フクス装甲兵員輸送車

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フクス装甲兵員輸送車
基礎データ
全長 6.83m
全幅 2.98m
全高 2.43m
重量 17.0t
乗員数 2名+兵員8名収容
装甲・武装
主武装 MG3 7.62mm機関銃×3
副武装 ミラン対戦車ミサイルなど
機動力
速度 105km/h(浮航 10.5km/h)
エンジン ダイムラー・ベンツOM402A
4ストロークV型8気筒液冷ターボチャージドディーゼル
320hp/2,500rpm
行動距離 800km
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フクス装甲兵員輸送車(フクスそうこうへいいんゆそうしゃ、ドイツ語: TPz Fuchs)は、ダイムラー・ベンツ社が開発した、6×6型の装輪式装甲兵員輸送車1979年からドイツ陸軍への配備が開始された。主に特殊任務用として使用されている。

名称の「フクス」は、ドイツ語で「キツネ」を意味し、TPzはドイツ語のTransportpanzer(輸送戦車ないし輸送装甲車)の略である。アメリカでは「M93 フォックス」(: M93 Fox)と呼ばれている。

概要[編集]

車体構造は、車体前部が乗員室と機関室、車体後部が兵員/貨物室という配置になっている。また水陸両用で、2基のスクリューを備えている。

本車の派生型としては、RASIT レーダー搭載車、電子戦車両、指揮車両、装甲工兵車、EOD(爆発物処理)車、NBC偵察車両などが製造されており、特にNBC偵察車両は海外に広く輸出されアメリカ陸軍でも使用している。なお発展途上国向けに対空砲を搭載したワイルドキャットも開発されたが、採用した国は無かった。

2001年には改良型のフクス2ドイツ語: Fuchs 2)が公開され、2007年から輸出され始めている。フクス2ではエンジン・ブレーキ・車内デザインが改良され、積載量が従来の4トンから8トンに向上したほか、車上デジタルネットワーク・タイヤ空気圧調節機構・モジュラー装甲が採用されている。

生産数は、輸出向けを含めて、約1,300両となっている。

運用国[編集]

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]