三菱・ピスタチオ
三菱・ピスタチオ GH-H44A型 | |
---|---|
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1999年12月-2000年3月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 3ドアハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 4A31-1,GDI-ASG (1,094cc) |
最高出力 | 54kW(74ps)/6,000rpm |
最大トルク | 100N·m(10.2kg·m)/4,000rpm |
変速機 | F5M12(2WD-5M/T) |
前 | コイルスプリング |
後 | コイルスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,340mm |
全長 | 3,440mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,510mm |
車両重量 | 700kg |
その他 | |
ベース車種 | 三菱・ミニカ(GF-H42A) |
ピスタチオ (Pistachio)は、三菱自動車工業が製造・販売していたハッチバック型乗用小型自動車である。
概要[編集]
- 2022年現在で三菱車としては生産台数が歴代最少であり、50台限定と設定されていたが、実際は40台程度しか生産・販売されなかったという。
- 1999年12月に、50台限定で自治体と公益企業対象車として受注限定販売された。ボディは3ドアハッチバックのみである。
- 燃費の低減をコンセプトにしたモデルで、当時人気であった軽自動車のミニカ (GF-H42A) の3ドアハッチバックをベースに、排気量1,094ミリリットルの4A31型DOHC16バルブ直列4気筒GDIエンジンを搭載し、アイドリングストップシステムを備えて発表された。変速装置は5速マニュアルトランスミッションのみ設定された。パワーウェイトレシオは9.45kg/PS(ネット値)。
- 燃費は10・15モードで30.0km/Lと低燃費である。主な装備はエアコン、電動パワーステアリング、パワーウィンドウなど必要最低限[1]であるが、SRSエアバッグを搭載している。タイヤとホイールに関しては軽量化やバネ下重量軽減のため、サイズが135/80R13 (70S) のラジアルタイヤ(H40型系ミニカにも採用グレードあり)、およびENKEI製[2]13インチアルミホイールを採用している。また細かいところでは当時のミニカと異なりマルチリフレクターヘッドランプが標準で装備され(のちにミニカにも順次採用)、リアコンビネーションレンズのターンランプ部分がアンバーからホワイトに変更されている。
主要特長[編集]
- 低燃費化技術の導入 ①4A31-GDIエンジンの搭載 ②ASGシステムの採用 ③電動パワーステアリングの導入
- 内装・外観のリフレッシュ化 ①専用ボディカラーの採用 ②専用フロントバンパーの装着 ③フロントエンドガーニッシュ及びサイドエアダムの装着 ④専用シート生地の採用
- 車両軽量化 ①フロント及びリヤサスペンション構成部品の軽量化 ②新デザインの軽量アルミホイールを装着 ③ウインドガラスの板厚低減 ④ボンネットフードのアルミ化 ⑤リヤシートのシートバックパネルをアルミ化
開発のねらい[編集]
ピスタチオは、当時市場で好評のミニカをベースに、環境に対する取り組みを積極的にアピールするため、当時最先端の低燃費技術を導入し、GDIの将来性及び可能性を具体化した超低燃費車として開発された。
歴史[編集]
型式 GH-H44A型(1999年 - 2000年)[編集]
- 1999年
- 12月上旬 - 製造開始。
- 12月22日 - 発表、および販売開始。
- 2000年
- 2月下旬 - 製造完了。
- 3月31日 - 販売終了。
車名の由来[編集]
ナッツ類のピスタチオから。車体色もピスタチオをイメージしたツートンカラー(シトロンイエローとロアールグリーン)のみである。
関連項目[編集]
- 三菱・ミニカ
- 三菱・トッポBJ
- 三菱・トッポBJワイド - 同じく「(直列4気筒の)4A31エンジンを搭載したミニカ系の車種」だが、ピスタチオとは逆にAT専用、ならびにSOHC16バルブガソリンエンジン専用の設定である。
- 三菱・トッポBJ