ぼくたちは勉強ができない

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ぼくたちは勉強ができない
ジャンル 少年漫画
学園漫画
ラブコメ
漫画
作者 筒井大志
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2017年10号 - 連載中
発表期間 2017年2月6日 -
巻数 既刊4巻(2017年12月現在)
テンプレート - ノート

ぼくたちは勉強ができない』(ぼくたちはべんきょうができない)は、筒井大志による漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2017年10号より連載中。話数カウントは「問○」。サブタイトルには必ず「[x]」が入る。

ストーリー[編集]

主人公、唯我成幸は一ノ瀬学園に通う高校3年生。一ノ瀬学園には優秀な生徒に限り、大学進学にかかる全ての費用を学校側が負担する特別VIP推薦の制度があり、その推薦を獲得すべく日夜勉学に励んでいたものの理系の授業では緒方理珠に、文系の授業では古橋文乃に後れをとっていた。

そんな中、成幸は推薦の審査面談にて学園長から条件付きで推薦を許可される。その条件とは、「理珠と文乃の二人の教育係に就き、二人が志望する大学に合格させる」ということだった。しかし、理系科目が得意な理珠は文系の大学、文系科目が得意な文乃は理系の大学をそれぞれ志望しており、さらに理珠は国語、文乃は数学の成績が致命的に悪かった。さらにスポーツ特待生だが勉強全般が苦手な武元うるかの面倒も見ることになり、彼女たちの夢を叶えるべく共に奮闘する日々を送る。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

