ぼくたちは勉強ができない

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ぼくたちは勉強ができない
ジャンル 少年漫画
学園漫画
ラブコメ
漫画
作者 筒井大志
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2017年10号 - 連載中
発表期間 2017年2月6日 -
巻数 既刊7巻(2018年7月現在)
テンプレート - ノート

ぼくたちは勉強ができない』(ぼくたちはべんきょうができない)は、筒井大志による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2017年10号より連載中。話数カウントは「問○」で、サブタイトルには必ず「[x]」が入る。

ストーリー[編集]

主人公の唯我成幸は、一ノ瀬学園に通う高校3年生。一ノ瀬学園には優秀な生徒に限り、大学進学にかかる全ての費用を学校側が負担する特別VIP推薦の制度があり、その推薦を獲得すべく日夜勉学に励んでいたものの理系の授業では緒方理珠に、文系の授業では古橋文乃に後れをとっていた。

そんな中、成幸は推薦の審査面談にて学園長から条件付きで推薦を許可される。その条件とは、「理珠と文乃の二人の教育係に就き、二人が志望する大学に合格させる」ということだった。しかし、理系科目が得意な理珠は文系の大学、文系科目が得意な文乃は理系の大学をそれぞれ志望しており、さらに理珠は国語、文乃は数学の成績が致命的に悪かった。さらに、スポーツ特待生だが勉強全般が苦手な武元うるかの面倒も見ることになり、彼女たちの夢を叶えるべく共に奮闘する日々を送る。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

