信濃グランセローズ

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信濃グランセローズ
会社名 株式会社長野県民球団
創設年度 2006年
所属リーグ
ベースボール・チャレンジ・リーグ(西地区)
歴代チーム名
  • 信濃グランセローズ(2007年 - )
本拠地
なし(主たるホーム試合開催野球場は長野オリンピックスタジアム
収容人員 30,000人
永久欠番
なし
獲得タイトル
独立リーググランドチャンピオン(0回)
なし
リーグ優勝(0回)
なし
タイトル
地区年間優勝(1回)
地区優勝(1回)
優勝年度
地区年間優勝:2017
地区優勝:2017後
球団組織
監督 本西厚博
株式会社長野県民球団
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
380-0928
長野県長野市若里6-3-22
飯島建設本社ビル6階
設立 2006年(平成18年)11月20日
業種 サービス業
事業内容 野球の興行
代表者 代表取締役社長 竹内羊一
資本金 8,120万円
主要株主 法人50社、個人150名
外部リンク 信濃グランセローズ
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信濃グランセローズ(しなのグランセローズ、Shinano Grandserows)は、プロ野球独立リーグベースボール・チャレンジ・リーグに所属する長野県のプロ野球チーム。2007年加盟。

概要[編集]

都道府県名の「長野」ではなく、令制国名の「信濃」を冠している(発足当時のリーグでは唯一。2015年からは武蔵ヒートベアーズも令制国名を名乗る)。愛称のグランセローズ(Grandserows)は、"Grand"(壮大な、気高い)と "serows"(カモシカ)の造語で、カモシカは長野県の県獣である。

リーグが6球団となり、2地区制を導入した2008年から2014年までは上信越地区に所属していた。8球団に増えた2015年からは西地区に属しており、以前の上信越地区の他チームが東地区に属しているため、唯一「地区を移った」球団となった。

当初よりリーグに加盟する4球団(他に新潟富山石川)の中で、2017年現在唯一リーグ優勝の経験がないが、11年目となる2017年後期に初の半期優勝および地区年間優勝を達成した[1][2]

歴史[編集]

2006年10月27日にチームの名称が「信濃グランセローズ」に決定。初代監督に元日本ハムファイターズなどの木田勇、同GM今久留主成幸が就任。

2007年4月28日の開幕戦は6832名の観客を集め、試合は引き分ける。6月19日にはリーグ初の交流戦となる対北海道日本ハムファイターズ二軍戦が行われ、1対8で敗れる。7月19日の対富山戦で逆転勝利し、9連勝。この年は31勝35敗6引分、勝率.470で3位となり、観客は合計68,659人、1試合平均1,907人、1試合最高6,832人。

2008年、前後期とも上信越地区最下位に終わり、シーズン終了後、に木田勇は監督を退任。後任はGMの今久留主成幸が就任。NPBドラフトにおいて鈴江彬育成選手として千葉ロッテマリーンズから指名され、入団。信濃からNPBへ初めて選手が入団。

2009年、前後期とも2年連続で上信越地区最下位に終わり、シーズン終了後、今久留主成幸監督は退任。NPBドラフトでは育成枠で高田周平阪神タイガースから、星野真澄読売ジャイアンツからそれぞれ指名を受ける。

2010年、前期は初の2位となるが、後期は最下位に終わる。

2011年3月11日に発生した東日本大震災と翌12日に発生した長野県北部地震の影響で開幕が一週間遅れとなる。前期は初めて勝率5割を越えて2位となる。後期は優勝マジックが点灯し、残り3試合でマジック2までこぎ着けたものの[3]、そのあと3連敗して[4]新潟に逆転優勝を許し、1.5ゲーム差の2位に終わる。

2012年、前後期ともに2位で通期勝率でも2位となる。新潟が前後期とも地区優勝したため初めて地区チャンピオンシップに進出し、3戦全勝が勝ち上がりの条件だったが、初戦に新潟に敗れて敗退。シーズン終了後、監督の佐野嘉幸が退任、後任には元日本ハムファイターズの岡本哲司が就任、投手コーチに元日本ハムの田中幸雄。また、選手兼任で打撃コーチに竜太郎、守備・走塁コーチに渡辺正人がそれぞれ就任。

