
最終更新日
2018年12月5日

小林 優香(こばやし ゆうか、1994年1月18日 - )は、佐賀県鳥栖市出身の女子競輪選手日本競輪学校(以下、競輪学校)第106期生。登録地は福岡県。ホームバンクは久留米競輪場

来歴[編集]

母親はバレーボールの元実業団選手[1]で、この影響を受けて自身も幼少の頃からバレーボールに取り組み、熊本市立必由館高等学校時代には2010年に行われた全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ)に出場した経験を持つ。

しかし、垂直跳びの記録が60cmを越す[2]にもかかわらず、身長が164cmとバレーボール選手としては小柄なためポジションは跳躍力をさほど必要としないセッターリベロに限られていた。このことが当人には不満で、中学を卒業した時点でバレーボールには限界を感じていた[3]が、高校そして短大と、いずれもバレーボール部での活動を前提にした推薦入学が決まっていたことから、その後も活動を続けていた。

2012年、たまたまテレビで見たというロンドンオリンピック・男子チームスプリントに魅了され、ガールズケイリンを志望することを決意。佐賀女子短期大学在学中に競輪学校を受験し、同年12月20日競輪学校第106回適性試験に合格[4]

競輪学校時代[編集]

競輪学校では、200mフライングダッシュ、400mフライングダッシュ、1000mタイムトライアル、2000mタイムトライアルの4種目(女子の場合)について随時計測することになっているが、入学直後の2013年5月に行われた試走記録会で競輪学校の最高基準(A基準)タイムを全て上回り、女子生徒として初のゴールデンキャップを獲得した[5]。さらに同年7月に行われた第一回記録会[6]、同年9月に行われた第二回記録会[7]でも全て上回り、男女通じて史上初となる3回連続のゴールデンキャップ獲得を果たした。

これを受け、同期生の石井貴子とともに通常の競輪競走における訓練とは別に、オリンピック種目であるチームスプリントを行うよう勧められ、同年10月に立川競輪場で行われた第68回国民体育大会のエキシビションレースに出場。400m周長の日本記録を更新する56秒333をマークした[8]

その後、石井とともに日本ナショナルチーム入りが決まり、2014年2月下旬に行われたトラックレース世界選手権出場を果たした。

2014年3月に競輪学校を卒業。卒業記念レース決勝戦では石井に優勝をさらわれ3位だったが、在校競走成績は58戦50勝の成績を挙げ第1位となった[9]

競輪選手として[編集]

2014年、5月16日の岸和田競輪場でデビュー戦を迎え、2着の増茂るるこに6車身の差をつけて勝利。その後も連勝街道を続け、出走した岸和田、京王閣松山名古屋の各競輪場では全て完全優勝。同年7月18日に行われた青森での一戦に勝利し、石井寛子と並んでいたデビュー以来の無敗記録を更新する13連勝を樹立。さらに19日、そして決勝戦が行われた20日も勝利し、加瀬加奈子と並ぶ15連勝をマークした。

8月8日、9日に行われた第1回ガールズケイリンフェスティバル松戸競輪場)でも連勝。加瀬と並んでいた連勝記録を更新し、初代優勝者となった[10]

その後も連勝を続けたが、9月1日、西武園決勝で梶田舞に敗れデビューからの連勝記録は22でストップした[11]

9月14日、ガールズケイリンコレクション前橋ステージで優勝。この結果、同年12月28日に岸和田競輪場で行われるガールズグランプリ2014の出場をデビューから僅か半年という早さで確定させた。その後も快進撃を続け、ガールズグランプリ2014までに再び22連勝を記録。しかし、年末の大一番であるガールズグランプリ2014では本命に推されたものの、捲り不発で梶田、加瀬に続く3着に沈み46戦目で初めて連対を逃してしまった[12]

なお、この年2回記録した22連勝は、2017年に梶田舞に抜かれるまでガールズケイリン記録であった[13]。梶田舞は2017年3月7日に24連勝を記録するが、同じ開催で小林も斡旋されており、翌8日の決勝では、逆に自身が梶田の連勝記録を止めた[14]

