三菱・デリカD:2

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三菱・デリカD:2
Mitsubishi Delica D:2 HYBRID MZ Navi Package MB36S.jpg
2代目 HYBRID MZ Navi Package
販売期間 2011年-
製造国 日本の旗 日本
ボディタイプ 5ドア トールワゴン
駆動方式 FF/4WD(2代目の4WDは、マイルドハイブリッド車のみ)
別名 スズキ・ソリオ(3代目-)
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デリカ D:2DELICA D:2、デリカ ディーツー)は、三菱自動車工業が販売するトールワゴン。生産はスズキが行い、ソリオ(3代目以降)の姉妹(OEM)車種である。

概要[編集]

三菱自動車がスズキから「ソリオ」のOEMを受け販売される車種。スズキからOEM供給を受けるのは日本向けでは初となる。2015年8月にソリオが4代目にフルモデルチェンジしてからも変更なく継続販売していたが、それから4ケ月後の同年12月に初のフルモデルチェンジを行い2代目に移行した。

なお、三菱のトールワゴンは1999年1月に当時発売されていた軽自動車トッポBJの派生車種であったトッポBJワイド以来約9年10ヶ月ぶりの投入となった。ボディサイズはトッポBJワイドに比べて全長・全幅・全高すべてで拡大されており、ホイールベースも拡大。室内長は2代目モデルの場合、トッポBJワイドに比べて800mm長くなっている(トッポBJワイド 1,715mm、デリカD:2(2代目) 2,515mm)。エンジンにおいても総排気量がトッポBJワイドより148cc多い1.2Lエンジンとしており、最高出力は13PS(10kW)、最大トルクは1.5kg・m(15N・m)それぞれ向上されている。リアドアはトッポBJワイドがヒンジ式だったのに対し、スライド式となっている。

初代 MB15S型(2011年 - 2015年)[編集]

三菱・デリカD:2(初代)
MB15S型
後期型 S
(2013年12月 - 2015年12月)
Mitsubishi Delica D-2 S IMG 0060.JPG
中期型 S
(2012年6月 - 2013年12月)
Mitsubishi Delica D-2 S.JPG
Mitsubishi Delica D-2 S Rear.JPG
販売期間 2011年3月 - 2015年12月
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア トールワゴン
エンジン K12B型 1.2L 直4 DOHC 吸排気VVT[1]
駆動方式 FF/4WD[1]
最高出力 67kW(91PS)/6,000rpm[1]
最大トルク 118N・m(12.0kgfm)/4,800rpm[1]
変速機 CVT[1]
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:アイソレーテッド・トレーリング・リンク式[1]
全長 3,710mm[1]
全幅 1,620mm[1]
全高 1,765mm[1]
ホイールベース 2,450mm[1]
車両重量 1,000 - 1,090kg[1]
製造事業者 スズキ[2]
姉妹車/OEM スズキ・ソリオ[2]
-自動車のスペック表-

スタイル・機構[編集]

基本的にOEM元であるソリオと大きな違いはなく、エンブレムが異なる程度。グレード体系が一部異なっており、最廉価グレードの「G」やカタロググレードのアイドリングストップ搭載車の設定がなかったが(「G」については販売開始当初は設定されていたが、2012年2月で販売を終了。)、2012年10月にアイドリングストップを搭載した「S AS&G」を追加した。本グレードは「ソリオ」での「S アイドリングストップ」に相当する(2013年12月のマイナーチェンジ以降は「S-DJE」相当、ただし、2WD車のみの設定)。2014年2月には4WD専用グレードの「G4」を、同年8月にはエントリーグレードの「Limited(ソリオでの「Gリミテッド」に相当)」を順次追加した。

なお、ソリオの派生モデルである「ソリオ バンディット」に相当するグレードの設定は本代では設定されなかったが、販売店装着の純正アクセサリーに、ソリオでは設定がないメッキグリルが用意されており、3ナンバーミニバンのシリーズ車種であるデリカD:5を彷彿とさせるデザインとなっている。

また、全車が「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得しており、「Limited」・「G4」・「X」・「S」は「平成27年度燃費基準」、「S AS&G」は「平成27年度燃費基準+20%」をそれぞれ達成している(「S AS&G」は2015年4月から設けられた平成32年度燃費基準も併せて達成している)。

沿革[編集]