唯我 成幸(ゆいが なりゆき)
本作品の主人公。3年B組所属。一人称は「俺」。幼少期から要領が悪かったが努力を重ねることで成績を伸ばし、努力型の秀才として常に上位の成績をキープしているが、天才でもある文乃と理珠の前では一歩及ばないこともあって目立たず当初は2人からも名前を憶えて貰えなかった(後に憶えて貰い、名前で呼ばれるようになる)。
独自の方法で教育法を導き出したり、テキストを一晩で作成するなど人に物を教えることに関しては天才肌も秘めている。これは以前から友人達に対し苦手な個所を纏めて書いた写しのノートを渡していた経験に培われた部分も大きく、そうした友達想いの行動から友人達からの信頼も篤い。また、努力を積み重ねて成果を出してきたため、人の努力は種類を問わず素直に評価できる。
家は貧乏で、父は5年前に死去しており現在は母と妹弟3人との5人暮らしである。そのためか、家族に楽をさせてあげたいという意味で特別VIP推薦を狙っており、推薦の資格は得たものの条件として理珠と文乃、後にうるかの教育係に任命された。
家庭の経済状況のせいで金銭感覚は非常にシビアで、ドリンクバーでは元を取ろうととにかく飲みまくる、停電の際には原因として真っ先に電気料金の未払いを疑うなど時折周囲が引くような言動をするときがある。
緒方 理珠(おがた りず)
3年F組所属。数学・物理においては敵う者がいないと言われる通称「機械仕掛けの親指姫」。一人称は「私」。容姿は薄いピンクのショートヘアに眼鏡を掛けており、低身長で胸は大きく[注 1] 、成幸がランジェリーショップで測った際は91cm。低身長は本人も気にしているのか、うるかに指摘された際には「ちんまくありません!」と言い返している。
理系では無類の優秀さを誇るが、それが逆に数値化出来ない、理論によって理解することのできない分野においては足枷になってしまっており、それ故に相手の感情を読み取ることが苦手で、文系は学年最下位レベルと壊滅的である[注 2]
他人に興味を持たず、また周囲からも浮いているために息抜きは大抵一人遊びで、趣味のアナログゲーム[注 3]に一人で興じているが、前述のように人の感情を読み取ることが苦手なため、一人でプレイする分には問題なくとも対人戦では弱い。そんな自分に対する悔しさから心理でゲームに勝ちたいという想いを抱いたのをきっかけに心理学を学ぶことを志すようになり、文系の大学を志望している。
素の性格はかなり負け嫌いで、淡々と振る舞っているように見えて意外と感情的になりやすい。 また、お化けや暗闇、運動が苦手等、文系以外にも弱点は多いが、その負けん気故に指摘されるとだいたい強がって否定してくる。
実家はうどん屋を経営しており、決まった時間になると店の手伝いのために下校したり、夜にはうどんの出前も行っている。
当初は理系授業で隣の席の成幸の名前も認識していなかったが、独自の方法で教育に心血を注ぐ成幸の行動に感心を示し、以降は名前を憶えると同時に呼ぶようになる。成幸に恋愛感情を抱くようになるが、自覚はしていない。
古橋 文乃(ふるはし ふみの)
3年A組所属。現代文・古文・漢文を得意とする通称「文学の森の眠り姫」。一人称は「わたし」。容姿は黒髪ロング[注 4] で、モデル並みだが、胸が小さいためにそれを指摘されると落ち込む。また手先がかなり不器用である。料理もできないが、和洋中なんでもござれと見栄を張っている。利き手左手。授業中に居眠りをしていることが多い。
文系では右に出るものはいないが、逆に理系問題は壊滅的で、本人曰く「数式を見ると頭が真っ白になる」とのこと。しかし、幼い頃に亡くした母親の影響から星に関わって生きることを志し、天文学を学ぶべく理系の大学を志望している。
理珠と同様に他人にあまり興味を割かないが、理珠だけはお互いに天才であるが故に認識している。また、本人に悪意ないものの、辛辣な物言いをしてしまう傾向がある。
実家は裕福だが、前述のように母親は亡くなっており、兄弟姉妹もおらず、父親と二人暮らしであるものの、父親は威圧的な性格らしく、親子仲は良好とは言えない模様で、彼女自身も威圧的な男性に苦手意識を持っている。
当初は文系授業で隣の席の成幸の名前も認識しておらず、成幸が教育係に任ぜられた際には初対面呼ばわりしたが、独自の方法で自分の教育に心血を注ぐ成幸の姿勢に感激し、以降は名前を憶えると同時に呼ぶようになり、ひょんなきっかけから疑似的な「姉弟」関係となる。
理珠とうるかの成幸への想いに気づき、板挟みになりつつも二人に気を遣い、さらに成幸から様子のおかしい二人の態度について相談を受けるようになるなど、気苦労が多く胃を痛めるようになった。成幸のことを異性として意識することもあるが「友達が好きな人を絶対好きになることはない」と否定している。
武元 うるか(たけもと うるか)
3年D組所属。成幸の中学時代からの顔馴染みで、通称「白銀の漆黒人魚姫」。一人称は「あたし」。活発な性格で、常にハイテンション且つマイペースな行動ばかりが目立っており、他人の発言を全く理解できないなどの抜けた一面や勉強の場を掻き乱して迷惑を掛ける等の空気の読めない一面もあるが、友人とじゃれるのが好きなために多少の反撃は笑って受け入れる。反面では成幸の真意を知った時には素直になったり、時には周囲を察して空気を読む。
スポーツ特待生であるためスポーツ万能で、水泳部に所属しており、25メートルをモーターボートのように素早く泳ぎ切ることが出来る程の運動能力の高さを誇る。元々はかつての成幸の学業同様、水泳のタイムが伸び悩んでいたが、練習を重ねることで現在の好成績を残せるようになった経緯がある。このようにスポーツに関しては天才的だが、一方では体育以外の教科は壊滅的である。
スポーツ推薦の大学に進学を希望していたが、今年度から志望校の推薦入試に大会の実績に加え英語の試験が追加されたことで成幸の教育を受けることになり、前述の行動もあって四苦八苦していたが、成幸の教育法によって徐々に成績を上げていく。
勉強が苦手なのは単純な苦手意識に加えて勉強に割くべき時間も部活動に費やしているためであり、「勉強に集中できない」というハードルさえクリアできれば頭は決して悪くはない。実際、英単語のテストの際には成幸が彼女の大好きな水泳と結びつけた勉強法を考案したことで急速な成長を見せている。
自分の事情を察してくれている成幸に対し、明確に恋愛感情を抱いている。しかし、恋愛関連に関しては超が付く奥手。そのため、積極的な行動に出られないか、らしくない行動のあまり冗談と捉えられてしまう。なお部活仲間からも度々からかわれていることもあり、自身が恋愛に対しへたれであることについては一応自覚はある模様[注 5] 。また、かなりの妄想癖がある。

登場人物の家族[編集]