2015年も年明けから4場所連続完全優勝をしていたが、3月の四日市競輪場の予選初日に奈良岡彩子に敗れ、デビュー以来続けていた予選連勝記録が37勝(19場所)で途切れた。5月には別府競輪場で開催された全日本プロ選手権自転車競技大会中に行われたエキシビションレースで競輪学校時代も含めた自身初の落車転倒を経験する[15]。3月・6月のガールズケイリンコレクション、8月のガールズケイリンフェスティバルと優勝、9月のガールズケイリンコレクションは石井貴子に敗れたが、年末のガールズグランプリで優勝。同年の年間獲得賞金を29,767,000円とし、自身初の賞金女王となった[16]。なお、この金額は男子も含めた全競輪選手2380人中35位に位置する[17]

2016年は、3月のガールズケイリンコレクション名古屋ステージで他の選手を落車させたため過失走行により失格と判定され、また小林自身も落車し意識不明のまま病院に搬送されたが大事には至らなかった。この負傷によりその後の3月開催のレースをすべて欠場することになり、デビューした2014年5月以降続いていた月別優勝が22ヶ月連続で終了した。同年4月、UCI承認トラックチーム「Dream Seeker」に、発足メンバーとして参加(代表は新田祐大[18]。5月の同静岡ステージでは発走直後に左肩を脱臼するアクシデントに見舞われたものの2角捲りを決めて優勝した[19]。その後は海外遠征先の台湾でも落車したため骨の移植手術を受けたことから、リハビリに専念するためレースは長期欠場したが、同年11月の久留米競輪場でのFI競走から復帰し、3日間とも1着で優勝した。2016年の獲得賞金額は7,528,600円であった。

2017年は減量に励み、体重は20キロ落として65キロとしたほか、後輩の太田りゆ(112期)とともに日本自転車競技連盟からトラックレース短距離女子エリート強化指定選手として指定された[20]ため主にナショナルチームとしての活動(競技)に重きを置いたこともあり、伊豆の修善寺に住居を構えて活動拠点として練習を続けた。また、6月のアメリカでのケイリンレースで優勝するなど海外遠征も増やしたことからガールズケイリンの出走回数は年間で僅か40走に留まったが、1着36回(うち優勝10回、そのうちの1回はガールズケイリンフェスティバル)、2着4回と全てのレースで連対し、年間獲得賞金は10,076,000円であった。

デビュー以来2017年末までで193走し、1着176回(勝率91.2%)、2着8回、3着4回、着外1回、棄権2回、失格3回。優勝は56回という成績を残している。

2018年も引き続きナショナルチームとしての活動に重きを置いたことからガールズケイリンの出走回数は抑え、年初から主に海外のレースに参戦。そのため同年のガールズケイリン初出走は前走から4ヶ月空いた3月のガールズケイリンコレクシュン松山ステージとなった[21]が、最後の直線で捲り追い込みを決めて優勝、ガールズケイリンコレクション最多となる5回目の優勝を飾った。その後もガールズケイリンは月1回の斡旋に抑えられた中で、7月のガールズケイリンフェスティバル(松戸)決勝で落車し負傷する(レースは失格)。それ以降は治療と競技に専念したため2018年のガールズケイリンはガールズケイリンフェスティバルまでの僅か8走(1着5回、2着1回、3着1回、失格1回)に留まったが、競技では12月2日(現地時間)に行われたワールドカップ2018-2019の3戦目・ベルリン大会女子ケイリンにおいて3着となり、短距離種目としては日本人女子で初めて銅メダルを獲得し表彰台に上った[22]

2019年も前年同様、初戦は3月のガールズケイリンコレクション大垣ステージとなったが、捲った妹弟子の児玉碧衣を更に捲って1着となり、ガールズケイリンコレクション最多優勝記録を更新する6回目の優勝を果たした。

人物[編集]

スポーツ新聞等のメディアでは、その勝率の高さから「怪物少女」「怪物」「絶対女王」などと形容されることが多い。

太ももの周長は68.5cm。[23]

レッグプレスは最大500kgで筋肉トレーニングを行なっている。

主な獲得タイトル[編集]