唯我 成幸(ゆいが なりゆき)
本作品の主人公。3年B組所属。一人称は「俺」。眼鏡をかけている。幼少期から要領が悪かったが努力を重ねることで成績を伸ばし、努力型の秀才として常に上位の成績をキープしているが、天才でもある文乃と理珠の前では一歩及ばないこともあって目立たず当初は2人からも名前を憶えて貰えなかった[注 1]
独自の方法で教育法を導き出したり、テキストを一晩で作成するなど人に物を教えることに関しては天才肌も秘めている。これは以前から友人達に対し苦手な個所を纏めて書いた写しのノートを渡していた経験に培われた部分も大きく、そうした友達想いの行動から友人達からの信頼も篤い。また、努力を積み重ねて成果を出してきたため、人の努力は種類を問わず素直に評価できる。裁縫が得意で妹弟達の服を手縫いで作れるほどの腕前。デジタル機器の扱いが壊滅的に下手。また体育が苦手で泳げない。
家は貧乏で、父は5年前に死去しており現在は母と妹弟3人との5人暮らしである。本人は家族に楽をさせてあげたいという意味で特別VIP推薦を狙っており、推薦の資格は得たものの条件として理珠と文乃、後にうるかの教育係に任命された。 天才2人に勉強を教えていることから、予備校では勘違いされて「影の帝王」と呼ばれている。
金銭感覚は非常にシビア。[注 2]
緒方 理珠(おがた りず)
3年F組所属。数学物理においては敵う者がいないと言われる通称「機械仕掛けの親指姫」。一人称は「私」。容姿は薄いピンクのショートヘアに眼鏡を掛けており、身長は143センチメートル[1]と低めだが胸は大きく、成幸がランジェリーショップで測った際は91センチメートルでGカップ。低身長は本人も気にしており、うるかに指摘された際には「ちんまくありません!」と言い返している。
理系では無類の優秀さを誇るが、逆に数値化出来ない明確な基準や理論によって理解することのできない分野においてはそれが足枷になってしまっており、それゆえに相手の感情を読み取ることが苦手で、文系は学年最下位レベルと壊滅的である[注 3]
他人に興味を持たず、また周囲からも浮いているために息抜きは大抵一人遊びで、趣味のアナログゲーム[注 4]に興じているが、前述のように人の感情を読み取ることが苦手なため、一人でプレイする分には問題なくとも対人戦では弱い。そんな自分に対する悔しさから心理でゲームに勝ちたいという想いを抱いたのをきっかけに心理学を学ぶことを志すようになり、文系の大学を志望している。
素の性格はかなり負け嫌いで、淡々と振る舞っているように見えて意外と感情的になりやすい。 また、お化けや暗闇、運動が苦手等、文系以外にも弱点は多いが、その負けん気ゆえに指摘されるとだいたい強がって否定してくる。そのため苦手分野に直面すると切り捨てる発想があり、弱点克服の枷となっている。
実家は「緒方うどん」で、決まった時間になると店の手伝いのために下校したり、夜にはうどんの出前も行ったりしている。
当初は理系授業で隣の席の成幸の名前も認識していなかったが、独自の方法で教育に心血を注ぐ成幸の行動に感心を示し、以降は名前を憶えると同時に「唯我さん」と呼ぶようになる。文乃とうるかが成幸と名前で呼び合っているのを見てからは自分も「成幸さん」と下の名前で呼ぶようになった。
成幸に恋愛感情を抱くようになり、成幸の言動に一喜一憂し、成幸が他の女性と仲良くしていると動揺しているが、恋心を自覚していないため自分の感情が理解できずに戸惑っている。
古橋 文乃(ふるはし ふみの)
3年A組所属。現代文古文漢文を得意とする通称「文学の森の眠り姫」。一人称は「わたし」。容姿は黒髪ロング[注 5] で、カチューシャを付けている。モデル並みの美貌を持つが、Aカップと胸が小さいためにそれを指摘されると落ち込むか機嫌が悪くなる。また手先がかなり不器用で、料理もできないが、成幸には和洋中なんでもござれと見栄を張っている。左利き。授業中に居眠りをしていることが多い。
文系では右に出るものはいないが、逆に理系問題は壊滅的で、本人曰く「数式を見ると頭が真っ白になる」とのこと。しかし、幼いころに亡くした母親の影響から星に関わって生きることを志し、天文学を学ぶべく理系の大学を志望している。
人の心の機微を読むことに長けており、表情で成幸の思考を読んだり、アイコンタクトで会話をしたりしている。また、本人に悪意ないものの辛辣な物言いをしてしまう傾向があるが、夏休みあたりからは対人スキルが向上したのか口にせず内心で毒づくようになっている。
実家は裕福だが、前述のように母親は亡くなっており、父親と二人暮らしであるものの父親は威圧的な性格らしく、親子仲は良好とは言えない模様で、文乃自身も威圧的な男性に苦手意識を持っている。
当初は文系授業で隣の席の成幸の名前も認識しておらず、成幸が教育係に任ぜられた際には初対面呼ばわりしたが、独自の方法で自分の教育に心血を注ぐ成幸の姿勢に感激し、以降は名前を憶えると同時に「唯我くん」呼ぶようになる。終電を逃して帰れなくなった際に旅館あすまに泊まるため姉弟の振りをしてから気を抜くと「成幸くん」と下の名前で呼ぶようになった。
理珠とうるかの成幸への想いに気づき、応援したいが片方に肩入れできない状況に板挟みになりつつも二人に気を遣い、さらに成幸から様子のおかしい二人の態度について相談を受けるようになるなど[注 6]、気苦労が多く胃を痛めるようになった。成幸のことを異性として意識することもあるが「友達が好きな人を絶対好きになることはない」「これ以上胃痛のネタを増やしてたまるか」と否定している。
武元 うるか(たけもと うるか)
3年D組所属。成幸の中学時代からの顔馴染みで、通称「白銀の漆黒人魚姫」。一人称は「あたし」。料理が得意。Dカップ。活発な性格で、常にハイテンション且つマイペースな行動ばかりが目立っており、他人の発言を全く理解できないなどの抜けた一面や勉強の場を掻き乱して迷惑を掛けるなどの空気の読めない一面もあるが、友人とじゃれるのが好きなために多少の反撃は笑って受け入れる。理珠に対して軽いセクハラ発言も度々言っている。反面では成幸の真意を知った時には素直になったり、時には周囲を察して空気を読む。