  • 2010年12月24日 - 三菱自動車工業がスズキ株式会社から3代目ソリオのOEM供給を受けることを発表。
  • 2011年
    • 2月24日 - 車名を「デリカD:2」とし、公式発表(3月10日販売開始)。
    • 7月 - 仕様変更。ボディカラーに「シルキーシルバーメタリック」を追加。
    • 12月22日 - 特別仕様車「S AS&Gホワイトリミテッド」を発表(2012年1月12日販売開始、内容的には先に登場したベース車・ソリオの特別仕様車「BLACK&WHITE アイドリングストップ」にほぼ順ずる)。
      「S」2WD車をベースに、アイドリングストップ機構「オートストップ&ゴー(AS&G)」を装備して燃費を向上するとともに、アクティブスタビリティコントロール(ASC)ヒルスタートアシスト(HSA)を装備。さらにスモークインナーのヘッドランプ、グレー色バックドアガーニッシュ、ガンメタ塗装15インチアルミホイールを採用するとともに、フロントバンパーにLEDイルミネーションを追加してよりスポーティーな外観とした。インテリアはブラックとグレーのチェック柄採用の専用生地を採用し、インパネガーニッシュとドアスイッチパネルにブラックを、ステアリングホイールやシフトノブに本革巻を採用するとともに、マット類(インパネトレー・フロア)を専用仕様に変更。運転席シートヒーターも装備された。なお、ボディカラーはグレード名にちなんで、パールホワイトのみとした。
  • 2012年
    • 2月 - ラインナップの整理に伴い、2WD専用の最廉価グレード「G」を廃止。
    • 3月16日 - 同年2月のソリオの改良を受け、一部改良。2WD車において、CVTオイルを低粘度化し、CVT内の摩擦抵抗(フリクション)を低減したことでJC08モードにおける燃費を0.6km/L向上(20.0km/L→20.6km/L)。これにより、平成27年度燃費基準を達成した。
    • 6月22日 - 同年6月18日のソリオの改良を受け、同様に一部改良。
      特別仕様車「S AS&Gホワイトリミテッド」において、CVTオイルを低粘度化し、CVT内の摩擦抵抗(フリクション)を低減して燃料消費を抑えたことにより、JC08モードにおける燃費を0.6km/L向上(21.2km/L→21.8km/L)。また、全車においては可変間欠ワイパー及び防眩ルームミラーの採用、リア乗降用グリップの追加、タイヤ/アルミホイールを14インチから15インチに、ヘッドレストの大型化やスライドドア補強などの安全に関する法規制強化に対応した。また、ボディカラーの「メロウブロンズパールメタリック」を廃止した(この時点でボディカラーはソリオより1色少ない6色展開となり、「ルナグレーパールメタリック」はデリカD:2では未設定であった)。
    • 10月10日 - アイドリングストップ機構「オートストップ&ゴー(AS&G)」を標準装備した新グレード「S AS&G」を追加。併せて、全グレードでボディカラーの見直しを行い、「クラッシーレッドパール」と入れ替えでデリカD:2では未設定だった「ルナグレーパールメタリック」を追加した(「クラッシーレッドパール」はソリオでは継続設定)。
  • 2013年12月5日 - マイナーチェンジ。
    「S AS&G」と4WD車に熱効率を高めた「デュアルジェットエンジン」を新たに採用するとともに、「S AS&G」には減速エネルギーを利用して発電・蓄電し、電装品に供給できる「アシストバッテリー(ソリオでの「エネチャージ」に相当)」と空調ユニットに冷房運転時に凍る蓄冷剤を内蔵したことでアイドリングストップ作動中においても冷風を送ることができ、アイドリングストップ時間の延長に貢献する「エコクール」も採用したことで燃費を向上し、「S AS&G」は「平成27年度燃費基準+20%」、4WD車は平成27年度燃費基準をそれぞれ達成した。
    外装ではバンパー、ルーフスポイラー、エアダム、15インチアルミホイールのデザインを変更し、「S AS&G」はフロントグリルをブルースケルトンに変更して差別化を図った。ボディカラーは「グレースブルーパールメタリック」・「ルナグレーパールメタリック」と入れ替えで「カシミールブルーパールメタリック」・「フィズブルーパールメタリック」を追加した(ソリオのマイナーチェンジ時に追加された「フェニックスレッドパール」は「クラッシーレッドパール」同様、デリカD:2では未設定)。メーターはハイコントラストメーター(常時照明点灯タイプ)となり、「S AS&G」はアシストバッテリーインジケーター付の専用メーターとなる。装備面ではドアハンドルのスイッチを押すだけでスライドドアを自動開閉できるワンタッチ電動スライドドア(セーフティ機能付・「X」は助手席側のみ、「S」・「S AS&G」は両側)や折りたたみ式パーソナルテーブルを新たに標準装備した。
  • 2014年
    • 2月26日 - 一部改良[3]
      既存グレード全車に低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City(ソリオでの「レーダーブレーキサポートII」に相当)」のメーカーオプション設定を追加。本システムはミリ波レーダーにより前方の車両や障害物を検知し、低速走行時、追突の危険がある時に緊急停止する「自動ブレーキ機能」、急ブレーキ時の制動力を高める「前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能」、運転手に衝突の危険性が高まっていることを知らせる「前方衝突警報機能」などでドライバーの運転をサポートする。併せて、4WD専用の新グレード「G4」を新設。寒冷地で要望が多い運転席&助手席シートヒーターやヒーテッドドアミラーなどを装備しながら、購入しやすい価格に設定。また、「デュアルジェットエンジン」を搭載しており、力強い走りと低燃費を両立し、平成27年度燃費基準を達成している。
    • 8月21日 - 一部改良[4]
      新たに、横滑りを防止するアクティブスタビリティコントロール(ASC、ソリオでのESPに相当)と坂道発進時の後退を抑制するヒルスタートアシストを全車に、従来はメーカーオプション設定だった「FCM-City」を「X」・「S」・「S AS&G」にそれぞれ標準装備し、安全面を強化。ボディカラーは「カシミールブルーパールメタリック」と入れ替えで新色の「コメットグリーンパールメタリック」を追加。また、エンジンスイッチ、キーオペレーションシステム(アンサーバック機能付)、ワンタッチ電動スライドドア(リヤ助手席側)などの便利機能を備えながら価格を抑えたエントリーグレード「Limited」を新設した。