唯我水希(ゆいが みずき)
成幸の長妹。一人称は「私」。黒髪を後ろで束ねポニーテールにしており、唯我家の家事洗濯炊事の大部分を引き受けている。
実は相当なブラコンで、成幸が勉強を教えるために家に女の子を二人連れてきただけで、成幸の胸倉を掴み、『恋愛に興味ないって言ってたくせに!』 と涙目で激昂していた。
唯我葉月・和樹(ゆいが はづき・かずき)
成幸の次妹と弟。双子で葉月が姉、和樹が弟。
理珠と文乃の二人に対し、『いつ嫁にくんの?』と瞳を輝かせ訊いていたことから、二人をすこぶる気に入った様子。
唯我 花枝(ゆいが はなえ)
成幸の母。気さくで人が良く、家を訪れた理珠と文乃を、お人形さんみたいと気に入り「りっちゃん」「ふみちゃん」の愛称で呼び始めていた。
理珠の父
うどん屋「緒方うどん」を経営している。一見気さくな人物だが、かなりの親ばかで、娘の理珠に甘い故に彼女を「理珠たま」と呼んでおり、理珠から邪険に扱われた際も悲しい表情を見せながら声を荒げたり、理珠が心配な余りに成幸に執拗に因縁を付けるなどの娘への愛情は度を超している。理珠曰く「金勘定には疎い」らしく、店の手伝いだけでなく金の管理も理珠に任せている。
あすみの父
あすみの父親で小美浪診療所を経営している。一人称は「私」。理科が苦手な娘には無理して医者は目指さずに自分に合った道を探すよう言い聞かせているが、成幸の説得で様子を見ることにする。患者の事を第一に考える性格だが経営のセンスは良いとは言えず、診療所は閑古鳥が鳴いている状態が続いている。理珠の父ほどではないが親バカな面があり、あすみがメイド喫茶でのバイトを隠すために咄嗟に成幸を自分の彼氏だと偽った際にはあっさりと信じ込んでしまった。

その他の人物[編集]