スポーツ特待生であるためスポーツ万能で、水泳部に所属しており25メートルをモーターボートのように素早く泳ぎ切ることができるほどの運動能力の高さを誇る。元々は水泳のタイムが伸び悩んでいたが、練習を重ねることで現在の好成績を残せるようになった経緯がある。このようにスポーツに関しては天才的だが、一方では体育以外の教科は壊滅的である。
スポーツ推薦の音羽大学に進学を希望していたが、今年度から志望校の推薦入試に大会の実績に加え英語の試験が追加されたことで成幸の教育を受けることになり、四苦八苦していたが、成幸の教育法によって徐々に成績を上げていく。
勉強が苦手なのは単純な苦手意識に加えて勉強に割くべき時間も部活動に費やしているためであり、「勉強に集中できない」というハードルさえクリアできれば頭は決して悪くはない。実際、英単語のテストの際には成幸がうるかの大好きな水泳と結びつけた勉強法を考案したことで急速な成長を見せている。
自分の事情を察してくれている成幸に対し、明確に恋愛感情を抱いていて、高校受験すら海原、川瀬と共に一ノ瀬学園にした程である。しかし、恋愛関連に関しては超が付く奥手。そのため、積極的な行動に出られないか、らしくない行動のあまり冗談と捉えられてしまう。なお部活仲間からも度々からかわれていることもあり、自身が恋愛に対しへたれであることについては一応自覚はある模様[注 7]。また、かなりの妄想癖がある。成幸に「好きな奴って俺?」と訊かれたとき否定してしまったため、成幸本人からは好きな相手は別にいると思われている。水泳部3年最後のメドリーリレーで結果を残せなくて落ち込んだ後、成幸に七緒市立七緒南中学校の夜のプールで本気で告白した[注 8]。以降、成幸から「うるか」と下の名前で呼んでもらえるようになる。
桐須 真冬(きりす まふゆ)
一ノ瀬学園の教師。文乃と理珠の初代教育係[注 9]。一人称は「私」。「怠慢」「論外」など、二字熟語を発してから喋るのが特徴。学生時代はフィギュアスケートをしており、部屋にはトロフィーなどが飾られ、数々の大会で入賞するほどの選手であったが、一時の感情で才能を捨て後悔した経験から、「教育者は生徒の感情の如何によらず才ある道に導くべき」と生徒に慕われなくても、才能を無駄にしない道を進ませるべきという姿勢を貫いている。成幸の教育方針を一切認めておらず、「天才を凡人へ育てるなど愚の骨頂」「あの子たちの言い分に合わせたやり方をしていたら、あの子たちは不幸な人生を歩むことになる」などと発言している。教え方は非常に丁寧で上手だが、文乃と理珠の教育係を務めた際は、彼女たちに強硬に進路変更を勧めて反発されてしまった。一方では山で迷子になった理珠を自分の手が傷だらけになりながらも探し出そうと懸命になるなどの優しい一面を持ち、勉強合宿での出来事で成幸と面談をした際に成幸を助けるために証言[注 10]をした理珠と文乃、うるかの姿を目の当たりにしたことで成幸が本当の意味で信頼されていることを理解し、その上で成幸が三人から処分されなかったことを喜ばれる場面を陰ながら見守って僅かに笑顔を見せた。
普段は堂々としたスーツを隙無く着こなす一方で、プライベートではズボラで、生活能力は壊滅的のため部屋は汚部屋化しており[注 11]、玄関先から本やらゴミ袋が散乱し、下着が脱ぎ散らかされている有様。スウェットを着用したままコンビニで堂々と買い食いをするほどだが、それすらもよそ行きのスタイルらしく、自室内では高校のジャージで過ごしている。当然顔見知りには隠していたが、偶然遭遇した成幸に知られてしまい口止めしている。家を訪れた成幸に掃除してもらって以来、成幸がある程度通って掃除をしているため、当初よりはまともになっており、また細かい私物の場所も成幸に把握されている。
自家用車を保有しているが、ハンドルを握ると人格が変わるタイプで法定速度ギリギリで飛ばしまくり、成幸を何度も辟易させている。
辛い物が苦手でカレーまんすら食べられない上に虫が苦手。また人に弱みを見せられないため、ゴキブリが部屋に出現した際には怖くて部屋にいることができず、唯一の頼れる人間である成幸がマンションの前を通りかかるまで炎天下にスーツ姿で待ち続け、ゴキブリが再び姿を現した時は震えながら成幸にすがりつくほど余裕を失っていた。またかなりの下戸であり、アルコールをわずかでも含むととたんに性格が変化、普段の厳しい言動が逆転し、それまで酷評していた相手であろうと関係なく、誰かれ構わずほめまくる。また、その間の記憶も無くなる。
小美浪 あすみ(こみなみ あすみ)
成幸たちが通う一ノ瀬学園の学年が一つ上の卒業生。4月9日生まれ。Bカップ。一人称は「アタシ」。中学生と間違われるほどの小柄な体格をしている。実家の小美浪診療所を継ぐために国公立医大を目指しているが、配点の大きい理科を苦手科目としているために一浪しており、現在は学園長の友人が経営している予備校三枝ゼミナールに通っている。理科が苦手という事もあり医者の父親には医学部受験を快く思われていなかった。
やや口は悪く他人をいじる言動は多い。その一方、努力家で後輩には面倒見が良い。真冬には進路を反対されていたが、その時の反骨精神が頑張る原動力になっていると好意的に考えて、会うと親しげに話しかけている。予備校代や学費を稼ぐ目的で、授業が無い時はメイド喫茶High Stage」でアルバイトをしており、そこでは「小妖精メイドあしゅみぃ」と名乗っており、店の人気No.1のメイドを務めている。
たまたま予備校に来た成幸に諸々の事情を知られたことで、成幸から受験対策を受けることになる。成幸の事は「後輩」と呼ぶことが多い。メイド喫茶でバイトをしていることは父親には内緒にしており、メイド服姿を見られたときは「彼氏(成幸)の趣味」と誤魔化し成幸に偽彼氏をやってもらう。

