ヤグアル2

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ヤグアル2
Panzermuseum Munster 2010 0934.JPG
ムンスター戦車博物館に展示されているヤグアル2
種類 対戦車車両
原開発国 西ドイツの旗 西ドイツ
運用史
配備期間 1965年-1993年
配備先 西ドイツの旗 西ドイツ
開発史
製造業者 ヘンシェルハノマーグ
製造期間 1983年-1985年
製造数 162輌[1]
諸元
重量 24.8t
全長 6.61m
全幅 3.12m
全高 2.55m
要員数 4名(車長砲手装填手操縦手

装甲 10-50mm鋼板+増加装甲板
主兵装 TOW発射機(手動装填)1基、ミサイル12発
副兵装 ラインメタルMG3機関銃1挺、7.62x51mm NATO弾2100発
発煙弾発射機8基
エンジン 29.4リットル MTU MB 837 Aa V型8気筒 水冷多燃料ディーゼルエンジン
500馬力(368kW)
懸架・駆動 トーションバー方式
行動距離 400km
速度 70km/h

ヤグアル2ドイツ語: Jaguar 2)は、ドイツの対戦車ミサイル装備型の対戦車車両。ラケーテンヤークトパンツァー4(Raketenjagdpanzer 4)とも呼ばれる。ドイツ連邦軍が保有・運用していた。

歴史[編集]

1983年から1985年にかけて、162両のカノーネンヤークトパンツァーがヤグアル2に改造された。カノーネンヤークトパンツァーから主砲を外し、TOW発射機を上面に装備し、増加装甲が取り付けられた。1989年、TOWミサイルは性能向上型のTOW2に置き換えられている。1993年以降ヤグアル2はヤグアル1の改良型であるヤグアル1A3が導入されたことで段階的に廃止された。

設計[編集]

ヤグアル2は、ドイツの駆逐戦車の伝統的な砲室設計を踏襲している。車台としてマルダー歩兵戦闘車ヤグアル1にも使われた"leichte Fahrzeugfamilie"を使用したことで、ある程度軽量の車体となっている。鋼鉄製の全溶接構造で、装甲の最大の厚さは50mmである。

防御[編集]

基礎となる装甲はカノーネンヤークトパンツァーのものである。これは溶接鋼で薄さは10-50mmの鋼鉄であった。カノーネンヤークトパンツァーからの改造に伴い、ゴム状素材で覆われた有孔鋼板からなる増加装甲が緩衝用に車両前方と砲室側面に装着された。レオパルト1と同様のサイドスカートも追加された。

8基の発煙弾発射機の位置は、カノーネンヤークトパンツァーが装備していた砲室後方から、車体前方下部に変更された。

ヤグアル2の生存性は主に低い車高、高い速力、交戦距離において通常の戦車を上回ることに依存していた。

武装[編集]

ヤグアル2には、武装としてTOW発射機と対空機銃としても用いられるラインメタルMG3(改良型のMG3A1を含む)が車体に取り付けられていた。TOWミサイルは敵戦車と長距離で戦闘することが可能であり、最大戦闘範囲は3,750mと想定されていた[2]。1989年、TOWミサイルはより強力なTOW-2ミサイルに換装された。12発のミサイルと7.62x51mm NATO弾2100発が車両内に搭載されていた。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]