小林(こばやし)
成幸のクラスメイト。成幸とは中学時代からの付き合いで、『成ちゃん』と呼んでいる。うるかとも同じ中学からの付き合いである縁からか、彼女の成幸への恋心に気付いている節がある。
大森(おおもり)
成幸のクラスメイト。一人称は「俺」。のんきかつ気楽な性格で、よく成幸にノートを貸して貰っている。 成幸が古橋、緒方と仲良くなったことを羨むシーンが多い。
山岡(やまおか)
文乃に好意を寄せている男子。一人称は「俺」。サッカー部に所属しており、イケメンという事もあって女子からの人気も高い。文乃の性格を理解した上で数回アタックすれば必ず落ちると計算し、彼女に対して何度も告白を続けてきたが、本人に悪意はなく、最終的にはそれを知った成幸に説得されて渋々彼女の事を諦めた。
関城 紗和子(せきじょう さわこ)
化学部部長。一人称は「私」。ロングヘアーでお団子にまとめ、制服の上から白衣を羽織っている。理系のテストでは理珠に次ぐ2位である為彼女をライバル視しており(最初は理珠からは名前さえも憶えてもらえていなかった)、ツンツンしたような態度を取っているが、実際は彼女と友達になりたいという感情から来ているらしく、成幸との会話で「同じ大学に進みたい」という本心を明かしている。また、理珠が成幸に恋愛感情を抱いていることにも感付いている。
理珠のミスで成幸が裸の女子達に見つかりそうになった際には理珠の言動からある程度の出来事を察するなどの高い観察眼を持ち、また、その際に咄嗟の機転で成幸を助ける[注 6] などの優しい一面も見せる。
川瀬(かわせ)
水泳部に所属するうるかの友人。一人称は「私」。セミロングヘアーで姉御肌な性格。うるかからは「川っち」と呼ばれていて、海原を「海原隊員」と呼ぶ。うるかの恋を応援していて、彼女のペース度外視に頑張り過ぎる性格を心配したりうるかが倒れた時には、海原と共に泣きながら駆け付けたりとうるかを大事に思っている。成幸、うるか、海原、小林とは同じ中学出身である。
海原(うみはら)
水泳部に所属するうるかの友人。ショートヘアーで人懐っこい性格。うるかからは「海っち」と呼ばれていて、川瀬を「川瀬隊員」と呼ぶ。川瀬と同じくうるかの恋を応援している。うるかが倒れた時に川瀬と共に泣きながら駆け付けた。成幸、うるか、川瀬、小林とは同じ中学出身である。
鹿島(かしま)
文乃のクラスメイト。3-A「眠り姫を守る会」、通称「いばらの会」のリーダー。タレ目でエアリーボブヘアーが特徴。物腰は柔らかく、間延びした口調で話す。文乃に近づく男が文乃にふさわしいかどうかを見極めている模様。ひょんなことから成幸と文乃が付き合っていると勘違いをした。そして図書室にいばらの会の会員を総動員して、2人の様子をうかがった。その結果誤解だったとわかり、監視は解かれた模様。後日、成幸と文乃の事を「彼氏彼女なんて垣根を越えた深い信頼で結ばれてる」と羨ましいと心で呟く。
猪森(いのもり)
文乃のクラスメイトで「いばらの会」のメンバー。セミロングヘアーで太い眉毛が特徴。ボーイッシュでさっぱりとした性格。
蝶野(ちょうの)
文乃のクラスメイトで「いばらの会」のメンバー。ロングヘアーでどことなく虚ろげな目をしており、表情の変化が極めて少ない。語尾に「ッス」と付けるおっとりとした性格。
学園長
一ノ瀬学園の学園長。一人称は「私」。成幸の秀才ぶりを評価した上で特別VIP推薦の資格を認めたものの、その条件として文乃や理珠、うるかの教育係に成幸を任命し、その上で彼女らを志望する大学に進学させる事といった難題を(文乃いわく「実績と保身のために」)叩きつける。 なお、これまで教師が務めていた文乃と理珠の教育係を成幸に依頼した理由は不明。
桐須 真冬(きりす まふゆ)
一ノ瀬学園の教師。文乃と理珠の初代教育係(ちなみに、成幸は7人目[注 7])。一人称は「私」。「怠慢」「論外」など、二字熟語を発してから喋るのが特徴。「教育者は生徒の感情の如何によらず才ある道に導くべき」という考え持ち、成幸の教育方針を一切認めておらず、「天才を凡人へ育てるなど愚の骨頂」などと発言している。一方では山で迷子になった理珠を自分の手が傷だらけになりながらも探し出そうと懸命になるなどの優しい一面もある。
学生時代はフィギュアスケートをしており、部屋にはトロフィーなどが飾られ、数々の大会で入賞する程の選手であったが、一時の感情で才能を捨て後悔した経験から、生徒に慕われなくても、無謀な夢を追わせず、才能を無駄にしない道を進ませるべきという姿勢を貫いている。
普段は堂々としたスーツを着こなす一方で、プライベートではズボラで、部屋は汚部屋化しており[注 8]、玄関先から本やらゴミ袋が散乱し、下着が脱ぎ散らかされている有様で、成幸によって一度は掃除されるものの、その数話後には元に戻っている。 スウェットを着用したままコンビニで堂々と買い食いをするほどだが、それすらもよそ行きのスタイルらしく、自室内では高校のジャージで過ごしている。当然顔見知りには隠していたが、偶然遭遇した成幸に知られてしまい口止めしている。
当初は成幸たちを酷評しており、冷たい言動ばかりを繰り返していたが、勉強合宿での出来事で成幸と面談をした際に彼を助けるために証言[注 9]をした理珠と文乃、うるかの姿を目の当たりにしたことで成幸が本当の意味で信頼されていることを理解し、その上で成幸が三人から処分されなかったことを喜ばれる場面を陰ながら見守って僅かに笑顔を見せるようになる。
辛い物が苦手でカレーまんすら食べられない上に虫が苦手で、ゴキブリが部屋に出現した際には怖くて部屋にいることができず、唯一の頼れる人間である成幸がマンションの前を通りかかるまで炎天下にスーツ姿で待ち続け、ゴキブリが再び姿を現した時は震えながら成幸にすがりつくほど余裕を失っていた。またかなりの下戸であり、アルコールをわずかでも含むととたんに性格が変化、普段の厳しい言動が逆転し、それまで酷評していた相手であろうと関係なく、誰かれ構わずほめまくる。
小美浪 あすみ(こみなみ あすみ)
成幸たちが通う一ノ瀬学園の学年が一つ上の卒業生。4月9日生まれ。一人称は「アタシ」。中学生と間違われるほどの小柄な体格をしている。実家の診療所を継ぐために国公立医大を目指しているが、配点の大きい理科を苦手科目としているために一浪しており、現在は学園長の友人が経営している予備校に通っている。理科が苦手という事もあり医者の父親には医学部受験を快く思われていなかった。
やや口は悪いが努力家で、予備校代や学費を稼ぐ目的で、授業が無い時はメイド喫茶でアルバイトをしており、そこでは「小妖精メイドあしゅみぃ」と名乗っており、店の人気No.1のメイドを務めている。
たまたま予備校に来た成幸に諸々の事情を知られたことで、彼から受験対策を受けることになる。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ うるかの見立てではFカップ
  2. ^ 皮肉も言葉通りに解釈したり現代文の文章問題を数式で解こうとするほど。
  3. ^ 作中に出てきたのはウボンゴ英語版ニムト
  4. ^ 基本的にはツインテールだが、話によっては別の髪型になっていることもある。
  5. ^ 本人曰く「アプローチかける度胸があるなら中学時代に告ってた」。
  6. ^ ただし、本人は「これは貸しだ」と心の中で成幸に言い放っている。
  7. ^ 第1話の理珠の台詞による
  8. ^ 転んで本の山に埋もれたり、掃除しようとして水の入ったバケツを頭からかぶるなど掃除らしい掃除ができない
  9. ^ だが、内容は彼が不利になるような事ばかりだった。
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出典[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]