主要人物の家族[編集]

唯我 水希(ゆいが みずき)
成幸の長妹。一人称は「私」。黒髪を後ろで束ねポニーテールにしており、家では「KOJUTO」「HONSAI」「SEISAI」のロゴが入ったエプロンを着用していることがある。
唯我家の家事洗濯炊事の大部分を引き受けており、料理スキルは高く弟・和樹からは「水希姉ちゃんのメシは世界一」と評されている。成幸の弁当もいつも作っている[注 12]。成幸の散髪も行っており、その手際はプロ級。
実は相当なブラコンで、成幸が勉強を教えるために家に理珠と文乃を連れてきただけで、成幸の胸倉を掴み、涙目で激昂するほど。成幸に対する感情はすさまじく、コミックスの幕間ではその様子が度々描かれている。[注 13]
成幸の男友達の小林や大森に対しては丁寧な応対をするが、理珠や文乃といった成幸と一緒にいる女性に対しては小姑的な態度をとる。
唯我 葉月・和樹(ゆいが はづき・かずき)
成幸の次妹と弟。双子で葉月が姉、和樹が弟。成幸のことは慕ってはいるが「器用貧乏」「要領がすこぶる悪い」と言うなど辛辣なところがある。
理珠と文乃の2人に対し、「いつ嫁にくんの?」と瞳を輝かせ訊いていたことから、2人をすこぶる気に入った様子。家をピカピカにしたメイド姿のあすみのことも気に入っており、「いつ嫁にくんの?」と訊いていた。
唯我 花枝(ゆいが はなえ)
成幸の母。気さくで人が良く、家を訪れた理珠と文乃をお人形さんみたいと気に入り「りっちゃん」「ふみちゃん」の愛称で呼び始めていた。パートで「ラグジュア・ジェリー」に勤めている。
成幸の父
5年前に病気で他界し故人。要領が悪い成幸に「できない奴をわかってやれる男になれ。できない奴の気持ちが分かるのはできなかった奴だけだからな」と教え、成幸の人格形成に大きな影響を与えている。
理珠の父
緒方うどん」を経営している。一見気さくな人物だが、かなりの親ばかで娘の理珠に甘い故に理珠のことを「理珠たま」と呼んでおり、理珠から邪険に扱われた際も悲しい表情を見せながら声を荒らげたり、理珠が心配な余りに成幸に執拗に因縁を付けるなどの娘への愛情は度を超している。理珠曰く「金勘定には疎い」らしく、店の手伝いだけでなく金銭の管理も理珠に任せている。娘の教育係である成幸のことは「センセイ」と呼んでいる。よく理珠を怒らせて「○メートル以内接近禁止」と言われることが多い。
うるかの母
うるかと同様に特徴的なアホ毛があるが、日焼けしておらず髪にハイライトが描かれていない。うるかが恋をしていることを知っている節がある。うるかの音羽大学での英語の面接に備えて、英語のスピーキングの練習につきあっている。
あすみの父
小美浪診療所を経営している医師。一人称は「私」。患者の事を第一に考える性格だが経営のセンスは良いとは言えず、診療所は閑古鳥が鳴いている状態が続いている。あすみがメイド喫茶でのバイトを隠すために咄嗟に成幸を自分の彼氏だと偽ったことで、成幸が娘の彼氏であると認識している。理科が苦手な娘には無理して医者は目指さずに自分に合った道を探すよう言い聞かせていたが、成幸の説得で様子を見ることにする。成幸に「お義父さんと呼びなさい」と言うなど成幸のことを気に入っている模様。成幸とあすみの様子がぎこちないことから、本当はつきあっていないと勘付いたこともあったが、2人のラブラブなツーショット写真[注 14]を見てベストカップルだと信じた。
桐須 美春(きりす みはる)
真冬の妹で東景女子大の学生。フィギュアスケートのエリジブル選手。一人称は「私」。女子高、女子大育ちで男性には免疫が無い。成幸に下の名前を呼ばれたときは激しく動揺していた。
言葉に四字熟語を付けることが多く、完璧主義者で融通が利かないところがある。姉・真冬のことを完璧で苦手なものなど存在しないと信じており、教師をやめてフィギュアに戻ってきてほしいと考えている。成幸と真冬が教師と生徒の身でありながら恋人同士だと誤解しており、成幸を誘惑して真冬のことを忘れさせようとしたが失敗に終わった。
ペロ
美春が飼っていた雌犬。美春のスパルタに耐え切れず「さがさないでくだワン」と書置きを残して逃げ出した。その後子供を産んで母親となる。子供には勉強ができないフリをするよう言い聞かせている。