2代目 MB36S/MB46S型(2015年 - )[編集]

三菱・デリカD:2(2代目)
MB36S/MB46S型
HYBRID MZ
Navi Package
Mitsubishi Delica D:2 HYBRID MZ Navi Package MB36S.jpg
Mitsubishi Delica D:2 HYBRID MZ Navi Package MB36S Rear.jpg
販売期間 2015年12月 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア トールワゴン
エンジン K12C型 1.2L 直4 DOHC 吸排気VVT
駆動方式 FF/4WD
(4WDはマイルドハイブリッド車のみ)
モーター WA05A型 直流同期電動機(マイルドハイブリッド車)
PB05A型 交流同期電動機(ハイブリッド車)
最高出力 エンジン
67kW(91PS)/6,000rpm
モーター
WA05A:2.3kW(3.1PS)/1,000rpm
PB05A:10kW(13.6PS)/3,185 - 8,000rpm
最大トルク エンジン
118N・m(12.0kg・m)/4,400rpm
モーター
WA05A:50N・m(5.1kg・m)/100rpm
PB05A:30N・m(3.1kg・m)/1,000 - 3,185rpm
変速機 マイルドハイブリッド車:CVT
ハイブリッド車:5AGS
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後(2WD):トーションビーム式
後(4WD):アイソレーテッド・トレーリング・リンク式
全長 3,710mm
全幅 1,625mm
全高 1,745mm
ホイールベース 2,480mm
車両重量 950 - 990kg
製造事業者 スズキ
姉妹車/OEM スズキ・ソリオ
-自動車のスペック表-

スタイル・機構[編集]

初代同様、OEM元であるソリオと大きな変更は無く、エンブレム類の変更程度であるが、デュアルジェットエンジン搭載車は非設定となったため(よって、MB26Sは存在しない)、全車がマイルドハイブリッド採用グレードとして登場した。エンジンを新型のK12C型に置換し、車両重量の大幅な軽量化により燃費を向上し、2WD車は「平成32年度燃費基準+10%」、4WD車は「平成32年度燃費基準」をそれぞれ達成した。