2013年は前期は3位、後期は2位の結果に終わる。シーズン終了後の11月17日、オリックス・バファローズ2軍監督就任が決まった岡本哲司の監督退任が発表された[5]。後任には12月3日に投手の大塚晶文が就任することが発表された[6]

2014年は前年と同じ前期3位・後期2位の成績だった。大塚監督は7月21日の試合後に、ベンチ前で行ったミーティングで、3選手を平手打ちしたとして[7]、7月24日に7試合の出場停止処分を受けた[8]。シーズン終了後の10月3日、中日ドラゴンズのコーチ就任に伴い大塚晶文は監督を退任[9]。後任には前横浜DeNAベイスターズコーチの岡本克道が就任した[10]。また、守備走塁コーチに元・富山コーチの松井宏次の就任が12月25日に発表された[11]

2015年から西地区に所属することとなる。前期は福井ミラクルエレファンツと激しい首位争いを展開。6月19日の時点で0.5ゲーム差をつけて優位であったが[12]、残り4試合に全敗し、福井の逆転優勝を許した[13]。後期は8月16日時点で6勝9敗3分で4位(最下位)に転落[14]、8月18日付で監督の岡本克道が成績不振の責任を取って退任し、総合コーチだった高橋信二が選手兼任で監督代行に就任した[15]。最終的に後期は4位であった。

10月23日、高橋監督代行が古巣・北海道日本ハムのコーチに就任することが発表された[16]。後任監督は、11月19日に本西厚博に決まったことが発表された[17]。2016年1月5日、東北楽天ゴールデンイーグルス球団職員の有銘兼久2016年の1シーズン、投手コーチとして派遣されることが発表された[18]

2016年2月、球団創設以来社長を務めた三沢今朝治が会長に退き、元中野市スポーツ振興課長の竹内羊一が後継の社長に就任した[19]。この年度は前期は3位、後期は2位であった。後期開幕直前には負傷者により控え選手が手薄になったため、松井コーチが現役復帰する事態にも見舞われた[20]。シーズン終了後の10月31日、本西監督の留任[21]、有銘、松井両コーチの退任[22]がそれぞれ発表された。

2017年前期は終盤に球団記録となる11連勝で優勝マジックが点灯したが[23]、そのあと3連敗を喫して富山に逆転を許し[24]、「悲願」の半期優勝はならなかった[25]。防御率リーグ2位(四死球は最少)の投手陣や機動力を生かした攻撃で躍進する一方、薄い選手層が連戦での不調につながったと評されている[25]。後期は7月から8月に5連勝を2度記録して首位となる[26][27]。いったん2位に後退したが[28]、そのあと8連勝を記録して首位を奪回、優勝マジック2が点灯した[29]。マジック対象の富山が敗れてマジック1で迎えた9月2日の福井戦に勝利して後期優勝を決め、創設11年目で初の半期優勝を達成した[1]。前期優勝の富山と対戦した地区チャンピオンシップを2勝0敗で制し、地区年間優勝も初めて達成した[2]

成績[編集]

シーズン[編集]