一ノ瀬学園[編集]

教員[編集]

学園長(がくえんちょう)
一ノ瀬学園の学園長。一人称は「私」。成幸の秀才ぶりを評価した上で特別VIP推薦の資格を認めたものの、その条件として文乃や理珠、うるかの教育係に成幸を任命し、その上で彼女らを志望する大学に進学させる事といった難題を(文乃いわく「実績と保身のために」)命じた。桐須が「彼女らは進路の変更をすべき」と強硬に主張していたのに対し、「成績が上がらないようなら進路変更を進めた方がいい」と成幸には言いながらも基本的には成幸の方針に一任する姿勢を見せる。三人の成績が良くないと成幸にプレッシャーをかけるが、知人の経営する予備校に成幸を無料で通わせるなどアメとムチを使い分けている。
なお、これまで教師が務めていた文乃と理珠の教育係を成幸に依頼した理由は不明。
桐須 真冬(きりす まふゆ)
佐藤(さとう)、鈴木(すずき)
一ノ瀬学園の男性教師。夏休みに真冬も含めた教師同士での親睦会で海に来ており、真冬の水着姿を楽しみにしていたが、見られずに落ち込んでいた。

成幸の主な友人[編集]

小林 陽真(こばやし はるま)
成幸のクラスメイトで親友。イケメン。成幸と同じ七緒市立七緒南中学校出身で、成幸を「成ちゃん」と呼んでいる。うるかの成幸への恋心に気付いている節がある。
成幸とは小学校からのつきあいで、親が共働きだったからよく唯我家に遊びに来て、水希の面倒も見てくれていた。水泳部3年最後のメドリーリレーで敗退して凹んでいた海原を励ましているうちに両想いになり、三枝公園のベンチで海原とキスをした[注 15]。海原のことは「智波ちゃん」と下の名前で呼んでいる。
大森 奏(おおもり かなで)
成幸のクラスメイト。一人称は「オレ」。のんきかつ気楽な性格で、よく成幸にノートを貸してもらっている。 成幸が文乃、理珠と仲良くなったことを羨むシーンが多い。「spielen(シュピレーン)[注 16]」というアカウントでインスタしている。毎週金曜日に「ドルチェ&ハーゲン」でケーキを食べている。
旅館あすまで成幸と文乃が一緒に出てきたところをとっさにインスタに写真をアップしたことで、文乃の怒りを買い「いばらの会」からもお仕置きされた。

水泳部[編集]

