ESK (装甲車)

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ESK ムンゴ
ESK ムンゴ装甲トラック
基礎データ
全長 4.22m
全幅 1.85m
全高 2.25m
重量 5.3t
乗員数 2名+兵員8名もしくは貨物2tまで
装甲・武装
主武装 H&K GMW(車体上部に搭載)
機動力
整地速度 110km/h
エンジン TDI 270
2.8リッター、5気筒ディーゼル
105hp
懸架・駆動 4x4
行動距離 500km
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ESK ムンゴ(ESK Mungo)は、ドイツクラウス=マッファイラインメタルが製造する装甲多目的トラックである。

ESKとは、(ドイツ語: Einsatzfahrzeug Spezialisierte Kräfte)の略称であり、ムンゴとは、ドイツ語で広義にはマングースの愛称(正式にはMangusten)であり、狭義にはジャワマングースとハイイロマングースを指す(詳細はde:Mungoを参照)。

概要[編集]

ESKは、ハコ社製マルチカーシリーズの一種のM30/FUMO多目的小型トラックをベースにしており、クラウス=マッファイラインメタルが車体を製造している。2005年から生産が開始されており、ドイツ連邦軍は396輌を発注しているほか、さらに441輌を追加発注する計画である。

ESKは、ドイツ陸軍航空機動作戦師団特殊作戦師団Division Spezielle Operationen特殊部隊KSKも同師団の傘下にある)に配備されている。

このため、ESKはISAFに派遣される形でアフガニスタンでの作戦行動に従事していたが、アフガニスタンの余りに険しい悪路に適応しきれず整備がままならないことが判明したため、2008年にESKは全てアフガニスタンから撤収させ、ほかの車両に置き換えることとなった。

2009年5月19日、ドイツ陸軍はESKの内部容積を倍増させたNBC偵察車両仕様を、試作車1輌と量産型25輌発注した。

関連項目[編集]