年度 監督 順位 試合 勝利 敗戦 引分 勝率 ゲーム差 打率 防御率 本塁打
2007 木田勇 3 72 31 35 6 .470 10.5 -- -- --
2008 3 36 15 17 4 .469 4.0 -- -- -
3 36 11 17 8 .393 7.5
2009 今久留主成幸 3 36 14 19 3 .424 5.5 -- -- --
3 36 13 21 2 .382 8.5
2010 佐野嘉幸 2 36 14 21 1 .400 12.0 -- -- --
3 36 13 20 3 .394 5.5
2011 2 36 15 13 8 .536 5.0 -- -- --
2 36 18 12 6 .600 1.5
2012 2 36 16 18 2 .471 5.0 -- -- --
2 36 19 17 0 .528 10.0
2013 岡本哲司 3 36 13 22 1 .371 13.0 -- -- --
2 36 18 18 0 .500 9.5
2014 大塚晶文 3 36 12 18 6 .400 8.5 -- -- --
2 36 17 15 4 .531 5.5
2015 岡本克道
高橋信二(代行)
2 37 18 16 3 .529 2.5 .276(2位) 4.06(5位) 32(3位)
4 35 11 20 4 .355 7.5
2016 本西厚博 3 36 16 17 3 .485 4.5 .280(1位) 3.64(4位) 34(4位)
2 36 15 18 3 .455 5.0
  • 2008年以降の順位は地区(2014年までは上信越地区、2015年以降は西地区)での順位、打率・防御率・本塁打はBCリーグ総合での順位。

地区チャンピオンシップ[編集]

  • 2012年 - 0勝1敗(対戦は新潟。新潟は前後期制覇のため1勝で優勝)
  • 2017年 - 地区年間優勝(2勝0敗、対戦は富山)

スタッフ・選手[編集]

マスコットキャラクター[編集]

チーム名称のカモシカをモチーフとした「グラッツェ」である[30]。名称は「いつも感謝の心を忘れない」という意図で、イタリア語の「ありがとう」から付けられた[30]

これとは別に、2016年のシーズンから「BPフェアリープロジェクト」と称してポジションごとに「女神が遣わせた妖精」という設定の少女キャラクター(萌えキャラ)が新たに作られ(デザインは藤真拓哉)、デザインユニホームやキャラクターボイスとして声優の起用もおこなわれる[31][32][33][34]。この試みはリーグなどによる実行委員会の提案「ボールパークフェアリーズプロジェクト」に信濃が賛同しておこなわれるもので、クラウドファンディングでグッズなどの製作費を募るとしている[31][33]。デザインユニホームは5月7日の対群馬ダイヤモンドペガサス戦で初めて使用された[35]

応援スタイル[編集]

  • 主催試合の試合前には、「君が代」に引き続き、長野県歌「信濃の国」を斉唱する。
  • 試合中の応援は、私設応援団「REDSEROWS」のコール・手拍子に合わせて行われる。

応援歌・テーマソング[編集]

  • 公式応援歌「[[戦場のカモ

シカ]]」(歌:三四六) - 2007年発表

  • 公式イメージソング「夢を叶えよう」(歌:ココロコロン) - 2007年発表
  • 公式イメージソング「〜GO GO セローズ 勝利の白球アルプスへ〜」(歌:清水まなぶ) - 2007年発表
  • 公式イメージソング「ユメパズル」(歌:ma) - 2007年発表
  • 公式応援ソング「カントリーガール」(歌:パラレルドリーム)-2014年発表
  • 公式応援ソング「Fight Victory」(歌:パラレルドリーム)-2015年発表

脚注[編集]