川瀬(かわせ)
水泳部に所属するうるかの友人。一人称は「私」。セミロングヘアーで姉御肌な性格。うるかからは「川っち」と呼ばれていて、海原を「海原隊員」と呼ぶ。うるかの恋を応援していて、うるかのペース度外視に頑張り過ぎる性格を心配したりうるかが倒れた時には、海原と共に泣きながら駆け付けたりとうるかを大事に思っている。うるかと同じ七緒市立七緒南中学校出身である。水泳部3年最後のメドリーリレーで敗退したときは、楠本公園で海原と一緒に泣いていた。
海原 智波(うみはら ちなみ)
水泳部に所属するうるかの友人。ショートヘアーで人懐っこい性格。うるかからは「海っち」と呼ばれていて、川瀬を「川瀬隊員」と呼ぶ。川瀬と同じくうるかの恋を応援している。うるかが倒れた時に川瀬と共に泣きながら駆け付けた。うるかと同じ七緒市立七緒南中学校出身である。水泳部3年最後のメドリーリレーで敗退して凹んでいたところを小林に励まされているうちに両想いになり、三枝公園のベンチで小林とキスをした[注 17]。小林のことは「陽真くん」と下の名前で呼んでいる。
池田(いけだ)
うるかの水泳部の後輩。一人称は「私」。問25初出で名前が明らかになったのは問42。インターハイのメドレーリレーでバタフライを担当する。しかし、海原がタッチするより早く飛び込んでしまったために引継ぎミスでチームが失格になってしまう。試合後、そのことに責任を感じて号泣していた。うるかが成幸が好きであることを知っている[注 18]

いばらの会[編集]

女生徒による極秘の古橋文乃のファンクラブ。

鹿島(かしま)
文乃のクラスメイト。3-A「眠り姫を守る会」、通称「いばらの会」のリーダー。タレ目でエアリーボブヘアーが特徴。物腰は柔らかく、間延びした口調で話す。文乃に近づく男が文乃にふさわしいかどうかを見極めている模様。ひょんなことから成幸と文乃が付き合っていると勘違いをした。そして図書室にいばらの会の会員を総動員して、2人の様子をうかがった。その結果、誤解だったとわかり、監視は解かれた模様。後日、成幸と文乃の事を「彼氏彼女なんて垣根を越えた深い信頼で結ばれてる」と羨ましいと心で呟く。
猪森(いのもり)
文乃のクラスメイトで「いばらの会」のメンバー。セミロングヘアーで太い眉毛が特徴。ボーイッシュでさっぱりとした性格。
蝶野(ちょうの)
文乃のクラスメイトで「いばらの会」のメンバー。ロングヘアーでどことなく虚ろげな目をしており、表情の変化が極めて少ない。語尾に「ッス」と付けるおっとりとした性格。

その他の生徒[編集]

関城 紗和子(せきじょう さわこ)
化学部部長。一人称は「私」。ロングヘアーでお団子にまとめ、制服の上から白衣を羽織っている。理系のテストでは理珠に次ぐ2位である為、理珠をライバル視しており(最初は理珠からは名前さえも憶えてもらえていなかった)ツンツンしたような態度を取っているが、実際は理珠と友達になりたいという感情から来ているらしく、成幸との会話で「同じ大学に進みたい」という本心を明かしている[注 19]。また、理珠が成幸に恋愛感情を抱いていることにも感付いており、理珠を喜ばせようと成幸とくっつけようする。
理珠のミスで成幸が裸の女子達に見つかりそうになった際には理珠の言動からある程度の出来事を察するなどの高い観察眼を持ち、また、その際に咄嗟の機転で、「貸し」といいながらも成幸を助けるなどの優しい一面も見せる。
山岡(やまおか)
文乃に好意を寄せている男子。一人称は「俺」。サッカー部に所属しており、イケメンという事もあって女子からの人気も高い。文乃の性格を理解した上で数回アタックすれば必ず落ちると計算し、文乃に対して何度も告白を続けてきたが本人に悪意はなく、最終的にはそれを知った成幸に説得されて渋々文乃の事を諦めた。

その他[編集]

