三菱・パジェロイオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

パジェロイオ (PAJERO io) は、三菱自動車工業が生産(2014年に終了)・販売しているSUVである。

概要[編集]

1998年に、パジェロジュニアの後継車として発売。パジェロジュニアが、パジェロミニをベースに再設計・再開発されたのに対し、パジェロイオはシャシー、ボディともに専用に開発された。デビュー当初は3ドア仕様のみであったが、すぐに5ドア仕様が追加された。その後、2002年のマイナーチェンジにより3ドア仕様が廃止され、全て5ドア仕様となる。

欧州ではピニンファリーナが生産を担当(この関係もあり、日本でもパジェロピニンのグリルを装着したグレード「ソレント」が2004年までラインナップされた)。そのためか、欧州ではパジェロピニンあるいはシンプルにピニンのみ、北米ではモンテロイオスペイン語圏ではショーグンピニンブラジルではパジェロTR4と別々の名前で販売。

CMにはボサノヴァ歌手小野リサの歌う「ムーンライト・セレナーデ」が起用されていた。

2007年6月に日本国内での生産を終えた。ブラジルでは2014年まで製造されていた。

中国では2003年から2010年の間CFA(湖南長豊汽車製造股 有限公司)が、2008年頃からはGACCF(GACCFは2012年9月にGMMC(広汽三菱)に移行)が販売していた[1]

なおツートーンボディカラーの設定が後期型にはなく、より都会的なイメージが強調された。(イメージカラーはパールホワイト。)

歴史[編集]

三菱・パジェロイオ
前期型
1998 Mitsubishi Pajero-iO 01.jpg
後期型 TR
Mitsubishi pajeroio h76w tr 1 f.jpg
ブラジル仕様 2009年
By Carlos Barretta stk 001557 (8031323326).jpg
製造国 日本の旗 日本
中華人民共和国の旗 中国
イタリアの旗 イタリア
ブラジルの旗 ブラジル
販売期間 日本:1998年6月 - 2007年12月
中国:2003年 - 2010年
ブラジル:2002年6月 -
乗車定員 4/5人
ボディタイプ 3/5ドアSUV
エンジン 4G93(GDIターボ) 1.8L 直列4気筒DOHC16バルブターボ
4G94(GDI) 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブ
4G93(ECI-MULTI) 1.8L 直列4気筒SOHC16バルブ
駆動方式 FR/スーパーセレクト4WD-i(2002年の一部改良後はフルタイム4WD)
最高出力 1.8L 160ps/5,200rpm
2.0L 136ps/5,500rpm
1.8L 116ps/5,500rpm
最大トルク 1.8L 18.5kg・m/3,500rpm
2.0L 19.5kg・m/3,500rpm
1.8L 16.3kg・m/4,000rpm
変速機 4速AT/5速MT
サスペンション F マクファーソンストラット式コイルスプリング
R 5リンク式コイルスプリング
全長 3,675-4,025mm
全幅 1,680mm
全高 1,700-1,750mm
ホイールベース 2,280-2,450mm
車両重量 1,250kg-1,400kg
先代 三菱・パジェロジュニア
後継 日産・キックス(3代目)
-自動車のスペック表-
四輪駆動システム

パジェロイオには、スーパーセレクト4WD-iと呼ばれる4WDシステムが搭載されたことにより、機動性は高い。後輪駆動の2WD、センターデフにビスカスを用いた4WD、センターロックの4WD(ハイギヤード&ローギヤード)の4つの走行モードを選択して走行できる。(正確にはSS4-iはセンターデフを持たないため、従来のジュニアのものに、直結とは別に、ビスカスでフロントを繋ぐタイプの4WDモードを追加したもの)

モデル経歴[編集]

1998年6月
発表、販売開始。3ドア、4速AT(非スポーツモード)、1.8L DOHCGDI)の1本のみ、スーパーセレクト4WD-iでモデルスタート。グレードは「ZX」「ZR」の2グレード体制。
1998年8月
5ドアモデルを追加。
1999年8月
FRモデルを追加。
2000年6月
マイナーチェンジ。外観はフロントグリルやバンパーのデザインを変更し、エンジンを2L DOHC(GDI)(4G94)へ変更、新燃費基準、排出ガス規制をクリア。
2000年7月3日
1.8L DOHC GDIターボ(世界初の量産型ガソリン直噴ターボエンジン)搭載の「TR」を追加。
2002年6月
ブラジルで現地生産開始(車名はパジェロTR4)。
2002年9月
一部改良。3ドアモデルとFRモデルを廃止。5ドア4WDモデルのみに。1.8L NAモデルが復活(SOHC、非GDI)。スーパーセレクト4WD-iを廃止し、フルタイム4WDへ。
2003年11月30日
パジェロシリーズ(『パジェロ』『パジェロイオ』『パジェロミニ』)の国内累計販売台数が120万1031台となり、1982年5月の『初代パジェロ』発売から21年6ヶ月で120万台の大台を突破したと発表。内訳は『パジェロ』が60万1697台、『パジェロイオ(パジェロジュニアを含む)』が20万2875台、軽自動車の『パジェロミニ』が39万6459台である[2]
2004年12月
一部改良(販売は2005年1月~)。「パールパッケージ」「パールパッケージナビエディション」にプライバシーガラスを採用。「ソレント」「TR」廃止(「TRスポーティパッケージ」は継続)。装備の充実とグレードを整理。
2006年1月11日
一部改良。従来特別仕様だったアクティブフィールドエディションが通常グレードへ昇格。2Lは5速MTを選べるようになった。全車UV & ヒートプロテクトガラス、撥水加工シートを標準装備。フロントウインカーをクリアーからアンバーへと変更。
2007年6月
日本国内生産終了、以降在庫車のみの販売。
2007年7月
ブラジルでフレックス燃料車「パジェロTR4 Flex」を発売。
2007年12月
国内販売終了。
2009年秋
ブラジルで2010年モデルを発表。デザインが一新される。
2010年
中国での販売を終了。
2011年
中国での生産を終了。
2014年
ブラジルでの生産を終了。販売は継続。


年間販売[編集]

販売
日本 イタリア ブラジル
1998 48,117 - -
1999 40,278 - -
2000 25,095 14,010 3,481
2001 10,980 15,907 2,205
2002 6,182 13,078、15,849(15ヶ月) 2,482、3,315(15ヶ月)
2003 5,954 10,425 4,074
2004 3,568 7,643 6,041
2005 3,395 4,456 6,043
2006 2,915 575 5,912
2007 597 2 8,024
2008 - - 9,316
2009 - - 8,483
2010 - - 11,466
2011 - - 9,158
2012 - - 10,667
2013 - - 9,674
2014 - - 7,274
2015 - - 82
2016 - - 8

製造工場[編集]

名前の由来[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ファクトブック2005、2009、2013を参照
  2. ^ 「パジェロシリーズ」国内累計販売台数120万台突破 - 2003年12月11日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]