TV出演等[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2014年5月17日放送 22:30 - 23:00 テレビ東京 Crossroad
  2. ^ ガールズ競輪 三期生いざ出陣 - 西日本新聞 2014年5月8日付
  3. ^ 生徒インタビューリポート 第1弾 小林優香編 - ガールズケイリン スペシャルレポート
  4. ^ 日本競輪学校第106回生徒入学試験合格者名簿 (PDF)
  5. ^ 日本競輪学校 女子生徒史上初の快挙! 第106回生徒(女子第3回生)・小林優香生徒のゴールデンキャップ獲得について - KEIRIN.JP 配信日:2013年5月11日
  6. ^ 第106回生徒(女子第3回生)・小林優香生徒 史上初!!2回目のゴールデンキャップ獲得について - KEIRIN.JP 配信日:2013年7月30日
  7. ^ 女子第3回生・小林優香生徒 3種目での女子競輪学校記録更新および 3回連続ゴールデンキャップ獲得について - KEIRIN.JP 配信日:2013年9月25日
  8. ^ 第106回生徒(女子第3回生)小林優香生徒、石井貴子生徒が女子チームスプリントで日本記録更新!(KEIRIN.JP) - 配信日 2013年10月3日
  9. ^ 競走成績戦法別一覧表(女子第3回生)総合 (PDF)
  10. ^ 【ガールズF】小林17連勝で初代夏の女王 - スポーツ報知 2014年8月10日6時0分
  11. ^ 小林優香ついに初黒星、デビュー22連勝でストップ - スポニチアネックス 2014年9月2日 05:30
  12. ^ 【競輪】ガールズGPは梶田舞が制圧 - デイリースポーツ 2014年12月28日
  13. ^ “【競輪】梶田舞がガールズ新記録の23連勝 快挙も事故レースで「素直に喜べない」”. デイリースポーツ(デイリースポーツONLINE) (神戸新聞社). (2017年3月6日). https://www.daily.co.jp/horse/2017/03/06/0009973510.shtml 2017年3月6日閲覧。 
  14. ^ “小林優香が梶田舞の25連勝阻止してV/広島”. 日刊スポーツ(nikkansports.com) (日刊スポーツ新聞社). (2017年3月9日). http://www.nikkansports.com/public_race/news/1789299.html 2017年3月9日閲覧。 
  15. ^ 小林優香がエキシビションで落車 - 競輪 : 日刊スポーツ
  16. ^ 競輪オフィシャルサイト選手通算成績
  17. ^ 獲得賞金ランキング|KEIRIN.JP
  18. ^ 新田祐大が自転車新チーム発表 優香らと東京五輪目指す Archived 2016年4月15日, at the Wayback Machine. - 西日本新聞
  19. ^ “小林優香V、左肩脱臼も一気にねじ伏せた/静岡”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2016年5月3日). http://www.nikkansports.com/public_race/news/1641188.html 2016年5月3日閲覧。 
  20. ^ 強化指定選手 - 日本自転車競技連盟ホームページ
  21. ^ ガールズケイリンコレクション2018松山ステージ(FⅡ) 出場予定選手 (PDF)”. KEIRIN.JP (2018年1月23日). 2018年1月23日閲覧。
  22. ^ 自転車競技短距離種目では史上初!小林優香選手がワールドカップで銅メダルを獲得”. KEIRIN.JP (2018年12月3日). 2018年12月5日閲覧。
  23. ^ 『スポーツジャングル』2016年6月20日放送
  24. ^ ケイリン女王小林優香が始球式 胸張って「光栄」(日刊スポーツ2016年5月31日閲覧)
  25. ^ NHK Eテレ「天才てれびくんYOU」に小林優香選手が出演します。”. keirin.jp (2017年3月31日). 2017年6月10日閲覧。
  26. ^ 「嵐にしやがれ」尾野真千子も向井理もゆりやんレトリィバァも嵐とバトル!”. goo tv(関東版) (2017年6月3日). 2017年6月10日閲覧。

関連記事[編集]

外部リンク[編集]