2017年1月には、パラレル方式のハイブリッドシステムを採用したハイブリッド車を追加(三菱車におけるハイブリッドカーは、2012年7月から2016年11月まで発売されたセダンタイプの2代目ディグニティ(日産・フーガのOEM)に次いで2車種目となる)。トランスミッションは三菱車では8代目ミニキャブバン(6代目スズキ・エブリイのOEM)に次いでの採用となる5速自動マニュアルトランスミッション(5AMT、ソリオでの「オートギアシフト」に相当)を採用する。JC08モード燃費は32.0km/Lで、「平成32年度燃費基準+20%」を達成する。

初代モデルで2014年2月から導入された「FCM-City」は歩行者も検知・認識可能な「FCM(ステレオカメラタイプ、ソリオでの「デュアルカメラブレーキサポート」相当)」に変更するとともに、誤発進抑制機能(前進時)、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能を追加して安全面を強化し「e-Assist」として全車に標準装備した(ソリオの場合、「デュアルカメラブレーキサポート」はメーカーオプション設定)。

ソリオのマイルドハイブリッド車及びハイブリッド車の左右フロントフェンダーとバックドアに装着されている「HYBRID」ロゴの専用エンブレムはデリカD:2でもそのまま装着されており、ソリオ同様、マイルドハイブリッド車は背景色が銀・文字色が青、ハイブリッド車は背景色が黒・文字色が銀となる。

沿革[編集]

  • 2015年12月17日 - 初のフルモデルチェンジを発表し、同日より販売開始[5]
グレード体系はソリオと異なり、ソリオと同一名称の「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」に加え、「HYBRID MZ」にメモリーナビゲーションを標準装備した新グレード「HYBRID MZ Navi Package(ソリオ「HYBRID MZ」の全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車に相当)」と、デリカD:2では初となるソリオバンディットOEMのカスタムモデル「CUSTOM HYBRID MV」を加えた4グレードが用意される。ボディカラーのうち、ソリオ専用色の「クリアライムメタリック」はデリカD:2では未設定、「ブーストブルーパールメタリック」と「クラッシーブラウンメタリック」はデリカD:2専用色(ソリオではソリオバンディットでも設定可能の共通カラー)、「ファーベントレッド」はデリカD:2カスタムの「ブラック2トーンルーフ」のみの設定(ソリオではソリオ・ソリオバンディット共通カラーとしてモノトーンでも設定)である。
  • 2017年1月26日 - ハイブリッド車を追加発売[6]
ハイブリッド車のグレード体系は「HYBRID SX(ソリオと同一名称)」、「HYBRID SZ Navi Package(ソリオ「HYBRID SZ」の全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車に相当)」、「CUSTOM HYBRID SV Navi Package(ソリオバンディット「HYBRID SV」の全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車に相当)」の3グレード。これにより、デリカD:2は5グレード、デリカD:2カスタムは2グレードの7グレードとなった。


車名の由来[編集]

「デリカ」は荷物を運ぶ車(=Delivery Car)の略。「D:2」の「2」は同社のモデルを5段階でサイズ/排気量で区切った際、軽自動車の次に大きいということを意味する。デリカD:5の場合、「5」はこれまで5代目を意味していたのだが、今回を機に5段階でもっとも大きいモデルという意味も込められた。なお、三菱のミニバンシリーズは今後「デリカ○○」のネーミングで統一される[7]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 主要諸元”. 三菱自動車. 2011年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月18日閲覧。
  2. ^ a b 小林隆 (2011年2月24日). “三菱、デリカシリーズのエントリーモデル「デリカD:2」登場”. Car Watch. 2017年4月18日閲覧。
  3. ^ 『デリカD:2』の安全装備を充実~低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」をメーカーオプション設定~ - 三菱自動車工業株式会社 プレスリリース 2014年2月26日
  4. ^ 『デリカD:2』、安全装備の充実など一部改良 - 三菱自動車工業株式会社 プレスリリース 2014年8月21日
  5. ^ “『ミラージュ』『デリカD:2』をモデルチェンジして発売” (プレスリリース), 三菱自動車工業株式会社, (2015年12月17日), http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2015/news/detail4944.html 2015年12月17日閲覧。 
  6. ^ “コンパクトミニバン『デリカD:2』ハイブリッドを発売” (プレスリリース), 三菱自動車工業株式会社, (2017年1月26日), http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2017/news/detail5041.html 2017年1月26日閲覧。 
  7. ^ 三菱、“2番目”に大きい「デリカD:2」発表会Car Watch 2011年2月24日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]