店長(てんちょう)
ラグジュア・ジェリー」の女性店長。本名不詳。花枝の代役で来た成幸に、「ワンころ花子」の着ぐるみを着せて接客させた。
マチコ、ヒムラ、ミクニ
あすみと同じメイド喫茶「High Stage」で働いているメイド。あすみを「あしゅみー」と呼んでいる。成幸のことも信頼している。
かな
縁日のとき迷子になっていた女の子。成幸に助けられ、無事母と姉に会えた。
かなの姉
縁日のとき迷子になっていた女の子。本名不詳。文乃に助けられ、無事母に会えた。文乃のことを「きれいなお姉さん」と言っていた。
桜庭(さくらば)
あすみの元同級生で現在は大学生。成幸をあすみの彼氏だと思っている。
後藤(ごとう)
七緒市立七緒南中学校の男性教師。既婚者。うるかからは「マッスルゴトー」と呼ばれており、怒ると超コワイとのこと。夜の校舎の見回りの際、プールでうるかが成幸に告白(の練習)しているところを目撃してしまうが、見なかったことにしてくれた。
吉田(よしだ)、坂本(さかもと)、高橋(たかはし)
三枝ゼミナールに通う男子生徒。女子に勉強を教えてチヤホヤされている成幸に嫉妬していたが、女子3人ひとりひとりの苦手な分野に合わせて手書きで自作問題を作る姿を見て、認識を改めた。
うかり荘での勉強合宿のとき女風呂を覗こうとしたところ、あすみにバレて正座させられた。
大島 平三郎(おおしま へいさぶろう)
バス運転手歴30年。ただひとり真実を知る男。
烏丸(からすま)
SALON'DE KARASUMA」の女性店長。腕はいいのだけど、ダイヤの原石的女の子がいないものかとばかり言っている。客として来た理珠を「ダイヤの原石」と呼び理珠を美少女に変えた[注 20]
牧上(まきがみ)
「SALON'DE KARASUMA」の女性店員。店長の烏丸の問題行動に怒ることが多い。

用語[編集]