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  1. ^ a b “BCリーグ信濃 歓喜の初優勝 西地区後期”. 信濃毎日新聞. (2017年9月3日). http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170903/KT170902ATI090013000.php 2017年9月3日閲覧。 
  2. ^ a b 信濃グランセローズ ADVANCE-West地区優勝決定 - ベースボール・チャレンジ・リーグニュースリリース(2017年9月18日)
  3. ^ 群馬に6-1で快勝 マジック「2」に - 信濃毎日新聞 2011年9月20日
  4. ^ 群馬に敗れ全日程終了 新潟にマジック1点灯 - 信濃毎日新聞 2011年9月26日
  5. ^ 岡本監督退任 後任に大塚投手の名前 - 信濃毎日新聞 2013年11月18日
  6. ^ 大塚監督就任”. 信濃グランセローズ・公式サイト (2013年12月3日). 2013年12月4日閲覧。
  7. ^ 信濃・大塚監督、選手に平手打ち…BCリーグが行為を公表 スポーツニッポン
  8. ^ 信濃グランセローズ・大塚晶文監督の処分について BCリーグ公式サイト
  9. ^ 大塚監督「経験伝えたい」 信濃退団、中日の投手コーチに - 信濃毎日新聞 2014年10月4日
  10. ^ 岡本新監督「優勝が使命」、高橋「3冠目指す」 入団会見 - 信濃毎日新聞 2014年12月16日
  11. ^ コーチ就任のお知らせ”. 信濃グランセローズ (2014年12月25日). 2015年1月7日閲覧。
  12. ^ V懸け福井と連戦 20日から敵地へ、連勝狙う - 信濃毎日新聞 2015年6月20日
  13. ^ 勝負強さ欠きV逃す 最終盤4連敗、西地区前期2位 - 信濃毎日新聞 2015年7月1日
  14. ^ 信濃最下位に転落 サヨナラで新潟に敗れる - 信濃毎日新聞 2015年8月17日
  15. ^ 岡本監督辞任 成績不振の責任、理由に - 信濃毎日新聞 2015年8月18日
  16. ^ 「日本ハムで精進」 高橋監督代行退団会見 - 信濃毎日新聞 2015年10月24日
  17. ^ 本西監督の就任を発表 24日に会見 - 信濃毎日新聞 2015年11月20日
  18. ^ 【有銘兼久】 「信濃グランセローズ」 コーチ派遣に関して - 東北楽天ゴールデンイーグルス(2016年1月5日)
  19. ^ “竹内新社長就任を承認 株主総会”. 信濃毎日新聞. (2016年2月27日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20160227005517 2017年9月16日閲覧。 
  20. ^ “BC信濃 松井守備走塁コーチと選手契約”. 信濃毎日新聞. (2016年7月3日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20160703006434 2016年11月26日閲覧。 
  21. ^ 本西監督続投のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2016年10月31日)
  22. ^ コーチ退団のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2016年10月31日)
  23. ^ “信濃M4 11連勝 BCリーグ”. 信濃毎日新聞. (2017年6月9日). http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170609/KT170608IWI090001000.php 2017年7月1日閲覧。 
  24. ^ “3連敗、崖っぷち 富山がM1”. 信濃毎日新聞. (2017年6月17日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20170617008260 2017年7月1日閲覧。 
  25. ^ a b “信濃、悲願へ収穫と課題 BC前期の全日程終了”. (2017年6月22日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20170622008280 2017年7月1日閲覧。 
  26. ^ “連勝止まる 福井に4―6”. 信濃毎日新聞. (2017年7月24日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20170724008503 
  27. ^ “単独首位、富山敗れ 6連勝はならず”. 信濃毎日新聞. (2017年8月5日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20170805008573 
  28. ^ “信濃、滋賀に初黒星で2位後退”. 信濃毎日新聞. (2017年8月13日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20170813008613 
  29. ^ “8連勝 初VへM2”. 信濃毎日新聞. (2017年8月28日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20170828008674 
  30. ^ a b 球団について - 信濃グランセローズ
  31. ^ a b クラウドファンディングを活用した「BPフェアリーズ(ボールパークフェアリーズ)」プロジェクトのお知らせ - 信濃グランセローズ(2016年2月29日)
  32. ^ “萌えキャラが球場へ誘う 信濃グランセローズ”. 読売新聞. (2016年3月5日). http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20160304-OYTNT50284.html 2016年3月6日閲覧。 
  33. ^ a b “「妖精キャラ」でファン開拓 公式戦でイベント計画”. 信濃毎日新聞. (2016年3月1日). http://www8.shinmai.co.jp/grandserows/ 2016年3月6日閲覧。 
  34. ^ 「BP(ボールパーク)フェアリーズ」プロジェクト・キャスト(キャラクター声優)決定およびイベント開催お知らせ - 信濃グランセローズ(2016年4月22日)
  35. ^ 「BPフェアリーズDAY」開催のご案内 - 信濃グランセローズ(2016年3月8日)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]