マックスプロ (MRAP)

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マックスプロ MRAP
MaxxPro MRAP
International MaxxPro.jpg
マックスプロ ダッシュ
種類 4x4 MRAP
原開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
運用史
配備期間 2007年~
配備先 アメリカ軍、他
関連戦争・紛争 イラク戦争後の駐留期間
アフガニスタン紛争、他
開発史
開発者 ナビスター・インターナショナル英語版
製造業者 ナビスター・インターナショナル英語版
製造期間 2007年~
製造数 9,000
派生型 -Plus, -Dash, -XL, -MRV
諸元
重量 12.7 ~ 13.4 t (CAT.I)
13.6 ~14.5 t (CAT.II)
全長 6.5 ~ 7.2 m
全幅 2.5 m
全高 3 m
要員数 3 ~ 7 名

装甲 V字型車体複合装甲
主兵装 M2重機関銃またはM240機関銃OGPKまたはM153 CROWS IIに装備
エンジン キャタピラー C7 6気筒ターボチャージャー付きディーゼル
変速機 アリソン 3000 5速オートマチック
懸架・駆動 リーフスプリング式、4輪駆動
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マックスプロ(MaxxPro)は、アメリカ合衆国ナビスター・インターナショナル英語版社の子会社であるインターナショナル・ミリタリー・アンド・ガバメント LCC(IMG)によって開発された4輪駆動の対地雷/伏撃防護装甲車(Mine Resistant Ambush Protected, MRAP)である。

概要[編集]

マックスプロは、アメリカ海兵隊で計画された対地雷防護性能を持った装輪式装甲車の開発・調達計画であるMRAPプログラムに応じて開発された装輪式装甲車で、V字型車体、高い車高、装甲化された車体上部を持つ。開発のベースとなったのは同じくインターナショナル社で開発された中型~大型の軍用トラックシリーズであるナビスター 7000トラックで、キャブおよび兵員室は一体化されている。車体装甲部にはイスラエルプラサン英語版社の装甲技術が使用されている。兵員室天面には有人式装甲銃塔のOGPKあるいは遠隔式銃塔のM153 CROWS IIを搭載し、12.7mmM2重機関銃Mk.19 40mm自動グレネードランチャー、7.62mmM240機関銃などを装着可能である。マックスプロ(MaxxPro)の名称は、マキシマム・プロテクション(Maximum Protectin、最大級の防護)に由来する語である。

マックスプロシリーズの生産、部隊配備は2007年から始まっており、アメリカ海兵隊、アメリカ陸軍アメリカ空軍に配備されたほか、アフガニスタンISAFとして地上部隊を派遣した十数ヶ国の軍でも購入され、使用されている。

マックスプロ・シリーズには、基本型のマックスプロ、改良型のマックスプロ・プラス、小型・軽量化を図ったマックスプロ・ダッシュ、があり、更に派生型として救急車型のマックスプロ・アンビュランス、空軍仕様のマックスプロ・エアフォース、回収車型のマックスプロMRVがある。また、ロングホイールベース化されたマックスプロXLマックスプロ・プラスXLも開発されている。 また、MRAPの防御力を更に向上させるMRAP Expedient Armor Program, MEAP計画により、車体側面に中空式の増加装甲を装着する改良も行われている。マックスプロ・プラスには基本型のマックスプロより大型のMEAP装甲が装着されており、重量増加に対応して後輪がやや小径のダブルタイヤに変更されている。

マックスプロは基本的にMRAPカテゴリーIに該当する車両である。後部兵員室の座席を外すなどする事でMRAPカテゴリーIIの車両として運用する事も可能であるが、アメリカ軍により調達された約5,200両のマックスプロおよびプラス、約800両のマックスプロ・ダッシュのほとんどがカテゴリーIの6人乗り偵察車両として配備、運用されている。MRAPカテゴリーIIの車種であるマックスプロXLも少数調達された。

2010年には、アメリカ陸軍のマックスプロに対して、Electronic Stability Control, ESCの導入計画が開始された。ESCはコンピュータによってサスペンションを制御し、車体姿勢を安定させるシステムの名称である。マックスプロのようなMRAPは地雷の爆風を避けるため車高が高くなっているが、このことによって重心が高く、走行が不安定になる欠点も併せ持っている。ESCはこの問題に対応するもので、2014年から2017年にかけて既存のマックスプロに適応される予定である[1]

バリエーション[編集]

マックスプロ
2007年に配備開始された最初のバージョン。基本型。
マックスプロ・プラス
2008年6月に登場した改良型。エンジン強化、装甲強化による爆発成形侵徹体(EFP)に対する防御力の強化。車体外形寸法は基本型のマックスプロとほぼ同じ。
マックスプロ・ダッシュ
2008年9月に登場した改良型。車体が少し小型化、軽量化されている一方、エンジンはマックスプロ・プラスと同じ強化型になっており、機動力が増している。2008年10月から2009年2月に掛けて822両が生産され、アメリカ海兵隊に配備された。
マックスプロ・ダッシュ DXM
マックスプロ・ダッシュに新型のDXMサスペンションを装備。
マックスプロ・ダッシュ DXM アンビュランス
マックスプロ・ダッシュ DXMの救急車型。2011年にアメリカ軍によって250両発注された。
マックスプロ XL
車体を延長し、MRAPカテゴリーIIの車両として運用可能なタイプ。兵員室側面の平行四辺形の防弾ガラス窓が片側2個から片側3個に変更されている。少数が生産された。
マックスプロ MRV
車体を延長し、後部に大型クレーンを装備した回収車、レッカー車型。後輪は縦列2輪になり6輪車となっている。
マックスプロ MCOTM
2013年に計画された移動指揮車両型。MCOTMは"Mission Command on the Move"の頭文字である。2014年2月からアメリカ陸軍の試験が行われた。

画像[編集]

使用国[編集]

マックスプロ使用国

脚注・出典[編集]

  1. ^ U.S. Army Outfits First Vehicles with Electronic Stability Control ESC - Armyrecognition.com, 26 May 2015
  2. ^ 残り1,150両はケイマンである。
  • MRAP, Modern U.S.Army Mine Resistant Ambush Protected Vehicles, American Special N3011, Jochen Vollert, Tankograd Publishing

関連項目[編集]