一ノ瀬学園(いちのせがくえん)
成幸が通う高校。球技大会のバスケは男女混合であり、球技大会で勝ったチームには体育の内申が加算される。1学期には2泊3日学習強化合宿もある。
特別VIP推薦(とくべつビップすいせん)
一ノ瀬学園において歴代の生徒の中でも特に優秀と見なされた者に限り、その後の大学進学にかかる全ての学費を免除という夢のシステム。
音羽大学(おとわだいがく)
うるかがスポーツ推薦で受ける予定の大学。今年から文武両道推奨とやらで大会の実績プラス英語も試験内容に入った。英語での面接もある。
緒方うどん
理珠の実家のうどん屋。理珠の父が経営している。金銭の管理と出前は理珠が行っている。一ノ瀬学園の職員たちも昼食に出前を取ることがある。
ジョモサン
ファミレスドリンクバーもある。
AGE177
ブティック。家族の服を作る役目の成幸が、たまにデザインの参考にここに来ている。うるかがカワイイ服を購入した場所でもある。
赤堀Books
本屋。成幸はここで参考書を購入している。
カップル限定お姫様だっこ大会
毎年行われている商店街のイベント。彼氏が彼女をお姫様だっこして最後まで残った最も愛の深いカップルには豪華賞品が贈られるとのこと。今年は成幸とうるかがカップルとして出場して優勝し、魔法少女フルピュアステッキを手に入れた。
楓月神社
学業成就と恋愛成就の御利益があるとされている。
ラーメンうめえん
うまいラーメン屋。うるか、川瀬、海原でよく来る店で、塩とんこつが一番おススメ。
ラグジュア・ジェリー
下着屋。英語で「LUXUR JELLY」と書く。成幸の母・花枝がパートで勤めている。客はオバサマが多いとのこと。このモールのマスコットキャラは「ワンころ花子」。
CINEMA ESPRIT
理珠が成幸と一緒に行った映画館
三枝ゼミナール
学園長の友人が経営している予備校。成幸が夏期講習で通い[注 21]後から理珠・文乃・うるかも通うようになった。全国三枝ゼミ模擬試験もここで行われた。
High Stage(ハイステージ)
メイド喫茶。席代だけで千円も取られる。あすみがここでバイトしており、店がヒマなときは勉強もさせてもらえて、あすみにとって都合がいい場所。小妖精あしゅみーはこの店の要なので、あすみの勉強を見てくれている成幸はタダでいいことになっている。成幸がレジの担当をすることもある。
メイド家事代行サービス
文字通りメイドが家まで出張して家事をこなすサービス。新事業開拓というやつ。実は思いのほか注文が殺到して人手不足になっている。
愛してるゲーム
片方が「愛してる」、片方が「もう一回」と言い合い照れた方が負けというゲーム。
「High Stage」でも「愛してるゲーム」を便乗して、1回2000円で挑戦しメイドに勝てたら飲食3000円分無料としており、おしゅみーがこのゲーム常勝無敗のため儲かっている。
小美浪診療所(こみなみしんりょうじょ)
あすみの実家の診療所。あすみの父が医者として経営している。あすみはこの診療所を継ぐつもりでいる。
池有公園
池がある公園。2人きりになると気まずくなった成幸とうるかが文乃に助けのメールを送っていた場所。
スーパーカワイ
スーパー。成幸や文乃が夕飯の買出しに利用している。
叶恵駅(かなええき)
縁日から帰ろうとした成幸と文乃が終電を逃した駅。
旅館あすま
終電を逃した成幸と文乃が一泊した旅館。ほぼ満室で一部屋しか空いていなかったため、姉弟と偽って一緒の部屋、一組のふとんで一夜を明かした。大森と彼の両親もこの旅館に泊まっていた。
赤堀水泳競技場
水泳部3年最後のメドリーリレーを行った場所。
楠本公園
公園。水泳部3年最後のメドリーリレーで敗退した川瀬と海原がここで泣いていた。
七緒市立七緒南中学校
成幸とうるかが通っていた中学校。小林、川瀬、海原もここの中学出身である。
東景女子大(とうけいじょしだい)
名門中の名門の大学。美春が通っている。
うかり荘
予備校と提携する宿泊施設。成幸たちが3泊4日の勉強合宿で夏期講習の総まとめをした場所でもある。ここの従業員は、男湯と女湯ののれんを換え忘れるといううっかりなところがある。
ドルチェ&ハーゲン
スイーツカフェの店。大森が毎週金曜日にこの店でケーキを食べている。
三枝公園
公園。小林と海原がキスした場所でもある。
SALON'DE KARASUMA
烏丸が経営している美容院。店長の腕はいいのだけど、ダイヤの原石的女の子がいないものかとばかり言っているためお客が少ない。
七緒図書館
図書館。成幸と理珠が古文の「とりかへばや物語」を勉強した場所でもある。脚立から落ちそうになった成幸を支えようとしたあすみが怪我をしたこともある。成幸、理珠、文乃、うるか、あすみは、たいていここで勉強している。
レトロシネマ フィリアシネマ
映画館。ガタがきており、成幸も「大丈夫なんだろうか」と心配するほど。台風の日に、成幸と文乃が一緒にゾンビ映画を見た場所でもある。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 教えて一週間後きかれて憶えて貰い、名前で呼ばれるようになる
  2. ^ ドリンクバーでは元を取ろうととにかく飲みまくり、停電の際には原因として真っ先に電気料金の未払いを疑うなど。
  3. ^ 皮肉も言葉通りに解釈したり現代文の文章問題を数式で解こうとするほど。
  4. ^ 作中に出てきたのはウボンゴ英語版ニムト
  5. ^ 話によっては別の髪型になっていることもある。
  6. ^ 二人が成幸を好きなのは明かせないため女心の練習問題と称して誤魔化し、たまに成幸から師匠と呼ばれるようになった。
  7. ^ 本人曰く「アプローチかける度胸があるなら中学時代に告ってた」。
  8. ^ 成幸本人には告白の練習だと思われていた。
  9. ^ 第1話の理珠の台詞によると成幸は7人目。
  10. ^ しかし、呼び出された理由を勘違いしていたため、内容は成幸が不利になるようなことばかりだった。
  11. ^ 転んで本の山に埋もれたり、掃除しようとして水の入ったバケツを頭からかぶるなど掃除らしい掃除ができないなど
  12. ^ 4日間部活で遠征したときは、成幸は弁当なしだった。
  13. ^ 成幸の女友達への連絡先の数を見て動揺したり、恥じらいながらもスカートの長さを詰め、胸元を露出したり、成幸がメイド好きと勘違いしてメイドの格好をしたり、成幸が女性のところで外泊した際には、精神安定のために弟妹によって催眠術で兄が外泊したという事実について記憶を消されている。
  14. ^ 夜景をバックに手にハート、ジュース2人飲み、ひざ座り、ひざまくらなど。
  15. ^ そのシーンを成幸とうるかに見られていた。
  16. ^ ドイツ語で「奏でる」「演奏する」という意味。
  17. ^ そのシーンをうるかと成幸に見られていた。
  18. ^ 当人曰く「てかバレバレですし」
  19. ^ 文乃が間違えて送ったメールのアドバイスに従って行動し理珠と友人になってからは「理珠の親友」を自称している。
  20. ^ 成幸もその美少女が理珠だと気づかなかったほど
  21. ^ 学園長から無料で通う代わりに教育係として成果を出すよう釘を刺された。
[ヘルプ]
  1. ^ 週刊少年ジャンプ2018年23号付録「ジャンプヒーロー背くらべポスター」より。

出典[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]